「ドンサバティーニ」のネタバレあらすじと結末の感想

ドン・サバティーニの紹介:1990年公開のアメリカ映画。マフィアのドンに見込まれた田舎出の青年が珍妙な仕事を頼まれ四苦八苦する姿を描くコメディ。マーロン・ブランドが『ゴッド・ファーザー』の自分自身をパロディ化したことでも話題になった。

予告動画

ドンサバティーニの主な出演者

カーマイン・サバティーニ(マーロン・ブランド)、クラーク・ケロッグ(マシュー・ブロデリック)、ビクター・レイ(ブルーノ・カービー)、ティナ・サバティーニ(ペネロープ・アン・ミラー)、スティーブ・ブシャク(フランク・ホエーリー)、チャック・グリーンウォルド(ジョン・ポリト)、アーサー・フリーダー(ポール・ベネディクト)、ロイド・シンプソン(リチャード・ガント)、ドワイト・アームストロング(ケネス・ウェルシュ)、ラリー・ロンドン(マクシミリアン・シェル)、スクリーン上のマイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)

ドンサバティーニのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①バーモント州から大学進学でニューヨークへ出た青年・クラークは、映画『ゴッドファーザー』のドン・コルレオーネにそっくりなドン・サバティーニに気に入られ、高額なバイトを引き受けることに。それは絶滅危惧種のコモドオオトカゲを運ぶ仕事だった。 ②無事に運搬を終えたクラークは一層サバティーニに気に入られ、娘婿となることに。これらはすべて芝居で、敵対するボネリ・ファミリーを陥れるもので芝居は成功。芝居のはずだったが、クラークはやっぱり気に入られた。

【起】- ドンサバティーニのあらすじ1

アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク。

クラーク・ケロッグは、アメリカ北東部にあるバーモント州から上京した青年です。
映画に興味があり、ニューヨーク大学の映画学科へ進学するためでした。
クラークの父はクラークが6歳の時に交通事故で死亡し、母はその2年後にドワイトという男と結婚しました。
ドワイトはクラークの義父となりましたが、このドワイトという男は過激な野生動物保護団体に所属していました。野生動物保護を愛するあまり、密猟に来る相手を攻撃するのです。
ドワイトの下でクラークは、かなり肩身の狭い思いをしながら成長しました。
ニューヨークに行く前日、義父・ドワイトは餞別にと、600ドル(約67000円)をクラークにくれました。

列車でニューヨークに到着したクラークは、大都会に圧倒されます。
クラークはお人好しで善良で、純朴な青年でした。
道行く人の多さに驚いたクラークは、階段に寝ていたホームレスにつまずいて転びます。
そこへ輸送業者を名乗る中年男性ビクター・レイが現れると、言葉巧みに目的地まで運ぶと声をかけました。クラークがビクターに頼んでニューヨーク大学まで乗せてもらいます。
クラークが車から降りると、ビクターはトランクの荷物を持ち逃げしました。
降りたってわずか19分11秒で、大都会ニューヨークに負けた…そう、クラークは思います。

大学の寮のルームメイトは、スティーブという青年でした。クラークは早速スティーブに荷物の持ち逃げを訴えますが、スルーされます。大都会ではよくあることのようです。
教授にも訴えますが、教授にとっても瑣末なことでした。それよりも自著を買わないと講義についていけないぞと、クラークは言われます(この本の代金が700ドルなので、もし義父からの餞別を持っていても足りません)。
通りの反対側でビクターを見かけたクラークは、必死で追いかけて金と荷物を返せと言いました。
ビクターはギャンブルでスったと言い、代わりにいいアルバイトを紹介すると言います。
時間は自由で、しかも高額だというのです。
言われるままに、クラークは翌日、指定された場所に行きました。

