映画:KUBO/クボ 二本の弦の秘密

「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」のネタバレあらすじと結末

アニメ映画

KUBO/クボ 二本の弦の秘密の紹介:日本の中世を舞台にした、2016年のアメリカのストップモーション・アニメーション映画。第89回アカデミー賞のアカデミー長編アニメ映画賞などにノミネートされた。日本公開は2018年。

あらすじ動画

KUBO/クボ 二本の弦の秘密の主な出演者

クボ(アート・パーキンソン)、サル/サリアツ(シャーリーズ・セロン)、クワガタ/ハンゾウ(マシュー・マコノヒー)、月の帝【ライデン】(レイフ・ファインズ)、闇の姉妹【カラスとワシ】(ルーニー・マーラ)、ホサト(ジョージ・タケイ)、ハシ(ケイリー=ヒロユキ・タガワ)、カメヨ(ブレンダ・ヴァッカロ)

KUBO/クボ 二本の弦の秘密のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- KUBO/クボ 二本の弦の秘密のあらすじ1

KUBO/クボ 二本の弦の秘密のシーン1 小さな舟の上で、赤ん坊を連れた一人の女性が三味線を構えていました。
目の前に大波が迫ってくると、彼女は三味線をひと鳴らしして、波を真っ二つにしてしまいます。
しかし、背後からの大波に呑まれた女性は、海に投げ出されて岩礁に頭をぶつけます。砂浜に打ち上げられた彼女は、泣いている赤ん坊を見つけて安堵するのでした。

女性の名はサリアツで、息子の名はクボといいます。
成長したクボは、サリアツと2人で崖の洞窟で暮らしていました。サリアツは頭をぶつけて以来記憶が曖昧になり、日中はいつもぼんやりしていました。
クボはサリアツの世話と、村に出かけて日銭を稼ぐことが日課です。クボはいつものように物乞いをしている仲良しのおばあさんのカメヨと話し、村の真ん中で三味線を鳴らします。
「瞬きするなら、今のうちだ。何ひとつ聞き逃すな、見逃すな、どんなに奇妙なことも」とクボが声を張り上げると、村人たちが一斉に集まってきます。

クボには左目がありませんが、三味線を奏でて折り紙に命を与えるという不思議な力を持っていました。
クボは折り紙の形を自在に変化させながら物語を語ることが得意で、なかでも侍のハンゾウの物語は大人気でした。三味線の音色に合わせて、蜘蛛や巨大魚、火を吹く鶏などがハンゾウに襲いかかり、次々と倒されていくのを見て、村人たちは歓声を上げていました。
しかし、ハンゾウの物語はいつも結末が語られませんでした。クボは日暮れまでに必ず帰らなければならないという、サリアツとの約束があったのです。

ハンゾウの物語は、サリアツから聞かされたものでした。
夕食の時間、サリアツはクボの父親であるハンゾウが、闇の魔力を持つ月の帝から自分たちを守ってくれたことを、生き生きと語ってみせます。
ハンゾウは月の帝と戦って命を落とし、月の帝はクボの祖父で、左目を奪った張本人なのだと、サリアツはクボに教えます。クボはどうして家族がそんなことをしたのか、理解することができませんでした。
サリアツは伝説の3つの武具を揃えたら、月の帝を倒せるのだと語ってくれますが、物語の結末が近づくと、いつも覚えていないと言うのでした。

クボは毎夜のように、サリアツと3つの約束を交わします。
サルおじさん(小さなサルの人形)を持ち歩く、父親の家紋入りの着物を身につける、日没後外に出ないというものです。この約束を守らないと、月の帝にクボの居場所が知られてしまい、残された目も奪われる恐れがあるからでした。
その夜、クボがうなされるサリアツを起こすと、「その目をどうしたの?」と尋ねられます。クボは日ごとに記憶が曖昧になる母親を心配していました。

