「グッドモーニングショー」のネタバレあらすじと結末の感想

グッドモーニングショーの紹介:2016年10月公開の日本映画。中井貴一が次から次へと降りかかる災難に翻弄されるワイドショーのキャスターを演じ、その波乱の一日を描くコメディ。同僚女子アナからの告白、番組打ち切りの危機、立てこもり事件の現場取材など、度重なるピンチに挑む男の奮闘をつづる。

予告動画

グッドモーニングショーの主な出演者

澄田真吾(中井貴一)、小川圭子(長澤まさみ)、三木沙也(志田未来)、石山聡(時任三郎)、澄田明美(吉田羊)、西谷颯太(濱田岳)、黒岩哲人(松重豊)、秋吉克己(池内博之)、松岡宏二(林遣都)、館山修平(梶原善)、新垣英莉(木南晴夏)、府川速人(大東駿介)、清水あやめ(折井あゆみ)、成本一美(森脇英理子)、田辺千秋(小谷早弥花)、下田知世(東亜優)、情報制作部副部長(遠山俊也)、報道部長・松岡(小木茂光)、フロアチーフディレクター(上野なつひ)、AD(大西礼芳)、報道記者(志野リュウ)、スイーツ店の店長(水谷あつし)、澄田賢治(弥尋)、立てこもり事件の人質(山田望叶)

グッドモーニングショーのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①朝の情報バラエティ番組『グッドモーニングショー』のキャスター・澄田に災難。息子・賢治の授かり婚発言、サブキャスターの圭子から交際発表しようという発言、石山プロデューサーからは番組の打ち切りが告げられる。更に都内のカフェで銃を持った男の立てこもり事件が発生。犯人の要求は澄田。澄田は現場へ向かう。 ②2年前同店舗で起きた火災の罪を問われた西谷が犯人。取材して調査すると言っておきながら放置した澄田が許せず呼び出した次第。犯人が投降して事件は解決、翌日は澄田の釈明会見の予定。

【起】- グッドモーニングショーのあらすじ1

東京都。
澄田真吾は朝のワイドショー『グッドモーニングショー』のメインキャスターを務める中年男性です。
『グッドモーニングショー』は、グルメあり、天気予報あり、占いあり、スポーツ情報あり、ニュースありの、朝7時から2時間枠のバラエティ情報番組でした。
朝7時から放送開始ですが、澄田は午前3時に起床します。
その日、出勤しようとした澄田に、とんでもない私生活のニュースが舞いこみました。
澄田は元女子アナの妻・明美と、大学生のひとり息子・賢治と暮らしています。
その息子・賢治が交際相手の女性を妊娠させてしまい「俺、結婚するから」と言い出したのです。
「仕事もしていない、まだ学生の分際で!」と一喝しようとした澄田ですが、賢治に「親父だって、朝からケーキ食ってはしゃいでるだけじゃない。そっちは胸張れる仕事してるの?」と切り返されて、絶句しました。
出社の時間も迫っており、話はお預けにして澄田は呼び出していたタクシーに乗り込みます。
まだ明け切らない中を走る澄田のタクシーに、同じタクシーが並びました。そこにはサブキャスターを務める女子アナウンサー・小川圭子が乗っています。
圭子から電話を受けた澄田は、「だって私、忘れることなんかできません。今日の本番中に、発表しましょう。責任とってくださいね」と言われ、焦りました。男女の仲になっているわけではないのに、圭子にそう思われているのです。

スタジオでは早朝から何十人ものスタッフが総出で、セットを組んでいました。番組の最初の話題を「島平議員の脱税のニュース」にするか「森レイラと佐之介の熱愛発覚」にするかで、ひと悶着あります。「ウルゴビアで紛争」という海外ニュースもあります。
『グッドモーニングショー』は報道部の片隅にある、小さな部署でした。報道部とワイドショー部は、互いに譲れない確執のようなものがあり、報道部が幅を利かせています。
出勤した澄田に、プロデューサーの石山聡が声をかけてきました。澄田と石山は屋上に出ます。
澄田にもたらされたのは、番組打ち切りの話でした。キャスターも変わるので、澄田はいわば降格扱いで、給料も減ります。
石山は澄田に「あの時どうして本当のこと言わなかった」と責めますが、澄田は黙ります。
…澄田は以前、報道番組の最前線で働く、現場のキャスターでした。
台風の被災地の現地レポートの時、カメラの指示出しが遅く「笑顔で顔に泥を塗る澄田」が映し出されたのです。
視聴者はそれを見て澄田を攻撃しました。「テレビでヤラセをやっていいのか」と叩かれた澄田は、何も反論せずただ謝罪しました。その時のことを石山は言っているのです。
真相を知るのは、その場にいたごく少数の者だけでした…。
澄田と石山は同期入社です。ですから、澄田が「ごまかしてほしい時、あごをこする癖がある」ということを、石山はよく知っています。