クラークが行った先には、ビクターの叔父である貿易商の男がいました。
クラークは大いに驚きます。というのも、その男性カーマイン・サバティーニは、映画『ゴッドファーザー』でドン・コルレオーネを演じたマーロン・ブランドにそっくりなのです。たたずまいからしぐさまで、ドン・コルレオーネそのものでした。映画好きのクラークなので、あぜんとします。
サバティーニはクラークにエスプレッソを勧め、言われるまま飲んだクラークを大いに気に入りました(砂糖を山ほど入れていました)。
カンザス州からやってきた青年と、クラークは紹介されます。
(このネタは何度も使われます。正解はバーモント州ですが、カンザス州、ネブラスカ州、コネティカット州、モンタナ州…最初はいちいちクラークは否定しますが、最後の方は面倒くさくなって否定するのを止めました)

頼む仕事はシンプルです。
サバティーニが用意する車・キャデラックでケネディ空港の貨物ターミナルに行き、ラリー・ロンドン宛の荷物を受け取って、それをニュージャージー州のチェリーヒルに届ける、というものです。それだけで500ドル(56000円)の報酬が入ります。
最低でも週に2回仕事が舞いこむから、非常に実入りのいいアルバイトでした。
しかしクラークは迷います。あまりに条件がよすぎるために、警戒したのです。
サバティーニは「仕事は合法だ。引き受けてくれ」というと、目の前でクルミの硬い殻をてのひらで包んで割りました。クラークは引き受けます。

【承】- ドンサバティーニのあらすじ2

素直なクラークを、サバティーニは非常に気に入ったようで、「息子にしたい」とまで言いました。あとでクイーンズ地区にある自宅へ来いと言います。
あそこまで上機嫌な叔父の姿を見るのは15年ぶりだと、ビクターが言いました。

映画学科での講義が始まりますが、教授はよりにもよって映画『ゴッドファーザー』のファンでした。スクリーンに映し出されるマイケル・コルレオーネたちの台詞をぜんぶ暗記しているほどです。
大学でまで、ゴッドファーザーに魅入られているようで、クラークは恐ろしいと思います。

講義の後、クラークはサバティーニの家を訪問しました。
サバティーニは留守にしており、代わりに娘のティナが迎えます。クラークと同じくらいの年齢です。
自宅にはモナリザの絵が飾られていました。よくできた贋作だと思っていたら、サバティーニ宅の方が本物だそうです。
美術館に展示されている方が複製だと、「父は好きだと思うものを必ず手に入れる」とティナはさらりと言ってのけました。
モナリザの曲をかけてダンスをしたティナも、クラークのことを気に入ります。
ティナの話を聞いたクラークは、サバティーニがただの貿易商ではなく、この界隈では果てしなく顔のきく人物なのだと思い知りました。
同時に、運ぶブツの正体が恐ろしくなります。

ティナが「1人では運べないかも」と言ったので、クラークはルームメイトのスティーブを誘い、空港に行きました。ラリー・ロンドン宛の荷物を要求します。
そこにはなんと、ボルネオから届いた生きたコモドオオトカゲが繋がれていました。大きさはしっぽも含め、1.5mほどです。
「エラに新鮮な空気が必要だから、窓を開けて走行しろ」と税関の男ビッグ・レオは言いますが、おそるおそる2人がかりで運び込み、後部座席にのせたクラークとスティーブは、言いつけを破って窓を開けずに走行しました。コモドオオトカゲは後部座席で吐きます。
異臭のために途中のガソリンスタンドで水とホースを借りていると、コモドオオトカゲが脱走しました。意外に動きが速く、クラークたちは思いつきません。
となりのマーケットの駐車場に入り、フロアにコモドオオトカゲが入り込んだものですから、マーケットは大騒ぎでした。
警察も出動するなか、やっとコモドオオトカゲを捕まえた2人は、隠して店をあとにしました。

ニュージャージー州のラリー・ロンドン邸に持って行くと、倉庫の中には珍獣だらけでした。ベンガルトラまでいるありさまです。
帰宅したクラークは、その夜、母に電話してコモドオオトカゲについて調べてもらいました。
コモドオオトカゲは世界で7匹しか生息していない絶滅危惧種だと、図鑑を見て母は読み上げました(ロンドン宅に連れられたのが8匹め)。
絶滅危惧種を運ぶ手伝いをしてしまったと、クラークは知ります。
しかしその電話を、義父・ドワイトも盗み聞きしていました。ドワイトも義理の息子の仕業を知ります。

