映画:ナニカの断片

「ナニカの断片」のネタバレあらすじと結末

コメディ映画

ナニカの断片の紹介:2018年制作のショートムービー。俳優事務所・バウムアンドクーヘンに所属する役者のプロモーション映像を、多彩な映画監督が制作するという企画『バウムちゃんねる』の中の一作。監督・脚本・撮影・編集は『カメラを止めるな!』の上田慎一郎。3編の物語で構成されるオムニバス作品。

あらすじ動画

ナニカの断片の主な出演者

中年男(永井秀樹)、男(眼鏡太郎)、女(大田恵里圭)、サングラスの男(照井健仁、高木公祐、田中博士)、彼氏(田中博士)、彼女(葛堂里奈)、若いサラリーマン(高木公祐)、年上のサラリーマン(杉山ひこひこ)

ナニカの断片のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ナニカの断片のあらすじ1

『サングラス』
冴えない風貌の中年の男がひとり、公園のベンチに腰を掛けて読書をしていました。

静かに読書する中年男をよそに、奇妙な雰囲気の男女5人が公園へやってきます。その中の男3人は、スーツにサングラス姿で、残りの男1人は映画や何かのスタッフと思われ、残りの女は彼の助手とでもいったところでしょうか。

スタッフ風の男はサングラスの男たちに対し、1人ずつサングラスを外すよう指示すると、「そっか、そっか」と何かを確認して呟いています。読書していた中年男は、この不思議な光景が気になって、チラチラと5人がいる方に目をやりました。
スタッフ風の男が、左と真ん中に立つ男に同時にサングラスを外させると、「これだね」と言って納得した表情を浮かべました。この公園での業務を終わらせた一行は、このあと井の頭公園へ移動するそうな…。
中年男はきょとんとした顔で、去って行く5人を眺めました。

【承】- ナニカの断片のあらすじ2

『炊飯器』
中年の男はこの間の公園とは違う公園で、再びひとりで読書をしていました。すると今度は、若い男女カップルが揉めながら公園へやって来て、中年男の隣のベンチに座ります。

明らかにキレている彼女を、彼氏は必至で宥めようとしていました。深刻そうな状況なのに、彼氏はなぜか片腕で白い炊飯器を抱えているのです。中年男は、謎めいた彼氏の行動が気になって仕方がありません。横目で2人のやり取りをこっそりと見ていました。

ずっと怒っていた彼女が泣き始め、自分を責め出します。そんな彼女の背中を、彼氏は優しくさすって慰めました。彼女が「ごめん」と謝ると、彼氏もまた「俺もごめん」と言って、左腕で彼女を抱きしめます。ところがそれでも右腕には、しっかりと炊飯器が抱えられたまま…。険悪モードだったのが一転、急に甘い雰囲気になったため、中年男は気まずくなって、隣のベンチでおろおろとしました。
仲直りした2人は「このあと焼肉に行こう」と言って、ベンチから立ち上がります。彼氏が終始、炊飯器を手放さないまま公園を去って行ったので、中年男はその姿に思わずニヤリとしました。

【転】- ナニカの断片のあらすじ3

『ガゼルがパインツ』
またもや違う公園。中年男は、ベンチでタブレット端末を使っていました。この公園には、サラリーマンの2人組がやって来て、中年男の隣のベンチで一服し始めました。

サラリーマンの若い方が不意に「ガゼルがパインツしたらしいですね」と話題を出すと、年上のサラリーマンもそれにすぐに反応し、盛り上がり始めます。2人の会話が聞こえる位置にいる中年男ですが、“ガゼル”も“パインツ”も意味を知りません。中年男は咄嗟に、持っていたタブレット端末で“ガゼル”と検索してみると、正解なのかは不明ですが、動物のガゼルの画像が表示されました。
サラリーマンたちは夢中で、「ちょろっとだけど、パインツしてるなって」「あのガゼルがですか?」と会話しています。中年男にはその内容が、全くもって意味不明です。中年男は“パインツ”も検索してみますが、該当するものが見つかりませんでした。

【結】- ナニカの断片のあらすじ4

どうやら年上のサラリーマンが、ガゼルだかパインツだかの写真を持っているらしく、スマホの画面を若いサラリーマンに見せています。その画像を一目見てみたい中年男ですが、残念ながら彼の位置からは、サラリーマンのスマホの画面が見えません。
写真を見ながらサラリーマンたちは「このガゼル、結構パインツしてる」「いや、初パインツ、初」と真剣な表情で会話しています。しかしその最中に電話がかかってきて、写真を見るのはこれでおひらきに。呼び出された様子のサラリーマンたちは、公園をあとにしました。

結局中年男には、ガゼルもパインツも何が何だか分からないままで、タブレット端末とにらめっこしました。答えが知りたかった中年男は名残惜しそうに、サラリーマンたちの背中を見つめるのでした。

みんなの感想

ライターの感想

上田監督の作品は、優れたコントを見ている気分になります。
おそらく劇中と同じ状況に出くわすことはないと思いますが(笑)、イチャイチや喧嘩するカップルはたまに見かけるし、電車などで近くにいた人が発する単語が理解できない、なんてこともあります。「この光景、ありそうだなぁ」と妙に共感し、頷きながら鑑賞しました。
映画の主人公がイチャイチャする映像は見ていられるのに、それが見知らぬ人のイチャイチャという設定になった途端、虫が好かなくなるものですね。知っているようで、今まで気づかなかった発見でした。

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