映画:いつだってやめられる7人の危ない教授たち1

「いつだってやめられる7人の危ない教授たち1」のネタバレあらすじと結末

いつだってやめられる 7人の危ない教授たちの紹介:2018年6月30日公開のイタリア映画。素人ギャングの顛末を独特のビジュアル感覚と小気味良いリズムで活写し、イタリアでスマッシュヒットを記録したクライム・コメディー。『いつだってやめられる』三部作の1作め。予算削減により大学の職を失ったピエトロは、元同僚で不遇をかこつ研究者たちを呼び集め、合法ドラッグを製造するが…。

あらすじ動画

いつだってやめられる7人の危ない教授たち1の主な出演者

ピエトロ・ズィンニ(エドアルド・レオ)、アルベルト・ペトレッリ(ステファノ・フレージ)、ジュリア(ヴァレリア・ソラリーノ)、マッティア・アルゲニ(ヴァレリオ・アプレア)、アルトゥーロ・フランティーニ(パオロ・カラブレージ)、バルトロメオ・ボネリ(リベロ・デ・リエンツォ)、ジョルジョ・シロニ(ロレンツォ・ラヴィア)、アンドレア・デ・サンクティス(ピエトロ・セルモンティ)、ムレーナ(ネリ・マルコレ)

いつだってやめられる7人の危ない教授たち1のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①神経生物学者のピエトロは大学をリストラされた。恋人・ジュリアに食洗機が欲しいと言われ、法律で取り締まられていない新種の薬物を作って売ろうと計画。他の教授たちと組んで新種麻薬を作って売りさばいた。 ②アルベルトが薬物を積んだ車で事故を起こし警察に発覚、新種薬物を欲しがるムレーナはジュリアを拉致、ピエトロはムレーナに薬剤師誘拐の罪を着せ出頭、自分だけ監獄に入り他の教授を守った。

【起】- いつだってやめられる7人の危ない教授たち1のあらすじ1

いつだってやめられる7人の危ない教授たち1のシーン1 ピエトロ・ズィンニは37歳の男性です。
生物学の学士であり、計算論的神経学と分子力学の修士号を持っていました。
つまりは、神経生物学者です。

イタリアでの「麻薬」は、保健省が「違法分子」と認めている約200種のものでした。
それ以外の分子構造を持つものは、イタリアでは厳密には「違法薬物(麻薬)ではない」となります。
その法律の抜け道を利用して、ピエトロは麻薬の密売を行ない、数十万ユーロを稼ぎました。
結果、ピエトロはこのたび、「麻薬密売」「武装強盗」「誘拐」「殺人未遂」などの罪に問われます…。


〔4か月前〕

事の発端は、4か月前にまでさかのぼります。
ピエトロは当時、大学の研究室で勤務していました。
同僚のセータ教授とともに、TAAR酵素の発見を説明していたのですが、他の教授からは「お前の研究内容は難しすぎる」という不条理な理由で、敬遠されます。

帰宅したピエトロは、7年一緒に暮らしている民生委員の恋人・ジュリアに、家庭教師代金を払ってもらえと催促されました。
ピエトロは若者たちに授業を教えているのですが、なし崩しでいつも家庭教師代金を受け取らずにいます。

学生のひとり、週末にはウエイターのアルバイトをしている青年・マウリツィオは、当たり前のようにピエトロ宅で食事をごちそうになります。
ジュリアのご機嫌を取りたいピエトロは、先の発表で別の教授から好感触を得たこともあり、研究費が出て大学に雇われることをほのめかしました。
この時点では、その可能性はあったのです。


先日の会議の結果が出ました。
研究費を出すか否かという上層部の会議で選ばれたのは、ピエトロではなくジャコメッティという、別の研究者でした。
ピエトロの研究は難解すぎるという理由で却下され、ピエトロは大学に雇われず、37歳にして職探しをせねばならない状況に陥ります。

帰宅したピエトロは、ジュリアに「大丈夫だったんでしょ」と言われ、職を追われたことを切り出せなくなりました。
ジュリアは当然のことと考えており、「食器洗浄機を買いたい」と言い出します。
仕方なくピエトロは、長期契約になったと嘘をつきました。そして、なんとか金を稼ごうと考えます。


ピエトロが今回考えたのは、高学歴なのに自分のように不遇をかこっている者たちのことでした。
近くのガソリンスタンドには、実は世界的なラテン語学者のはずの2人、ジョルジョとマッティアが働いています。
その道を生かせばもっと裕福な暮らしができそうですが、彼らはガソリンスタンドの店員でした。
ピエトロは2人と話をします。

