映画:ザロイヤルテネンバウムズ

「ザロイヤルテネンバウムズ」のネタバレあらすじと結末

コメディ映画

ザ・ロイヤル・テネンバウムズの紹介:2001年のアメリカ映画。監督・脚本は「グランド・ブダペスト・ホテル」などのウェス・アンダーソンで、初めて日本公開された作品としても知られている。日本公開は2002年。

あらすじ動画

ザロイヤルテネンバウムズの主な出演者

ロイヤル・テネンバウム(ジーン・ハックマン)、エセル・テネンバウム(アンジェリカ・ヒューストン)、チャス・テネンバウム(ベン・スティラー)、マーゴ・テネンバウム(グウィネス・パルトロー)、リッチー・テネンバウム(ルーク・ウィルソン)、イーライ・キャッシュ(オーウェン・ウィルソン)、ヘンリー・シャーマン(ダニー・グローヴァー)、ラレイ・シンクレア(ビル・マーレイ)、ダスティ(シーモア・カッセル)、パゴダ(クマール・パラーナ)

ザロイヤルテネンバウムズのネタバレあらすじ

【起】- ザロイヤルテネンバウムズのあらすじ1

35歳のロイヤル・テネンバウムは、美しい妻と3人の子どもに恵まれて、大きな家を購入します。
しかし、自身の浮気性といいかげんな性格が災いし、妻のエセルから愛想を尽かされ、ホテル住まいになります。
エセルは長男のチャス、長女(養女)のマーゴ、次男のリッチーを厳しく育て、彼らは皆若くして成功します。

長男のチャスは、6年生のときにダルメシアン・マウスというネズミの交配に成功します。それを「リトル・トーキョー」で売り出して、財を成しました。
さらに、10代前半で不動産業に乗り出したチャスは、国際金融で才能を発揮し、天才ビジネスマンとなります。ロイヤルが別荘を取得するときには、専属のコンサルタントとなり、交渉を代行しました。
しかし、あるときロイヤルがチャスの左手の甲にBB弾を発射し、親子関係にヒビが入ります。BB弾は未だに手の甲に残っており、チャスは以後父親不信に陥ってしまいます。

2歳でテネンバウム家の養女となったマーゴは、芸術の才能に長けており、戯曲のコンクールに応募し続けます。
やがて12歳で劇作家となり、賞金5万ドルを手にします。早熟の天才として脚光を浴び、「戯曲図書館」や「舞台模型」などの暗い雰囲気の不条理劇を連作します。

次男のリッチーは、3年生でテニスのチャンピオンになります。17歳でプロデビューした彼は、前人未到の不滅の大記録となる、国際大会での3連覇を果たします。
また、幼い頃から多趣味なリッチーは、アマチュア無線やドラム、世界中のミニカー収集などを楽しんでいました。

ある夜、マーゴとリッチーは家出をして、公立図書館のアフリカ棟に立てこもります。2人はアフリカを舞台とする不条理劇の構想を練りますが、まもなく家に連れ戻されてしまいます。
向かいに住むイーライ・キャッシュは、リッチーの親友で、テネンバウム家を愛するあまり入り浸りでした。

【承】- ザロイヤルテネンバウムズのあらすじ2

第1章
あれから22年の月日が流れました。かつては著名な法律家だったロイヤルは、自業自得の理由から資格を剥奪されました。
長年ホテル暮らしをしていたロイヤルでしたが、すっかり落ちぶれた彼は蓄えも底を尽き、部屋代の支払いの滞納によって、退去させられそうになります。
エレベーターマンで彼の親友ダスティは、同情を寄せますが為す術もありませんでした。
なお、家族とは3年間音信不通でした。

チャスは家庭に恵まれるも、1年前に飛行機事故で妻を亡くしてしまいます。
妻と同じ飛行機に乗りながらも、ウージとアリという2人の息子と、ビーグル犬のバックレーと生き残ったチャスは、日夜避難訓練に励む変人となってしまいます。
チャス一家は、常にアディダスの赤いジャージを着用していました。

マーゴは16歳のときに家を出て、世界各国を旅します。ヒッピーになったり、先住民族の仲間になったりした彼女は、その後実の父親の元を訪ねます。
薪割りをしているとき、父親の不注意で薬指を切り落とされてしまいます。それ以来、マーゴは木造の義指を装着しています。
それから年の離れた神経学者のラレイ・シンクレアと結婚しますが、彼との生活はほとんど終わっていました。
スランプに陥ったマーゴは、7年間戯曲を書いていませんでした。

