映画:天気の子

「天気の子」のネタバレあらすじと結末

天気の子の紹介:2019年公開。「秒速5センチメートル」「君の名は。」などで知られるアニメーション監督である新海誠監督作品の最新作である。今作は、社会現象を巻き起こすほどの大ヒットを記録した2016年公開の前作「君の名は。」以来となる作品となり、前作同様、主題歌と劇伴をロックバンドRADWIMPSが担当しており、特にボーカルの野田洋次郎はストーリー展開などを決めるミーティングにも参加しており、作品に大きく関わっている。

あらすじ動画

天気の子の主な出演者

森嶋帆高(醍醐虎汰朗)、天野陽菜(森七菜)、須賀圭介(小栗旬)、夏美(本田翼)、天野凪(吉柳咲良)、安井(平泉成)、高井(梶裕貴)、カナ(花澤香菜)、アヤネ(佐倉綾音)、立花瀧(神木隆之介)、宮水三葉(上白石萌音)、立花冨美(倍賞美津子)

天気の子のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 天気の子のあらすじ1

天気の子のシーン1  病室に横たわる女性。その横で見守る少女。意識がない母親を看病する彼女がふと目を窓の外にやると、雨の降る東京に空から一筋の光が射し込んでいました。そしてその光は廃ビルの屋上まで繋がっています。少女はその光に導かれるように、病院を出て傘を差し廃ビルに向かいました。外の階段を登り屋上にたどり着くと、光が射す元には鳥居がありました。少女はその鳥居を潜り、晴れるように願いました。すると彼女の周りの雨粒が止まり、自分の体は空に浮かんでいました。

 東京に向かうフェリーでは、乗客が船内に戻ろうとしていました。雨が降りそうになっているためです。しかし一人の少年がその流れに逆らい外へ出ました。家出をして一人東京を目指す16歳の少年森嶋帆高は、一気に降り出した雨に大喜びであたります。しかしその雨で波が荒れ、フェリーは大きく傾きました。帆高はバランスを崩し、海に向かって滑っていきます。すると帆高の手を見知らぬ男性が掴み、なんとか助かりました。帆高はお礼に食堂で男に食事をご馳走しました。定食とビールを買ったおかげで、自分の食事は買いませんでした。男に事情を訊ねられた帆高は「ちょっと早い夏休みで親戚に会いに来た」と誤魔化しますが、男はすぐに家出と見抜きました。しかしそれを指摘せず、男は「困ったら連絡しろ、少年」と言い、「A&Kプロダクション 取締役社長 須賀圭介」と書かれた名刺を差し出しました。

 帆高は雨の東京を傘も差さずに歩いていました。びしょ濡れになり、今夜の寝床としてシャワー付きのインターネットカフェを選びました。濡れた状態で入ったことに文句を言われながらも、シャワーを浴び、ネットでアルバイトを探していました。しかし、学生証などの身分証も持っていない帆高ができるアルバイトはありません。ネット上の質問サイトでも質問していましたが、「そんなバイトはない」「考えが甘い」という回答ばかり。しかし一つだけ「風俗店のボーイなら身分証なしでもできますよ」という回答が付いていました。帆高はそれを信じて翌日から風俗店を「18歳 大学生」と偽り回りますが、どこでも身分証の提示を求められ追い出されるばかりでした。

 雨の続く東京の夜。街のビジョンでは拳銃が盗まれたニュースが流れています。アルバイトが見つからずに落ち込んだ帆高は屋根のあるビルの入り口で座り込んでいました。寄ってきた野良猫に自分の少ない食料のお菓子を食べさせたりしているうちに帆高は眠ってしまっていました。「やだ、何この子?」という女性の声で目を覚ました帆高。見上げると、華美な服装の女二人を連れた金髪の男が立っていました。「お前、何か用?」という男から急いで逃げようとする帆高。男は帆高に足を引っかけ転ばせると、笑いながら女たちとビルの中へ入っていきました。自動販売機のごみ箱にぶつかり転んだ帆高は、散らばったペットボトルや空き缶を雨の中片付けました。するとそこに茶色いカバンが落ちていることに気が付きました。

 マクドナルドに入りスープだけを買い、テーブルで落ち込む帆高。何気なく先ほど拾ったカバンを開けると、そこから拳銃が出てきました。慌ててとっさに隠す帆高。偽物だと思いますが、念のために自分のカバンに入れました。スープを少しずつ飲みながら自分の現状に落ち込み机に顔を埋めます。するとハンバーガーがそっと机に置かれました。帆高が顔を上げるとそこには店員の女性が立っていました。「これ、なんですか?」と帆高が訪ねると女性は「君、三日連続それが夕飯でしょ。内緒ね」と微笑みかけました。帆高はありがたくそのハンバーガーを食べました。

