映画:たちあがる女

「たちあがる女」のネタバレあらすじと結末

コメディ映画

たちあがる女の紹介:2018年のアイスランドのコメディ映画。デビュー作「馬々と人間たち」で注目を集めたベネディクト・エルリングソンが監督・脚本を手がけている。本作に魅了されたジョディ・フォスターが、自ら主演・監督を務めてハリウッドリメイクすることが決定している。日本公開は2019年。

あらすじ動画

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たちあがる女の主な出演者

ハットラ/アウサ(ハルドラ・ゲイルハルズデッティル)、ズヴェインビヨルン(ヨハン・シグルズアルソン)、バルドヴィン(ヨルンドゥル・ラグナルソン)、ニーカ(マルガリータ・ヒルスカ)、大統領(ヨン・グナール)、音楽隊のピアニスト(ダヴィズ・ソゥル・ヨンスサン)

たちあがる女のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- たちあがる女のあらすじ1

たちあがる女のシーン1 風光明媚なアイスランドの田舎町が舞台です。
アーチェリーの弓を構えた中年女性が、ワイヤーが取り付けられた鉄の矢を空にめがけて放ちます。
放たれた矢は鉄塔につながっている電線を越えていき、女性はキッチン用のゴム手袋をはめてワイヤーを引っ張ります。すると電線は火花を散らしてショートし、近隣にある巨大なアルミニウム工場で停電が発生します。
工場が大混乱に陥っている間に、女性は分解した弓をリュックに詰めて、岩肌が多い草原を全速力で走り出します。すぐさま犯人を捜す警察のヘリコプターが飛んできますが、彼女は岩陰に身を隠して追跡を振りほどくのでした。
彼女の近くでは、終始ピアノ・ドラム・管楽器からなる謎のブラスバンドの演奏がおこなわれていました。

女性の名はハットラといいます。
牧場に辿り着いたハットラは、牧場主の大柄な男性ズヴェインビヨルンにかくまってほしいと頼みます。
彼女は工場につながる電線を切ったと偽りなく話し、ズヴェインビヨルンは共犯者にするつもりかと距離を置きたがります。しかし、自分の行動は正しいと信じていると言い切るハットラを、トラクターの荷台に隠してくれました。
警察を振り切ると、ズヴェインビヨルンは水色のかわいい車を貸してくれます。彼はハットラの祖父のことを知っており、彼は女好きだったのでひょっとすると自分たちはいとこかもしれないと、冗談めいたことを言うのでした。

ハットラが自宅に帰ってテレビを付けると、ニュース番組で製錬所のギースラソン所長が怒りを露わにしていました。国内で大がかりな捜索がおこなわれたものの、政府は犯人を特定できなかったのです。
ハットラがあの破壊工作をするのも5回目でした。彼女は近頃町に建てられたリオ・ティント社のアルミニウム工場の稼働を妨害することで、アイスランドの自然環境を守ろうとしているのです。
結局、自転車でたまたま近くを通りかかった外国人観光者の若い男性が、訳もなく疑われて警察に連行されていきますが、すぐに釈放されました。

【承】- たちあがる女のあらすじ2

たちあがる女のシーン2 ハットラはセミプロ合唱団の講師という普段の顔と、過激な環境活動家としての2つの顔を持っていました。
マハトマ・ガンディーとネルソン・マンデラを崇拝しており、部屋に写真を飾っています。
休日には市民プールでスイミングをしたり、ニュース番組を観ながら太極拳や自己流の空手の型をたしなんで、身体を鍛えていました。

ハットラがいつものように生徒たちに歌を指導していると、スーツ姿の男性が遅れてやってきます。
彼の名はバルドヴィンといい、合唱中にハットラとアイコンタクトをとって、2人で別室へと消えます。
冷蔵庫にスマートフォンを入れると、ハットラはあのヘリコプターは何だとバルドヴィンを問い詰めます。彼は政府で働く官僚で、ハットラの裏の顔を知る数少ない人間でした。
バルドヴィンはアメリカが衛星から監視することになったと説明し、「君は政府を甘く見ている」と忠告します。そして、コピー機のインターネット接続による情報漏洩を気にする素振りを見せます。
「今こそ世界に君の考えを伝えるチャンスだ」とバルドヴィンから言われたハットラは、一旦は納得するのでした。

ハットラには養子をもらって母親になるという、長年の夢がありました。
工場を立ち退かせるためにあと一押ししたいハットラの元に、養子縁組の申請が受け入れられたと連絡が入ります。
さっそく話を聞きに行くと、養子にやってくるのはニーカという4歳の女の子だといいます。彼女はウクライナの紛争で両親を亡くし、唯一の家族だった祖母も亡くなり、遺体に数日間寄り添っていたのです。
ニーカの生い立ちを聞き、ハットラは母親になりたいという思いを強くさせます。しかし、申請したのは4年前ですっかり忘れており、現在は警察に追われる身であることから、容易く決断できませんでした。
帰り道、花冠を着けて民族衣装を身にまとった女性のコーラス隊が、ハットラの近くで力強い歌をうたいました。

