「シリアルママ」のネタバレあらすじと結末の感想

コメディ映画

シリアル・ママの紹介:1994年制作のアメリカのブラック・コメディ映画。監督は「ヘアスプレー」などで知られるジョン・ウォーターズ。主演はキャスリーン・ターナー。日本公開は1995年。

予告動画

シリアルママの主な出演者

ビバリー・サトウィン(キャスリーン・ターナー)、ユージーン(サム・ウォーターストン)、ミスティ(リッキー・レイク)、チップ(マシュー・リラード)、バーディ(トレイシー・ローズ)、スコッティ(ジャスティン・ホーリン)、ドティ(ミンク・ストール)、ローズマリー(メアリー・ジョー・キャトレット)、陪審員6番(パトリシア・ハースト)

シリアルママのネタバレあらすじ

【起】- シリアルママのあらすじ1

主婦のビバリー・サトウィンは、歯科医の夫のユージーンと、ホラービデオが大好きな息子のチップ、彼氏に夢中の娘のミスティに囲まれ、平凡で幸せな日々を送っていました。

いつものように家族で朝食を食べていると、2人の刑事が訪ねてきます。近所に住んでいるドティ夫人の家に、度々卑猥な言葉を連呼する電話がかかってくる件についてでした。
ビバリーは身に覚えがないと伝えて、刑事たちに小鳥のさえずりを聞かせます。刑事たちはビバリーの脳天気ぶりを笑い、立ち去っていきます。
夫と子どもたちが出て行き、一人になったビバリーは、ドティの家に電話をかけて、下品な言葉で罵ります。嫌がらせをしていたのは、なんとビバリーだったのです。
彼女がドティに嫌がらせをするようになった原因は、スーパーマーケットの駐車場の空きスペースに割り込まれたからでした。

ある日、ビバリーはチップのPTA面談のため、学校へ行きます。
担当の教師からは、チップは成績もよく、素行態度も悪くないとほめられますが、ホラーマニアであることを注意されます。
教師は家庭に問題があるのではないかと怪しみますが、ビバリーは模範的な家庭だと反論します。さらに、教師はチップを精神科医に見せた方がいいと告げて、ビバリーの堪忍袋の緒が切れます。
ビバリーは車に乗って、学校の駐車場で教師を待ち伏せします。そしてやってきた教師に微笑みかけて、いきなりアクセルを踏んでスピードを出します。車に轢かれた教師はその場に横たわり、まだ息があることを確認したビバリーは、もう一度アクセル全開で突進します。
その一部始終を、ヤク中の女の子に目撃されてしまいます。

家に帰ると、教師の一件が殺人事件としてニュースに取り上げられていました。
先日と同じ刑事たちがやってきて、教師を轢き殺した犯人がビバリーであると目撃証言が出ていることを告げます。ビバリーは目撃者がヤク中であることを理由に、刑事たちを追い返します。

その夜、ビバリーとユージーンは、夫婦の営みに燃えるのでした。

【承】- シリアルママのあらすじ2

ある日の休日、ビバリー夫妻は大好きなバード・ウォッチングへ行く予定でした。
ところが、知り合いのラルフから電話があり、歯が痛いので診てほしいと頼まれます。ユージーンは断りますが、ラルフの妻のベティに迫まれ、仕方なくバード・ウォッチングを中止にします。

ビバリーの隣人であるローズマリーは、いつもゴミを分別せずに出していました。ビバリーはゴミ回収業者の男性が、彼女に対して「殺されたらいい」と暴言を吐いているのを耳にします。
その後、ローズマリーの家に遊びに行ったビバリーは、彼女が大切にしている高価なカップをわざと割って、蚤の市に誘うのでした。

蚤の市にはミスティも参加していましたが、何故だか元気がありません。
ボーイフレンドのカールにふられて、ほかの女性と一緒にいるところを目撃したからです。傷心のミスティは、「あんなヤツ死ねばいいのに」と口にします。
娘の恨みを晴らすために、ビバリーはローズマリーが購入した火掻き棒を持って、男子トイレに侵入します。そして、用を足しているカールの腹を突き刺し、肝臓を取り出します。
その一部始終を、トイレでのぞきをしていた変態の男性に目撃されていました。
それからビバリーは、血にまみれた火掻き棒をローズマリーに返却します。ビバリーのスニーカーには血痕が付いており、ローズマリーは疑惑の目を向けます。
まもなくカールの遺体が発見され、ミスティはパニックに陥ります。そして、ビバリーを怪しみます。