ある日、村で祭りがおこなわれ、クボはカメヨから灯篭流しの話を聞きます。
死者と話せる行事と知ったクボは、さっそく折り紙で灯篭を作り、墓石に見立てた石の前で父親に語りかけてみます。しかし、ほかの村人のように返事はなく、クボは苛立って灯篭を投げ捨てます。
そのとき、日没が訪れます。川に浮かぶ灯籠の灯りが消えて、クボを呼ぶ声が聞こえてきます。
川岸から現れたのは、サリアツの妹を名乗る闇の姉妹でした。彼女らは月の帝の命令で、クボの右目を奪い取ろうと襲いかかってきます。
クボは暗い煙に追いかけられながら必死に逃げますが、途中で転んでしまいます。そこへサリアツが現れて、闇の姉妹と戦います。サリアツは「父の刀と鎧、兜を探しなさい」と言い置いて、魔力でクボを空に飛ばして逃がしてやるのでした。
クボの手には、サリアツの長い髪が一筋残っているだけでした。

【承】- KUBO/クボ 二本の弦の秘密のあらすじ2

KUBO/クボ 二本の弦の秘密のシーン2 クボが目覚めたのは、吹雪が吹き荒れる北国でした。クボの目の前には、しゃべる白いサルがいました。
サルはクボの名を呼び、サリアツが死に、村が焼き払われたことを告げます。そして、敵に見つからないために、今すぐ逃げる必要があると説明します。
何が何だかわからないクボでしたが、サルについていくしかありませんでした。

その夜、クボはサルに連れられて、鯨の死骸の中に隠れます。
クボはサルが何者なのかを尋ねると、これまで肌身離さず持っていた「サルおじさん」が実体化したものだと知らされます。サリアツが最期の力を振り絞って人形に命を吹き込み、クボを守るという使命を与えたのでした。
母親の死を実感して、食事をとろうとしないクボに、サルは「食わないと弱る。弱ると死ぬ」と声をかけて、無理やり食べさせるのでした。
サルはクボが掴んでしまったサリアツの髪を編んで、左腕に結んであげます。サルは3つの武具を探し出して戦うしかないとクボを諭しますが、肝心の在り処は知らないと答えるのでした。

翌朝、ハンゾウの姿となった折り紙が、自らの意思で動き始めます。そして、クボとサルに進むべき道(伝説の武具の場所)を指し示すのでした。

クボはしかめ面のサルに馴染めず、道中折り紙で小鳥を折り、サルのお尻に突き刺すイタズラをします。
小鳥は勝手に蚊へと形を変えて、再びサルに襲いかかりますが、サルは魔力をコントロールしなければならないと、クボを叱りつけるのでした。

その後サルが目を離したスキに、クボが何者かによって連れ去られてしまいます。
急いでサルが追いかけると、犯人はクワガタの姿をした奇妙な侍でした。彼は昔呪いをかけられて、侍とクワガタが融合したような姿に変えられたのだと説明します。
クワガタは記憶をなくしていましたが、クボの着物の家紋を見て、自分がかつてハンゾウに仕えていた武士であったことを思い出します。
クワガタはハンゾウの子息に仕えたいと熱い想いを語り、2人に弓の腕を見せつけます。クボは喜んで旅の同行を許しますが、サルはクワガタを不審がるのでした。

クボ一行は、ハンゾウの折り紙に導かれるまま、怪しい洞窟に辿り着きます。
洞窟の穴に落ちると、そこには3つの武具の一つである「折れずの刀」がありました。クワガタが刀を引き抜くと、巨大なドクロの化物ガシャドクロが目を覚ますのでした。
引き抜いた刀はなまくらで、ガシャドクロの頭上に無数の刀が刺さっていることに気づきます。クボたちは空中戦を繰り広げながら、ガシャドクロの頭上で折れずの刀を探しますが、やがてサルとクワガタが捕まってしまいます。
絶体絶命の状況で、クボがようやく本物の刀を引き抜きます。すると、ガシャドクロは洞窟もろとも崩れ落ち、クワガタは2人を抱えて飛んで逃げ切ることに成功します。

