「お墓がない!」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

コメディ映画

【転】– お墓がない!のあらすじ3

相談なしに姿を消していたのを敏子が咎めると、節子は「末期ガンなのよ」と告白しました。川田と敏子は絶句し、川嶋も節子の「末期ガン」発言を聞きました。川嶋は、節子があせる理由を知り、力になろうと決めます。

川嶋と別れた節子は敏子といっしょに、川田の運転する車に乗り込みます。車中で節子は孤児であることを明かし、墓を探していたのだと言いました。

それ以後、節子は撮影の合間に変装して墓地や霊園を巡ります。川嶋も節子のことを思い、ピクニックもできる開けた霊園を案内すると母や姉、妹が作った弁当を広げました。川嶋の母の里芋の煮物、料理学校に通う姉のハトのパイ包み、妹のサンドイッチを食べます。

節子は川嶋に携帯電話をプレゼントし、直通だと話しました。

ガンの娘の母親役の撮影に臨む節子は、弓の演技にも注文をつけます。ガンで余命いくばくもない娘が絵本を描くのならば、もっと真剣だろうと言います。弓は先輩風をきかせる節子に反発します。

職場で独身の先輩の意見を聞いていた川嶋は、「家族っていいよね」ということばを聞いてはっとします。独身で家族のない節子を、川嶋は自宅の夕食に招きました。節子は喜ぶと母や姉妹に先日の弁当の礼を言いました。節子が誰が何を作ったかまで覚えていることに、川嶋は舌を巻きます。

節子は帰り際、生前葬をするのでその相談にも乗ってくれと川嶋に言います。

翌日、川嶋は聖香メモリアルの葬儀部門の葬祭ディレクター・高木登に話を聞きに行きます。川嶋は節子が金を持っていないと思っており、安くあげたいと考えていました。葬儀の勉強のために見学するかと高木が聞くと、通話中だった節子が川嶋の携帯から「ハイ」と答えます。

病院で亡くなった男性の遺族は、看護婦長に「ご遺体を早く出してくれ」と急かされていました。希望する葬儀会社があると言っても、病院では遺体を早く出してほしいと言い、高木がすかさず棺を売りつけます。その様子を見た節子は、看護婦長が葬儀会社に金をもらっているのではないかと正直に思ったことを言い、怒られます。同時に、遺族が言いなりになっているのを見て「やっぱり自分しか信用できない」と節子は再確認します。

撮影現場では、余命いくばくもなく荒れる娘をいなす役として節子の演技は迫真でした。それをいちばん近くで感じ取る弓は、次第に節子がただのわがまま女優ではなく、真剣に新作映画のことを考えているのだと気づきます。

お寺に見学へ行った節子は、「お坊さんのオーディションをしましょう」と言い出しました。自分の葬儀の「共演者」という表現を聞いた川嶋は、映画好きの節子のたとえを笑いました。

川嶋が席を外した際に、極道たちが節子の正体に気づいてサインを求めます。腕にサインをしていると、川嶋があせって戻ってきました。節子は急いでごまかして「大昔の教え子なのよ」と川嶋に言います。

撮影現場で、弓も本気を出します。撮影にスタントはいらないと思った弓は、「人生、吹替はききません」という節子の口癖を使って車椅子から落ちて斜面を転がる役を自分でこなします。節子も喜び、転げた弓に撮影後手を貸しました。2人の大女優は互いを認め合います。

次のページで結末を見る

次のページへ
1 2 3 4 5

「お墓がない!」と同じカテゴリの映画

関連記事はこちら

×