ドワイトはそれを司法省の野生動物局の人間に知らせ、チャック・グリーンウォルド(チビでハゲ)とロイド・シンプソン(のっぽの黒人)の2人組がクラークの監視を始めました。
この2人、司法省とはいうものの、サバティーニと敵対するボネリ・ファミリーの息がかかった人物たちでした。この件を利用して、サバティーニを陥れようと考えています。

【転】- ドンサバティーニのあらすじ3

思い悩んだクラークは、やはり違法なことはいけないと思い、サバティーニにアルバイトを辞めたいと言いました。しかしサバティーニは応じません。
むしろサバティーニは娘のティナとクラークを結婚させたがっていました。ティナもその気になっているそうで、いま結婚式場を探しているのだそうです。
何を言ってものれんに腕押しだと脱力したクラークは、話す意欲も失いました。
そんなクラークにサバティーニは、濃厚なキスをしてほほをつねり、ビンタという愛情表現をします。
この行為をビクターに問うと、「ファミリーと認められたのだ」とビクターは喜びました。ひとたびファミリーと認定されると、絶対的な信頼を得たことになり、それは非常に栄誉なことなのです。

グリーンウォルドとシンプソンが乗るあやしい車の尾行をかわしたクラークは、ティナのところへ行って結婚しないと告げますが、ティナは「延期ね」と受け取ります。
ティナから、ニューヨークに降り立った瞬間から、クラークはすでにサバティーニの選定で選ばれていたことを知りました。ビクターはサバティーニが派遣した、よい若者を選ぶ者だったのです。
そんな以前からすでに始まっていたと知ったクラークは、いまさらながら恐ろしいと思いますが、クラークの絶望をよそに、結婚の話はどんどん進められます。

クラークは自分の置かれた窮状を教授に訴えました。
教授はそれを、「クラークが考えた、映画の脚本の話」と受け取ります。面白いから書いてみろと言われただけでした。

クラークの元に、グリーンウォルドとシンプソンの2人組がやってきました。2人は司法省の野生動物局から極秘調査をしていると言います。
2人はクラークに、サバティーニがおこなっている裏の家業について教えます。
サバティーニは1985年から、極秘レストランを開いていました。
それは『一皿最低20万ドル(約2247万円)は下らない、絶滅寸前の動物を食べる会』でした。コモドオオトカゲだと35万ドル(約3932万円)はするだろうと言います。
会の日時と場所を探れと言われたクラークは、2人に協力する姿勢を見せました。

改めてクラークは、サバティーニを見張ってみます。
サバティーニは町の住民と知り合いで、みんなにリスペクトされているようでした。
(このシーンは映画『ゴッドファーザー』でドン・コルレオーネが銃撃される直前のシーンにそっくり。銃撃はないけれども、クラークがくだもの屋のところにいるなど、明らかにそのシーンを意識しています)
サバティーニはクラークが尾行したことを知っていました。直後、クラークの大学寮にやってきます。
ルームメイトのスティーブは、サバティーニを見て驚きました。ドン・コルレオーネにそっくりだからです。
2人で話したいと言うサバティーニの言うことを二つ返事で聞き、スティーブは席を外しました。サバティーニはクラークの尾行のことを告げ、さらに実の父の話を聞きたがります。
クラークの父は詩人で教師でした。父の詩を暗唱するクラークに、サバティーニは「お前は隠しごとをしない、いい奴だ。仕事を辞めたいならそう言え。許す」と言って去ります。
奇妙なことですが、あれだけ辞めたがっていたアルバイトですが、これだけサバティーニから信頼を寄せられると、クラークもまんざらでもない気持ちになります。

