映画:劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜

「劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜」のネタバレあらすじと結末

劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜の紹介:2018年の公開作で、昨年公開の同タイトルの続編。原作は大和和記の大ヒットラブコメ漫画。消息不明の許婚・忍が満州にいるかもしれないと知った紅緒は現地に向かうが、出会ったのは彼の元部下の鬼島だった。忍が亡くなったとは信じられない紅緒の前に、ある日彼と瓜二つのロシア人侯爵が現れる。戸惑い傷つく紅緒を励まし続けたのは、上司の青江だった…。

あらすじ動画

劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜の主な出演者

花村紅緒(早見沙織)、伊集院忍(宮野真守)、青江冬星(櫻井孝宏)、鬼島森吾(中井和哉)、藤枝蘭丸(梶裕貴)、北小路環(瀬戸麻沙美)、牛五郎(三宅健太)、ラリサ(坂本真綾)

劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜のあらすじ1

※これまでのあらすじは『劇場版 はいからさんが通る 前編』をご覧ください。

時は大正。
満州の馬賊の首領の正体が忍という可能性があり、紅緒は現地へ向かいました。期待に胸を膨らませるなか、紅緒が乗っていた汽車が馬賊に襲われます。次々と馬賊の男らを倒していく紅緒の前に首領が現れますが、彼の正体は忍の部下だった鬼島軍曹でした。
極寒のシベリアで忍の小隊は軍に見捨てられ、悲憤した鬼島は逃走し満州で馬賊となったのです。あの時鬼島を助けようとして砲撃された忍が、助かるはずがないと鬼島は酷な現実を紅緒に告げました。紅緒は忍の上司を自分が怒らせたせいで出征したことに責任を感じ、死ぬつもりで部屋にあったウォッカを飲み尽くします。しかし死ぬこともできず、翌朝二日酔いで目が覚めるのでした。外に咲いていたマリンカの花を見た紅緒は、手紙に綴られた忍の言葉を思い出します。紅緒のように小さくても逞しい花だと…。鬼島が忍の最期は見ていないと聞いた紅緒は、彼は生きていると信じることにしました。前を向いて生きると決め、紅緒は満州を後にします。

帰国した紅緒は青江の顔を見て、思わず涙腺が緩みました。青江は、忍を早く忘れることだと紅緒を慰めますが、忍のことは忘れないと紅緒は宣言します。しかし忍が見つからなかったことに、どこか安堵する青江がいました。
バリバリ働こうと早速取材に出掛けた紅緒は、まだ職業婦人が少なかった時代ゆえ男性記者に詰られます。奇遇にも彼らを制したのは、紅緒と同じく記者になった親友・環でした。久々の再会に2人は祝杯をあげ、すっかり酔いつぶれます。その帰り道2人はUFOのような物体を夜空で見かけ、紅緒は借りた双眼鏡で凝視すると、忍にそっくりな男性が乗っていました。
翌日。ロシア革命から逃れた亡命貴族が乗った飛行船が到着したとの情報が入り、紅緒は青江と共に会見が行われる現場へ急行します。亡命したのはサーシャ・ミハイロフ侯爵と妻のラリサ。昨夜紅緒が見た通りサーシャは忍と瓜二つで、驚いた紅緒は思わず彼に近づきますが、サーシャは紅緒のことなど覚えていません。ところがサーシャが、紅緒を見て「マリンカ」と呟いたことが彼女の頭を離れませんでした。

【承】- 劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜のあらすじ2

紅緒はサーシャが忍ではないかと感じて止まず、それが真実ならば特ダネと言う訳で、冗談社は探りを入れることに…。ミハイロフ夫妻が身を寄せる狸小路伯爵邸で行われる政府のパーティにて、蘭丸が舞踊を披露すると知った紅緒は、黒子のフリをして狸小路邸に潜入します。部屋に1人でいたラリサに会えた紅緒でしたが、夫妻の結婚式の写真を見せつけられました。「サーシャはあなたの知人ではない」とラリサに言い放たれ、紅緒の望みは夢と消えたのです。
その日、紅緒と青江はパーティに来ていた青江の母と遭遇します。家を出た青江に父の銀行を継がせるため、母は息子の見合いを勝手に決め、その相手つめ子を同行させていました。断る理由にするため青江は、紅緒が恋人だと母に紹介します。咄嗟の発言だったものの青江は、女嫌いのはずの自分が紅緒に惹かれていることに気付き始めていました。

ミハイロフ家について情報を仕入れた鬼島が、紅緒に報告するために帰国しました。ラリサが義母エリナと逃亡していたのですが、そのエリナこそ、忍を日本に残してロシアに嫁いだ彼の母だったのです。エリナは逃亡中に病死しました。忍とサーシャが父違いの兄弟と判明し、紅緒は2人が似ている理由に納得するも、やはり落胆は隠しきれません。

つめ子に猛プッシュされる青江を見た紅緒は、自分が恋人であるという誤解を解いた方がいいと忠告します。これを機に青江は「お前さんが好きだ」と紅緒に想いを告げました。男気のある青江は紅緒の心に土足で踏み込むつもりはなく、忍の影が消えたら自分を思い出してくれればよいと、あくまで彼女の気持ちを尊重するのでした。

