「蟲師 特別編 「鈴の雫」」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

アニメ映画

2015年5月公開の日本のアニメ映画。原作は漆原友紀の「蟲師」。監督は長濱博史。主演のギンコの声を中野裕斗。 葦郎はある日、山でたくさんの鈴の音を聞きそれが吉報のように感じた。その後すぐに妹のカヤが生まれたが、その子は生まれつき頭から草が生えていた。山のことを知り尽くしたような不思議なところのあるカヤだったが、ある日突風が吹き、姿を消してしまった。山へやってきたギンコは山の主のカヤと遭遇した後、消えた妹を探しているという葦郎とも出会う。葦郎にはもう妹は人間ではなく、山の主になっているから遭遇してもそっとしておいた方がいいと助言をする。暗い山道で山犬に囲まれた葦郎は銃を撃ち、葦郎を隠れ見ていたカヤは銃声に驚き気を失い倒れているところを葦郎に助け出される。家で目を覚ましたカヤは何も覚えていない様子だが、家族に囲まれて嬉しそうな表情をしている。しかし山が荒れ始め、カヤは再び山に戻り、尋ねてきたギンコに山の主として山を元に戻すと話す。葦郎にもカヤは山へ戻ったと話すギンコだが、それからまた山が荒れ始めてしまい、山には新たな主を選定するための草が生え始める。

あらすじ動画

蟲師 特別編 「鈴の雫」の主な出演者

ギンコ(中野裕斗)、カヤ(斎藤智美)、葦郎(小川ゲン)、声(土井美加)、カヤ(少女)(近藤結良)、葦郎(少年)(佐久間悠)、父親(佐藤祐一)、母親(石巻美香)、葦郎の弟(岡田篤也)、鯨、小松ゆうり、下崎絋史、浜添伸也、古田うた、矢部雅史、他

蟲師 特別編 「鈴の雫」のネタバレあらすじ

【起】– 蟲師 特別編 「鈴の雫」のあらすじ1

蟲師 特別編 「鈴の雫」のシーン1

画像引用元:YouTube / 蟲師 特別編 「鈴の雫」トレーラー映像

葦郎の幼少期、一人で山の近くを歩いている。「昔、山で不思議な音を聞いた。」振り返り「鈴の音?」と山を見上げる葦郎。すると山中で鈴の音が鳴り響き始め、おびただしい数の鈴の音がしばらく山々にこだましていた。キラキラした顔で山をじっと見ている葦郎。山中が何かを祝っているような音だったと。

妹が生まれたのはその十月後だった。足取りも軽く家に帰ってきた葦郎は、「生まれた?」と訊きながら扉を開くと、両親は暗い表情で沈んでいる。視線の先にあった赤ん坊を見て葦郎も思わず息を呑む。赤ん坊は植物の蔓のようなものが全身に絡まっている。

-およそとうしとされるもの、下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うと思しきものたち、それら異形の一群を人は古くから恐れを含み、いつしか総じて蟲とよんだ-

いつものようにタバコを咥えながら、山を見上げるギンコ。何かこっちを伺っているなと呟き、山へ入っていく。山を見渡しながら、豊かな山だ光脈筋に入ったのか・・だとしたらこの山の主・・と考えながら山を進んでいくと、ひときわ大きな木の上に子供の姿が一瞬見えるが、目があった途端に風が強く吹き、もう一度見直すと子供の姿は見えなくなる。

何かに気づいた様子でまさか・・と呟きさらに山に分け入って歩いていくギンコ。山をかき分けて進んでいき、あった、蟲の道と道を見つける。光が差して明るい道。

苔むした岩場を歩きながら道を進んでいくと、開けたところにある大きな丸い岩の上にカヤが一人座り込んでいる。周りからはたくさんの虫が触手のように伸びてカヤを取り囲んでいる。

ハッとした様子のギンコが見つめているとカヤを取り囲んでいた触手のようなツルは離れていき、座っていたカヤはその場にゆっくりと倒れ込み意識を失ってしまう。

蝋燭の灯りが灯る中で、カヤは目を覚まし、驚いて体を急に起こす。すると目の前にはギンコがおり、「無理に動かない方がいい、かなりの疲弊のようだ」とカヤを気遣い、「蟲師のギンコと申します、この山を通り抜ける由、ご挨拶を」とカヤに目礼をする。

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