【承】- いつだってやめられる7人の危ない教授たち1のあらすじ2

いつだってやめられる7人の危ない教授たち1のシーン2 その際に、自分が家庭教師をしていたマウリツィオが、実は金持ちのお坊ちゃんだと知って、ピエトロは愕然としました。
マウリツィオは「父が死に、そのため週末にウエイターをしている」苦学生という触れ込みで、ピエトロの家で当たり前のように食事をたかっていました。
本当はマウリツィオの父は死んでおらず、それどころか金持ちだったマウリツィオは、ピエトロをだましていたことを詫びると、ドラッグ入りの飲み物を振る舞います。

ドラッグ入りだと知らずに飲み、しばらくトイレで寝込んでいたピエトロは、そのドラッグが1錠50ユーロもすると知って驚きました。
組成を知ると、原価はそう高くないのです。


ピエトロは一計を案じました。
麻薬を販売すると違法ですが、「合法な麻薬を販売すれば、罪に問われない」と気づきます。
つまりイタリアの保健省が認める「麻薬」に該当しなければ、それは警察も取り締まりができない代物なわけです。
それを作って売ればいいと考えたピエトロは、仲間を集め始めました。
ただの素人の集団とばれないよう、ギャング集団のように装うことも決めます。

まず中華料理店で働いているひげもじゃの男・アルベルトをスカウトしたピエトロは、薬物を作って売りさばこうと声をかけます。
アルベルトは皿洗いの仕事をしており、あと半年で正社員になるはずでした。
しかしピエトロから「もっと高収入になる」と聞かされ、ピエトロの案に乗ります。

文化人類学者のアンドレアは、変装にかけての名人でした。
考古学者のアルトゥーロは、工事現場で働いているのですが、遺跡調査の経験を活かし、トラックの運転を得意としています。
さらに、推計統計学のプロのバルトロメオが参入し、財政計画を練ることになりました。
ガソリンスタンドで働くラテン語学者、ジョルジョとマッティアも加わり、7人の教授は麻薬を作ることを決めます。

(7人の危ない教授…「ピエトロ」「アルベルト」「アンドレア」「アルトゥーロ」「バルトロメオ」「ジョルジョ」「マッティア」)


バルトロメオは財政計画を練るといい、カジノでポーカーをする恋人に無心して、1万ユーロを都合しました。
その金をもとにして、ピエトロたちはドラッグストア、ホームセンターなどに行き、薬物の原料となる成分を購入してきます。
金曜の夜を狙い、実験室へピエトロとアルベルトが潜り込みました。

持てる化学の知識を利用し、アルベルトは試作品を作ってみます。
人類学者のアンドレアがそれをディスコへ持っていき、目当ての男に購入させました。

【転】- いつだってやめられる7人の危ない教授たち1のあらすじ3

いつだってやめられる7人の危ない教授たち1のシーン3 売るのはジョルジョで、トイレの個室で隠れて金と引き換えに、薬物を渡します。
反応は上々でした。ドラッグの売れ行きは好調です。


反応を見たピエトロたちは、どんどんドラッグをさばいていきました。金はもうかります。
民生委員をするジュリアは、「新種の麻薬がまた出回り始めたみたい。上物のドラッグよ」とこぼしますが、ピエトロは知らぬふりを装いました。

ピエトロたちはどんどん薬物をさばきます。
庶民だけでなく、富裕層も相手にできると考えたピエトロは、客層をレベルアップさせることを考えました。
日本人相手のパーティーに乗り込み、売り込みをします。
(注:壁に「そうすりゃなんでもゲットイットクレイジー」という日本語の文字が書かれている!)

ドラッグは若者だけでなく、上物ということもあり、富裕層も手を出し始めました。
ピエトロはどんどん金を稼ぎますが、いっぽうでドラッグを作った張本人・アルベルト自身がその薬物にはまります。


金もうけに成功したピエトロは、ジュリアが欲しがっていた食器洗浄機を購入しました。
しかし朝帰りばかりが続いていたので、ピエトロはジュリアに浮気を疑われていました。
ジュリアは大学に連絡をし、ピエトロが無職になっていたことを突き止めます。

