映画:茄子スーツケースの渡り鳥

「茄子スーツケースの渡り鳥」のネタバレあらすじと結末

アニメ映画

茄子 スーツケースの渡り鳥の紹介:黒田硫黄の漫画「茄子」に収録されている短編作品を原作としたアニメーション映画で、同じく「茄子」を原作として製作された「茄子 アンダルシアの夏」の続編となっています。主人公・ペペの声は前作同様大泉洋がつとめ、もうひとりの主人公とも言えるチョッチの声は山寺宏一がつとめいます。また監督をはじめ制作陣が「水曜どうでしょう」のファンということもあり、大泉洋とともに出演していたHTBの藤村忠寿と嬉野雅道も声優として本作に出演しています。

あらすじ動画

茄子スーツケースの渡り鳥の主な出演者

ペペ・ベネンヘリ(大泉洋)、ジャン・ルイージ・チョッチ(山寺宏一)、豊城ひかる(坂本真綾)、ザンコーニ(佐々木誠二)、ギルモア(佐藤祐四)、フランキー(平田広明)、エルナンデス(平野稔)、マルコ・ロンダニーニ(大塚明夫)、豊城充一(柴井伶太)、アメデオ(藤村忠寿)、メカ(嬉野雅道)、実況アナウンサー(白戸太朗)、解説者(今中大介)

茄子スーツケースの渡り鳥のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 茄子スーツケースの渡り鳥のあらすじ1

茄子スーツケースの渡り鳥のシーン1 サイクルロードレースチームである「チーム・パオパオビール」に所属しているペペたちは、ジャパンカップ出場のため日本へ出発する前に、ロードレース界の名選手であるマルコ・ロンダーニの訃報を知らされます。
同じチームに所属しているチョッチは、同郷のレジェンド選手ということだけでなく、かつてはマルコとともに練習をしながら行動を共にするなど親交がありました。
ペペとチョッチはマルコの葬儀に参列しますが、チョッチは途中で帰ってしまい、ペペも後を追います。
「亡骸に会おうが会うまいが、マルコは俺のヒーローに変わりはない」と話すペペでしたが、チョッチは「自殺でもか?」とペペに聞きます。
マルコの死には事件性がなく、大量の睡眠薬を服用したうえで遺書が残されていました。
同郷の伝説的なレーサーの自殺に、チョッチは未来の自分を重ね、レーサーとしての自分の人生について思い悩んでいるようでした。
ジャパンカップへ出場するため、宇都宮へとやってきた「チームパオパオビール」は、日本に興味津々といった様子。
そこでペペたちは、レース期間にチームをサポートすることになった豊城ひかると出会うのでした。
ジャパンカップには強豪チームである「チーム・ゴルチンコ」も出場しており、そこには名レーサーのザンコーニも名を連ねていました。
レース前からファンに囲まれるザンコーニの姿を見て、ペペは対抗心を燃やします。
ザンコーニはレース前にコースの側のお寺にある千手観音菩薩にの前に立ち、長いことその場から動かずにいるのでした。
レース前夜、ひかるはペペたちに街を案内します。
ペペは、普段から節制しなくてはならないことや、先の見えないレーサーの辛さについて語るのでした。
ひかるはペペたちを漬物屋に案内し、茄子のたまり漬けなどを振る舞います。

【承】- 茄子スーツケースの渡り鳥のあらすじ2

宿舎に戻ったペペたちに、チョッチはザンコーニのオーラについて話します。
ピークを過ぎたベテラン選手とはいえ、大きなレースに勝つ人間はオーラが出ていると話し、ペペや自分にはそれがないと語るのでした。
外に出たチョッチはペペに、自分が来年を目途にレーサーからの引退を考えていると話します。
レーサーとして生きることは我慢の連続であり、それでも報われる保証のない人生に、チョッチは希望を見いだせずにいたのでした。
そんなチョッチをペペは黙って見送っていました。
一夜明けて、ジャパンカップサイクルロードレースがスタートします。
当日は激しい雨に見舞われ、悪条件のなか、ペペたちは奮闘します。
レースも残り4周となったところでタイミングを見計らい、ペペは序盤で逃げをうった選手たちに取りつくと代わって先頭に立ち、後続の選手らで先頭集団を形成します。
チーム・ゴルチンコのスプリンター、ギルモアやチョッチもあとに続き、レースの主導権は先頭集団に移るなか、ザンコーニだけは後続集団の中にとどまったままレースは進んでいきます。
10人ほどで形成したいた先頭集団に、チョッチはさらに逃げをうち先頭集団を絞り込みにかかります。
先頭集団はさらに数が減りますが、これで疲弊した様子のチョッチはひかるから給水を受け取り、先頭はペペに代わります。
さらに雨脚が強くなってきたレース会場では、山道に雨が流れ込み、前を向いて走るのもやっとという状態で、他の選手たちも一様に疲弊した様子です。
隙をついて他の選手がアタックをかけ、ペペや他の選手たちもすかさずそのあとに続きます。
先頭集団は3人となりトップを走っていたペペは、下り坂で目の前に突然現れた濁流にタイヤをとられ、転倒してしまうのでした。
大きなケガはしていないものの自転車が壊れてしまい、その脇を後続選手たちが走り去っていきます。
情報を聞いたチョッチは心配しながらペペの横を走り去っていき、チーム内で勝ちを期待できる選手はチョッチだけとなってしまいます。
監督から「最後まで食らいつけ」と指示を受けたチョッチは先頭を目指し、ペペも自転車交換を済ませたあとすぐさまレースへと復帰してあとを追います。
ペペは監督に「今日は俺たちの日だ」と言い残して走っていくのでした。

