映画:イン・ザ・プール

「イン・ザ・プール」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

コメディ映画

奥田英朗の短編小説集を、「亀は意外と速く泳ぐ」や「インスタント沼」など個性的な独特の作風で知られる三木聡監督が映画化した、2005年公開の作品です。原作は、精神科の医師を訪れる様々な客を描いた連作集でしたが、連作の中から選んだ3つのストーリーを同時進行で描く「1本の作品」に仕上げています。3つのストーリーの主役を、それぞれオダギリ・ジョー、市川実和子、田辺誠一が、ストーリーを繋ぐ精神科医を松尾スズキが演じています。

あらすじ動画

イン・ザ・プールの主な出演者

伊良部一郎(松尾スズキ)、田口哲也(オダギリジョー)、岩村涼美(市川実和子)、大森和雄(田辺誠一)、マユミちゃん/精神科のナース(MAIKO)、佐俣教授(森本レオ)、前西室長(岩松了)、編集長(ふせえり)、吉沢部長(きたろう)、クリニックの医師(三谷昇)

イン・ザ・プールのネタバレあらすじ

【起】– イン・ザ・プールのあらすじ1

イン・ザ・プールのシーン1

画像引用元:YouTube / イン・ザ・プールトレーラー映像

平凡なサラリーマン・田口哲也は、ある日を境に、股間が勃起したまま元に戻らないというなんとも奇妙な症状に襲われます。まともに歩くことさえおぼつかない状態が続き、田口は泌尿器科を訪れ診察を受けますが、これは精神的なものが要因ではないかと、精神科に行くことを勧められます。

田口が向かった精神科は、伊良部という怪しげな風貌の男が診療をしていました。クールでセクシーな看護婦と共に診察を開始した伊良部は、風貌と同じ異様なテンションで、田口に「何かいやらしいこと考えてたんでしょ~?」と笑います。田口は「そんなことないです」と答えましたが、実は密かに「思い当たる節」もありました。

田口は最近離婚したばかりでしたが、その別れた妻が目の前にいて、くるくる回っている姿を見ながら自分が興奮しているという、なんともシュールで淫靡な夢を見ていたのです。離婚したのは、妻が浮気をしていたせいなのですが、田口はそんな妻に怒りを表すことが出来ず、モヤモヤした感情を抱えていました。

雑誌社でルポライターをしている若い女性・岩村涼美は、仕事柄取材などで出かけることが多かったのですが、家を出てしばらく経つと、「ガスの元栓は閉めたか」「アイロンは消したか」「そもそも玄関のカギは閉めたのか」など、あらゆることが気になって仕方ない症状に陥っていました。

自分は「強迫神経症」という精神疾患ではないかと考えた涼美は、精神科の伊良部の元を訪れます。伊良部はやはりハイテンションで、「気にしたって仕方ないよ~」と無責任なことを涼美に言ってのけます。伊良部の慰めのような「診断」を受け、涼美は自分なりに、症状を断ち切る術を考えようと試みます。

イベント会社に勤める大森和雄は、新しいイベントを控え、多くの部下を抱えるリーダーとして忙しい日々を送っていました。そんな、自然とストレスが溜まってしまうような毎日の中、和雄の唯一の楽しみが「プールで泳ぐこと」でした。プールでは1人きりになることが出来て、色んな雑念から解放される気がしていたのです。

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