映画:raintown

「raintown」のネタバレあらすじと結末

rain townの紹介:長編劇場アニメ『ペンギン・ハイウェイ』の石田祐康が、京都精華大学の卒業制作として2011年に発表した短編アニメ。今作で第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞に輝いた。雨がやまなくなった街に迷い込んだ少女と、街に残されたロボットとの交流を、柔らかなタッチの映像で、台詞を排し抒情的に綴る。

あらすじ動画

raintownの主な出演者

なし

raintownのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- raintownのあらすじ1

とある街では、いつからか雨がやまなくなり、雨の街と化しました。言うならばまさに“rain town”。住人たちは街を出て、高台や郊外に転居していったため、雨の街は人々の記憶から忘れ去られていきました。
そんな雨の街に、ときどき誰かが迷いこむらしいのです…。

高台に住む小さな女の子が、郊外にあるおばあさんの家に向かうため、母親に見送られて自宅を出ました。女の子は黄色い雨がっぱに身を包み、丘を下っていきます。おばあさんの家まで辿り着くには、雨の街を通り抜けなければなりません。

辿り着いた雨の街には、やはり人影などひとつもなく、建物は廃墟となり、雨の降る音だけが響いていました。女の子は今では誰も住んでいないアパートとアパートの隙間の向こう側に、何か動いているものを発見します。女の子は向こう側に進んでみることにしました。

【承】- raintownのあらすじ2

路地を抜けて出た先は、さらにガランとした風景が広がっていました。殺風景な街に残されたバス停のベンチに、線の細いロボットがひとりでポツンと座っていました。女の子がロボットの体を揺すってみても反応がなかったため、女の子はロボットを残し、目的地に向かうために急ぎます。

女の子が走り続けていると、ロボットが後ろを追って来ました。ロボットの存在が気になって振り返った女の子は、道路に空いていた穴に落ちてしまいます。振り続けた雨によって、まるで湖のようになっていた穴の中には、たくさんのゴミが重なっていました。ロボットはすぐに、女の子を穴の中から拾い上げます。助けてくれたロボットに、女の子は微笑みました。

女の子はためらうこともなく、雨の街をどんどん進んでいきます。女の子が軒先から勢いよく落ちる雨だれに打たれて遊んでみると、ロボットもそれを真似しました。

【転】- raintownのあらすじ3

女の子が立ち止まると、ロボットは思わず彼女の頭を撫でました。すると女の子はニッコリと笑って、ロボットの手を両手でぎゅっと握り締めます。その瞬間ロボットの脳裏に、かつて仲良くしていた青い服の少女の姿がよぎります。青い服の少女は家族とともに、雨の街を去りました。ロボットは青い服の少女を見送ったバス停で、今でも彼女が帰ってくるのをずっと待っていたのです。

ロボットが感傷に浸っていることなど知らない女の子は、先を急ごうと、ロボットの手を引いて走り出しました。その勢いでロボットは転んでしまい、体がバラバラに壊れました。
困った女の子はロボットの体を気に掛けながらも、おばあさんの家へ向かうことに。ロボットはいつかと同じように、“バイバイ”と女の子に手を振りました。
女の子は夜8時過ぎ、郊外にあるおばあさんの家に、ようやくたどり着きました。

【結】- raintownのあらすじ4

ロボットの記憶なのでしょうか、雨が降る以前の活気があったころの街並みや、青い服の少女とロボットが戯れていた映像が流れます。

女の子はおばあさんを連れて、ロボットを助けに来ました。バラバラになったロボットの体は、もうどうすることもできないため、おばあさんは円柱型のロボットの頭を、タイヤを転がすように運び出しました。女の子は残されたロボットの体を案じながらも、おばあさんのあとを追っていきました。

おばあさんは、雨の街に悲しく残された様々なものを家に持ち帰っていました。ロボットの頭は、植物を置くためのスタンドになっていましたが、元気に目をぱちくりとさせていました。(このシーンは冒頭に流れます。)

みんなの感想

ライターの感想

当時大学生の作品とは思えない秀作でした。やはり才能にあふれている方は、若い時から頭角を現すものなのですね。
台詞もなく、想像でしかすぎない点も多いのですが、とにかく胸がじんとしました。静かに降り続ける雨の音と、劇中の音楽もぴったりで、幻想的でとても優しく切ない雰囲気でした。
『つみきのいえ』や『ダム・キーパー』などの作品がお好きな方には、心にぐっとくるものが、あるのではないでしょうか。

映画の感想を投稿する

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください