「鉄コン筋クリート」のネタバレあらすじと結末の感想

鉄コン筋クリートの紹介:義理と人情とヤクザの地獄の町「宝島」。超人的な身体能力を持つ「ネコ」と呼ばれる二人の少年クロとシロのたったひとつの住処。しかしそこへヤクザや謎の組織が現れ、開発という名の地上げ、暴力、実態の分からない「子どもの城」建設プロジェクトが巻き起こり、町には不穏な空気が漂っていく。宝町が大きく動くとき、二人の運命も大きく揺り動かされていく。

予告動画

鉄コン筋クリートの主な出演者

クロ(二宮和也)、シロ(蒼井優)、木村(伊勢谷友介)、ネズミ(田中泯)、じっちゃ(納谷六朗)、藤村(西村知道)、沢田(宮藤官九郎)、チョコラ(大森南朋)、バニラ(岡田義徳)、アサ(玉木有紀子)、ヨル(山口眞弓)、ヘビ(本木雅弘)

鉄コン筋クリートのネタバレあらすじ

【起】- 鉄コン筋クリートのあらすじ1

情緒と風情が残る不思議な雰囲気の漂う宝町。
二人の少年クロとシロの住処です。
そんな宝町にある日ヨルとアサ兄弟がやって来ます。
二人はこの町を手に入れる為、この辺りを取り仕切っている「ネコ」という少年に戦いを挑みに来たのです。
その頃電信柱の上で町を眺めていたクロは、以前町から出て行ったはずのネズミが舎弟を引き連れ町に戻ってきているのを目撃します。
一方シロは町中でヨルとアサに遭遇。
二人はシロにネコのことを尋ねますが、いつの間にか頭上の看板の上にはクロの姿が。
クロとシロがにやりと笑うのを見て、こいつらがネコだと気付くアサとヨル。
四人の少年達の戦いが始まります。
人間離れした身体能力を持った彼等は町を駆け巡り、ビルからビルへと飛び回ります。
ついに時計台にシロを追い詰めたヨルとアサでしたが、実はそれはクロとシロの罠。
五時になった時計台から巨大なガネーシャ像がクロを乗せて現れ、油断したヨルとアサはやられてしまいます。
地元警察宝署に勤める藤村達にも警戒されている、そんなクロとシロの住処は高架下の車。
海の夢を見ていたシロは目を覚まし、一人で遊びながらクロの帰りを待っていると、やがて帰ってきたクロは「今日の分」と言って盗んできた金銭類をシロに投げます。
シロは感激しながら、それらを大事にブタの貯金箱に入れます。
このブタがいっぱいになったらこの町を出て海の傍に住もうと二人は約束しているのです。
その頃舎弟の木村達と共に町中を徘徊しているネズミ。町の住人は皆彼等を避けていきます。
そんなネズミ達の前に現れたのは藤村とその部下沢田。
やはりお前かと嫌な顔をする藤村に、これはこれは天敵藤村じゃないかと薄笑いを浮かべるネズミ。
近々この町で騒ぎが起きるぞと所謂宣戦布告を残し、ネズミ達は去って行きます。

