「トゥルーマンショー」のネタバレあらすじと結末の感想

コメディ映画

トゥルーマン・ショーの紹介:1998年製作・公開のアメリカ映画。ある男の生涯がテレビの人気連続ドラマとして24時間生中継されていたという、ジム・キャリー主演の異色作品。

予告動画

トゥルーマンショーの主な出演者

トゥルーマン・バーバンク(ジム・キャリー)、クリストフ(エド・ハリス)、メリル・バーバンク/ハンナ・ジル(ローラ・リニー)、マーロン/ルイス・コルトラン(ノア・エメリッヒ)、ローレン・ガーランド/シルビア(ナターシャ・マケルホーン)

トゥルーマンショーのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①トゥルーマンは生まれた時から私生活をすべて番組として放送されており、知らないのは本人のみ、周囲はみんな俳優。幼少期に死んだ筈の父を見たトゥルーマンは、自分の周囲が不自然なことに気付き始める。 ②疑いが確信に変わったトゥルーマンは水恐怖症を克服し、海からの脱出をめざす。製作者のクリストフは生活の安全を保障するが、トゥルーマンは外の世界を選択した。

【起】- トゥルーマンショーのあらすじ1

「俳優の作りすぎの演技にはあきあきだ。派手な爆破シーンや合成のCGもすでに見飽きた。今の世の中全体が、すでに作られたニセモノなのだ。その中で、トゥルーマンはニセモノじゃない。シナリオやキュー・カードはない。シェイクスピアには劣っても、本当の人生を撮っている」
こう語るのは、製作者の男性・クリストフです…。

アメリカ・離島のシーヘブン。

トゥルーマン・バーバンクは離島で暮らす男性です。妻・メリルと1軒家で暮らす、ごく平凡なサラリーマンで、保険会社に勤務しています。
毎朝出勤する時には、お向かいの人と顔を合わせると「おはよう! 会えなきゃこんにちはとこんばんはも!」と言って笑うのが口癖でした。

〔10909日〕
この日、自宅から出たトゥルーマンは、落下物を見ます。
おそるおそる近づくと、それは照明のカメラでした。なぜこんなものが…と、トゥルーマンは首をひねります。
とはいうものの、さほど気にせず出かけたトゥルーマンは、キオスクでいつもの新聞とともに、婦人雑誌も購入しました。妻のためだと言い訳します。
双子の初老男性2人が、保険の話をしながらトゥルーマンに詰め寄りました。「カイザーチキン」のポスターの前にさりげなく立たせます。
(先にネタバレ。この行動はCMも兼ねている)

勤務先に行ったトゥルーマンは、婦人雑誌をめくって女性の顔を見ていました。
上司から、ウェルズ・パークへ行ってくれという指示が飛びます。
会社内では「今月末にリストラがあるかもしれない」という噂がかわされており、いたって平凡でした。
港でボートを見たトゥルーマンは、海を怖がります。

帰宅したトゥルーマンを迎える妻・メリルは、どこか知らない場所に向かって万能調理器の宣伝をしますし、トゥルーマンの幼馴染みの親友・マーロンはビールの宣伝をします。
トゥルーマンはマーロンに、「フィジー島に行きたいんだ」と長年の夢を話しました。
フィジーってどこだと聞くマーロンに、トゥルーマンは地球儀を見せて「アメリカの反対側」と示します。

…トゥルーマンは幼少期から、探検家を夢見る少年でした。
ところがトゥルーマンが幼い頃、父とヨットで海に出た時に嵐に遭遇してトゥルーマンが溺れ、助けようとした父が死ぬという事件が起きました。
以来、トゥルーマンは水恐怖症になってしまいました。離島ゆえに、島から離れるには水と対峙せねばなりません。
こうしてトゥルーマンは30歳間近になっても、島から出たことなく暮らしていました…。

この島を出てフィジーで暮らそうと、トゥルーマンは妻・メリルにも言いますが、「家のローンはどうするの? それよりも早く赤ちゃんが欲しい」とせがまれます。
ベッドインのシーンはカーテンで隠れ、ごまかされました…。

