「海がきこえる」のネタバレあらすじと結末の感想

海がきこえるの紹介:氷室冴子の小説を原作に、1993年にスタジオジブリが制作したアニメーション映画。及び、1995年にテレビ朝日系列で放映されたテレビドラマ。1992年当時、「紅の豚」を制作し終えた宮崎駿が次回作を見出せずにいた為、当時のジブリ在籍の若いスタッフ達によって制作された作品である。高知市を主な舞台としており、現実に存在する場所も多数描かれていることで話題に。高知市の高校に通う杜崎拓と、その親友松野豊、そして東京から転入してきた武藤里伽子、三人の人間模様を描く青春ストーリー。

予告動画

海がきこえるの主な出演者

飛田展男(杜崎拓)、坂本洋子(武藤里伽子)、 関俊彦(松野豊)、荒木香恵(小浜裕実)、有本欽隆(里伽子の父)、金丸淳一(岡田)

海がきこえるのネタバレあらすじ

【起】- 海がきこえるのあらすじ1

東京。大学に行くためホームで電車を待つ杜崎拓が目撃したのは、知っている人に似た女性。
その女性とは高校の頃同級生であった武藤里伽子です。
高知の高校出身の杜崎は、地元で開かれる同窓会の為、飛行機で東京から高知へ向かいます。
その道中、高校時代の思い出を振り返る杜崎。
高校二年生の夏休み。
急に親友の松野豊に呼び出された杜崎は、バイトを急遽早退して高校に向うと、松野はひとり教室の窓から職員室を眺めています。
その視線の先にいるのは、東京から編入してきた里伽子です。
クラス委員である松野は、担任から里伽子の学校案内を任され、ちょうど今終わったところだと言います。
松野とは一度も同じクラスにならなかったにも関わらず、杜崎は松野を親友だと感じていました。
きっかけは中等部時代、進学率の低下を憂いた学校側がその年の就学旅行を急遽中止にしたことでした。
その時抗議をしたのが杜崎と松野だったのです。
それがきっかけで杜崎は松野を尊敬するようになり、以来二人は友達になったのです。
校門で出会った里伽子と簡単な挨拶をしてから見送った帰り道、松野は里伽子のことが気になるようで、ずっと彼女の話をします。
ピンと来た杜崎。
しかし心の中で杜崎は、やめておけ、女なんかにお前の良さは分からないと密かに思います。

【承】- 海がきこえるのあらすじ2

新学期になり、里伽子が転入してきました。
東京出身であることから、里伽子はクラス内で目立った存在になります。
その上里伽子はスポーツ万能、勉強も出来るのです。
男子は皆里伽子に見とれ、女子は陰口を叩き、里伽子は学校でいつも一人です。
松野はその状況を快く思っていない様子。
一方杜崎は母親から、里伽子は家庭の事情でこちらに引っ越してきたという噂だと聞かされます。
季節は三月になり、ハワイへの就学旅行の時期がやって来ました。
ところが旅行中、森崎は突如里伽子に声を掛けられ、お金を落としたので貸してほしいと言われます。
聞くと持って来ていた現金400ドルが全額見当たらなくなってしまったとのこと。
どうして規則を守ってトラベラーズチェックにしておかなかったのかと叱る杜崎に対し、里伽子は「杜崎君がそんなに優等生だったなんてガッカリ」と言い放ちます。
しかし会話をしているうちに二人はだんだん打ち解けます。
聞くと、クラスでは誰も話しかけてくれないものの松野だけは仲良くしてくれており、杜崎のことも松野から色々聞いていると言います。
放っておくわけにもいかないので、杜崎は里伽子言われるがまま六万円程貸してしまいますが、里伽子は「このことは誰にも言わないで」と念を押します。