【承】- 鉄コン筋クリートのあらすじ2

木村達はネズミの指示通りこの町で薬を撒こうと不良グループのチョコラ達に話を持ちかけますが、チョコラ達は断り、挙句威勢よく喧嘩を売ってしまい、路上は騒然としています。
そこへシロとクロがやって来ます。
クロの顔を見た木村は一旦引き下がる事に。
木村は車内で以前ネズミに教えられたクロの噂を思い出します。
道徳を知らず、血を好むガキ・・・。
その頃シロはしきりに、夜になると悲しい気持ちになるとクロに訴えます。
クロは、俺たちは誰にも壊されたりしないよと力強くシロを励まします。
翌日、なぜお前が追い出したはずのネズミがこの町にいるんだと藤村に尋ねるクロに、お前達はこのままじゃいけないと藤村は説教しますが、クロは聞く耳を持ちません。
シロとクロは親代わりのじっちゃと共に銭湯へ。
じっちゃは無邪気なシロを見て、シロはすごいと言います。こんなドブみたいな町で穢れなく生きており、きっと全ての答えをシロは持っているだろうと語るじっちゃ。
俺の町とシロは俺が守ると言うクロにじっちゃは、この町は誰の町でもないと戒め、この町はもう長くない、シロもそのことに気付いているとも言います。
その横でシロは食べていたリンゴから種を見つけ、この種を植えたらリンゴがいっぱい採れると無邪気にはしゃいでいます。
その頃廃屋の中では取引が行われていました。チョコラの仲間であるバニラが、木村達の組に入れてもらうことを交換条件にチョコラの住民票を木村に渡してしまいます。
しかし木村はそんなバニラの期待を裏切り、彼の耳を切り取ってしまいます。
一方バニラを探していたチョコラ達のもとに現れた木村達は、今日の夜お前一人で事務所に来いと言い残し、小さい箱をチョコラに投げ付けて立ち去ります。
箱の中にはバニラの耳が・・・。
その話はすぐにクロとシロの耳にも入ります。
その夜事務所にやって来たチョコラを、木村は母親の名前を出して脅し、命令を通そうとします。
その時、クロが襲撃に現れたのです。
木村達を次々と殴り倒し、後に残されたのは血まみれの事務所とシクシク泣くチョコラ。
神様は俺達のことを怒っていると落ち込むシロ。
ヨルとアサが再びシロとクロを尋ねて来ますが、今回は事情が違いました。
三人組の殺し屋に怪我をさせられた上、町を追い出されたと言うのです。
そいつら強いのかとニヤニヤ笑いながら聞くクロに、少し恐怖を覚えるヨル。
奴等に勝てるのは「イタチ」ぐらいだとヨルは話します。
「イタチ」とは牛の頭を持ち、愛を捨て暴力だけ信じる伝説のガキだと説明するヨルですが、クロはアホらしいと言い捨てて立ち去ります。
シロは、クロとは離れた方がいいと説得するヨルとアサに、大事にしていたブタの貯金箱をあげてクロと一緒に去ります。
一方、ネズミに休暇を言い渡されてしまった木村は、付き合っている彼女が妊娠した事を知ります。
そんな木村の元に現れたのはヘビという謎の男。気が向いたらうちで働けと木村をスカウトしてきます。
そんなヘビの正体は、この宝町を「子どもの城」というレジャーランドによって開発しようと目論む謎の組織に所属する男。
共同経営を持ちかけられたネズミの組の組長は大賛成ですが、ネズミは浮かない顔。
自分を育ててくれた宝町が変わっていくことに納得出来ないネズミは、この町に与えられた恩恵を忘れてはいけないと主張しますが、組長は聞く耳を持たず、地元民の地上げと「子どもの城」建設は実行に移されていきます。

【転】- 鉄コン筋クリートのあらすじ3

その頃シロは町中で体格のいい三人組の男を目撃し、クロに報告します。
クロはヨル達が話していた三人組の人殺しの話を思い出しながら、正に目の前の建物の中にいる件の三人組を双眼鏡で眺めます。
そこにはヘビと、ヘビのスカウトを受けることにした木村の姿も。
ヘビは三人に奇妙な言語で何かを指示したかと思うと、三人は外へ飛んで行きます。
彼等のターゲットはクロとシロ。容赦なく二人に襲い掛かってきます。
その頃、「子どもの城」建設現場をぼんやり眺めているネズミを見つける藤村と沢田。
フラフラと路地裏に歩き出したネズミを、自殺でもするのではと心配して後を追い掛ける藤村達。
行き先は、開発でもうすぐ取り壊しになるストリップ劇場。ネズミの昔からの行き付けの店でした。
三人並んで座ってショーを眺めながら、この町に対する思いをネズミは藤村にしみじみと語ります。
その頃追い掛けられ続けているクロとシロ。
クロ達の力では全く歯が立たず、怪我を負わされた二人は逃げるしか出来ません。
最終的にシロは三人組のうちの一人に剣で刺されてしまいます。
シロは手術を受け奇跡的に助かりますが、クロは苦悩の末じっちゃと相談し、シロを藤村達に預けて危険なこの場所から逃がすことを決心します。
次の日シロは藤村達の車に無理矢理乗せられ、シロの泣き叫ぶ声が遠ざかっていくまで走り去る車を眺めるクロ。
その後クロは変貌を遂げてしまいます。チンピラを襲ってボコボコにし、工事中の「子どもの城」の前に放置するという事件を繰り返し起こし始めます。
そのうち少年達の間で恐れられるようになり、もしや「イタチ」の正体はクロなのではという噂も流れます。
一方藤村達のもとで生活し始め、ひたすら絵を描いて遊ぶシロ。
全くクロのことを尋ねないシロに、不思議に思った沢田はどうしてか聞きます。
するとシロはこう言います。神様はいっぱい失敗していて、自分もクロも沢山心のネジがない、でもクロが持ってないネジは自分が全部持っていたと。
その頃、組を抜けると言い出したネズミを殺せとヘビは木村に命令します。
ネズミは木村の恩人です。断る木村ですが、妊娠している彼女の名前を出し脅してくるヘビに、悔しがりながらも従わないわけにはいきません。
木村はネズミを呼び出し呑みに行くものの、楽しそうに彼女の事や子どもの事を聞くネズミを前に踏ん切りが付きません。
飲み屋を出た二人は歩き出し、楽しそうに話しながらもネズミは人気のない所で座り込みました。
ネズミは全て分かっていたのです。木村の置かれた状況も、これから木村が何をしようとしているのかも。
いつから気付いてたんですか?と聞く木村に、生まれたときからさ、と答えるネズミ。
誕生こそ消滅の始まりなのだよと言いながらネズミは煙草を吸い、最後まで木村に指導の言葉をかけます。
ハジキを捨てる時はドジを踏むな、硝煙の付いた服はすぐに焼き捨てろ、女房と子どもを大切にしろ。
木村は涙をボロボロ流しながら引き金を引きます。
その後、息絶えようとしているネズミを発見するクロ。最後の煙草を口に咥えさせてやります。
回収されたネズミの遺体を前に、これがお前の答えなのか…?と呟く藤村。
クロの処分を諦めないヘビは、再び三人組の殺し屋をクロのもとへ向かわせます。
クロは精神不安定に陥っており、ぬいぐるみを抱きながら「見てくれ、シロが帰ってきた」と笑いながら通行人に話しかけています。
オープンした「子どもの城」にフラフラと入っていったクロのもとへ、三人の殺し屋が再び襲いかかってきます。
その時、一人の少年がクロの前に舞い降り、三人に立ちはだかったのです。
少年は牛の頭を持ち、これが闇の力だとクロに語りかけながら、尋常ではない力で三人を次々と殺してしまいます。
あっけにとられるクロ。