さて番組開始の時間が迫り、澄田もドーランを顔に塗り始めました。隣にいる圭子に話しかけます。
ぶっちゃけてしまうと、澄田と圭子の間には何もありません。付き合っていた彼氏と別れて落ち込んだ圭子を、澄田が慰めた…ただそれだけなのです。
ところが圭子は思い込みが激しい女性でした。「澄田に優しくされた」という事実だけが大事で、だから澄田がロケの土産としてスタッフ全員に配った、ひこにゃんのストラップ(腹を押すとぴゅーぴゅー音が鳴る)も、大事に思っています。
番組開始直前に、緊急速報が局内アナウンスで流れました。「午前6時、品川区大崎駅近くのカフェに男が侵入し、立てこもり」という情報です。
速報と共に、中継を繋ごうと担当ディレクター・府川速人がバイクで出ていきました。現場に到着した府川から、素材の映像が入ります。
その府川に、警視庁特殊班リーダーの男性・黒岩哲人が話しかけました…。

同じ頃、スタジオでは本番間際の澄田に、妻・明美から電話がかかってきます。
明美は息子・賢治の結婚後の話をしたいようですが、切り上げたい澄田は電話を石山に譲り、あごをかいて「ごまかしてくれ」という合図を送りました。石山がフォローします。
午前7時になり、番組が開始しました。

【承】- グッドモーニングショーのあらすじ2

トップニュースで品川区のカフェに立てこもりが発生し、約10人の客が人質になっているという速報を流した後「詳しい情報が入り次第、お伝えしていきます」と澄田は言います。
その頃、石山に電話が入っていました。電話の主は警視庁特殊班リーダーの黒岩からで、犯人の要求はなんと「澄田キャスター」だそうです。
島平議員の脱税のニュースをした後、CMに入りました。圭子が暴走しそうだったので、澄田が慌ててCMの指示を出したのです。
他局では「男は銃を所持している」「発砲した」というニュースが流れていました。『グッドモーニングショー』は情報を抜かれています。
石山が澄田に「立てこもり犯の要求は澄田だ」と告げると、現場へ行けと言いました。澄田は先の台風の騒動以来、現場へ行くのが怖いのです。
しかしスタジオにいると圭子が無茶振りしてくるので、澄田は現地へ行くとテレビカメラの前で告げ、移動を開始しました。二人乗りのバイクの後ろに乗ります。
その間に「従業員は2人、犯人は単独犯」という情報が入りました。さらに「犯人の要求は澄田キャスター」という情報も『グッドモーニングショー』で話します。
澄田が犯人の要求だと伝わると同時に、局への電話が殺到しました。ツイッターでも「やらせか」「ドッキリか」と炎上します。

現場へ移動した澄田は、久々の現場、しかも台風騒動でトラウマになって初めての現場にカチコチに緊張していました。赤いテントの店が見えます。
他局にも犯人の要求が伝わっており、どの局も一斉に澄田を映し始めました。その様子を見て「澄田祭りだ」という声があがります。
黒岩が来ると「男が乗ってきた自転車の登録証から名前が分かった」と澄田に囁きました。府川は耳をすまします。
「ニシタニ ソウタ 28歳」この情報を府川はすかさず局に回します。局では一斉にネットで検索が始まり、すぐに西谷颯太のブログが見つかりました。
ほぼ同時に、事件のあった店舗に約2年前、火災があったという情報もあがります。
さらに犯人の叔父の猟銃が紛失しているという情報も寄せられました。
『グッドモーニングショー』では、他局に先駆けて犯人の名前を報道しますが、その際にブログで見た西谷の顔を、何か見覚えがあるような気が、圭子にはしました。

現場では土木用ダイナマイトが犯人の近くにあるとして、警視庁は澄田を爆発から守ろうと仰々しい格好をさせます。防弾チョッキと防爆スーツを着せられ、ヘルメットまでつけると、澄田の顔は全く見えず、のろのろとしか動けません。(かなり重量がある)
府川が来ると、防爆スーツに盗撮用のカメラを取り付けました。星形のマークなのですが、1つだと不自然に目立つので、5つつけます。
さらにヘルメットのシールド(顔を覆う透明のプラスチック部分)にもカメラとマイクを仕込みました。これで、澄田の顔と澄田の視線の先の2箇所が見えます。
さらにインタビュー用のマイクも持った澄田は、黒岩になぜマイクを持っているのかとただされますが「これを持っていないと不安で…」と切り抜けました。