リッチーの引退試合は、最悪なものでした。傷心の彼はハヤブサをペットとする変人となり、船旅に出ます。
リッチーはマーゴへの秘めた恋心にも長年苦しんでおり、実は引退試合に彼女が夫と見に来たことにショックを受けて、散々なプレーをしてしまったのです。

英文学の助教授となったイーライは、小説を発表して成功していました。
リッチーは旅の途中、マーゴへの想いを綴った手紙を、イーライに託します。

エセルは考古学者となっており、あるとき長年仕事のパートナーだった会計士のヘンリー・シャーマンからプロポーズされます。

テネンバウム家の執事であるパゴダは、かつてロイヤルを暗殺しようとして果たせず、成り行きで執事となった人物です。
ヘンリーがエセルにプロポーズするのを盗み見ていたパゴダは、それをロイヤルに伝えます。
ロイヤルは7年間音沙汰がなかったにもかかわらず激怒し、離婚が成立していないことを理由に2人の結婚を阻止しようとします。

第2章
あるとき、チャスは何の前触れもなく、息子たちを連れてテネンバウム家に戻り生活を始めます。
エセルは一日6時間もバスルームに引きこもるマーゴに会いに行き、チャスが戻ってきたことを伝えます。
それを聞いたマーゴは、気分転換のために夫を置いて実家に帰ることにしました。

その後、エセルの前に現れたロイヤルは、自分が末期の胃がんであと6週間の命であることを伝えます。
残されたわずかな時間を家族と過ごしたいと訴える彼に同情したエセルは、それを子どもたちやイーライに知らせます。リッチーも帰国し、テネンバウム家は17年ぶりに家族全員で過ごすことになりました。
しかし、ヘンリーも家族のようにテネンバウム家を出入りしており、人間関係がぎくしゃくしていました。

第3章
ロイヤルは子どもたちに親子関係を修復したいことを伝えますが、父親を毛嫌いするチャスは拒否します。
ロイヤルは彼らに父親らしいことをしたことがなく、おまけにチャスは自分がビジネスで築いた財産を奪われた過去もありました。ロイヤルは孫たち(ウージとアリ)に近づいて、チャスの機嫌をうかがおうとします。

一方、マーゴもロイヤルに自作の戯曲を批判されたり、実の娘として扱われなかった過去があり、距離を取ります。
リッチーだけは週末になるとロイヤルと出かけるほど仲がよく、彼の健康を気遣います。

ヘンリーはエセルからプロポーズの返事をもらえないでいました。
しかし、あるときエセルに18年間男性との関係がないことが不安だと打ち明けられ、一歩前進します。

リッチーはマーゴとラレイの関係を心配しますが、実はイーライもマーゴを愛していることに気づきます。

【転】- ザロイヤルテネンバウムズのあらすじ3

第4章
行くアテのないロイヤルは、テネンバウム家の出入りを禁止するチャスを納得させるように、突然重病となります。
こうして、家族の同情を買って家に招き入れられました。

ラレイはマーゴを訪ねて、浮気を疑っていることを伝えます。マーゴは戻る気持ちはないとだけラレイに伝えました。
マーゴの浮気を確信したラレイは、リッチーに助言を求めますが、彼は感情的になって追い返すだけでした。
一方ロイヤルは、マーゴの部屋から出て行くイーライを目撃し、彼とマーゴの関係に気づきます。

ある日、ロイヤルはチャスがいないスキにウージとアリを連れて遊びに出かけます。
かつてチャスと一緒に行った闘犬場で熱狂したり、万引きをしたり、タクシーに物を投げつけたりなどの悪さを教えます。
ウージたちはロイヤルのことを気に入りますが、チャスは息子たちに近づかないよう警告しました。

第5章
ある日、ロイヤルとエセルは散歩をしながら話をしていました。
そのときエセルは、なぜ家族のことを気に留めなかったのかと質問します。ヘンリーは離れたところで、2人の様子を見つめていました。
ロイヤルは、エセルの気持ちに変化があると確信し、ヘンリーに因縁を付けたりします。しかし、ヘンリーも胃ガンなのにハンバーガーを何個も平らげるロイヤルの病気を疑います。

そしてヘンリーは、彼が服用する薬がただのラムネで、主治医がエレベーターマンのダスティで、バゴダがグルであることを見抜きます。
ヘンリーは家族を集めて、ロイヤルの口から胃がんを患っていなかったことを白状させます。
当然の権利として家族は怒りますが、ロイヤルは「人生で最高に楽しい6日間だった」と本心から告げます。しかし、エセルは「あなたはろくでなし」と吐き捨て、彼を追い出します。
こうしてバゴダと共に家を出たロイヤルは、YMCAに向かいます。その際、ロイヤルはバゴダのナイフで突然腹部を刺され、かすり傷を負いました。

