映画:スティング

「スティング」のネタバレあらすじと結末

スティングの紹介:1973年製作のアメリカの犯罪喜劇映画。「明日に向って撃て!」のジョージ・ロイ・ヒル監督とポール・ニューマン、ロバート・レッドフォードが再び名トリオを組んだ作品で、プロの詐欺師たちが暗黒街の大物を出し抜く様子を軽快に描いていく。第46回アカデミー賞では七冠に輝いた(作品賞、監督賞、脚本賞、美術賞、編集賞、衣装デザイン賞、歌曲編曲賞)。

あらすじ動画

スティングの主な出演者

ヘンリー・ゴンドルフ(ポール・ニューマン)、ジョニー・フッカー(ロバート・レッドフォード)、ドイル・ロネガン(ロバート・ショウ)、ウィリアム・スナイダー(チャールズ・ダーニング)

スティングのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- スティングのあらすじ1

物語の舞台は1936年、イリノイ州ジョリエット。この街に暮らすフッカーという若者は、詐欺師として生計を立てていました。そんなある日、フッカーはベテラン詐欺師のルーサーとともに道行く男から大金をせしめることに成功しました。この仕事を最後に、ルーサーは詐欺師を引退することを決意、これからは真面目に働いていくことをフッカーに伝えました。フッカーは師匠のように慕うルーサーの引退を残念に思いました。

その夜のことでした。ルーサーが自宅の窓から突き落とされ、遺体として発見されました。フッカーたちが大金を奪った相手は大物マフィア、ロネガンの手下で、ロネガンは組織の金を盗んだ報復としてルーサーを殺害したのです。フッカーはルーサーの死に悲しみながらも、危険から逃れるため街を出ました。向かった先は、ルーサーが信頼を置く天才賭博師ゴンドルフの元でした。

ゴンドルフはFBIに追われる身で、しがない毎日を過ごしていましたが、親友の死に奮起し、ロネガンに復讐するためすぐに昔の仲間を集めました。ゴンドルフたちはロネガンを痛い目に遭わせるため、財産を奪う方法を模索しました。そこで、ゴンドルフはロネガンを騙すのに十分なド派手な計画を考案しました。

その手始めとして、ゴンドルフたちはロネガンから興味を引く必要がありました。そこでゴンドルフが注目したのが、ロネガンが定期的に列車でシカゴに行っていること、そして、ロネガンが大のポーカー好きであることでした。ゴンドルフはフッカーを連れ、早速ロネガンが乗るシカゴ行きの列車に乗り込みました。

このとき、ロネガンはいつものように仲間たちとポーカーを楽しんでおり、ゴンドルフはその集まりに途中から参加しました。ロネガンはイカサマをしてゴンドルフを負かそうとしますが、賭博師としての腕はゴンドルフの方が上で、派手な負け方をしてしまいます。

その後、ゴンドルフは賭け金の回収人としてフッカーをロネガンの元に送りました。フッカーは偽名を使ってロネガンに接近、ルーサーの相棒とも知らずにロネガンはフッカーを部屋に迎え入れました。フッカーはロネガンと対面を果たすと、ゴンドルフへの復讐を手伝いたいと口にしました。長年ゴンドルフの下で不平不満をため、奴を出し抜いて商売で成功したいとフッカーが大ウソをつくと、ロネガンは怪しみながらもフッカーの話に興味を抱いてきました。ゴンドルフが経営する場外馬券場で指示通り馬券を買えば、ゴンドルフから大金をせしめることができる…フッカーが語る偽の計画にロネガンは乗ることを決めました。

【承】- スティングのあらすじ2

その後、ゴンドルフの思惑通りにロネガンは場外馬券場に来店、フッカーがゴンドルフにきつく叱りつけられる様子を目にしました。しかし、この場外馬券場はゴンドルフたちが時間をかけて作り上げた偽物の馬券場で、来ていた客たちも皆ゴンドルフの仲間でした。ロネガンに本物の場外馬券場と信じ込ませ、かつ、険悪なムードを演じるゴンドルフとフッカーの姿を見せられたことに、ゴンドルフたちは計画の成功に手応えを覚えました。

しかし、このときフッカーの周りにはロネガンが雇った殺し屋や、フッカーを昔からしつこく追うスナイダー刑事が迫っていました。フッカーはなんとか殺し屋やスナイダーから逃げられたものの、ロネガンへの復讐を果たす日まで逃げ切れるか不安を感じ始めました。そんな中、フッカーは魅力的な女性と出会いました。その女性はフッカーが通うレストランで働くロレッタという新人のウェイトレスで、無愛想な態度の中でときおり見せる笑顔にフッカーは癒されていました。

一方、ロネガンを騙す計画は順調に進んでいました。ラジオのレース結果は中継より数分遅れて流れており、中継を管理する電信支局長が事前にレース結果を教えてくれる…フッカーは大嘘を並べますが、実際にフッカーが言った通りの結果になったことを知ると、ロネガンは目の色を変えました。