黒岩は「1.相手のことを否定しない 2.相手のことを信用しない 3.相手と約束しない」という3つのことを守れと澄田に指示すると、機動隊員を連れて店舗内に入っていきました。
時刻はちょうど午前8時を回ったところです。
しかし澄田は店舗の直前でためらいました。やっぱり帰ろうと後ろを向くのですが、後ろにはライバル会社のポスターが入り込み、向き直らざるをえなくなります。
ためらったのもつかの間、結局澄田は黒岩に連れて店内に入りました。
その姿を見て妻・明美は「パパ、生命保険いくら入ってたかしら」と息子・賢治に言います。

報道部・大貫に警察から抗議の電話が入りますが、『グッドモーニングショー』を報道部が占拠しようとします。
他局では報道規制が入り始めていました。突入のための準備です。

【転】- グッドモーニングショーのあらすじ3

しかし『グッドモーニングショー』の澄田本人から入る映像は貴重なので、警察も手出しできません。
店内に入ると、犯人から「顔見せて~」という要求がありました。澄田はヘルメットのシールドを外して顔を覗かせると「要求に応えたから、子どもを解放してくれ」と言います。
犯人・西谷の顔を見ても、澄田は覚えがありませんでした。「僕はあなたに、何かしましたか?」と聞きますが、西谷は澄田に「カメラの前で謝って」と言います。
「ワイドショーでえらそうなこと言ってごめんなさいって。上から目線でもの言ってすみませんって謝って」
「…要求って、それ?」と思わず澄田は呟きました。
店舗の裏側では特殊部隊が突入の準備をしています。
そんな中、店舗から出た澄田は、店の前から説明を始めました。マスコミは報道規制をかけられ、遠くのビルの屋上から望遠レンズに切り替えて放送しています。
澄田は、自分たちの番組がくだらないことにより、謝罪しろと言われたということをえんえん述べますが、肝心の謝罪の言葉が出ません。西谷はキレて「いいから謝れっつってんだろーー!」と叫びます。

…突然、『グッドモーニングショー』の放送が中止になり、局のアナウンサーが映像に出ました。局で、報道部が指揮を執り始めたのです。
ところがこれは視聴者の怒りを買いました。抗議の電話がじゃんじゃん鳴り始め、ツイッターでも「アナウンサーの顔なんか見たくない」と文句が出ます。
再び『グッドモーニングショー』に指揮権が移りました。ワイドショーの部署は張り切ります。
局のスタッフの1人が西谷のブログを見て、過去にその店舗で西谷が働いていたことを知ります。さらに辞めた原因が2年前の店舗火災にあることも判明しました。
この情報は澄田にもたらされ、澄田は西谷に問い詰めます。「これはあなたの時間です。視聴者が知りたいのは、あなたのことです」
黒岩が澄田のマイクを取り上げます。これ以上犯人を刺激してはならないという配慮からでしょう。
それでもまだ音声は拾えていました。澄田につけたマイクや隠しカメラが生きているのです。
府川がそれを澄田に知らせ、澄田は語りかけを続けました。
西谷はダイナマイトの爆破スイッチを、番組の終わる8時59分に合わせて起動します。あと25分ほどしかありません。

スタジオでサブキャスターの若い女性・三木沙也が、台風の騒動の真相をテレビの前でしゃべります。
台風の被災地に行った澄田は、その日、現場で意気消沈している少年を見かけました。
その被災した少年に笑顔を浮かべさせるために、澄田は顔に泥を塗って、少年とおそろいにしようと笑いかけていたのです。いわば、少年へのエールの行動だったのです。
しかし被災した少年の存在はカメラには映らず、澄田だけをカメラが捉えたため、「泥を塗ってヤラセをしているのか」と澄田が軽薄だという風潮になってしまいました。
澄田も一切の弁解をしませんでした。そのことを、沙也は話します…。

澄田の言うとおり、西谷はその店舗でバイトとして働いていました。仕事はきつく、ひとりできりもりするワンマンも続いていました。
火災のあった日、西谷はバイトしていました。店長の煙草の火の不始末が原因で失火したのですが、店長は西谷に罪をかぶせ、一方的に解雇しました。
澄田は当時、夜のニュース番組でこの火事のことを取材していました。
その際に、西谷に「本当のことを話してくれてありがとう。君に降りかかった汚名は必ず晴らしてあげる」という声をかけていました。
西谷はその言葉を受け止めて、救いにしていました。ところが澄田にとっては、毎日あるニュースのたったひとつの話題でしかありませんでした。

さらに…澄田は気付いていなかったのですが、西谷は澄田にある封筒を渡そうと、後日局にも来ていたのです。
「あんたの女に聞いてみ?」と西谷が言い、澄田ではなくスタジオの圭子が気付きました。