〔10910日〕
いつものように馴染みのキオスクで新聞を購入している時に、ホームレス風の老人とすれ違い、思わず立ち止まります。
その老人は、死んだはずの自分の父とそっくりでした。トゥルーマンが気づいて声をかけようとすると、ホームレスは何者かに羽交い絞めにされて拉致されます。
そんな騒動が起きているのに、周囲は何事もなかったかのようにしています。

変だと思ったトゥルーマンは、母に訴えました。母は「私なんか日に10回は見るわ」と、トゥルーマンの言葉を冗談めかして誤魔化します。
それでも変だと思ったトゥルーマンは、地下室で父の写真を探しました。呼びに来た妻・メリルは、トゥルーマンの横にある芝刈り機を見て、「そろそろ新品を買ったら」と、新たしい芝刈り機の宣伝をします。

部屋に移動したトゥルーマンは、先日購入した婦人雑誌から、ある女優の目の部分だけを切りぬいて、顔のパーツごとに並び変えていました。

【承】- トゥルーマンショーのあらすじ2

…メリルと結婚していますが、トゥルーマンには昔、憧れた女性がいました。シーヘブン大学時代に知り合った女性です。
ひとめ見た時に、トゥルーマンは女性と恋に落ちたのに、トゥルーマンにぶつかってきた「出会い」はメリルでした。
パーティーでその女性とダンスしたいのに、さりげなく引き離されます。
唯一のチャンスが到来しました。図書館で勉強していたトゥルーマンがメリルとマーロンの誘いを断って残ると、たまたま向かいにその女性が座っていたのです。
女性は何かから目を盗むように「今しかないの」と筆記で示し、トゥルーマンと海辺に出かけます。
「みんながあなたを見ている。私の本当の名はシルヴィア。これも舞台装置、番組のひとつ」
そう告げた女性は、一般的には「ローレン」という名で知られていました。
女性は何者かに拉致され、どこかへ連れて行かれます。

後日、連れ去った男が「フィジーで療養させる」と言っていました。
それ以来、フィジー島に行くのがトゥルーマンの夢となります。
手元に残されたのは、別れた直前に彼女が着用していた、赤いカーディガンのみでした。
それを手に取って空想にひたるトゥルーマンを、視聴者たちは「あの恋が忘れられないんだわ」と感慨深げに見入ります。
この恋すらも、すでに視聴者は知っているのです。

…そう。実はトゥルーマンの人生はすべて、放送されているのです。
そこは本来「アメリカ合衆国」かどうかもあやしいものでした。
トゥルーマンは「産みたくなかった子」の6人の候補の中から選ばれ、エコスペース社名義で養子縁組された人物です。
会社がトゥルーマンを引き取り、非常に大きなドームの中に作られたセットで生活し、エコスペース社はそれを24時間態勢で撮影していました。
天候、気象現象もすべて作りもの、太陽、月、星、海もすべて装置です。
トゥルーマンの両親はもちろん、周囲の友人や町の人たちも全員、俳優でした。それを知らないのはトゥルーマンだけです。
カメラ5000台がセットされ、月のところに製作者のクリストフの事務所があります。
こうして「自然に」撮影されたトゥルーマンの生活は『トゥルーマン・ショー』という番組名で、世界220か国、17億の人間が見ていました。
CMは一切入らないかわりに、俳優がときどき使用する商品名を宣伝するという、プロダクトプレイスメントという手法が使われます。
赤ん坊の頃からずっと撮影しているので、トゥルーマンの人生はもはや、視聴者にとっても身近なものです。

〔10911日〕
出勤しようとした時、カーラジオから音響効果の指示が聞こえたトゥルーマンは、不思議に思いました。
スタッフが「周波数を変えろ」と指示を回し、急いで周波をいじったため「キーン」という音が鳴り、役者たちはいっせいに耳を押さえます。

キオスクの新聞には、昨日のホームレス拉致の言い訳のように『ホームレスを町から一斉追放』の見出しが躍っていました。
トゥルーマンは不審に思い、自分が勤務するビルではなく、隣のビルへ入りこみます。
想定していなかったことなので、エレベーターの中まで用意しておらず、カキワリ(舞台装置の背景)がトゥルーマンに見られてしまいます。
トゥルーマンは警備員に追い出されました。