【承】- 天気の子のあらすじ2

天気の子のシーン2  帆高はハンバーガー屋で一夜を過ごし、朝になると須賀から貰った名刺に書いてある住所まで向かうことにしました。バスの一番後ろに座る小学生の男子が、代わる代わる女子と楽しそうに会話をしているのを聞き、東京の凄さを実感します。
 須賀の会社にたどり着いた帆高。裏道の下、半地下のような場所にオフィスがありました。帆高はインターホンを押しますが鳴りません。ドアを引くと鍵が開いており、薄暗い中を入っていきます。須賀を探して小さな部屋に入ると、そこにはソファの上で露出度の高い恰好をした若い女性が眠っていました。帆高は目を逸らそうとしますが、どうしてもその女性の胸元へ視線が向いてしまいます。するとその女性は目を覚まし、帆高に気づいて笑いかけます。慌てて顔を逸らす帆高。その女性は「圭ちゃんから聞いてるよ」と言い帆高をダイニングへ案内します。夏美と名乗るその女性にアイスコーヒーを貰った帆高は夏美に須賀との関係を尋ねました。すると夏美はニヤリと笑い「君の想像通りだよ」と言いました。帆高は夏美を須賀の「愛人」だと思い込みました。

 しばらくすると須賀が事務所へやってきました。須賀は帆高を見るなり缶ビールを投げ渡します。「未成年です」とそれを夏美に渡す帆高。須賀は「仕事探してるんだろ?少年。うちで働けよ」と言います。帆高は「いやいや」と断りますが、須賀は仕事の条件として「住み込み、飯付き」を挙げると、帆高はすぐに「やります」と言いました。

 須賀の会社は、オカルト系雑誌に書いた原稿を売り込む仕事をしていました。募集されているジャンルに関することを夏美の協力の元でさまざまなオカルト分野に取材をして文章を書き、雑誌に売り込み、採用されれば原稿料が入るというシステムです。早速帆高は夏美と取材に向かいます。しばらく東京で雨が続いていることを受け、「100%の晴れ女」というテーマに合った取材です。占い氏や気象研究家など様々な分野の人間に取材をしますが、どれもイマイチ確証の得られるものではありませんでした。納得がいかないまま帆高は原稿を書きます。須賀や夏美から指導されながら原稿を書いていきます。その夜、須賀と夏美は帆高を迎える夕飯を用意しました。帆高にとってそは、東京に来て初めての誰かとの食事でした。その日から帆高の新しい生活が始まりました。夏美と取材へ行き、須賀に指導されながら原稿を書く。朝には二人分の食事を用意し、スーパーへ買い物に行く。忙しい生活でしたが、ようやく見つけた仕事で、須賀と夏美との共同生活。孤独だった帆高には十分すぎる環境。帆高は毎日を楽しんでいました。