【結】- グッドモーニングショーのあらすじ4

(西谷が立てこもり事件を起こしたのは、自分に火災の罪を着せた店長に会いに来たところ、店長が既に店を辞めてしまっていたから。行き場のなくなった思いを、どうやら立てこもりにすり替えてしまったらしい)
圭子が西谷の顔に覚えがあったのは、圭子が失恋して澄田が慰めた日に、封筒を持って西谷が局の入り口で立っていたからです。
澄田は雨の夜ということもあり、西谷をほとんど相手にせず、早々にタクシーに乗り込みました。そのため、澄田は西谷の顔を見ていないのです。
西谷が写真を出し、ばらまきました。それは、その後の澄田と圭子の密会写真です。
スタジオで圭子が「愛され宣言」をしますが、妻である明美は息子の賢治に「パパの好みはどっちかというとこっちの子(沙也)と言います。
そして息子に「これがパパの仕事よ。最後まで見なさい」と言いました。

店舗では、猟銃を持った西谷が自分のあごの下に銃口を向け、自殺しようとしています。
それを見た澄田は、西谷の両親が悲しむということを告げました。さらに自分の息子に子どもができ、自分は祖父になるということも言います。
「生き恥さらして生きていけるか」という西谷の言葉に対し、ぴんときた圭子がスタジオで視聴者投票をしようと言い出しました。
それまでは『過去の恋人のプレゼントを捨てる? 取っておく?』の二択だったのですが、『犯人の命を捨てる? 取っておく?』に変更します。
集計結果は「捨てる69% 取っておく31%」でした。石山がそれを一足先に、澄田に知らせます。
澄田はあごの下をかいて、ごまかせと言う合図を出しました。
石山はヤラセの覚悟を決めて編集操作し、「捨てる31% 取っておく69%」として公表します。

それを見た西谷は投降しました。特殊部隊が突入し、爆弾は液体窒素で冷却処理されます。
西谷が落とした封筒を、澄田は拾いました。ふところにしまいます。
警視庁特殊班リーダーの黒岩が来ると、澄田に「守れと言った注意事項を3つとも破った」と苦笑します。
澄田は、西谷に優しかった少女に話しかけました。この少女は西谷の味方で、スマホでずっと番組中継を西谷に見せていました(売れ残りの商品を買わされる西谷から、パンを分けてもらったこともあるらしい)。
『グッドモーニングショー』も終わり、明日の放送は澄田の釈明会見特集になるそうです。
放送が終了して緊張がほぐれたスタジオでは、圭子にバラエティ番組出演の依頼が、沙也には23時台のキャスターの声がかかりました。

緊張して疲れたメンバーに、その日試食する筈だったスイーツが振る舞われます。
キャスターの声がかかった沙也に対し、自分はなぜバラエティなのだと立腹する圭子に、ディレクターの松岡が「僕、甘いもの苦手なので」とエクレアを差し出しました。
松岡から受け取る圭子のまなざしは、すでにもう新たな恋の予感に満ちています。そう、圭子は思い込みが激しい女性ですから。

さらに警察から事情聴取を受け、困憊して戻ってきた澄田は、スタッフに西谷の封筒を渡します。
(この封筒の中身については触れられずだが、分厚いことと、西谷が澄田に渡しに雨の日に来ていた時のものであることから、自らの冤罪を晴らす証拠と思われる)
屋上で澄田は石山と話します。「ワイドショーは嫌いじゃない。放送が終わると消えてしまうけれども、何か生まれるのかもしれない」と言いました。

帰宅した澄田の前は、リビングへの入り口にバリケードが張られているのを見て、足を止めます(犯人・西谷の真似)。
妻・明美が、息子・賢治が結婚すると言い出していることを告げました。
澄田は明日も午前3時起きだと告げます(番組は降板していない)…。

(エンドロール)バリケードを澄田と妻・明美の2人で外していく。まずは上の椅子から。
椅子をおろせたところで、2つ重なっているテーブルは重すぎる。明美は笑っていて手伝わず、澄田がひとりで困っている。

みんなの感想

ライターの感想

設定は非常に面白い。のだが、見終わっていまいちぴんとこないのは「西谷が澄田を呼び出した動機がいまいち」だからか。
ドタバタ感、コメディ要素、ちょっとした小ネタなどが満載で、テンポよく進められる。
なのだけど、いまいち印象が薄い。
報道部とワイドショー部の対立は、ちらっとしか描かれなかった。これだったらいっそのこと、全カットにしてもいいくらい。
澄田がけっこうモタモタしているのに、警察はちっとも突入しないのは、リアリティがないというか。

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