映画:しゃぶしゃぶスピリット

「しゃぶしゃぶスピリット」のネタバレあらすじと結末

コメディ映画

しゃぶしゃぶスピリットの紹介:2015年に公開された短編映画です。アジア最大級の短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」と農林水産省がタイアップして制作されたもので、日本食や日本の食文化を国内外に発信することを目的としています。父親が娘の彼氏の人間性をしゃぶしゃぶを通して見極めるというストーリーで、日本食や食文化をコミカルに描いているのが特徴的です。父親役は名俳優の平田満氏で、娘の彼氏は渡辺大氏が演じています。

あらすじ動画

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しゃぶしゃぶスピリットの主な出演者

父親(平田満)、彼氏(渡辺大)、娘(森田彩華)、母親(竹内晶子)

しゃぶしゃぶスピリットのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- しゃぶしゃぶスピリットのあらすじ1

しゃぶしゃぶスピリットのシーン1 4人の男女がしゃぶしゃぶを囲んでいます。片側に座っているのは夫婦で、もう一方は娘とその彼氏でした。

父親は自分だけの世界に入り、1人語りを始めます。「とうとうこの日がやってきた」と。彼らがこうして集まっているのは、娘の彼氏が挨拶に来たからです。
父親は「お前みたいなやつに娘をやれるかなんて古臭いことはしません」と語ります。彼はただただ冷静に娘の彼氏がどういう人物なのか見極めるつもりでした。

父親はよくぞしゃぶしゃぶを選んでくれたと内心奥さんを褒め称えます。しゃぶしゃぶはシンプルな料理だけに人間性が出ると父親は考えていました。つまりしゃぶしゃぶは、娘の彼氏の人間性を見極めるのにうってつけの料理だというわけです。

母親の一言で乾杯が始まります。彼氏が父親にビールを注ぎました。そのお礼として、今度は父親が彼氏にビールを注ぎます。
全員でグラスを合わせ、乾杯の音頭を取りました。

しゃぶしゃぶの前にビールで乾杯、注ぐときはラベルを上にして左手は添えるだけ、乾杯のときは目上の人より下の位置でグラスを当てるなど、最低限の基本はできているなと、父親は感心します。
父親は食事を頂こうかと声をかけ、彼氏はいただきますと手を合わせます。
その動作を見て父親は、料理をしてくれた人への感謝、命を頂くことへの感謝、食べる前にいただきますと感謝、ここまではできていると内心思いました。しかし問題はここからです。

【承】- しゃぶしゃぶスピリットのあらすじ2

しゃぶしゃぶスピリットのシーン2 父親が食べなさいと勧め、彼氏が肉に箸を伸ばしました。
しゃぶしゃぶの牛肉は薄く、端一センチほどを掴む必要があります。そこを超えては肉を傷める恐れがあり、逆にそれ以下だと肉は千切れるかもしれません。
しかしながら彼氏は難題を見事クリアし、絶妙な箸加減で肉を掴んだのです。
さらにしゃぶしゃぶには大きな特性がありました。それはレア、ミディアム、ウェルダンと自分好みに焼き加減を調整できることです。とはいえ父親は一枚目は牛肉本来の甘みを感じられるミディアムレアが良いと思っており、彼氏は最適な焼き加減で肉を引き上げました。
そのうえ彼氏は肉の三分の一くらいしかポン酢をつけなかったのです。それを見て、父親はエクセレントと感じました。というのもポン酢をつけすぎると肉本来の味を感じなくなるからで、三分の一はちょうど良い分量なのです。
と、そこまで感心していた父親ですが、ふっと我に返ります。彼には娘を嫁にやる前に、試さなければならないことがあったのです。
父親はもっと食べなさいと勧めました。彼氏はじゃあ野菜でと答えます。
その返答を聞き、父親は「こいつ分かっている」と驚きます。なぜなら肉は連続で食べてはいけず、その理由は満腹中枢を一気に刺激するからでした。つまり肉、野菜のリズムで味わうことが、最後までしゃぶしゃぶを楽しむための秘訣なのです。
彼氏は迷いなく春菊を取りました。娘は野菜で言えば春菊タイプです。数ある野菜の中から春菊、否、娘を選んだのは迷い箸ではないなと父親は感激しました。
さらに春菊をゴマだれで食べる彼氏を見て、父親はベストマッチだと心の中で叫びます。春菊とごまだれのハーモニーは、まさに娘と彼氏そのものでした。
父親はゴマだれを制するものはしゃぶしゃぶを制す、しゃぶしゃぶを制するものは家庭を制すと内心で叫び、心の中で息子よと呼びかけました。

