映画:タバコロード

「タバコロード」のネタバレあらすじと結末

タバコ・ロードの紹介:1941年製作のアメリカのコメディ映画。舞台化もされたアースキン・コールドウェルの同名小説を巨匠ジョン・フォードが映画化し、大恐慌後の南部に生きる貧しい白人一家の姿をユーモラスに描いていく。

あらすじ動画

タバコロードの主な出演者

ジーター(チャーリー・グレープウィン)、ベッシー(マージョリー・ランボー)、エリーメイ(ジーン・ティアニー)

タバコロードのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- タバコロードのあらすじ1

物語の舞台は大恐慌後のアメリカ、ジョージア州のタバコ生産地帯。タバコ・ロードと呼ばれる地で、レスター一家は100年もの長きに渡りタバコを栽培し、財産を築いてきました。ところが、長年に渡って不作が続き、レスター一家はたちまち貧しい暮らしに転落してしまいました。一家の主ジーター、妻エイダ、嫁の貰い手のない娘エリーメイ、短気な乱暴者の末の息子デュードは、ボロボロの服を着て今にも崩落しそうな家に住み、飢えにあえいでいました。そんな中でもジーターは笑顔を忘れず、明るく毎日を過ごしていました。

そんなある日、近所に住むラブという中年男がレスター一家を訪ねてきました。ラブはジーターの娘パールと結婚していましたが、夫婦仲はうまくいっておらず、たびたびジーターに相談を持ちかけていました。この日もラブはパールの不平不満を打ち明けにやって来ましたが、ジーターたちはラブの相談を耳半分でしか聞かず、ラブが手にしていたカブにばかり注目していました。ジーターたちはラブの隙をつきカブを奪取、その後カブを巡ってジーターとデュードは争うのでした。

それからすぐのことでした。最近夫と死別し、故郷のタバコ・ロードに戻ってきたばかりのベッシーがジーターを訪ねてきました。キリスト教の信仰に熱心なベッシーは、ジーターが罪を犯したという天の声を聞いたといい、罪を告白するようジーターに迫ってきました。しかし、ジーターはカブをラブから盗んだことを隠し、罪を犯していないと嘘をつくのでした。

しかし、その夜に激しい雷雨に見舞われると、ジーターはカブを盗んだことを悔いるようになり、翌朝家族全員を連れてベッシーを訪ね、許しを乞いました。ベッシーはジーターのために祈りをすると、デュードと親しげに話し始めました。ジーターは問題児のデュードに優しく接するベッシーに腹立たしさを覚えるのでした。

【承】- タバコロードのあらすじ2

そんな中、ベッシーの家の前に一台の車が停まりました。乗っていたのは、地主のティムと銀行家のペインでした。ティムの父親と親しくしていたジーターは、ティムに金を貸すよう頼み込みました。ジーターはその金で肥料や種を買い、再起を図ろうとしたのです。しかし、ティムがジーターを訪ねたのは、融資をするためではありませんでした。ティムの経済状況も厳しく、この土地はすでに銀行に売り払っていました。ペインはこの地域を近代的な農園にする計画があることを明かし、ジーターたちには紡績工場で働くことを提案しました。先祖代々の土地に愛着を持つジーターは、その提案を受け入れることはできませんでした。かといって、年100ドルの地代を払う余裕もなく、ジーターは予想外の展開に頭を抱えます。そんなジーターに、ティムは手土産のトウモロコシを手渡しました。すると、ティムは途端に上機嫌になり、子どもたちに内緒でエイダとトウモロコシを夢中で食べるのでした。

その夜のことでした。デュードとベッシーが突然結婚をすることをジーターとエイダに報告、そのまま新車を買いに出かけて行きました。ベッシーには夫の死亡保険金があり、経済的に余裕があるようでした。ジーターはベッシーから地代の100ドルを借りる方法と、断られたときのために金を巻き上げる方法を考え始めました。

翌日、デュードとベッシーが新車に乗ってジーターの家にやって来ました。デュードの乱暴な運転のせいで、新車はすでに一部が破損し、汚れていました。ジーターは早速ベッシーにお金を借りようとしますが、ベッシーからは意外な言葉が返ってきました。夫の死亡保険金はすべて新車購入に使ってしまったというのです。さらに、ジーターはベッシーからお金を借りようとしたことでデュードを怒らせてしまい、暴力を振るわれてしまいます。両親の行く末にまったく興味を示さないデュードにジーターは呆れ果て、すでに家を出て遠くに移り住んだ他の子どもたちのことを思い出しました。ジーターは息子のトムに信頼を寄せていましたが、トムとは長く連絡をとっておらず、頼ることは難しい状況でした。