ビバリーの本性に、家族は少しずつ気づき始めていました。
ユージーンがこっそりビバリーの私物を漁ると、チャールズ・マンソンの写真や、殺人犯と文通した手紙などが出てきました。彼女はスラッシャーマニアだったのです。
夕食のとき、チップが「スコッティ(友人)がママを殺人犯だと言っている」と口にします。ビバリーはスコッティがいつもシートベルトを締めていないことを指摘し、突然車で外出します。
スコッティが殺されるのではないかと思った一同は、慌ててビバリーを追いかけます。同時に、刑事たちも追跡を開始します。

家族と警察の追跡を振り切ったビバリーは、ラルフ夫妻の自宅に立ち寄ります。
夕食シーンをのぞき見すると、2人はチキンをむさぼっていました。バード・ウォッチングが大好きなビバリーは怒りに燃えて、殺害を決意するのです。
ベティがユージーンの悪口を言いながらクローゼットを開けると、そこにはハサミを持って微笑むビバリーの姿がありました。ぎょっとするベティでしたが、その直後刺殺されます。
妻の悲鳴を聞きつけたラルフも、ハサミを投げつけられます。家の外に逃げると、ビバリーは上から家電を落として彼も殺害します。

一方、家族はスコッティの自宅までやってきました。
スコッティのうめき声が聞こえてきて、慌てて部屋に入ると彼はアダルトビデオを観ながら自慰行為をしているだけでした。
その上そこに刑事が乱入してきて、気まずい空気が流れます。

【転】- シリアルママのあらすじ3

翌朝、ビバリーの自宅の周辺を、パトカーが包囲していました。
ところが、ビバリーは意に介さず、家族を乗せて車で教会に向かいます。警察側はビバリーを犯人と確信していましたが、証拠が揃っておらず逮捕できない状況でした。
車内では、ビバリーが家族から本当のことを言ってほしいと迫られていました。
ユージーンは「更年期障害なのか?」と真顔で尋ねます。続いてチップが「シリアルキラーなの?」と質問すると、「ママの知っているシリアルは食べ物だけよ」と笑顔で答えてみせるのでした。

ビバリーはすでに実名報道されており、街中の人々から冷たい目で見られていました。なかにはビバリーの顔を見て逃げ出す者もいる始末です。
教会でお祈りをしているとき、ビバリーはくしゃみをしてしまいます。すると前にいた赤ん坊にタンが飛び、赤ん坊の母親が絶叫して、あっという間に教会がパニックに包まれてしまいます。
チップとガールフレンドのバーディがビバリーを連れ出し、アルバイト先のビデオショップにかくまいます。
店にはビデオテープの巻き戻しをせずに返却にやってきた老婦人が参上します。チップが注意すると彼女は開き直り、「殺人鬼の子どものくせに」と罵るのでした。

一部始終を見ていたビバリーは、チップたちの目を盗んで老婦人の自宅に直行します。老婦人は「アニー」のビデオを観ながら、楽しそうに歌っていました。
ビバリーはキッチンにあったラム肉を手に取り、名曲「トゥモロー」に合わせて彼女の頭を殴打します。ビバリーが「ビデオを巻き戻せ!」と絶叫しながら殴り続けているうちに、老婦人は息を引き取ります。
物的証拠となるラム肉を犬に食わせて、ビバリーはその場を立ち去ります。

老婦人殺害の現場を、スコッティが目撃していました。
それに気づいたビバリーは、包丁を持ってスコッティを追いかけます。スコッティは車で逃走しますが、ビバリーも車を強奪して追いかけます。
スコッティが逃げ込んだのは、人でごった返すライブハウスでした。ビバリーは自身のファンであるスタッフに入場を許可され、スコッティを舞台裏まで追い詰めます。
ビバリーはスプレー缶とライターを使って、スコッティを攻撃します。スコッティは火だるまとなり舞台に乱入しますが、何故かバンドのメンバーは酒を吹きかけて加勢するのでした。
こうしてスコッティも殺されます。会場が「シリアル・ママ」と大盛り上がりする中、ビバリーは駆けつけた警察に逮捕されます。

