「あ、春」のネタバレあらすじと結末の感想

あ、春の紹介:幸せに暮らす主人公の前に、死んだと聞かされていた父親が突然現れ騒動が起きる。シリアスな内容もほのぼのと描かれた家族ドラマ・コメディ。亡くなってからも根強いファンが多い相米慎二監督の晩年の作品で、第49回ベルリン国際映画祭で国際映画批評家連盟賞受賞、1999年度キネマ旬報ベストテン第1位に輝いた。

予告動画

あ、春の主な出演者

韮崎紘(佐藤浩市)、韮崎瑞穂 (斉藤由貴)、浜口笹一 (山崎努)、水原郁子(藤村志保)、韮崎公代 (富司純子)、韮崎義明( 三浦友和)、韮崎千鶴子(余貴美子)、沢近(村田雄浩)

あ、春のネタバレあらすじ

【起】- あ、春のあらすじ1

母親の公代に女手一つで育てられながら、一流大学を卒業し証券会社に勤める紘は、裕福な家庭の瑞穂と結婚し、彼女の実家で暮らしていました。田舎育ちの紘は庭で鶏を育てたり、義父の葬儀で舟歌を披露したりと、婿のような立場ながらマイペースで、義母の郁子はそんな紘がいけ好かずにいました。
紘の会社は不景気の風を受けており、同僚の沢近は既に転職先を決めてるのに対し、まだ大丈夫だと悠長に構える紘は、沢近に発破をかけられていました。
沢近と飲んだ帰り、紘は父親だと名乗る見知らぬ男性に話しかけられます。紘が驚くのもそのはず…。紘は父の笹一は自分が5歳の時に死んだと公代に聞かされていたのです。当然紘は目の前の男性が父親とは信じがたいのですが、男性の証言と紘の知る情報が一致するのです。今晩泊めてほしいと言われた紘は、とりあえず家へ連れて帰りましたが、紘と同じく笹一は亡くなったと聞かされていた郁子と瑞穂は、突然の訪問に憤りました。

【承】- あ、春のあらすじ2

尼崎で働いているという笹一は、厚かましくも一週間泊めてほしいと言い出します。紘は笹一が父親だという実感が湧かずに当惑し、公代の許を訪れました。公代は「本人は父親だと思っているけど…」と意味深な発言をしつつ、追い出しなさいときっぱりと助言しました。
庭の枝切りや節分の鬼役などを買って出る笹一は、ぶっきらぼうで不器用な紘と違い、意外にも家で重宝されます。紘の息子の充もすっかり笹一になついていました。
約束の期間を過ぎ笹一が滞在してから10日も経つと、郁子のイライラはどんどん貯まっていきました。しかし誰も笹一に出て行ってほしいと伝えることができません。
ある日笹一は、紘が育てていた鶏一羽を勝手に食べてしまいます。これに激怒した紘はいよいよ出て行けと切り出しますが、笹一は家に居座りました。ところが次の日、笹一は郁子の入浴を覗いてしまい、紘に強引に追い出されます。

【転】- あ、春のあらすじ3

しばらくして瑞穂は、近所のホームレス街で笹一が暮らしているのを発見します。放っておいたら可哀想だという瑞穂に、紘は素気無い反応しかしませんでした。
紘は仕事帰りに、路上で酔っ払いに絡まれている笹一を見かけます。乱暴され血を吐く笹一を見過ごせなかった紘は、仕方なく家へ連れ帰ります。郁子は嫌がりましたが、瑞穂は笹一に優しく接しました。
庭ではひよこが卵から孵ります。雛のために新たな小屋を造り、一家は一時和やかなムードに包まれますが、次の日の朝、胸騒ぎがして目が覚めた紘は、会社が更生法を申請したことを新聞で知ることになりました。
不穏な空気が立ち込める中、笹一と同居していた八重子が迎えに来ます。自分に生命保険をかけた八重子が気に入らない笹一は、彼女を頑なに拒みました。
一向に出ていく気配のない笹一に、決定的な勝算がある公代がいよいよ説得することになります。

【結】- あ、春のあらすじ4

公代は、笹一がマグロ漁船に乗っている間に身籠り、紘の本当の父親は別の人だと告白します。それを聞いた笹一は公代の予告通り、あっさりと家を出ようとします。その瞬間、笹一は吐血し倒れます。末期の肝硬変でした。
瑞穂はまめに見舞いに出掛け、笹一の好きな料理と、産まれたばかりの卵も病室へ持って行きました。瑞穂に言われ仕方なく病院へ行った紘も、舟歌を口ずさむ笹一を見て、自分は笹一の子供だと実感します。紘がずっと歌っていた舟歌だったのです。
ついに紘の会社が倒産した日、病院から連絡がきます。紘と瑞穂が駆けつけましたが、笹一の最期には間に合いませんでした。亡骸のお腹が膨らんでいることに気付いた紘が布団を捲ると、笹一が腹巻で温めた卵が孵っていました。紘は新たな命に優しく触れました。
笹一の希望で海に散骨しながら、紘は遺骨の一部をこっそりと懐にしまいます。退職金も出ず、これから仕事を探さなければと嘆く紘に、「大丈夫。私、結構強いよ」と瑞穂が笑いかけました。

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