【転】- タバコロードのあらすじ3

その夜、ジーターは神に祈りを捧げました。ジーターは罪を懺悔し、この二日間は絶対に罪を犯さないと誓いました。「俺を助けてくださるなら、急いでもらわないと。自分でなんとかしなきゃいけなくなります」…ジーターはそう言って、アーメンと唱えました。

その翌朝、ジーターはティムにお金を借りに行くため、デュードたちにオーガスタという街に車で送ってもらいました。しかし、銀行にはティムの姿はなく、いたのは冷徹な銀行家のペインだけ。ジーターはすぐに銀行を出て行きました。途方にくれたジーターは神との約束を破り、悪事を企み始めました。

ジーターはデュードとベッシーにホテルに泊まろうと誘い、新車についていた予備のタイヤを売ったお金でホテルに宿泊しました。その日の真夜中、デュードたちが眠ったのを見計らって、ジーターはホテルを抜け出しました。ジーターはデュードの車を盗み、高値で買ってくれそうな人物を探し求めました。

その途上、ジーターは救貧農場に立ち寄りました。もし地代が払えなければ、ジーターたちもこの救貧農場に入って生活しなければなりませんでしたが、農場を実際に見たジーターは救貧農場の暮らしに嫌悪感しか抱けませんでした。

その後、ジーターはとある中年男性に車を売ろうとしますが、不運なことに、その男性は警察署長でした。ジーターはすぐに拘束され、やがてデュードとベッシーも署に駆けつけますが、警察署長はタバコ・ロードの人々を嫌悪し、公費を使うのはもったいないと言ってジーターたちを署から放り出してしまいました。

【結】- タバコロードのあらすじ4

その後、ジーターはデュードと喧嘩別れし、救貧農場に行く覚悟を決めました。ジーターがエイダに謝ると、エイダは「今より悪い訳はない」と力なく答えました。そのとき、突然ラブが現れました。パールが家出したといい、ラブはすっかりパニック状態に陥っていました。そんなラブに、ジーターはエリーメイと結婚すればいいと持ちかけました。ジーターは残された娘の行く末を心配したのです。ジーターに説得され、ラブはエリーメイと結婚することを決意、すぐにエリーメイは顔を洗って綺麗な服に着替え、家を出て行きました。

それからすぐ、ペインがジーターの前に現れました。ジーターは観念し、この土地を諦めて救貧農場で暮らすことをペインに伝えました。ペインはエイダに女性工員として働けばいいと提案しますが、エイダは夫と離れて暮らす人生など考えられず、ジーターとともに救貧農場に行くとペインに返答しました。

その後、ジーターとエイダは少ない荷物を持って家を出ました。その途中のことでした。ジーターとエイダの前に、車に乗ったティムが現れました。ティムは二人が救貧農場に向かっていることに気づき、車で送ると申し出ました。二人はジーターの好意に甘えますが、ジーターからはいつもの明るさが消え失せ、車内は沈黙に包まれました。ジーターは目を閉じ、ひそかに涙を流しました。

ティムは二人を救貧農場ではなく、先ほど出たばかりのタバコ・ロードの家に送り届けました。困惑するジーターとエイダに、ティムはペインに地代の一部を払い、残りの支払いを猶予するよう頼んだことを明かしました。ティムはさらにジーターに肥料や種を買うためのお金を渡しました。ティムが「父の次は私のために頑張ってくれ」と言うと、ジーターは神様が見捨ててなかったことに感激しました。ジーターはこのお金で綿栽培を始めることを決め、きっと豊作の年になると目を輝かせました。「そうだとも、きっと今年は人生最良の年になるぞ」…笑顔でそう語るジーターを映し、物語は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

映画冒頭からハイテンションなレスター一家の姿に笑わされますが、次第に主人公たちが置かれている状況の困難さが次々と明らかになり、本作が時代に取り残された老人の生き様のドラマであることに気づかされます。印象的なのは、地主の車の助手席で主人公が涙を流すシーンです。一筋の涙が絶妙に際立っており、計算された撮影に驚かされました。

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