ジュリアに問い詰められたピエトロは、麻薬の密売の話を告白しました。
後ろめたさもあり、ピエトロは「大丈夫、いつだってやめられる」と言います。
(注:ここがシリーズの邦画タイトルでもある)
ジュリアはピエトロに妊娠を告げ、自分の仕事に薬物中毒患者が増えたのは、ピエトロのせいかと嘆きました。


ピエトロたちの薬物はどんどん売れます。
仲間の教授たちは気をよくして、贅沢三昧にふけりました。アルベルトは自分の薬物におぼれます。

ピエトロのところへ、人相の悪い男・ムレーナがやってくると、「明後日までに10キロ用意して、よこせ」と要求しました。
ピエトロが拒否すると、ムレーナはジュリアの存在を示唆して去ります。
気味悪いと思ったピエトロが電話をしても、ジュリアと連絡が取れませんでした。
ピエトロは、ジュリアがムレーナに拉致されたと気づきます。

アルベルトが薬物を摂取した状態で交通事故を起こし、警察のお世話になります。
しかも車内にドラッグの錠剤を積んでいたことから、アルベルトは研究員ギャングの一味だとばれてしまいます。
アルベルトは、ほかの仲間のことを聞かれました。

【結】- いつだってやめられる7人の危ない教授たち1のあらすじ4

いつだってやめられる7人の危ない教授たち1のシーン2 薬はアルベルトが事故を起こした車に積んでおり、手元にありません。
ジュリアを取り戻したいピエトロは、最後の取引として10キロの薬物を用意して、それを機に麻薬密売から足を洗おうと決めました。
急いで10キロの薬物を作らねばならないので、ピエトロは薬局を襲います。

なんちゃってギャング集団だったので、いままで本格的な武器を持っていませんでした。
強盗をするにあたり、考古学者のアルトゥーロが、博物館で武器を調達します。
いずれも年季の入った昔の銃なので、時代劇がかっていました。

薬局に強盗へ入ったピエトロは、なんと「ズィンニ先生」と声をかけられます。
店員の薬剤師は、教え子だったようです。
パニックになったマッティアが発砲してしまい、薬剤師は腕を負傷しました。

困ったピエトロはマウリツィオに電話をし、財布の中に入れている薬で短期記憶を消す薬を作り、薬剤師に服用させます。


ムレーナのところへ行ったピエトロは、取引を行ないます。
ムレーナはドラッグを1錠試してみると言い出し、自分で飲み物に入れて服用しました。
ムレーナは流体力学専門の、造船技師だったとカミングアウトしました。
上物であることに満足し、ムレーナは取引の成功を喜び、去ります。
しかし実は…。

…薬局の強盗に失敗し、薬物を作る時間がないと踏んだピエトロは、工作していました。
ムレーナに試飲させた薬物は、アルベルトが最初に作った試作品です。
10キロあるように見せかけていましたが、あとのものはすべて砂糖でした。
砂糖を用意したのは、電話をかけたマウリツィオ(金持ちのぼっちゃん)です。

さらにピエトロは、薬局襲撃の罪をムレーナに着せました。
取引の最中に、例の薬剤師をムレーナの車のトランクに入れておき、警察に通報したのです。
警察に出頭したピエトロは、自分が全員の罪をかぶって服役することを条件に、アルベルト釈放を要求しました。
アルベルトは釈放され、ピエトロが刑務所に入ります…。


後日。
刑務所で勉強を教えるピエトロに、ジュリアの面会があります。
ジュリアは子どもを出産していました。
ジュリアは刑務所からの給料で生活しており、ピエトロが釈放されると給料が入らなくなるとぼやきます。
それを聞いたピエトロは、「じゃあアルバニア人と暴動を起こして、1年ほど刑期をのばそうか」と言いました。

(注:実はこの作品、3部作になっている。
3部作になるにあたり、「アルベルトが事故を起こしたシーン」「ラストの刑務所で勉強を教えるシーン」「ムレーナも流体力学の専門家である」
これらの伏線を生かし、後のシリーズに繋げている)

みんなの感想

ライターの感想

イタリアのユーモアにどこまで対応できるかによって、以後のシリーズを見るか否か、決めればいいのではないか。
ちなみに私は、割にこのシリーズ、よくできていると思った。特に次作以降、うまくつなぎ合わせたなと感心。
この作品だけでも当然のことながら、成立する。
しかし続編を作るにあたり、上手に新たなストーリーを継ぎ足していた! これには感心させられた。
時系列が2と3でちょっとずつずれて重なる形式。見終わったとき、感動もの。
ただ…正直次作品以降「教授、10人はいらないな」と思った(笑)。

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