映画:ミックマック

「ミックマック」のネタバレあらすじと結末

コメディ映画

ミックマックの紹介:「アメリ」などで知られるジャン=ピエール・ジュネが手がけるフランスのコメディ作品。流れ弾が当たって頭の中に銃弾が残ってしまった男が、強烈な個性を持った仲間たちと協力して、武器商人に仕返しをする姿をユーモラスに描く。日本公開は2010年。

あらすじ動画

ミックマックの主な出演者

バジル(ダニー・ブーン)、プラカール(ジャン=ピエール・マリエール)、ラ・モーム・カウチュ(ジュリー・フェリエ)、フラカス(ドミニク・ピノン)、タンブイユ(ヨランド・モロー)、プチ・ピエール(ミシェル・クレマデ)、カルキュレット(マリー=ジュリー・ボー)、レミントン(オマール・シー)、ド・フヌイエ(アンドレ・デュソリエ)、フランソワ・マルコーニ(二コラ・マリエ)

ミックマックのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ミックマックのあらすじ1

ミックマックのシーン1 1979年4月の西サハラ。
フランス兵数名が地雷の撤去作業をしていると、突如爆発して一名の兵士が亡くなります。

亡くなったフランス兵の妻は、訃報の知らせを受けて大きなショックを受けます。
その様子を幼い息子のバジルが心配そうに見つめていました。

数日後、通夜が営まれます。
家に遺品が送られてきて、バジルが中身を確認していると地雷の写真がありました。その地雷には、ヴィジランテ兵器会社のロゴマークが入っていました。

まもなくバジルの母親は、精神を病んでしまい入院することになります。
一人になったバジルは施設に入れられますが、馴染めずに罰を受ける日々が続きます。
耐えかねた彼は、あるときトラックの荷台に積まれたバスケットの中に入って脱走するのでした。

それから30年の月日が流れ、大人になったバジルはレンタルビデオ店で働いていました。
ある夜、彼は店のテレビで「三つ数えろ」のフランス語吹き替え版を観ながら、主人公のセリフに合わせて口を動かしていました。
すると、突然店の前で車とバイクの銃撃戦が始まります。バジルが様子を見に行くと、宙に舞った銃が暴発して、彼の額に命中してしまいます。
バジルは血を流して倒れ込み、脳内で人生が走馬灯のように駆け巡るのでした。

病院に運ばれたバジルは、弾丸の摘出手術を受けますが、取り出しても命の保証はないことがわかりました。
医療班は摘出して植物状態のまま命をつなぐか、それとも摘出せず死の危険と常に隣り合わせの状態で彼に生きてもらうかで悩みます。
医学では決められないと判断した医療班は、コイン投げをします。表が出たので、手術は中止となりました。

こうして頭に弾丸が残ったまま、バジルは退院します。
久しぶりにアパートに帰ると、荷物が全て盗まれており、大家から退去を命じられてしまいます。
続いて職場のレンタルビデオ店へ行くと、すでに新人を雇っておりバジルの居場所はありませんでした。
落ち込んで踵を返すバジルに、新人バイトのローラが声をかけてきます。恋人のバイクのタイヤに、バジルを撃ったものと同じ空薬莢が引っかかっていたというのです。
それにはオーベルヴィリエ軍事会社の刻印がなされていました。

こうしてホームレスとなったバジルは、セーヌ川のほとりで暮らし始めました。
路上でパントマイムなどをして日銭を稼ぐ生活を2カ月ほど続けたある日、ガラクタのような骨董品を売っている老人プラカールに声をかけられます。
プラカールはかつて斬首刑で生き延びた経験があり、首にギロチンの跡が残されていました。
行くアテのないバジルは、彼について行くことにします。

【承】- ミックマックのあらすじ2

ミックマックのシーン2 プラカールに連れてこられたのは、ガラクタを集めた小さな工場でした。
皆で廃品の修理をして生計を立てているのだと説明されますが、そこには変人ばかりいました。
ここの城主で料理番をしているタンブイユは、どんな材料からでもおいしい料理を作れる明るい女性で、皆の母親的存在です。
数学が得意なカルキュレットは、眼鏡がチャームポイントの若い女性で、パッと見ただけで何でも計測することができます。
プチ・ピエールは発明家の老人で、ガラクタからさまざまなものを作り出すことができます。
中年男性フラカスは「人間大砲」のギネス記録保持者で、ギネスに載るために日々あらゆる危険に挑んでいます。
元民俗学者のレミントンは言葉が大好きで、発言が支離滅裂なのが玉にきずな黒人男性です。

冷蔵庫から生クリームを取ってくるように言われたバジルは、中にショートヘアの女性が体を折り曲げて入っていたことに仰天します。
「軟体女」と呼ばれるラ・モーム・カウチュは、体をコンパクトにまとめられる特技を持っています。しかし男勝りな性格で、初対面のバジルに噛みついてくるのでした。

こうして廃品工場で働き始めたバジルは、ある日町でヴィジランテ兵器会社と、オーベルヴィリエ軍事会社が向かい合って建っていることに気づきます。
父親を殺した地雷を製造する会社と、自分の頭に残る銃弾を製造する会社に、バジルは憎しみを募らせていました。
バジルはまずオーベルヴィリエ軍事会社に突入し、社長に会いたいと要求します。ところが、当然の如くつまみ出されてしまいます。
次にヴィジランテ兵器会社に向かったバジルは、運よくパーティーのウェイターとして侵入できました。
社長のフランソワ・マルコーニは、武器を作って多額の利益を得ていることを聴衆の前で誇らしげに語り、バジルは思わず涙を流すのでした。