【転】- 茄子スーツケースの渡り鳥のあらすじ3

トップを走っていた集団は後続のチョッチやギルモアに吸収され、新たに先頭集団が形成されていました。
一方で後方集団は大きく差を広げられ、完全にレースの勝敗と関係なくなったことで、みなリラックスしている様子。
そんななかでザンコーニだけは、異様なオーラを放ちながら走っていました。
ザンコーニは突如として集団から飛び出すと、一気に加速しトップを猛追し始めます。
集団の中にいたチーム・パオパオビールの選手たちも追いかけますが、ザンコーニの圧倒的なスピードの前に置き去りにされてしまうのでした。
レースは残り2周。
先頭集団にいるチョッチは、疲労の色が大きくなっていました。
チョッチらが去ってしばらくするとペペの姿が現れ、ひかるから水を受け取るとトップを追いかけます。
そしてそのすぐ後ろからは、ザンコーニも猛然とトップを追いかけていくのでした。
ペペは下り坂で今度は濁流に足をとられないようにと、ポイントに差し掛かる手前でブレーキをかけて速度を落とします。
するとその脇から影が現れ、見るとザンコーニが猛スピードで坂を下っていくのでした。
ザンコーニはついに先頭集団に追いつき、同じチームのギルモアと合流するのかと思いきや、先頭集団をそのままかわしてさらに先へと走り去っていきます。
先頭集団は慌ててザンコーニを追いかけ、ザンコーニが先頭のままホームストレートに戻ってくると、レースはラスト1周を迎えるのでした。
しかしラスト1周を迎えたところでザンコーニは両手を挙げ、レースを辞めてしまいます。
先頭集団はギルモアを含む3人となっており、その中にチョッチの姿はありませんでした。
チョッチは疲労から先頭集団に後れをとり、レーサー特有の地獄のような苦しみを味わっていました。
苦しみのなかでマルコの声を聞いたチョッチは、自転車に積んである給水ボトルを捨てて
ペダルを踏みしめます。
前を見るとペペが走っており、2人はトップ集団を目指して自転車を走らせるのでした。

【結】- 茄子スーツケースの渡り鳥のあらすじ4

坂を下り、ひたすら前を引くペペ、そのぶんだけ空気抵抗が低くなりチョッチは体力の消費を抑えながら自転車を走らせることができます。
先頭集団の3人も交互に前を引き、パオパオに追いつかれまいと自転車を走らせていました。
しかしペペらと違って互いに敵チームである前の3人は、勝負を決めるタイミングを見計らいながら走っていたのでした。
じりじりと差を詰めていくパオパオの2人。
先頭集団がスプリンターのギルモアをけん制しているうちに、ペペたちはトップが見える位置まで追い上げていました。
2人はさらにスピードを上げ、先頭集団までの差を縮めていきます。
それを見た先頭の選手は、他を引き離し一気にアタックをかけ、他の選手も追いかけます。
最初にホームストレートにやってきたのはギルモアら先頭集団の3選手でした。
しかしそのすぐあとにペペが続き、チョッチが後ろにぴったりとついています。
最後の最後にギルモアが前に出ますが、チョッチの声を受けて前を開けたペペの後ろから、チョッチが飛び出します。
レースはギルモアとチョッチの一騎打ちとなり、そのままゴールを通過していきます。
レース後、ペペはふらふらになりながら自分たちの陣営へと戻り、待っていたひかるに介抱されながら渡された水を飲み干します。
外ではチョッチが優勝インタビューに答える声が聞こえていました。
レース後、ペペたちはひかるの家へと招かれます。
ひかるの家は千手観音菩薩が祀られている大きな寺で、ペペたちは菩薩の前で手を合わせ、住職からこの千手観音菩薩はすべての人を迷いから解放してくれる菩薩であることを知らされます。
そしてときにこの菩薩は「人生に苦悶する人を呼び寄せる」とも語るのでした。
チームパオパオのためにごちそうを振る舞うひかるは、改めて「みなさん、優勝おめでとうございます」と話します。
それを聞いていたチョッチは「ひかるちゃんもメンバーだ」と答え、ひかるは嬉しそうに笑います。
ペペたちは大皿に盛られた茄子のたまり漬けに舌鼓を打つのでした。

みんなの感想

ライターの感想

前作「茄子 アンダルシアの夏」はペペのエピソードを中心に描かれていましたが、本作はロードレーサーとして特別な才能を持っているわけではないチョッチにスポットを当て、レーサーという仕事の辛さや人生への苦悩と、そこから見える希望が描かれていたと思います。
レーサーの苦悩と同時にロードレース面白さもしっかりと描かれており、前作同様に臨場感のある描写で定期的に見たくなる作品だと感じました。

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