【結】- ドンサバティーニのあらすじ4

映画学科の授業では、また映画『ゴッドファーザー』が使われていました。
マイケル・コルレオーネが兄にキスするシーンを映した教授は、「この行為によって権力を誇示しているのだ」と言います。
クラークはそうだったのかと、先日のサバティーニの行動を納得しました。
授業中にティナが現れ、クラークを呼び出します。
教授が怒りますがティナが名乗ると驚き、喜んでクラークを送り出しました。やはりサバティーニはそれなりの大物のようです。
ティナはサバティーニがいるスケート場に連れていきました。
サバティーニは「今日は金曜だ。グルメ・クラブへ行く」と言うと、クラークにタキシードを着せます。
クラークはポルシェを運転する魅力に負け、ついていきました。

義父・ドワイトがニューヨークに上京し、グリーンウォルドとシンプソンと合流し、サバティーニたちを追跡します。
黙っていることに耐えかねたクラークは、サバティーニに尾行を告げました。
サバティーニは、ボネリ・ファミリーの回し者だと言います。さほど気にする様子はありませんでした。

グルメ・クラブのパーティーは、盛大なものでした。豪華な車やヘリコプターで乗り付けた客が、大勢押し寄せていました。
パーティーの席上で、クラークはみんなにティナの婚約者だと紹介されます。
グルメ・クラブでは、コモドオオトカゲがお披露目されていました。
ラリー・ロンドンがスピーチをしている間に、サバティーニは「金の半分は大鍋に入れておけ」と指示します。
どっちの味方になればよいのか分からなくなっているクラークに、サバティーニが「外へ出て合図しろ」と言いました。クラークは外に出て、グリーンウォルドたちに合図します。

グリーンウォルドたちが乗り込むと、サバティーニはクラークに「裏切ったな」と言い、銃を持った2人は揉み合いになりました。そのどさくさで銃撃を受け、サバティーニが倒れます。
証拠の金を問われたクラークは「大鍋の中」と言いました。
大金を持ってグリーンウォルドとシンプソンは立ち去ろうとしますが、サバティーニが通報していたFBI(連邦捜査局)に、職権乱用の容疑で逮捕されます。
クラークは、義父・ドワイトの裏切りに怒りました。もし本当の家族と思っているならば、息子である自分を大事に思って欲しかったと言い、ニューヨークへ残ることを宣言します。
義父・ドワイトは去りました。
クラークはサバティーニから、芝居の知恵をつけられていました。

実はグルメ・クラブで出されているのはコモドオオトカゲではなく、イサキと七面鳥の燻製でした。それまでも、絶滅寸前の動物を出してはいなかったのです。
(倉庫で飼われていたのが、そのあかし)
その夜を最後に、サバティーニはグルメ・クラブを解散させました。絶滅危惧種の動物たちは、動物園に寄贈します。
サバティーニはクラークがバーモント出身だということも、ちゃんと覚えていました。
クラークを巻き込んだことに謝罪を述べたサバティーニは、「今まで言ったことは本心だ」と言い、映画学科を卒業する頃にまた連絡すると言います。
ハリウッドにコネがあるから、紹介してやるというサバティーニの言葉を、クラークは必死に断りました。
本当はティナの結婚も含め、すべてボネリ・ファミリーの息のかかった手下・グリーンウォルドとシンプソンを逮捕させるためのお芝居だったのですが、どうやら本当にクラークはファミリーの一員に迎え入れられそうです(クラークの意志など関係なく!)…。

みんなの感想

ライターの感想

ドン・コルレオーネことマーロン・ブランドが出ているというだけで、もうすばらしい作品。
しかも内容がコメディで、本人にそっくりという設定までつけば、これは見るしかないでしょう。
映画『ゴッドファーザー』が好きな人なら、ぜひ見てほしい作品。
内容は軽め。さらっと見られるし、見終わったあとの気分も爽快。
パロディを上手に本編に取り入れており、内容は意表を衝くようなものではないのだが、くすりとさせてくれる。
主人公のどたばたぶりも見ていて好もしい。

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