サルは戦いで負傷したクワガタの手当をしてあげます。
クボ一行の目の前には果てしない湖が広がっており、サルとクワガタは今後どうするかを話し合いますが、次第にケンカに発展します。その間クボは三味線を弾いて、落ち葉や枝で見事な舟を造り上げるのでした。
舟を出したクボ一行は、弓矢で獲った魚を刀でさばいて食事をとります。クボはサルとクワガタに、「囲まれるのは初めてだ」とうれしそうに言うのでした。

その後、折り紙のハンゾウが湖の中を指差します。
そこに探している2つ目の武具「刺されずの鎧」があるとわかったクワガタは、周囲が止めるのを聞かずに飛び込んでいくのでした。
湖の中には人を惑わすと恐れられる目玉の化物が住む園があり、時間が経ってもクワガタが姿を見せないのを心配したクボも、湖に飛び込みます。
サルも追いかけようとしたそのとき、闇の姉妹の片割れが襲いかかってきます。

【転】- KUBO/クボ 二本の弦の秘密のあらすじ3

KUBO/クボ 二本の弦の秘密のシーン3 刺されずの鎧を見つけたクボは、無事装着しますが、巨大な目玉を持つ化け物が姿を見せます。
クボは催眠術をかけられてしまい、湖底へ引きずり込まれそうになります。間一髪のところでクワガタが現れ、弓で巨大な目玉を射抜き、クボを救出するのでした。

その頃、サルは折れずの刀で追っ手の闇の姉妹の片割れと激闘を繰り広げていました。
片割れが「姉は人間に恋をしたせいで弱くなった、あんなに強かったのに」と激情すると、サルは「私は強くなった」と反撃し、見事勝利を収めるのでした。
しかし、戦闘中サルは重傷を負い、舟も沈没寸前になってしまいます。

クボが目を覚ますと、舟は元通りになりました。
クボは催眠術をかけられていたとき、サリアツが死ぬ間際に、サルおじさんに意識を移している映像を見ていました。実はサルはサリアツ自身だったのです。
クボが「母上」と呼びかけると、サルは「私の息子」と言って、クボを抱きしめるのでした。

サルは月の帝の娘で、闇の姉妹の姉であること、かつては侍を殺すことを仕事にしていたと語り始めます。
しかし、月の帝の宿敵であるハンゾウを暗殺するために、彼と対決したとき「そなたを探していた」と言われて、サリアツの冷たかった世界が一変したと言うのです。
2人は愛し合い、やがてクボを授かりますが、月の帝は娘を奪われた恨みを募らせて、ハンゾウたちを襲撃したのでした。
クボは月の帝が今でも自分を恨んでいるのかと聞くと、サルは孫を一族に迎え入れることが目的なのだと答えました。

サルの語りが終わると、クボは眠りにつきました。
クワガタが何故今まで正体を隠していたのかと尋ねると、サルは「まじないはじきに消える。そうなるとクボはまた独りになる」と答えるのでした。
クワガタは「そなたが死んでも物語として生き続ける」と言葉をかけて、後のことは任せるようにと告げるのでした。

クボの夢の中に、見知らぬおじいさんが現れます。
クボは彼から3つ目の武具である「破れずの兜」は、ハンゾウの屋敷にあると教えられるのでした。

翌朝クボは、サルとクワガタに夢のお告げにあったハンゾウの屋敷に向かおうと提案します。
道中、クボはクワガタに肩車してもらったり、サルの背に乗ったりします。サギの群れの鳴き声を聞いたサルは、「彼らは人が死んでも生まれ変わって、物語を紡ぐと歌っている」と呟きます。

やがてクボ一行は、朽ち果てた屋敷に辿り着きます。
屋敷の障子にはハンゾウとサリアツ、クボと思わしき家族の絵、ガシャドクロと刀、目玉と鎧が描かれていました。
そして兜の絵が描かれた障子を開くと、外につながっていました。そこに待ち受けていたのは、もう一人の闇の姉妹でした。
片割れはクボたちに襲いかかり、突然クワガタの正体を明かします。実はクワガタは死んだと思われていたハンゾウ本人だったのです。月の帝との戦いで愛するサリアツとの記憶を奪われ、クワガタの姿に変えられたのでした。
それを聞いたクワガタはショックを受けて、片割れの攻撃を受けます。サルが刀で応戦しますが絶体絶命の危機に陥り、間一髪のところでクワガタが助け出します。
クワガタは武器を捨てて家族の元へ駆け寄り、2人に語りかけますが、背後から片割れに斬り殺されてしまうのでした。
片割れが意気消沈するサルにとどめを刺そうとしたとき、サルはクボに「村に戻りなさい」と告げます。
クボは母親の命を守るために、三味線を手にとります。そして、三味線の弦を切る勢いで鳴らし、闇の姉妹を倒すのでした。