【転】- 劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜のあらすじ3

一方サーシャは紅緒の声に聞き覚えがあるのに思い出せず、考え込んでいました。早朝にふと足が進んだサーシャが歩き続けていると伊集院家に辿り着きます。懐かしさのある景色に、サーシャの記憶が蘇りました。その時…。紅緒はかつて忍が想いを告げてくれた木に腰を掛けていました。そこへ現れたサーシャに驚き木から落下した紅緒を受け止めた彼は、紅緒と忍が出会った日に同じような場面があったことを思い出したのです。サーシャの正体はやはり忍でした。涙が止まらない紅緒に対し忍は「時間を下さい」と言い残し、去ってしまいます。
戦地シベリアで砲撃され、倒れた忍を発見したラリサは、彼を連れ帰りました。高熱で記憶を失い自身の名前さえ覚えていなかった忍をラリサは献身的に看護したのです。そして亡くなったサーシャと瓜二つの忍に、サーシャの身代わりをさせたのでした。助けられたことも思い出した忍は、ラリサを見捨てることなど出来ませんでした。それでも、まずは本当の自分に戻らなければ…と意気込む忍でしたが、体調不良だったラリサの病状が深刻だと医師から告げられます。弱り果てたラリサを前に、忍は何も言い出せませんでした。

忍と再会し事情を聞いた鬼島は、忍が記憶喪失だと嘘の報告を紅緒にします。それを聞いた青江は、他の女と結婚した忍に腹を立てました。意気消沈した紅緒を心配した青江は、直接忍に会いに行き、紅緒と結婚を考えていること、これ以上彼女を傷つけたら許さないと宣します。忍は青江を追い返すものの、正々堂々とした青江の態度に、彼なら紅緒を守れるとの思いも過りました。

紅緒は忍を伊集院家に戻すために、自分が出ていくことにしました。それを伝えるために忍に会った紅緒は、一緒に行った思い出の喫茶店で向かい合います。2人は互いに愛しく思いながらも、自分の心を押し殺して婚約を破棄しました。店を出た紅緒は大粒の涙を零しながら、無我夢中で自転車を走らせました。

青江の母が、銀行の抵当に入っている伊集院邸を買おうと企んでいました。阻止しようとした青江に母は、銀行を継ぐとの難しい条件を付きつけます。それでも青江は条件を飲みました。それを知った紅緒に、青江はしらを切り続けます。これまで青江がずっと見守ってくれていたことに気付いた紅緒は「私を編集長のお嫁さんにして下さい」と申し出ます。一時の感情に流されるなと青江は紅緒を窘めますが、忍のことは胸の奥にしまうと紅緒の決意は固いものでした。早々と2人は紅緒の父に報告を済ませ、9月1日に式を挙げることに。

同じころ環は、伊集院家の使用人となった鬼島に出逢います。環は不作法な鬼島に野蛮さを感じながらも、世間に流されない一匹狼な面に惹かれました。ところが環にお見合い話が持ち上がります。紅緒の結婚式前日。鬼島と再会した環は、つい強がって結婚話を自慢げに伝えてしまいます。環に好印象を抱いていた鬼島もまた減らず口を叩き、2人はすれ違ってしまうのでした。

【結】- 劇場版 はいからさんが通る 後編 〜花の東京大ロマン〜のあらすじ4

大正12年9月1日。午前。
自らの最期を感じたラリサは忍に「あなたの優しさに縋り、騙したことを許して下さい。私のあげた命と思ってくれるなら、あなたの恋を取り戻して」と今際の言葉を遺し、息を引き取りました。
教会では紅緒と青江の結婚式が開かれていました。指輪を交換しようとした時、大きな揺れに見舞われます。11時58分、関東大地震の発生でした。参列者は外へ逃げ出しますが、蘭丸がいないことを知った紅緒と青江が教会の中に戻ります。がれきに足を取られていた蘭丸を助け出しますが、落下したステンドグラスから2人を守ろうとした紅緒は、徐々に崩れ始めた教会に取り残されてしまいました。

ラリサの言葉がよぎった忍は、紅緒の無事を見届けるために教会へ向かいます。逃げる群衆に逆行し崩れた教会に辿り着いた忍は、危険を顧みず炎の中に飛び込みました。
朦朧としていたものの生き延びていた紅緒の脳裏に浮かんだのは忍でした。そこへまるで夢のように忍が助けに来て、2人はもう二度と離れないと誓います。その後2人は、紅緒を探し続けていた青江とも遭遇。焼けるような炎の中をくぐり抜けた忍の強い愛に、青江は負けを感じるのでした。
夜が明け、3人は蘭丸や環たちと再会を果たします。忍と青江は一発ずつ拳を交わすと、青江は忍に紅緒を託し去って行きました。

その後。忍と紅緒の結婚式が行われます。鬼島は環に未練が募りそうで、満州へ戻ることに。それを聞いた環は鬼島を追って、満州への転勤希望を出しました。紅緒も環も女学生時代に語り合ったように、殿方に選ばれるのではなく、自らが愛する殿方を選んだのです。そして紅緒と忍は、ずっと一緒に生きていくと契りました。東京の空の下で。

みんなの感想

ライターの感想

原作の大部分を削っていましたが、それでもボリュームのある作品なので、ものすごいスピードで進行していきました。初めて鑑賞する人には、慌ただしいかと思います。
幼い頃に原作を読んだ印象と違い、別れの切なさ、青江冬星の潔さ、被災した翌日にはもう立ち上がる人々の逞しさが胸に染みて、予想以上に涙が零れました。改めて漫画の域を超えた、深い作品だと実感します。泣いて笑って、というのは年を重ねた今でも同じ。この時代に再びはいからさんに触れることができ本当に感激でした。

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