【結】- 鉄コン筋クリートのあらすじ4

その頃ヘビのもとへ帰った木村は、ヘビに銃口を向けます。
誰の差し金だと聞くヘビに、愛と誠だと答えて引き金を引く木村。
しかしその後彼女と町を出ようとしていた木村は、手先に暗殺されてしまいます。
シロは藤村と沢田の前でいきなり精神不安定に陥り、叫びながら暴れ始めます。
一方謎の少年はクロに、闇の世界へ来いと誘いかけます。
お前の本当の力を解放しろ、闇こそが全てを超越する力であり、闇の中にこそ真実があると語りかける少年の牛の仮面の下の顔は、なんとクロ。
光と闇をさまようお前がもう一人の自分を導き出したと語るもうひとりのクロ。
一方、叫び続けてぐったりしているシロを抱きしめ、クロに会いたいんだよねと優しく語りかける沢田。
その時シロは立ち上がり、クロの無い所のネジはシロが全部持っていると叫びます。
もう一人のクロは、シロの野郎は偽善の代表者、いつも俺達の邪魔をすると言い、クロを説得にかかります。
全てが闇に飲み込まれそうになったその時。
ダメ!というシロの声が響いたかと思うと、闇を切り裂き一羽の白い鳥が現れます。
クロはそれがシロだと気付きます。
違う!お前が俺を必要としたんだと闇は更に説得を試み、クロの手を掴みます。
お前は何を信じると問いかける闇に、俺はシロを信じると言い放ち、手を離すクロ。
世界に戻っていくクロに、俺はいつでもお前の中にいてお前を救うと語りかけながら消えていく闇。
その頃シロは明るい絵を描き終わり、安心した顔をします。
翌日シロは藤村と沢田を引きつれ、クロを迎えに行きます。
そして二人は海の近くに移住することになります。
それはシロがずっと夢で見ていた光景です。
一方、宝町の二人の住居に植えられたリンゴの木から、やっと芽が出ようとしていました。

みんなの感想

  • nonbiさんの感想

    観念的で独特の匂いを感じる映画です。
    この匂いが好きな人にはたまらない作品だと思います。
    作画や色遣いは素晴らしく、この物語の世界観を見事に演出しています。
    もともとは漫画作品だったものを劇場用アニメ作品として描き切っている点については見事だと思います。
    またシロとクロの声優を務めた蒼井優さんと二宮和也さんがともに違和感なくマッチしていたことも、この作品の世界観をより良く演出できた要因になっています。

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