 相変わらず雨が降る東京の街を帆高は傘を差しながら歩いていました。路地裏に入ると、ハンバーガーショップでハンバーガーを食べたあの夜に出会った野良猫が帆高を見つけて歩み寄ってきます。帆高はお菓子をあげて、その猫を「あめ」と名付けました。その帰り道、二人のガラの悪い男に絡まれている女性とすれ違いました。彼女を見た帆高はすぐに気づきました。あの夜、ハンバーガーをくれたあの店員でした。気づかれないように後をつけていく帆高。二人の男に連れられた彼女は、怪しい建物の前で止まりました。男は「大丈夫。簡単な仕事だよ」「すぐに金は用意できるからさ」と話しかけています。帆高は隙を突いて彼女の元へ走っていき、手を掴み「行こう!」と走り出しました。男二人は一瞬何が起こったか理解できませんでしたが、すぐに帆高を追いかけてきます。しかし彼女は自ら立ち止まります。帆高が驚いていると、男に追いつかれ、馬乗りされてしまいます。男は「バカ野郎。女とも話はついてるんだよ」と笑います。帆高が彼女を見ると小さく頷いています。信じられずにいると、男は帆高の頬を殴りました。帆高は身の危険を感じ、あの日以来バッグに入れていた拳銃を取り出し男に向けました。「そんなおもちゃでどうするつもりだ」と笑う男に対し、帆高は無我夢中で引き金を引きました。辺りに大きな銃声が響き、男の後ろにある交通標識に穴が開いています。この銃は紛れもなく本物だったのです。驚いて腰を抜かす男。帆高もまさか本物だとは思っておらず、煙が上がる銃口に驚いています。その隙に彼女は帆高の手を掴み起こすと、帆高を連れてその場から走っていきました。彼女に連れられてたどり着いたのは廃ビル。ようやく落ち着いて冷静になった帆高は、その場で銃を投げ捨てました。すると、帆高を連れてきた彼女は激昂し始めます。「いきなりどういうこと」「ハンバーガーのお礼のつもり?」「まさか撃つなんて」と怒りの言葉を並べ立てます。落ち込んでいる帆高に彼女は自分が髪を拭いたタオルを帆高に押し付け、その場から去っていきいました。帆高はその場に座り込み落ち込んでいると、彼女はゆっくりと戻ってきて落ち着いた様子で「お金がどうしても必要だったの。バイトクビになっちゃって」と話し始めます。帆高は自分がタダでハンバーガーを食べたせいかと焦りますが、彼女は「それは関係ない」と言い、帆高をビルの屋上まで連れて行きました。そこには古びた鳥居が立っていました。そして彼女が「願うよ」と言ってから両手を合わせて目を閉じると、突然辺りの雨粒が動きを止め、空が晴れてきました。彼女は噂の100%の晴れ女だったのです。驚いている帆高に彼女は日菜と名乗りました。帆高も名前を名乗り、16歳だと告げると、日菜は「じゃあ私の方が年上だ。来月で18歳」と行って笑いました。同い年くらいだと思っていた帆高は驚きました。そしてその日から、帆高と日菜の交流が始まりました。

 朝早く起きた帆高は須賀と夏美の分の朝食を用意すると、すぐに出かけていきました。日菜の家に呼ばれていたのです。お菓子やスイーツなどをお土産に買って日菜の住むアパートの一室を訪ねました。ワンルームの日菜の家に上がりこんだ帆高に日菜は昼食を振る舞います。そして帆高は、日菜の晴れにできる力を使ったアルバイトを提案します。「晴れにしてほしい人の依頼をお待ちしています」という記事をネット上に掲載し、一回3500円でその場に向かって晴れにするという仕事です。ページに掲載するイラストを日菜が書いていると、日菜の弟が小学校から帰宅しました。凪というその少年は、帆高がバスの中で見かけた代わる代わる女子と話していた美少年でした。帆高が驚いていると、早速一件の依頼が届きました。日曜日に開催するフリーマーケットの天気を晴れにしてほしいというものでした。帆高はてるてる坊主の着ぐるみを作って帆高に着せ、日曜の朝にフリーマーケットの会場の公園に三人で向かいました。雨の降る中、日菜は空に向かって一生懸命祈り、帆高は日菜の頭上に傘をさしています。凪は着ぐるみを着て日菜の周りをパタパタと走り回ります。異様なその光景にフリーマーケットのスタッフは失笑しますが、日菜が向いている方向の空が徐々に晴れ始め、雨が止んでいきます。スタッフや来場客も久しぶりの晴れ模様に喜びます。スタッフは日菜に礼を言い、本来3500円の依頼金でしたが、なんと2万円を日菜に手渡しました。そして他のスタッフたちも日菜の手を握り次から次に礼を言いました。手ごたえを感じた帆高と日菜は、この仕事で日菜と凪の生活費を稼ごうと決めました。

 

【転】- 天気の子のあらすじ3

天気の子のシーン3  次々と依頼をこなしていく日菜と帆高。帆高は須賀の下での仕事も継続しつつ、日菜の元へも通っていました。夏美にも日菜のことを話しますが、半信半疑。「日菜さんのことを記事にすれば」と提案する帆高に夏美は「あんた、だんだん圭ちゃんに似てきたね」と笑います。スーツを着て出かけていく夏美に行き先を聞くと、「就活」と答えます。驚いた帆高は「じゃあ、ここは?」と聞くと「こんな所、腰掛けよ」と言って笑って出かけていきました。

