「HUMAN LOST 人間失格」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

アニメ映画

HUMAN LOST 人間失格の紹介:2019年製作の日本アニメーション映画。深い死生観や文学性で知られる太宰治の名作「人間失格」を大胆にリメイクしたSFアニメ。医療の発達により、人々が120歳の寿命を保証される昭和111年の世界を舞台に、薬物に溺れ怠惰な暮らしを送る葉藏が体験する不思議な出来事が描かれる。「マルドゥック・スクランブル」の冲方丁が脚本を、ポリゴン・ピクチュアズがアニメーション制作を担当する。

あらすじ動画

HUMAN LOST 人間失格の主な出演者

大庭葉蔵 – 宮野真守 柊美子 – 花澤香菜 堀木正雄 – 櫻井孝宏 竹一 – 福山潤 渋田 – 松田健一郎 厚木 – 小山力也 マリア – 沢城みゆき 恒子 – 千菅春香

HUMAN LOST 人間失格のネタバレあらすじ

【起】– HUMAN LOST 人間失格のあらすじ1

HUMAN LOST 人間失格のシーン1

画像引用元:YouTube / HUMAN LOST 人間失格トレーラー映像

〝原案 太宰治『人間失格』より〟

「恥の多い生涯を送ってきました」そう思いながら、大庭葉蔵は刀を自分の身体に勢いよく突き立てます。

(映画タイトル)

【第一の手記】

〔昭和111年6月7日 無病長寿大国〈日本〉〕

昭和111年の日本は、遺伝子操作や再生医療の進歩、ナノマシンの導入、万能特効薬の開発という4大医療革命により、医師を必要としない無病長寿大国を誇っていました。

GDPも世界一で、それを維持するために人々は1日19時間労働をして暮らしています。

人間の寿命の限界を超えた120歳を迎える国民を讃えるために、「合格式」という式典が今年から祝われることになりました。合格とは「健康基準の合格」「人間として合格」という意味です。

無病長寿大国になったものの、日本人すべてが幸福であるとは限りません。富裕層と貧困層が住むエリアは厳然と別れており、貧困層の地域では大気汚染が深刻であることなど問題は山積しています。

東京・高田馬場を、血まみれのサラリーマンがぶつぶつ呟きながら歩いています。「俺は人間だ、取り戻すんだ」と言いながらふらふらと歩く男を、首都圏の上空から柊美子(よしこ)が見下ろしていました。美子はサラリーマンの異常を検知し、注視しているのです。

やがてサラリーマンの体内に埋め込まれたナノマシンが暴走し、男は異形の生命体に変化しました。美子がそれを報告すると同時にSHELLの第一部隊が駆け付けたため、大事に至ることはありませんでした。ロスト現象が発生してロスト化した男は、そのまま回収されます。

〔環状16号線外(アウトサイド) 横浜市野毛エリア〕

先のサラリーマンのロスト現象は、世間ではただの爆発事故として報じられています。

野毛にあるバー「メロス」に、竹一という青年と堀木正雄という男がやってきます。彼らのお目当てはバーの2階に住んでいる大庭葉蔵でした。

2人が葉蔵の部屋を訪問すると、葉蔵は薬物過剰摂取で心肺停止の仮死状態に陥っていました。竹一がSHELLに電話をかけて状況を説明すると、SHELLが葉蔵の体内に埋め込まれたナノマシンを遠隔操作して葉蔵を蘇生させました。このシステムがあるために人間はケガや病気で死なず、現に竹一も過去に身体の半分を事故で吹き飛ばしても生きているのです。

葉蔵を蘇生させると、竹一は葉蔵を「SHELL突貫作戦」に誘います。竹一は自分たちの住むアウトサイドと富裕層が住むインサイドのあいだにあるゲートを若者が乗るバイク20代と爆弾を搭載した霊柩車1台で強行突破し、インサイドエリアに突入するという作戦を考えていました。葉蔵は趣味で絵を描いてあとは自堕落に生活しており、参加することにします。

次のページで起承転結の「承」を見る

次のページへ
1 2 3 4 5

「HUMAN LOST 人間失格」と同じカテゴリの映画

関連記事はこちら

×