養子を迎えるためには保証人が必要なため、ハットラはヨガのインストラクターをしている双子の姉のアウサに相談に行きます。
アウサはハットラの過激な環境活動家としての一面を知りません。アウサ自身も養子を欲しがっており、ニーカの写真を見せられると自分のことのように喜ぶのでした。
ハットラが保証人をお願いするとアウサは承諾しますが、ヨガを極めるためにインドのグルの元へ2年間行くつもりだと話します。不安がるハットラに「あなたなら大丈夫」と背中を押してくれました。
その後、ハットラは子どもの未来のためにも、アルミニウム工場との最終決戦の準備に取りかかりました。

アンティークショップでタイプライターを盗んだハットラは、声明文をしたためます。
それを手に町の高い建物の屋根にのぼり、ブラスバンドとコーラスがコラボレーションして盛り上がる中、一斉にばらまくのでした。市民は舞い落ちてくる声明文を拾い、若者たちは呑気に自撮りをします。
ハットラことコードネーム「山女」は、これまでの破壊工作が自分の仕業であることを宣言しました。そして、グローバルビジネスが自然を脅かしていることを強調し、未来ある子どもたちを守るためにも、今こそ我々が立ち上がろうと締めくくりました。
山女の力強い主張はたちまちツイッターで拡散され、何故かブラスバンドのメンバーまでリツイートするのでした。

【転】- たちあがる女のあらすじ3

たちあがる女のシーン3 ある日、ハットラは合唱団の皆に養子を迎えて母親になることを報告します。来週ニーカを迎えに行くためコンサートを延期したいと伝えると、皆は祝福してくれるのでした。
その後、バルドヴィンはハットラが変装して声明文をばらまいたときの写真を見せます。
彼は声明文の中にある「人間の法を超える法」という表現は、政府によって解釈を歪められると指摘します。ハットラは本当の問題は別にあると意見しますが、バルドヴィンはそれを教える人間はいないと反論しました。
ハットラが心配で仕方がないバルドヴィンは、潜入捜査が始まりいよいよ官僚が介入できなくなったと言って泣き出します。ハットラは彼をなだめるのでした。

市民プールにやってきたハットラとアウサは、山女への考え方の違いで軽い口論になります。
山女の行為は経済に対する抗議だと語るハットラに対して、穏健派のアウサは「過激主義は何も生まない」と返します。機嫌を損ねたハットラは「瞑想よりも人助けになる」と皮肉をこぼすのでした。

山女の声明文はメディアで大きく取り上げられ、彼女がしていることはアルカイダなどのテロ組織の犯行と何ら変わりないと報道されます。政府も経済発展の邪魔だと不快感を隠しません。
そしてリオ・ティント社は、ハットラの意図に反して国の繁栄のためにアルミニウム工場の拡大を宣言するのでした。

業を煮やしたハットラは、大量の花と堆肥を購入し、ズヴェインビヨルンから借りた車に詰め込みます。
さらに道路管理局の倉庫からセムテックスを盗み出し、プラスチック爆弾を作ります。それを所持して送電塔が立ち並ぶ草原を目指しますが、山女の影響で警備は厳しさを増していました。
ハットラはいとこに花を届ける途中だと警官に説明します。わざわざ堆肥を積んだのは、嗅覚の鋭い警察犬をカモフラージュするためでした。
無事に検問を突破しますが、上空ではドローンが山女を探していました。
ハットラはズヴェインビヨルンの牧場に、カラフルな花で飾った車を届けます。ズヴェインビヨルンは無人の車からセムテックスの袋を見つけて事態を察しますが、彼女を止めることはありませんでした。

ハットラは小高い山を登り、テントを張って太極拳をします。それから草の上に寝転んで自然に敬意を払い、眠りにつきました。
そこへ特殊部隊が現れますが、襲撃されたのはたまたま近くでキャンプをしていた観光者の男性で、またもや人違いで連行されていくのでした。

