「薄暮」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

アニメ映画

薄暮の紹介:2019年製作の日本アニメーション映画。「私の優しくない先輩」の山本寛による東日本大震災・復興プロジェクト“東北三部作”最終章のアニメーション。震災で心に傷を負い、人にも恋にも無関心に生きていた福島県いわき市の女子高生・佐智は、震災でいわきに避難してきた男子高校生・祐介と出会う。声の出演は、「東京喰種 トーキョーグール」シリーズの桜田ひより、「映画 暗殺教室」シリーズの加藤清史郎。

あらすじ動画

薄暮の主な出演者

小山佐智(こやま さち):桜田ひより 雉子波祐介(きじなみ ゆうすけ):加藤清史郎 ひいちゃん:佐倉綾音 リナ:雨宮天 松本先輩:花澤香菜 部長:高橋大輔 小山昇(佐智の父親):下野紘 小山聡子(佐智の母親):島本須美 小山恵美(佐智の姉):福原香織 岡村さん:大坪由佳 遠野双葉:赤池沙也加 川村明里:鳥井響

薄暮のネタバレあらすじ

【起】– 薄暮のあらすじ1

薄暮のシーン1

画像引用元:YouTube / 薄暮トレーラー映像

(映画タイトル。『薄暮』=「日没後の黄昏」)

2017年・春、福島県いわき市。

小山佐智は高校1年生の女子生徒です。セーラー服よりもブレザー派の佐智が電車とバスを1時間乗り継いだところにある私学の高校に進学したのは、制服で選んだようなものだと言っても過言ではないと思っていました。鏡の前で制服姿を堪能し、うきうきします。

毎朝6時起きで通うので、眠いことにまだ慣れていません。佐智は最近2キロ太ったことを機にしており、足のたるみやお腹を気にしています。

同じクラスの岡村さんという女子生徒が吹奏楽部に誘ってくれましたが、佐智はそれを断って音楽部に入りました。佐智は幼い頃から10年以上ヴァイオリンを続けており、それを続けようと思ったからです。

入部した佐智は秋にある文化祭に向けて、ベートーベンの弦楽四重奏曲第14番を練習することにしました。カルテットのメンバーは佐智の同級生のひいちゃん(ひとみ)、リナと、松本先輩です。ひいちゃんはショートボブで、リナはロングヘア、松本先輩は眼鏡をかけています。

音楽部で練習したあとの帰り道、佐智はひいちゃんとリナに断って別行動をしました。自分たちを置いてひとりで帰る佐智を見て、ひいちゃんは「変わっている」とリナに言います。

佐智はひいちゃんやリナと仲良くしていますが、ひいちゃんは佐智に距離を感じることがあると話します。人を寄せ付けない雰囲気があると、ひいちゃんとリナは話題にしました。

2人と別れた佐智は、帰り道の最寄りのバス停までの田舎道をひとりで歩きます。佐智は高く広い空や田舎の坂道からの風景を楽しむのが好きで、そのために別行動をしたのです。景色を見ながら下片寄というバス停まで歩いた佐智は、そこを秘密のスポットだと思います。バス停に到着した佐智は、再度周囲の景色を見たあと目を閉じて、大好きなフレデリック・ディーリアスの曲をハミングします。

佐智が特に好きなのは、そのバス停からの「薄暮」の景色でした。日没からのわずかな時間、世界が七色に輝く瞬間、佐智はその時間にバス停の前から見える光景を味わい尽くすのが好きでした。

佐智は乗るバスが到着するまで、心行くまでその景色を楽しみます。

季節は廻り、夏になります。

佐智は入学した高校に慣れてきました。昼食時ひいちゃんは彼氏が欲しい、出会いが欲しいとぼやきますが、音楽部に男子生徒は部長しかいません。しかも部長は松本先輩の彼氏です。

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