【転】- しゃぶしゃぶスピリットのあらすじ3

しゃぶしゃぶスピリットのシーン3 彼氏は居住まいを正し、「このしゃぶしゃぶにはお母さんとお父さんが一生懸命準備してくれた思いが伝わってきた」と口にします。彼はお互いを思いあいながら、食事ができる家庭を築きたいと思いの丈を吐き出し、よろしくおねがいしますと頭を下げました。
娘は心配そうな表情を浮かべ、両親の顔色を伺います。夫婦揃って、満足げに頷きました。

父親は「皆さん見ましたか?」と呼びかけます。彼氏が目上の人に対し、下段の座布団から挨拶したことに、父親は感激していました。
父親は「なんて素晴らしい青年なんだ」と娘の彼氏を気に入ります。彼は娘に幸せに育ってほしいという願いを込めて、幸子という名前をつけていました。
立派に育ててきた娘が、ひそかに願っていた息子が欲しいという願いを叶えてくれたと、父親は喜びます。

父親は優しい表情を浮かべ、「娘ともどもよろしく頼む」と言葉をかけました。彼氏は娘と顔を見合わせ、「幸子さんを幸せにします」と誓います。
父親は男同士仲良くやろうと酒を取り出し、彼氏のグラスに注ぎました。父親は娘のグラスにも酒を注ごうとしますが、「私はいいから」と断られます。
父親は「今日はめでたい日なんだからいいじゃないか」と言いました。すると娘は深刻そうな表情を浮かべ、口を開こうとします。
その寸前、彼氏が再び頭を下げました。彼は「幸子さんのお腹の中には赤ちゃんがいる」と告げ、続けざまに娘も「私ママになるの」と明かします。
父親はわけが分からず、ぽかんとしました。

【結】- しゃぶしゃぶスピリットのあらすじ4

しゃぶしゃぶスピリットのシーン2 自分だけの世界に入った父親は、人生もしゃぶしゃぶも順番が大事なんだと熱弁します。父親が思う正しい順番は挨拶、結婚、妊娠でした。これでは肉、野菜の順番ではなく、シメのうどんを啜るようなものだとし、自分自身に落ち着けと言い聞かせました。

父親は「人生にはいろいろある。しゃぶしゃぶの具材にもいろいろある」と話し始め、「君にとって最初の子供だから負担も大きいだろうが頑張りなさい」と優しい言葉を投げかけました。それを聞いて、彼氏はありがとうございますと頭を下げます。
父親は仕事は何をしているのかと尋ねました。娘は「彼はずっと家を守ってくれてるから安心だ」と言います。
父親は何のことか分かりません。それに気づいた彼氏が「自宅警備員です」と告げます。
父親はますますどういう意味か分かりません。彼氏は「幸子さんが外で安心して働けるように家の中を守ってるんです」と自信満々に口にします。

父親は要はニートじゃないかと思います。30歳を過ぎてしゃぶしゃぶを自分の力で食べることもできないのはどうなのか、汗水流して食べるからこそしゃぶしゃぶはおいしいんじゃないかと、父親は心の中で絶叫しました。
そう思っているとは露知らず、彼氏は「これからは僕がこの家を守るから、安心して働きに出てください」とにこやかに微笑みます。それに対し、父親は「バッカモーン」と大声を上げました。もちろん心の中で。
父親はただ一言「ご馳走様でした」と口にします。

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みんなの感想

ライターの感想

平田満さんの演技が圧巻でした。しゃぶしゃぶというテーマで、ここまでコミカルに物語を展開させられるのはすごいです。ラストの展開も皮肉が利いていて見事でした。

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