親友のマーロンが勤務する雑貨店に行ったトゥルーマンは、周囲の不思議なことを訴えます。父は生きていて、周囲の人がおかしいと言ったトゥルーマンは、マーロンに意見を求めました。
マーロンは運送の仕事をしているから、町の外のことも知っているだろう…そう思ってトゥルーマンは聞いたのです。マーロンは気のせいではないかと答えながら、調べてみるとフォローを入れました。

【転】- トゥルーマンショーのあらすじ3

帰宅したトゥルーマンはアルバムをめくり、ふと気付きます。
妻・メリルとの結婚写真で、メリルは人差し指と中指をクロスさせているのです。
その印は「嘘だよ(嘘をついた時にバチが当たらないようにする)」というマークでした。
トゥルーマンの疑惑は、より一層深まります。

〔10912日〕
朝、看護師の妻・メリルが慌ただしそうに準備をしていました。トゥルーマンの働く隣のビルのエレベーターのケーブルが切れ、落下事故が起きて負傷者がいるとトゥルーマンに告げます。
トゥルーマンはメリルに指クロスの理由を聞きますが、無視されました。
妻を見送った後、トゥルーマンは本当にメリルが看護師なのか確かめるため、自転車で尾行します。

トゥルーマンの突然の行動に、困ったのは俳優陣です。
手術中を装ったものの、俳優に手術ができるわけもなく、メスを入れられそうになった俳優は、飛び上がって悲鳴を上げました。
トゥルーマンは疑いを深めます。

その足で旅行代理店に飛び込んだトゥルーマンは、フィジー島への飛行機の予約をしますが、「旅行シーズンで1か月先まで空席はない」と言われました。
せめてシカゴまで行ってやると思い、バスに乗り込みますが、車のトラブルで出発できません。トゥルーマンの疑惑はますます深まります。

おかしいと思ったトゥルーマンは、妻・メリルを連れて車を走らせ、町からの脱出を試みました。
ニュー・オーリンズに行こうとしますが、途中に橋があり、水恐怖症のトゥルーマンは車でも橋を通行できません。
別のルートを使おうとすると、山火事が起きたとして、目の前に炎ができます。
車から出て別方向へ行こうとすると、放射能漏れだとしてトゥルーマンは制止されました。検査員に「トゥルーマン」と呼ばれ、一市民であるはずの自分が検査員に名を知られていることに、違和感をおぼえます。

家に引きもどされたトゥルーマンは、妻に「あなたは病気よ」と言われました。
しかしその妻は会話の途中、いきなりココアの宣伝を始めます。
トゥルーマンがその行動は何かと詰め寄っていると、メリルは「誰か助けて」と言いました。「助けて」ではなく「誰か」とついていることで、外部に見ている者がいるのかと、トゥルーマンは思います。
タイミングよく親友のマーロンが、ビール片手に遊びにやってきました。
マーロンにしがみつき、メリルは「私にはもうできない、いくら仕事だって」と泣きつきます。

浜辺でメリルの代わりにマーロンと話したトゥルーマンは、「世界が僕中心に回っているような気がする」と言いました。
トゥルーマンとマーロンは7歳の時からの親友なので、トゥルーマンはマーロンを信じています。
マーロンは「みんながグルって、俺のことも信じないのかい」と言いました。トゥルーマンは言葉に詰まります。
マーロンは「調べたら1つだけ真実があったぞ」と言い、「俺が見つけた。今夜呼んだよ」と浜辺にある人物を呼びました。
背後から光を浴びて登場したのは、生き別れの父でした。嵐に遭遇してよそに流れ着いて、22年間記憶喪失だったという設定です。
トゥルーマンは父との再会に喜び、疑念は吹き飛びました。
父子の感動の再会に、テレビの視聴者も涙を流します…。

…製作者のクリストフは、この演出に満足していました。
人気長寿番組『トゥルーマン・ショー』の取材を受けたクリストフは、インタビューに答える間、視聴者からの質問を受け付けます。

【結】- トゥルーマンショーのあらすじ4

シルヴィアが電話をして「ひとりの人間の人生をさらしものにする権利があるのか」と聞きますが、クリストフは「彼には自由がある」と答えました。質問はそこでおしまいになります。
『トゥルーマン・ショー』の今後のストーリーを聞かれたクリストフは「妻・メリルはトゥルーマンの元を去り、新恋人が登場するという展開にしたい」と答えました。