フッカーの嘘を信じ込んだロネガンは、確実にゴンドルフから大金をせしめられるといきり立ちました。ところが、いざ大金をかけようとしたとき、ロネガンは馬券場の窓口の混雑に巻き込まれ、馬券を購入できずに終わってしまいます。これもゴンドルフたちの策略の一つであり、ロネガンは馬券を買えなかったことにひどくいらだちました。ロネガンはフッカーに次回こそ馬券購入に間に合うよう連絡しろときつく言いつけ、50万ドルの大金を賭けることを予告しました。ゴンドルフたちはロネガンのこの反応を受けて、次回のレースに向けて準備を進めました。

【転】- スティングのあらすじ3

その夜、フッカーは再び殺し屋に追われました。ロレッタに匿われたおかげでフッカーは助かったものの、フッカーを追った殺し屋はその後、ロネガンが雇った別の凄腕の殺し屋によって殺されました。フッカーは殺し屋から逃げ切ったことに安心しますが、その後すぐにスナイダーに捕まり、FBI捜査官の前に引きずり出されてしまいました。スナイダーは当初単独でフッカーを追跡していましたが、数日前にゴンドルフを追うFBIの指揮下に入っていたのです。

FBI捜査官のポークはゴンドルフを現行犯で逮捕するため、フッカーに情報提供するよう迫ってきました。フッカーは協力を拒否しますが、協力しなければルーサーの妻アルバを詐欺罪で逮捕するとポークは脅迫してきました。フッカーは迷った末、アルバのためにゴンドルフを裏切り、ロネガン騙しの計画を明かしてしまうのでした。

ゴンドルフたちが明日に迫ったレースに向けて動き出す中、フッカーはゴンドルフを売ってしまったことに思い悩み、浮かない顔をしていました。その夜、フッカーはロレッタの家に行きました。ロレッタは落ち込むフッカーを受け入れ、二人はそのまま一夜を過ごしました。

翌朝、フッカーは部屋からロレッタの姿が消えていることに気づきました。フッカーは不思議に思いながらも計画の準備をするため、家を出ました。その後、フッカーが人気のない通りを歩いていると、突然前方からロレッタが現れました。すると、フッカーの後方に潜んでいた男がロレッタを突然撃ち殺しました。倒れたロレッタの手には拳銃が握られていました。フッカーは状況を理解できず、ひどく困惑しました。すると、ロレッタを撃った男はロレッタの正体がロネガンに雇われた凄腕の殺し屋であることを明かしました。昨夜ロレッタがフッカーを殺さなかったのは、フッカーがロレッタの部屋に入る姿を隣人に見られていたからだといいます。男はゴンドルフの仲間で、ゴンドルフから依頼を受けてひそかにフッカーを護衛していたのです。その後、フッカーは偽の場外馬券場に入り、ロネガンの到着を待ちました。

【結】- スティングのあらすじ4

ロネガンは偽の電信支局長からレース結果を聞くとすぐに馬券場に行き、50万ドルの大金を賭けました。ロネガンは挑発的な態度で臨み、ゴンドルフもまた迫真の演技を見せ、ロネガンにひるむ様子を見せました。

馬券場内でロネガンがレースの結果を待ちわびていると、そこに偽の電信支局長が現れ、ロネガンが誤った馬券を買ってしまったことを指摘しました。ロネガンはこの言葉にパニックに陥るが、その直後、馬券場にポークらFBI捜査官とスナイダーが押し入ってきました。

ポークはゴンドルフを追い詰めると、フッカーには馬券場から出るよう指示しました。ゴンドルフはこのやりとりを見て、フッカーが裏切ったことを理解しました。ゴンドルフは隠し持っていた拳銃で去ろうとするフッカーの背中を撃ちました。すると、すぐにポークはゴンドルフを撃ち、たちまちゴンドルフの真っ白なシャツは真っ赤に染まりました。ポークはスナイダーにロネガンを連れて馬券場を出るよう指示、ロネガンは50万ドルを無駄にしてしまったことを嘆きながら連れ出されました。

その後、スナイダーとポークがいなくなったことを確認すると、ポークは倒れているゴンドルフとフッカーに合図を送りました。すると、ゴンドルフとフッカーは起き上がり、先ほどまで静まり返っていた偽の客たちは笑い出しました。この一連の騒動は、ゴンドルフが仕組んだ大芝居だったのです。ゴンドルフはポークの名演技を褒めたたえ、すぐに仲間たちに撤収作業を指示しました。

馬券場内の解体作業が進む中、フッカーは「やっぱり何かむなしい」とゴンドルフに微笑みました。ゴンドルフは分け前はいらないと語るフッカーを心配しますが、フッカーは「どうせスッちまう」と気にしない様子を見せました。その後、ゴンドルフとフッカーは一足先に馬券場を出ました。「ジ・エンターテイナー」のピアノの音色とともに、去りゆく二人の後ろ姿を映して物語は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

暗黒街のボスをだますというスリル満点の物語ですが、主演二人の軽快なやりとりがおしゃれでかっこよく、道化師のように描かれる暗黒街のボスの姿に笑わされました。そんな愉快な展開が続いていただけに、殺し屋の正体が実は主人公が愛した女性だったというラストの展開にはゾッとさせられました。喜劇的な物語にしっかりとスリルが練り込まれており、とても満足度の高い作品でした。

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