 ある時、神宮外苑の花火大会の運営から依頼が来ました。雨予報で中止が濃厚の今、半信半疑だが縋るしかないと言う主催者。浴衣を着て近くのビルのヘリポートに上がった日菜。SNS上では花火大会の中止を確信する声が多く上がる中、日菜は空に向かい祈り始めました。するとたちまち雨雲は消え、晴れ模様になりました。驚く主催者の横で、すっかり見慣れた光景に誇らしくなる帆高。お礼として、日菜と帆高はヘリポートから花火を見ることを許可されました。大きな打上げ花火が上がる中、日菜は話し始めました。「私、今までこんなにたくさんの人からお礼を言われることなんてなかった。まさか自分の力を活かすことができるなんて。帆高がいなければこんなことはできなかったよ。ありがとう帆高」と礼を言いました。それからまた花火に目をやる日菜の横顔に帆高は見惚れていました。

 お盆になり、三人は依頼者の家を訪れていました。立花冨美という女性の依頼で、夫の初盆で送り火を焚くために晴らしてほしいという依頼でした。帆高は冨美の孫である立花瀧という青年と話す中で、来週に日菜が誕生日を迎えることを思い出しました。瀧は帆高に「プレゼントを買ってあげれば」と提案します。日菜は、冨美から初盆の話を聞き、自分の母も初盆であることに気づき、凪と送り火を焚かせてもらいました。そして、帆高は日菜が忙しくしすぎて疲れているだろうと考え、残るもう一件の依頼をこなした後はこの仕事をストップすることにしていました。

 数日後、三人は最後の依頼者の元へ向かいました。待ち合わせ場所は公園。するとそこに現れたのは、小さな女の子を連れた須賀。驚く帆高に須賀は事情を説明します。この小さな女の子は須賀の娘であり、交通事故で亡くなった須賀の妻の母親の元で暮らしていること。娘は喘息を患っており、雨の日は体調が思わしくないため面会させてもらえないこと。そのために日菜を頼ることにしたこと。帆高は自分が日菜とこの仕事をしていることを須賀が知っていたことにも驚きました。日菜が晴天にした公園で娘と楽しく遊ぶ須賀。そこへ夏美が現れます。帆高は、須賀が娘と遊んでいる所へ愛人を会わせてはいけないと焦りますが、夏美は須賀の姪であることが分かり、大笑いする須賀に帆高は赤面します。なかなか就職活動がうまくいかない夏美は結局、須賀と共に天候に関する取材に出かけていました。その中で、一つ気になっていることを日菜に話しました。

 夜になり、再び雨が降り始めました。須賀は娘を連れて夕食へ行くことにしました。帆高と日菜は帰り、夏美とすっかり須賀の娘に懐かれてしまった凪が食事についていくことになりました。帆高は日菜と二人で歩く帰り道に、ある物を渡そうと考えていました。瀧に進められて訪れたアクセサリーショップで購入した指輪。宮水という女性の店員に勧められたこの指輪を渡そうと決心していました。帆高がいざ切り出そうとすると、先に話し始めたのは日菜でした。公園で夏美から聞いた話。そのことを帆高に話そうとすると、いきなり突風が吹き、日菜が来ていたレインコートが舞い上がりました。飛ばされないように体を屈める帆高。顔を上げるとそこには夏美の姿がありませんでした。帆高が上を見上げると、日菜が空からゆっくり降りてきていました。よく状況を理解できない帆高。とにかくただ事ではないと感じ、急いで日菜を連れてアパートに向かいました。

 アパートに着き、タオルで体を拭く二人。するとインターホンが鳴りました。日菜がのぞき穴を覗くと「隠れて」と言い帆高をトイレに入れました。日菜が玄関を開けると刑事と婦警が立っていました。刑事は一枚の写真を日菜に見せて「この子をしらないかな」と訊ねました。その写真には帆高が写っていました。刑事によると、帆高の母親から捜索願が出されていると言います。そして、帆高が拳銃を発砲した写真も撮影されているとも。日菜は「知りません」と答え玄関を閉めようとしますが、今度は婦警が話し始めます。「あなた、小学生の弟くんと二人で暮らしてるでしょ。本当はね、それも少し問題なの」既に日菜と凪が二人暮らしをしていることも問題になっていたのです。日菜は一瞬言葉に詰まりますが、「でも、誰にも迷惑かけていません!」と言って二人を追いやりました。帆高もトイレの中から話を聞いていました。二人とも言葉を発さずに立ち尽くしていると、帆高の携帯に須賀から着信がありました。帆高が外にでると須賀の車が停まっていました。車に乗り込むと須賀は自分が被っていたキャップを帆高に被せ、財布を開きました。「さっき事務所に刑事が来た。帆高に捜索願が出て、俺が誘拐犯だって疑われてる。申し訳ねえけど、今俺大事な時期なんだよ。娘と面会を増やしたいんだ」そう言って取り出した5万円と、事務所から持ってきた帆高の荷物を手渡しました。帆高はそれを受け取りアパートに戻りました。部屋では、須賀の車で戻った凪と日菜が荷造りをしていました。「明日保健所の人がまた来るんだって。もうここにはいられない」そう言う日菜の言葉を聞いた凪は「俺は姉ちゃんと一緒ならどこでも良いよ」と明るく振る舞います。荷物を持ち玄関で立っている帆高に日菜は「帆高は実家に帰った方が良いよ」と言いました。しかし帆高は既に心決めていました。「俺、日菜さんを守るよ。俺、二人を守るよ」帆高は二人と共に逃げることを決めました。

