映画:スイスアーミーマン

「スイスアーミーマン」のネタバレあらすじと結末

コメディ映画

スイス・アーミー・マンの紹介:2016年制作のアメリカ映画。監督・脚本は、ダニエル・シャイナートとダニエル・クワンのコンビ。主演はポール・ダノとダニエル・ラドクリフ。映画のタイトルは、死体がスイスアーミーナイフのように多機能を備えていることに由来している。日本公開は2017年。

あらすじ動画

スイスアーミーマンの主な出演者

ハンク・トンプソン(ポール・ダノ)、メニー(ダニエル・ラドクリフ)、サラ・ジョンソン(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)、プレストン(ティモシー・ユーリック)、リポーター(マリカ・キャスティール)、ハンクの父親(リチャード・グロス)、クリッシー(アントニア・リベロ)、警察官(アーロン・マーシャル)、カメラマン(アンディ・ハル)、検視官(シェーン・カルース)

スイスアーミーマンのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- スイスアーミーマンのあらすじ1

スイスアーミーマンのシーン1 助けを求めるメッセージが書かれたペットボトルが、海にたゆたいます。
海難事故で小さな孤島に一人取り残されてしまったハンク・トンプソンは、助けを呼ぶためにあらゆる手段を尽くしましたが、一向に助けは来ませんでした。
話し相手もおらず、孤独に耐えられなくなったハンクは、首吊り自殺を試みます。

しかしそのとき、島に若い男性の死体が漂着します。長い間漂流していたらしい死体にはガスが溜まっており、水に浮いていました。
自殺用のロープが切れてしまったハンクは、死体が着けていたベルトを抜いて、もう一度首を吊ろうとします。ところが、ベルトを抜くと死体が少しずつガスを放出して、沖合に向かって進み始めたのです。
それを見たハンクは希望を見出し、死体の背中に飛び乗ります。そして死体に紐をくくりつけて、ジェットスキーの要領で沖合へと向かいました。
猛スピードで進んでいきますが、調子に乗ったハンクはバランスを崩してしまい、死体から落下して意識を失ってしまうのでした。

目覚めると大きな島に辿り着いており、ハンクは歓喜に沸きます。
しかし、依然としてスマートフォンの電波は圏外で、無人島であることには変わりませんでした。そして、命の恩人である死体も一緒に流れ着いていました。
ハンクは死体を抱えて島を散策します。道中、死体が絶えずガスを放出するため、ハンクは拾ったコルク栓で彼の尻に蓋をしました。
やがて日は沈み深い森に入り込むと、不法投棄されたゴミが散乱していました。
疲れ果てたハンクは、洞窟で身体を休めることにします。不安になると死体に話しかけたり、歌をうたってやったりして、どうにか正気を保ちました。

翌朝、ハンクは死体の口から真水が流れ出しているのを発見します。
夜の間に降った雨水が貯水されており、ハンクは恐る恐る飲んでみて、またもや喜びを爆発させるのでした。
死体の胸を押しながら夢中で水を飲んでいると、突然死体が「メニー」と発声します。未曾有の事態にびっくり仰天するハンクでしたが、死体は自分の名前がメニーであると説明を始めるのでした。
メニーは生前の記憶をなくしているらしく、落ち着きを取り戻したハンクは、彼に世の中のことを教えてあげることにします。手先が器用なハンクは、森で拾ってきたゴミからさまざまなものを作り出し、人体の構造から人類の生活について、メニーに語り聞かせてやります。
さらに、菓子の匂いを嗅がせたり、歌をうたって記憶を呼び起こそうとしますが、メニーの子どもじみた態度はハンクを時折苛立たせるのでした。

【承】- スイスアーミーマンのあらすじ2

スイスアーミーマンのシーン2 あるとき、ハンクはゴミの中からアダルト雑誌を見つけます。
水着姿の女性を見たメニーは俄然興味を示し、ハンクは女性の神秘性について教えてやります。するとメニーの心臓が脈打ち始め、なんと陰部が立ち上がりました。
さらに驚くべきことに、立ち上がった彼の陰部はハンクの故郷への道を指し示していたのです(と、ハンクは思っています)。

メニーを方位磁針代わりにして、2人は移動を再開します。道中、ハンクは自慰行為をするときに、母親の顔が必ず浮かんでしまってできない話をメニーに聞かせました。
メニーは人前で下ネタを話したり、オナラをすることが何故いけないのかをハンクに尋ねます。ハンクは「人間は他人のオナラを嫌うから」と答えますが、メニーは「自分の好きに生きればいい」と平然と返すのでした。