【結】- シリアルママのあらすじ4

こうして6人を殺害した罪に問われたビバリーの裁判が始まりました。
ビバリーは秋なのに白い靴を履いている陪審員が気に入らず、弁護士に言いつけます。すると弁護士はビバリーの精神異常を主張しました。
怒ったビバリーは、弁護士をその場で解雇して自分で自分の弁護をするという暴挙に出ます。

まずは、ビバリーから嫌がらせ電話を受けていたドティが証人として出廷します。
ビバリーはドティが電話中に飲酒をしていたことを執拗に指摘します。ビバリーのしつこさに怒った彼女は、自分が言われていた数々の暴言でビバリーを罵倒します。
こうしてドティは法廷侮辱罪で退廷させられてしまいます。

その頃、裁判所の外ではシリアル・ママのグッズが販売されており、熱狂的なファンが押し寄せていました。

続いて証人として出廷したのは、ビバリーのことを追い続けていた刑事です。
彼はビバリーの家のゴミから発見された、殺人にまつわる本などを使って有罪をアピールします。
するとビバリーは、刑事の家のゴミから採取したポルノ本を取り出します。ゴミ回収業者と親しいビバリーは、見事に刑事の裏をかくのでした。

次に教師を轢き殺したときの目撃者である女子高生が出廷します。
しかし、幸運なことに彼女はヤク中で、支離滅裂な発言をして退廷させられます。

続いてカール殺害の現場を目撃した変態の男性が、証人として登場します。
ビバリーは、証言する男性に向かって股を開いたり閉じたりして誘惑します。目が釘付けになった彼はこれまでの発言を撤回し、現場にビバリーはいなかったとまで言ってしまうのでした。

最後に出廷したのは、ローズマリーです。彼女は自分が購入した火掻き棒を使って、カールが殺害されたと証言します。
ビバリーは「ゴミの分別はしているの?」と、突拍子もない質問をローズマリーにぶつけます。ローズマリーが「キッチンが狭いのでしていない」と答えると、傍聴席からため息がこぼれます。
こうしてローズマリーの証言がうやむやになってしまうのでした。

しかし、大勢の人間が見ている最中におこなわれたスコッティの殺人に関しては、逃れようがありませんでした。
かと思いきや、女優のスザンヌ・サマーが傍聴にやってきて、法廷の空気が一変します。彼女は映画化されるシリアル・ママの事件のPRをするために現れたのです。
裁判長もスザンヌの大ファンだったため、裁判は適当に終わります。安堵するビバリーでしたが、法廷で携帯電話に出るスザンヌに目を光らせるのでした。

その後、ビバリーはなんと無罪を勝ち取ります。傍聴席にいた家族は戸惑いを隠せませんでした。
裁判所にマスコミが押し寄せますが、ビバリーは目もくれずにある人物を追いかけます。
それは白い靴を履いていた陪審員の女性でした。電話中の彼女に「秋に白い靴を履くな」と指摘しますが、「時代は変わった」と言い返されてしまいます。
ビバリーは受話器で女性を殴り殺し、白い靴に血が滴るのでした。

ビバリーは何事もなかったかのように、マスコミの前に姿を現します。
スザンヌとのツーショット写真を求められますが、左側に立たされたビバリーは「こっちは写りが悪い」と怒りを露わにします。
そこへ女性が死んでいるという悲鳴が聞こえてきます。スザンヌがビバリーの顔を見ると、にっこりと笑顔を浮かべるのでした。

「この映画は実話である。ビバリー・サトウィンは本作品への協力を拒絶した」とテロップが表示されて、物語は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

主演のキャスリーン・ターナーが、怖いのに異様に爽やかなシリアルキラーを好演していました。白昼堂々犯行に及ぶビバリーは完全に狂っているのですが、観ていて気分がすっきりする不思議な魅力がありました。と言うのも、彼女の犯行の動機が全て「正義感」や「常識」からくるものだからかもしれません。標的となったのは、ゴミの分別を怠ったりビデオテープを巻き戻さなかったりなど、マナーを守らない人ばかりでした(かと言って、秋に白い靴を履いていた女性はあまりにも気の毒でしたが)。一部内容がぶっ飛びすぎているのですが、模範的な主婦が非常識な人間を血祭りに上げていく快進撃を、ただ楽しんだらいいと思います。

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