翌日、草原にやってきたハットラは、チェーンソーで送電塔の支えを慎重に切断していきます。
途中でチェーンソーが壊れてノコで代用していると、誤って手を切ってしまいます。作業を終えるとハットラは手作りの爆弾のスイッチを押し、送電塔ごと破壊してしまうのでした。
次の瞬間、ドローンがハットラの頭上まで接近してきます。マンデラのお面を着けたハットラは、ドローンを弓で撃ち落として石で叩き潰します。
しかし、ヘリコプターの追っ手が飛び回り、サーモビジョンカメラによる捜索をおこないます。ハットラは雪の残る岩場に隠れてやり過ごしました。
山では羊が点々と死んでいるせいで、山女捜索の妨害になっていました。ハットラは羊の死骸にくるまったり、冷たい川に潜ったりして必死に身を隠します。
やがて特殊部隊は捜索をあきらめ、ハットラは流れの急な川を渡って命からがら道に辿り着くのでした。
そこへやってきたのは、先回りしていたズヴェインビヨルでした。彼は羊の群れの中にハットラを隠して、見事検問を通り抜けます。
その後彼は寒さに凍えるハットラを、天然の温泉に浸からせてあげました。
捕まった外国人観光者は、事件に無関係として再び釈放されました。

ズヴェインビヨルの助けによって、ハットラは自宅に帰還します。
ハットラが入浴中、アウサが子ども用の洋服と靴を持ってきてくれます。代わりに応対したズヴェインビヨルンは「双子か」と言ってほほえむのでした。

【結】- たちあがる女のあらすじ4

たちあがる女のシーン2 ズヴェインビヨルンに空港まで送り届けられたハットラは「次に会うときには親戚が増える」と告げて、彼と抱擁を交わします。
ついに彼女はウクライナへ待望の養子を迎えに行くことになります。ところが空港でブラスバンドのドラマーがスタンバイしており、ハットラの胸がざわつきます。
送電塔を爆破した際ハットラの血液が現場に残されており、渡航者のDNA鑑定がおこなわれていたのです。
絶体絶命のハットラの目に飛び込んできたのは、山女が逮捕されたというニュース映像でした。逮捕されたのは、双子の姉のアウサでした。

ハットラは空港を後にしてタクシーに乗り込みます。
しかし、車内で真犯人がハットラであることを知らせるニュースを聞くと、体調を崩してしまいます。
ハットラはタクシーを降りて草むらで嘔吐します。そこに例の外国人観光者とコーラス隊が現れて、彼女を見守ります。
やがて警察が駆けつけて、覚悟を決めたハットラは苔の中にニーカの写真を隠しました。大地の匂いを嗅いで自然を愛でていたハットラは、同じ姿勢で警官に取り押さえられるのでした。

アウサは警察に捕まったハットラの面会にやってきました。
2人は抱擁し、アウサは「刑務所を我が家として、あなたの天国アシュラムとするのよ」と諭します。
そしてハットラの代わりにニーカの母親となるべく、自分がウクライナへ行くと説明します。グルのことを気にするハットラに、アウサは覚悟の強さを伝えるのでした。
次の瞬間、刑務所が停電します。復旧するまでのわずか数秒の間に、アウサは手早くハットラと衣装を交換します。実はズヴェインビヨルンがアウサと手を組み、あの送電塔で刑務所を停電させたのです。
驚くハットラに、アウサはニーカを迎えに行くよう伝えて「アシュラム(刑務所)を出たら支え合いましょう」と抱きしめました。
こうして入れ替わったアウサは、刑務官に「ナマステ」と挨拶をして不審がられます。
一方ハットラはアウサの車を走らせて空港へ向かい、ブラスバンドとコーラス隊が見送るのでした。

ウクライナまで辿り着いたハットラは、雨の中バスに乗ってニーカの元へと向かいます。
ニーカは児童養護施設で絵を描いており、ハットラはそっと隣に座ります。互いに自己紹介をして寄り添う2人は、自然に親子に見えました。

帰りのバスでは、ハットラはニーカを膝の上に乗せて、彼女の手をいとおしそうに握ります。
ところが激しく降り続いた雨のせいで、バスの行く手が次第に怪しくなっていきます。間もなく道路が冠水してバスが立ち往生し、運転手からこの先は歩くように指示されます。
ハットラはニーカを抱えて、腰まで水に浸かる道路を歩いて進もうとします。彼女たちの後ろをブラスバンドとコーラス隊がついて行く場面で、物語は幕を閉じます。

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みんなの感想

ライターの感想

自然との関わり方という、人間が決して目を背けられないテーマをユーモラスで牧歌的に描いた作品です。ハットラは愛する自然を守るために命をかけて戦いましたが、時として自然は我々にとって脅威にもなり得ます。それでも彼女は今度は子どもを守るために、自然と共に力強く生きていくのだろうなと思わせられる、印象的なエンディングでした。また、深刻で過激な抗議のお話なのに、劇中の音楽を奏でるブラスバンドとコーラス隊がちょくちょく出てくるので、和やかな気持ちになります。孤独に戦うハットラを見守る彼らはまるでキュートな妖精のようで、自分のそばにもいてほしいなと思ってしまいました。

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