その後、森の中で野生動物の気配を感じて身を潜めていると、熊と遭遇してしまいます。2人は逃げようとした拍子に転がり落ちて、谷底に落下してしまいました。
メニーはハンクのポケットから飛び出したスマートフォンの待ち受け画面を見ます。ハンクは女性の写真を待ち受け画面にしており、メニーは彼女に一目惚れしてしまいます。
メニーはこの女性を見たことがあると言い張り、ハンクに女装させて記憶に訴えかけるように促すのでした。
ハンクは仕方なく応じ、谷底に散乱しているゴミから女装に使えそうなものを引っ張り出します。さらに、メニーの歯で伸びきっていた髭を剃り、完璧な女性を目指しました。
記憶を取り戻してもらうために嫌々女装を披露したハンクでしたが、メニーは美しいと真剣に褒め称えます。悪い気がしないハンクは、メニーに女性との疑似恋愛を体験してもらうことにするのでした。

メニーは女性の名前がサラ・ジョンソンであることを思い出します。
ハンクはゴミや植物などを材料に、実物大のバスのセットを作り始めました。そしてメニーが毎朝バスの中で会うサラと恋に落ちるという即興劇をおこないます。
しかしメニーは、相手が女装したハンクであるにもかかわらず、美しすぎて声をかけられないと嘆きます。根気強いハンクのアドバイスの甲斐あって、メニーはサラに話しかけて距離を縮めることに成功するのでした。

これまで表情が硬直していたメニーでしたが、笑顔を浮かべられるようにもなりました。
劇の内容をすっかり真に受けてしまい、愛するサラがいる故郷へ帰りたいという思いをいっそう強くします。
サラに会うことをモチベーションにするメニーでしたが、実はサラの正体はハンクが一目惚れした女性でした。ハンクは彼女とバスで毎日顔を合わせていましたが、話しかける勇気がなく、一度も会話をしたことがなかったのです。
あるときサラを隠し撮りして、その写真をスマートフォンの待ち受け画面にしていたのでした。

【転】- スイスアーミーマンのあらすじ3

スイスアーミーマンのシーン3 その後ハンクは、メニーの指をこすりつけると火花が出せるのを発見します。火花をオナラに近づけると、火炎放射器にもなりました。
おかげで夜には焚き火ができるようになり、拾ったポップコーンを調理して、空腹を満たすこともできました。
また、メニーの口に小石を詰め込んでお腹を叩くと、ガスの力で石が銃弾のように飛び出し、小動物や川魚を狩ることもできました。
さらにメニーの硬直した腕は斧代わりに使えました。木を伐採してログハウスを作り、生活の質を上げます。
ハンクは木で人形を作って友達に見立てて、にぎやかなホームパーティーを開きます。拾ったウォッカを飲んで気分が盛り上がり、うっかりメニーにキスをしてしまいそうになります。

メニーと共に森の中で楽しく過ごしていたハンクでしたが、数日後ふと我に返り、再び移動を始めるのでした。
道なき道を進み続けると、管が渡された川に到達しました。しかし、スマホの電波はまだなく、メニーを背負って管を四つん這いになって渡ります。
途中老朽化した管が折れて、2人は川に転落してしまいます。泳ぐことができない死体のメニーはそのまま川底へ沈んでいき、ハンクは彼を助けるため咄嗟に唇を合わせました。
するとメニーがガスを放出してジェット噴射のようになり、水中から急浮上して対岸に辿り着きます。見事2人(一人?)は生還を果たすのでした。

その夜、ハンクは疎遠になっている父親との思い出を語ります。
ハンクは母親を早くに亡くしており、父親と2人で暮らしていましたが、互いに口下手で十分なコミュニケーションがとれていませんでした。
あるときハンクの誕生日を忘れてしまった父親は、そのことをとても後悔していました。そこでハンクは、彼に自動グリーティングという自動的にバースデーカードが送信されるサービスを勧めます。
ハンクもそのサービスを利用しており、登録を解除しない限り半永久的にバースデーカードが送られるため、例え自分が死んでも父親はそのことに気づかないのだとこぼすのでした。

それからメニーと将来の希望などを語り合い、ハンクは用を足しに森へ向かいます。
すると近くを車が走行していくのを見つけました。スマートフォンも圏内に入り、溜まっていたメールが大量に届きます。その中に父親からのバースデーメールもあり、ハンクは思わず涙ぐみます。
そしてハンクはサラのSNSをチェックして、これまでメニーに隠していたある事実を明かそうと決意するのでした。