…いつもの朝がやってきました。いつもの日常が、トゥルーマンに戻ってきます。
父子の再会というビッグイベントがあったものの、トゥルーマンはまだあの疑念が払しょくできていません。いえ、むしろ時間を置くことによって、疑念はますます強くなっていました。
あんな感動的なシーンが、あのタイミングで現れることに不自然さを感じたのです。

妻が去ったトゥルーマンは、地下室で片付けをしていて、そのままうつぶせで眠ってしまった…という振りを装いました。
長時間うつぶせで倒れているので、おかしいと思ったクリストフが「間違い電話を装って電話をかけてみろ」と言います。
電話が鳴っても、うつぶせのトゥルーマンは微動だにしませんでした。スタッフは、親友のマーロンを派遣させて様子を見ます。
するとうつぶせのパジャマはダミーで、トゥルーマンは姿を消していました。
マーロンが穴を見つけて通ると、庭に続いていました。
視聴者も驚きます。

前代未聞のこのできごとに、テレビ局も困ります。
「機械の故障です、お待ちを」というテロップを流して誤魔化し、製作者のクリストフは俳優総出でローラー作戦を展開しました。トゥルーマンを探します。
月がライトになり、町中の人が一斉に捜索開始しました。それでも見つかりません。
時刻は夜の設定ですが、仕方なく太陽を出すことにしました。

「トゥルーマンが死んだのではないか」という説も出て、問い合わせ電話が殺到するために、クリストフは放送を再開します。
そうやって町の中をくまなく捜索しましたが、それでもトゥルーマンは見つかりませんでした。
クリストフは「海が残っている」と気付きます。

クリストフの読みは当たっていました。
トゥルーマンは水恐怖症を克服し、ボートで海に漕ぎだしていました。
クリストフはフェリーの乗組員に追跡するよう指示しますが、乗組員も元は俳優ですからフェリーの操縦ができません。
困ったクリストフは、トゥルーマンを引き返させるために嵐を演出しました。稲妻も鳴らします。
トゥルーマンが海に落ち、視聴者は固唾を呑んで見守ります。

それでもトゥルーマンはあきらめませんでした。
嵐を続けるクリストフに、周囲のスタッフも「トゥルーマンを殺す気か」と詰め寄ります。
トゥルーマンも「僕は負けないぞ。殺すなら殺せ」と叫びました。
クリストフは大波を演出し、ボートは転覆します。

トゥルーマンは弱りながらも、ボートによろよろとよじのぼります。
視聴者の誰もが席を立ち、見守っていました。
やがてトゥルーマンの乗るボートが、カキワリに突き当たり、停止します。
空の風景が描かれたものと知ったトゥルーマンは、カキワリ沿いに歩き、階段を見つけました。そこをのぼります。
製作者のクリストフがマイクを使い、「君は怖いから、外へ出ていけないんだ。私はずっと君を見ていたよ」と話しかけました。
この世界にいるかぎり、ずっと平凡で幸福な人生を約束すると、クリストフはトゥルーマンに話しかけます。
しかしトゥルーマンの決意は変わりませんでした。
階段で月にたどりついたトゥルーマンは、「会えなきゃ、こんにちはとこんばんはを」と告げるとお辞儀をして、月の向こう側に去ります。

トゥルーマンの番組を見ていた視聴者たちは感激しました。
エンディングに感動しながらも、早くも次の番組を気にしています。

(作られた理想の生活よりも、トゥルーマンは危険な外の生活を選択した)

みんなの感想

ライターの感想

見終わった後、なんとも幸福な気持ちになれる作品。
生活のすべてが全世界の視聴者に見られていたら…。この設定自体が、すごい。
ジム・キャリーの明るい演技だからこそ、救われる部分も大きい。他の役者だと深刻になりそう。
コメディタッチで始まる話だが、描かれている内容はシビア。
親友だと思っていた人が、両親が、すべてニセモノだったと知った時の主人公の衝撃はと思うと、本当に「笑えない」内容。
それを暗く描かずに終える力量のすごさに脱帽。

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