【結】- KUBO/クボ 二本の弦の秘密のあらすじ4

KUBO/クボ 二本の弦の秘密のシーン2 サリアツのまじまいが消えて、サルの人形は真っ二つになりました。
一人残されたクボが三味線に涙を落とすと、折り紙のハンゾウが息を吹き返し、最期の力で紙を指差します。
その紙には破れずの兜が、クボの村の梵鐘代わりに使われていると記されていました。クボは父親の形見である弓の弦を左腕に結びつけて、魔力で飛んで村へと戻ります。
こうして3つの武具を揃えたクボは、黄金色に輝き、月の帝と戦うことを決意します。すると、ついに月の帝が姿を現すのでした。

月の帝は不死身となって月で生きるためには、目は必要ではないのだと語ります。
そしてクボの右目を欲しがりますが、自分と一緒に来るなら免じると言います。クボがそれを拒否すると、「弱い人間のままでいろ」と告げて、巨大な龍魚へと姿を変えます。
クボは月の帝と死闘を繰り広げ、灯篭流しをした場所まで追い込まれると、そこには生き残った村人たちが集まっていました。
クボは刀を手に取ろうとして、ふと自分の左腕を見ます。そして鎧と兜も脱ぎ捨て、三味線を準備します。

クボは弦の切れた三味線に、サリアツの形見である髪と、ハンゾウの弓の弦、自分の髪を張ります。「瞬きするなら、今のうちだ」と言って、三味線を大きく打ち鳴らしました。
クボは月の帝が目を欲しがるのは、人間の愛や優しさを見せたくないからだと悟っていました。クボは月の帝に向かって「思い出は消えない。何よりも強い力だ」と語りかけます。
さらに、「物語(命)は終わりがあるからこそ美しい。終わった物語は残された人によって語り継がれていく」と言うと、川に浮かぶ灯篭に明かりが灯され、明かりは死んだ人たちの姿となります。
村人たちはクボの元に駆け寄り、周囲に結界が張り巡らされます。三味線の音色と共にクボの魔力は増大し、龍魚と化していた月の帝も、最後には人間の姿に戻ります。

人間に戻った月の帝は、今までの記憶を全て失っていました。
自分が誰だかわからず混乱している月の帝に、カメヨが「あなたは優しい人だった」と話しかけます。すると、村人たちが次々と月の帝との思い出話を口にします。
カメヨが「クボは物語るのが上手だ」と言うと、クボも月の帝を受け入れるのでした。

やがて一人になったクボは、2つの灯篭に向かって、一緒に過ごした時間が楽しかったと語りかけます。
「もう一度両親に会いたい」とクボが願うと、サリアツとハンゾウの魂が現れます。クボが2人に別れを告げると、あの世へと旅立っていく場面で、物語は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

サルの毛並みや折り紙の質感など、一つひとつがストップモーションアニメとは思えないほどの精巧な仕上がりで、終始映像美に魅せられていました。アクションシーンも見事で、制作にかかった時間や労力を想像すると、頭がクラクラしてきたほどです。クボに待ち受けていた結末は残酷でしたが、人が死んでも他者の記憶の中で「物語」が続くこと、そして物語(思い出)は強さに変わるというメッセージを受け取れただけでも、この作品を見てよかったと思えます。月の帝が村人たちに嘘の記憶をすり込まれるシーンには、賛否両論あるかもしれません。個人的には、寛容な未来を与えられたと同時に、人々のよき隣人として生きていくという縛りもかけられたので、絶妙なバランスだと思いました。

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