第6章
窮地に立たされたロイヤルでしたが、ダスティの口添えでホテルのエレベーター係として、バゴダと共に雇われることになりました。

あるとき、マーゴの前に現れたイーライは、愛が冷めたと言って別れを告げます。
そんな2人の様子を、ラレイが雇った私立探偵が見ていました。私立探偵はマーゴの幼少期の秘密から恋愛遍歴まで調べ上げて、ラレイとリッチーに報告します。
実はマーゴは、12歳の頃から喫煙していました。さらに、彼女は男性遍歴が派手で、何度も結婚と離婚を繰り返していたのです。

絶望したリッチーは、長年伸ばし続けていた髪の毛と髭を剃ります。
さらに、手首を切ってその場に倒れます。ラレイの患者であるダドリーが発見し、病院に運ばれたリッチーは一命を取り留めます。
知らせを聞いたロイヤルも病院に向かいますが、リッチーとの面会は許されませんでした。ところが、病室を抜け出したリッチーが、一人バスに乗って姿を消すところを目撃します。

自宅に戻ったリッチーは、自分のテントの中にいたマーゴと会います。
2人はキスをして、互いの愛を確かめ合いますが、マーゴはこの関係は秘密にした方がいいと告げて、その場を去ります。

【結】- ザロイヤルテネンバウムズのあらすじ4

第7章
マーゴとの関係に悩んだリッチーは、思いきってロイヤルに相談します。ロイヤルはアドバイスこそしませんでしたが、彼の気持ちを理解します。
また、リッチーはイーライが薬物依存症であることも打ち明けて、ロイヤルと共に彼の家へ向かいます。
リッチーはマーゴとの関係を語り、イーライとの友情を確かめ合います。そして、薬物を断ち切ってほしいことを伝えます。
イーライはリッチーの言葉に応じるものの、その後逃げてしまいました。

続いてロイヤルは、マーゴを呼び出して話し合いをします。
しかし、彼女の心を開くことはできませんでした。
気分転換にウージたちと一緒に出かけようとしますが、チャスが拒絶しました。

やがてロイヤルは、エセルとの離婚を決意します。
彼女に離婚届を渡して、そりが合わなかったヘンリーとの結婚を祝福しました。

第8章
エセルとヘンリーの結婚式当日。テネンバウム家で開かれる式には、ロイヤルと3人の子どもたちの姿がありました。

薬物中毒となったイーライも式に駆けつけますが、車を暴走させて現れた彼は、テネンバウム家に激突します。
外にいたウージたちはロイヤルのおかげで無事でしたが、犬のバックレーは車の下敷きとなり、死亡してしまいます。

激怒したチャスは、逃げるイーライを追いかけ回した末に叩きのめしました。
その場は混乱しますが、我に返ったチャスは自分の不安定な精神状態を自覚し、治したいという思いが芽生えます。
そして、イーライも薬物から脱却したいと心から願うことができました。

ロイヤルは消防隊の犬を譲ってもらって、チャスに授けます。
チャスはロイヤルに感謝し、ロイヤルはこれまでのことを償いたいと伝えて、2人は和解したのでした。
48時間後、エセルとヘンリーの結婚式が無事執り行われました。

バラバラだった家族は立ち直り、その後自分の人生を歩み始めました。
チャスは父親のような肩の力を抜いた生き方を覚えていきます。スランプを脱出したマーゴは、新作を発表して家族にも披露します。
ラレイは新刊を発売し、イーライは薬物依存症のリハビリ施設に入ります。そして、リッチーは子ども向けのテニス教室の先生になりました。

その数年後、68歳のロイヤルは心臓麻痺を起こします。救急車で搬送される彼を、チャスが看取りました。

終章
ロイヤルは家族に見守られながら埋葬されます。
礼砲はウージたちによるBB弾で、墓標には「ロイヤルは朽ち果てた軍艦から家族を救って死を遂げた」と刻まれていました。
牧師は首を傾げますが、パゴダが墓の門を閉める場面で、物語は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

味わい深い映像と、独特のユーモアに引きずり込まれました。普通の家庭ではありえないような個性的な人間ばかりが登場し、特に主人公のロイヤルはどうしようもない父親なのですが、不思議と憎めない魅力がありました。家族の再生を描き上げた作品なのですが、世界観が変なせいか押し付けがましさなどはなく、どことなく温かいところがよかったです。

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