【結】- 天気の子のあらすじ4

天気の子のシーン2  大雨が降る東京の夜の街を荷物を持ち移動する三人。山手線に乗り移動しますが、大雨の影響で電車が止まってしまいました。仕方なく電車を降り街を歩きます。雨も更に強くなり、地上には水が溜まり始め、気温もぐっと下がり出しました。宿泊場所を探しますが、どこの場所も身分証の提示を求められて泊まることができませんでした。肩を落とし歩いていると、二人の警官が近づいてきました。日菜が大学生と名乗りますが学生証の提示を求められ、たじろいでしまいます。更に帆高も気づかれ「フードを上げて」と言われて追い込まれます。帆高はその場から走り去ろうとすると、日菜が空に願いました。すると突然雷鳴が鳴り響き、停車していたトラックに落雷し爆発を起こしました。警官が気を取られているうちに三人は走って逃げました。

 とあるホテルを訊ねると、身分証などを求められず「三人一泊2万円」とだけ言われ、なんとか宿泊場所を確保することができました。須賀から貰った5万円から宿泊費を出し、夕食を買い、部屋にあるカラオケで楽しみ大きなベッドで眠りにつきました。帆高はそこで、あの日渡すはずだった指輪を日菜に渡しました。日菜は喜んでそれを指に通し、帆高に礼を言いました。凪もすっかり眠りに落ち、顔を合わせながら横になる帆高と夏美。夏美は帆高に「晴れてほしいなって思う?」と訊ねました。帆高は特に深く考えることなく「うん」と頷きました。すると日菜の表情が少し悲し気になり、「夏美さんがね、話していたの。天気を晴れにするには、人柱が必要だって」と話し始めました。「人柱になれるのは、私かもしれない」と言う日菜に帆高は「そんな訳ないよ」と笑いますが、日菜は来ていたバスローブを脱ぎ自分の体を見せました。日菜の体は既に半分以上消えかかっていました。言葉にならない帆高。日菜は「私、帆高のおかげで色んな人の役に立つことができた。ありがとう帆高」と言って涙を流します。帆高も次第が溢れてきました。

 帆高は夢を見ていました。日菜が空に吸い込まれていく夢でした。はっと目を覚ました帆高が慌てて隣を見ると、そこには日菜の着ていたバスローブだけが置いてありました。急いで部屋中を探しますが、日菜の姿は見当たりません。凪も目を覚まし「今、姉ちゃんが空に消えていく夢を見た」と打ち明けます。日菜が本当に人柱になったのだと気づいたとき、部屋のインターホンが鳴り、激しくノックされました。警察が部屋を突き止めたのでした。凪は婦警に連れていかれ、帆高は手錠をかけられ刑事に連行されていきました。外にでると空は晴天となっていて、道は水で満ちていました。パトカーに乗り込む直前、水の中に日菜にプレゼントした指輪を見つけました。帆高は日菜が人柱になったことを確信しました。

 パトカーの中で刑事に日菜の行方を訊かれました。帆高は取り乱しながら日菜が人柱になり天気を晴れにしたことを訴えますが、当然刑事は信じません。刑事は呆れながら日菜のプロフィールを確認します。「天野日菜 15歳で間違いないね?」自分の知っている日菜の年齢と異なるため、帆高は聞き返します。刑事は日菜が年齢を18歳と偽ってアルバイトに応募していたこと、本来はまだ中学三年生で義務教育を受けなければいけないことを告げました。それを聞いた帆高は自分の情けなさに涙を流します。「なんだよ。俺が、一番年じゃねぇかよ」