【転】- 海がきこえるのあらすじ3

そして季節は四月になり、杜崎は高三のクラス替えで里伽子と同じクラスになりました。
里伽子にもようやく小浜裕実というおとなしい目の女子友達が出来ます。
しかしゴールデンウィークになっても杜崎にお金を返さない里伽子。
そんな折、突如小浜から杜崎の家に電話がかかってきます。
何故か電話口で混乱している様子の小浜。
聞くと、今日小浜は里伽子と大阪に遊びに行く予定で空港まで来たのですが、急遽里伽子が本当の行き先は東京だと言い出したと言うのです。
里伽子は既に小浜の分の東京行きのチケットも購入しており、そうなったら親にも怒られるだろうしどうしようと困り果てた小浜は、こっそりトイレに行くフリをして杜崎に電話をかけてきたのです。
しかしそもそもどうして僕に?と杜崎が聞くと、飛行機代等は杜崎にお金を借りたと里伽子が話していたので二人は仲が良いと思ったと言う小浜。
怒った杜崎は急いで空港にいる二人の元へ駆けつけ、小浜と共に里伽子を説得しようとします。
しかし里伽子は、東京にいるパパに会いたい、ママにバレたら絶対許して貰えない、だから内緒で準備をしていたのだと半泣き顔で話します。
放っておけない杜崎は小浜に、親には気分が悪くなったと説明して帰るように言い、そして自分は里伽子と共に東京についていってあげることにします。
東京の立派なマンション、里伽子の元住処にて父親と再会し喜ぶ里伽子。
里伽子は父親と東京で暮らしたいと心底思っていましたが、父親は既に別の家庭を築いていました。
父親に里伽子が借りたお金を返して貰った上立派なホテルを紹介して貰ったものの、何となく事情を察した杜崎は、あいつはかわいそうだと里伽子のことを思います。
その夜、里伽子が沈んだ様子で杜崎の部屋を訪ねて来たと思ったら、突如杜崎に抱きついて泣き出すのです。
その後里伽子は部屋のコークハイを飲み、自分の身の上を話し、私はかわいそうだと散々愚痴りながら酔っ払ってベッドで寝てしまいます。
杜崎は「僕だってかわいそうだ」と思いながらも仕方なく風呂のバスタブの中で縮こまって寝ます。
翌日、トイレも洗面所も使えないと里伽子に叩き起こされる杜崎。
振り回されながらも、里伽子が何とか気持ちを持ち直そうと努力しているのが感じられ、ほっとする杜崎。
東京での友達が里伽子に会いにホテルまで来るらしく、おめかしして出掛けて行った里伽子でしたが、急遽杜崎も来てくれと部屋に電話がかかってきます。
さて今度は何だろうと思いながら同席することになった杜崎。
そこには里伽子と一緒にハンサムな男子が座っていました。
彼は岡田といい、実は里伽子の元ボーイフレンドでした。
何故か杜崎のことを高知での新たなボーイフレンドとして紹介する里伽子。
二人の会話は軽薄な恋愛の話題ばかり。
かと思うと、今度は岡田が「里伽子の母親はひどい、可愛い里伽子を高知に無理矢理連れていくなんて」と話し出しました。
里伽子はそれをただ笑って聞いています。
その瞬間杜崎は怒って席を立ち「くだらない」と言い残し部屋に帰ります。
杜崎は、普段高知では堂々としている里伽子が、東京ではつまらない見栄を張り、くだらない男と付き合いニコニコするだけであったことにガッカリしていました。
その後部屋に戻ってきた里伽子は杜崎に話し始めます。
杜崎が出て行った瞬間、岡田は自分の話しかせず里伽子の高知でのことは聞きもしないことに気付き、どうして自分はこんな馬鹿な人を良い人だと思って付き合っていたんだろう、彼も自分も馬鹿だと思い始めたと言う里伽子。
なんだか急に里伽子が大人になったみたいだと感じる杜崎。

【結】- 海がきこえるのあらすじ4

新学期、里伽子は何事もなかったかのように振る舞い、杜崎に話し掛けようとしません。
杜崎と松野が屋上で話していた時、松野はふいに東京での一件を杜崎に尋ねます。
弁解する杜崎に、松野は里伽子に告白したことを打ち明けました。
しかしそれに対し里伽子は、私は高知も高知弁の男も大嫌い、そんなこと言われるとぞっとすると言って突っぱねたのだと寂しそうに話す松野。
怒った杜崎はすぐに里伽子の元へ駆けつけ、どうして同じホテルに泊まったことを松野に言ったんだ、お前は最低だと怒りをぶつけます。
すると里伽子は杜崎をビンタし、杜崎もビンタし返します。
「随分友達思いじゃない!もういいでしょ!」と言い残して去る里伽子。
季節は文化祭になり、里伽子はクラスの出し物に全く協力しないことから女子達のつるし上げに遭ってしまいます。
そこへゴミを捨てようと偶然通りかかった杜崎は、物陰でその一部始終を目撃してしまいます。
女子達が去ったあと、今しがた通り掛かったフリをしながらゴミを捨てる杜崎。
いつからいたの!?と聞く里伽子に、通りかかったら声が聞こえてきたんだ、でもお前はあれだけ言い返して偉いなと答える杜崎。
その瞬間、里伽子は杜崎をビンタし、泣きながら走り去って行きます。
呆然としながらその後ろ姿を見送る杜崎の元へ、今度は松野がやって来ます。
里伽子に何があったのかと真剣な表情で聞く松野に、事の顛末を説明する杜崎。
松野は、お前止めなかったのかと聞きますが、止めたってこちらが文句言われるだけだし、あいつは気も強いしと話す杜崎を、今度は松野が殴ります。
吹っ飛ばされ倒れる杜崎に、お前は馬鹿だと言い残して松野は去ってしまいます。
明日になればいつも通りの関係になると杜崎は思っていましたが、結局それ以来二人は卒業するまで一度も口をきくことはありませんでした。
その松野が、東京から高知空港に着いた杜崎を車で迎えに来てくれたのです。
あの時殴ったことを杜崎に謝る松野。
杜崎は笑います。
二人で海を眺めながら、松野はゆっくり話します。
あの時自分が怒ったのは、杜崎が自分に遠慮していることが分かったからだと。
あの瞬間、杜崎は里伽子のことが好きだったことに気付いたのだと。
海の風に吹かれながら、杜崎は微笑みました。
結局同窓会に里伽子は来ませんでしたが、その帰り道、小浜がこの前久しぶりに里伽子に会ったことを話します。
その時里伽子は、東京に会いたい人がいる、その人はお風呂で寝る人だと話していたと言う小浜。
それを聞き、無言で微笑む松野。
皆で高知城を眺めながら、杜崎は思い返していました。
高校時代、里伽子と一緒にこんな風に高知城を見たいと思っていたこと。
二人で色んな無駄話をしたかったこと。
そして東京に戻った杜崎は、再び反対側のホームに里伽子に似た女性の姿を捉えます。
急いで反対側に走っていく杜崎ですが、電車は発車してしまいます。
しかし、ホームにてその人は杜崎を待っていました。
紛れもなく里伽子です。
微笑み会釈する里伽子を前に、ああやっぱり自分は好きなんだと、杜崎は感じていました。

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