ところが、ハンクが戻ると熊が食料を盗み食いしており、メニーを武器にして戦おうとします。ところが、ハンクのスマートフォンを見てサラが既婚者であることを知ってしまったメニーは、ショックで身体の機能を停止させます。
得意のガスの放出ができず、ハンクは熊に襲われて足を負傷してしまいます。メニーは何故このことを隠していたのだと怒り出し、ハンクは熊と戦いながら必死に彼をなだめます。
ハンクがメニーを抱えて逃げようとすると、ガスが勢いよく放出され、2人は空高く舞い上がります。遠く離れた場所では街の夜景が広がっており、2人はどうにか木の上にしがみつきました。

【結】- スイスアーミーマンのあらすじ4

スイスアーミーマンのシーン2 ハンクは走行していく車に向かって必死に助けを呼びますが、メニーは涙を滝のように流しながら感情を爆発させるのでした。
やがて彼は「死にたい」とつぶやき、動揺したハンクはバランスを崩してしまいます。木の下では興奮状態の熊が待ち受けており、メニーは「辛い思いをするくらいなら死んだ方がいい」と追い打ちをかけるのです。
力尽きたハンクはとうとう落下してしまい、足を折ります。そして熊に引きずられていきますが、必死にメニーに語りかけます。
ハンクはクマに食われて消化され、排泄物になった後でもメニーと再会できるなら構わないと、めちゃくちゃなことを言います。しかし、メニーはその言葉に突き動かされ、初めて自力で身体を動かして木から落下します。
そして焚き火の中に自ら飛び込んで熊をおびき寄せ、見事撃退するのでした。

メニーは意識を失ったハンクを背負って、森の中を歩き続けました。
翌朝、サラの自宅の庭に到着します。目覚めたハンクは、メニーからサラと話すように説得されて全力で拒否し、2人は取っ組み合いになります。
そこへ家から出てきた幼い少女が2人に声をかけます。彼女はサラの娘のクリッシーで、メニーの姿を見てハロウィンの仮装をしているのかと尋ねてきます。ハンクは疲れているので助けてほしいと頼みますが、怖くなったクリッシーは家に逃げ帰ってしまうのでした。
続いて異変を察したサラが現れ、ハンクは涙を浮かべながら山で遭難していたことを明かします。サラは救急車を呼びに行き、その間にハンクはメニーと会話しようとしますが、彼はただの死体に戻ってしまっていました。

救急車と警察が到着し、ハンクの父親も駆けつけました。
遺体袋に入れられたメニーをハンクだと勘違いしている父親は、身元の確認を頼まれて嘆き悲しみます。
ハンクは咄嗟に父親から隠れますが、駆けつけたテレビ局のリポーターに死体とのサバイバル生活について、根掘り葉掘り聞かれるのでした。
ハンクは死体(メニー)がこれまで自分を助けてくれたのだと、人々が正気を疑う発言をします。そしてメニーが死体収容所に運ばれて、身元がわからない場合は無縁仏として埋葬されると聞き、肩を落とします。
ハンクはスマートフォンの待ち受け画面にしているサラの写真を見られてしまい、彼女に絶句されました。
ハンクはメニーとの別れを受け入れられず、死体を奪って森の中へと逃げて行きました。それを警察と父親、サラの家族、テレビ局のスタッフまで追いかけ、道中ハンクがメニーのために作り上げた疑似空間を全て見られてしまうのでした。

やがてハンクは、最初に遭難していた浜に到達します。
一同が見ているのも構わず、ハンクはメニーに「目を覚ましてくれ」と必死に話しかけます。しかし、彼はうんともすんとも言いませんでした。
死体を盗んだ容疑をかけられたハンクは逮捕され、連行されていく最中に堂々と放屁をします。ハンクはもはやサラだけではなく、父親にも軽蔑の眼差しを向けられていました。
それでも人目を気にせず放屁をしていると、メニーが再び動き始めます。ガスを大量に放出しながら沖合に向かって進んでいき、ハンクはメニーに何かを告げました。
その途端、メニーはガスをジェット噴射して海へと消えていきます。去って行く彼の表情は晴れやかで、サラたちはその異様な光景をただ呆然と見つめるだけでした。
ハンクがただ一人メニーを誇らしげに見送る場面で、物語は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

死体とサバイバル生活をするという異様な設定である上に、一体どこまでが真実なのかわからない、なんとも危ういストーリーでした。それなのに随所で感情に訴えかけてきて、ハンクとメニーが過ごした森での楽しい日々と現実世界との対比が切なく、哀愁が漂っていました。ハッピーエンドともバッドエンドとも言いきれない終わり方でしたが、「これでよかったのだ」と思わせる不思議な説得力がありました。主演のポール・ダノと死体役のダニエル・ラドクリフの演技が素晴らしく、2人のかけ合いを見ていると何だか生きる希望が湧いてきました。

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