 警察署に到着し、取り調べ室に案内された帆高。しかし帆高の頭の中は日菜のことで一杯。手錠を外された瞬間、隙を突き逃げ出しました。一心不乱に走る帆高。追ってくる警官から逃げるために走っていると、そこへバイクに乗った夏美が現れます。「乗って!」帆高は夏美の後ろに飛び乗り警官から逃げます。夏美が帆高に行き先を訊くと、帆高は鳥居のあるあの廃ビルに行けば、日菜をこちらの世界へ取り戻すことができるのではないかと考え、廃ビルの方を目指します。しかし、途中の下り坂が水で一杯になっており、夏美はバイクでこれ以上いけなくなってしまいました。帆高は停車しているトラックに登り、そこから線路に上がり廃ビルの方向へ走り出しました。

 保健所に預けられていた凪は、いつも話している女子を二人面会に呼びました。そして見張りの婦警がいなくなった隙にその女子と服を交換し、変装して保健所から逃げ出しました。

 ようやく廃ビルにたどり着いた帆高。大雨で更にボロボロになったビルを登っていくと、日菜と出会ったあの日にたどり着いたフロアに、須賀が待ち構えていました。須賀は警官から帆高が逃走していることを聞き、おそらく廃ビルにいるだろうと警察に情報を提供、帆高の確保に協力していたのでした。帆高にやさしい言葉をかけて説得を試みますが、帆高の意思は固く説得に応じません。ついイラついてしまった須賀は、帆高の頬を平手打ちしてしまいました。冷静になった須賀はすぐに帆高に謝りますが、そこへ刑事たちが駆けつけます。壁際に追い詰められた帆高。そこで帆高は、地面に落ちている拳銃を見つけました。あの日以来ずっとここにあった拳銃。帆高はそれを拾い刑事たちに向かって構えました。緊張が走る警官たち。ゆっくりと詰め寄ってくる警官たちを威嚇するため、帆高は天井に向かって発砲しました。警官がたじろいだ瞬間に帆高は屋上へ走り出しましたが、刑事がすぐに馬乗りになり押えました。その光景を見ていた須賀はやはり情に負け、刑事に殴りかかりました。「帆高、行け!」その叫び声を聞いた帆高は立ち上がります。その前に警官が立ちはだかりますが、そこへ女装した凪がやって来てとびかかりました。「姉ちゃんを連れてこい!」帆高は屋上まで一気に駆け上がっていきました。

 鳥居をくぐると、帆高の周りの景色が一気に天空になりました。そしてそこに見える草原の中心に、日菜が横たわっていました。帆高を見つけた日菜は手を伸ばします。帆高も手を伸ばし、日菜の手を掴みました。そして、気が付くと、帆高と日菜は鳥居の下で倒れていました。日菜を取り戻すことに成功したその時から、再び雨雲が広がり始め、雨がぽつぽつと降り始めました。

 3年後。とある島にある高校で卒業式が行われていました。一年生の時に東京へ家出をした帆高は逮捕され、裁判の結果、高校卒業までの保護観察処分となりました。そして高校の卒業を迎え、卒業式を終えた帆高はすぐにフェリーに乗り、再び東京へ向かいました。人柱となった日菜を取り戻したあの日から、東京では一日も晴れることなく雨が降り続け、下町は雨で沈んでしまっていました。変わり果てた東京の街を船で移動する帆高。行き先は大きいオフィスに場所を移した須賀の会社でした。久しぶりに再会した須賀は娘と頻繁に会っていることを嬉しそうに話します。そしてでっぷりと太ったあめとも再会しました。そしてそこから帆高は日菜に会いにいくことにしました。あの日、日菜が風に吹き飛ばされた道を歩いていると、制服を着た高校生の少女が立っており、空に向かって祈っていました。その光景を見た帆高は目に涙を溜めながら叫びました。「日菜さん!」その声に気づいた日菜も振り向き、帆高に向かって駆け出しました。
 

みんなの感想

ライターの感想

新海監督ならではの美しい絵が生かされた作品になっていたと思います。
  • 匿名さんの感想

    所々間違ってるのはワザと何でしょうか?

  • 癒兎~ゆう~さんの感想

    アニメ好きで声優さん好きなので、梶さん目当てに映画を見たらガチ泣きですよもう。最後に涙腺崩壊です。
    現実にあるはずのない内容なのに、何故か妙に納得してしまう内容、凄いですね。
    絵もきれいで素敵な映画だったなと思います。

  • カブトムシさんの感想

    何回見ても泣ける😭
    序盤の転んでゴミ箱倒すシーンから泣いてましたww
    とりあえず美しい!
    ちなみに、1番凪くんが好きですww(ただ可愛いってだけですww)

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