その後、バジルはマルコーニのリムジンを車で尾行しますが、渋滞に巻き込まれてしまいます。
妄想の世界に入ったバジルは、サッカー選手がグラウンドに埋められた地雷を踏んで爆発する姿を思い描くのでした。

自宅アパートに着いたマルコーニは、大柄の守衛のセーターのデザインに文句をつけました。
アパートに侵入して屋上までやってきたバジルは、煙突から有線マイクを垂らして彼の部屋を盗聴します。
そこで、デパートのスポーツ用品売り場で今度商談があることを知るのでした。

翌日、マネキンに扮したバジルは、元独裁者であるブルンガの密使とマルコーニの密談に耳を傾けます。
ブルンガは裏ルートから武器を欲しがっていました。

バジルが一人でコソコソと画策していることに気づいたタンブイユは、一人でやるか皆の力を借りるかどちらかにするよう問い詰めます。
バジルが2つの兵器会社に復讐したいと決意を露わにすると、全員が快く協力してくれることになりました。
互いに意識しているバジルとカウチュは、何かと言い争いをしますがまんざらでもない様子でした。

ある日、バジルたちはとあるアパートに潜入します。
アスベスト検査と偽ってポストの向かいに住んでいる住人の自宅に入り、その間にバジルはポストに水を注いで中に入っていた麻薬を浮上させます。
麻薬を手に入れると、バジルたちはとっとと退散しました。

続いて空港に向かったバジル一行は、ブルンガの密使の一人のポケットにこっそり麻薬を入れました。
そこへ麻薬捜査官が巡回にやってきて、カバンの中に潜んでいたカウチュは、麻薬探知犬のリードを切って放ちます。犬は密使に突進していき、彼らは警官に連行されていきました。
こうしてマルコーニの取引を邪魔することに成功するのでした。

【転】- ミックマックのあらすじ3

ミックマックのシーン3 続いてのターゲットは、オーベルヴィリエ軍事会社のド・フヌイエ社長です。
フヌイエはマリリン・モンローの臼歯といった、歴史的な有名人の体の一部をコレクションしていました。

フヌイエのオフィスの窓拭きとして接近したバジルたちは、コンピューターのモニターを盗み見ます。
そして、ムッソリーニの目玉の引き渡しをレストランでおこなうという情報を入手しました。

フヌイエの車に細工をしたバジルは、本人よりも先にレストランに乗り込みます。
フヌイエの代理人と偽り、ムッソリーニの眼球に興味がないと言って売人を帰らせました。それからレミントンを売人に仕立てて、バジルは背もたれを介して彼に取引の指示をおこないます。
何も知らずにやってきたフヌイエに、レミントンはブルンガの密使と名乗ります。偽の武器取引を持ちかけて、どうにか成立させるのでした。

取引は駅でおこなわれることになりました。
バジルたちは取引人の隙をついて武器が入ったトランクを奪い、いそいそと工場に帰宅します。
次にレミントンはフヌイエに電話をかけて、取引が失敗したのでマルコーニと組むことにすると、嘘八百を並べ立てます。
さらにマルコーニにも断りの電話を入れて、両社の関係を悪化させることに成功するのでした。

怒り狂ったフヌイエとマルコーニは、互いに弱みを握っていることを電話で伝えます。
フヌイエのコレクションは実は盗品で、マルコーニはなんと大統領の妻と不倫関係にあったのでした。

その後、バジルはあるカップルを雇います。
夜になると一行はマルコーニのアパートにやってきて、先ほど雇ったカップルに部屋の窓際で行為に及んでもらいます。
それを監視カメラから覗いていた守衛は熱中し、この隙にカウチュは通気孔に入り込みました。カウチュはモニターに釘付けの守衛のコーヒーに、睡眠薬が配合された角砂糖を投入します。
守衛が眠りについたところで、バジルたちはレッカー車をアパートに入れて、マルコーニの愛車4台をボコボコにするのでした。
翌朝、マルコーニはフヌイエを犯人だと思い込んで、怒りを募らせます。

続いてフヌイエの自宅に、荷物に扮したカウチュが忍び込みます。
カウチュは彼の人体コレクションを次から次へと掃除機で吸い出し、屋上にいるバジルたちに届けていきます。掃除機で吸い込めない大きなコレクションは、風船につないで運びました。
そして帰宅したフヌイエは、マルコーニが大切なコレクションを盗んだと勘違いして激怒するのでした。
作戦が大成功して、満足したバジルはカウチュをほめます。彼女もうれしそうにするのでした。

オーベルヴィリエ軍事会社の武器の出荷中、バジル一行は大量のハチを詰めたビンをセットして、破壊工作に取りかかります。
対岸では廃品で作った大砲の中にフラカスが入っており、準備万端です。人間大砲の記録を更新するために、レミントンはビデオカメラを持ってスタンバイしていました。
ところが、廃品で作った大砲が誤作動して、フラカスは突如上空へと打ち上げられてしまいます。彼は川に落ちて一命を取り留め、今後はバジルが自ら大砲の中に入って発射されました。
バジルが無事着地すると、ちょうどハチのビンが割れて周囲は大騒ぎとなっており、その隙にトラックを盗み出しました。
その後皆の元へ戻ると、レミントンが発射の場面の撮影に失敗しており、フラカスが怒りをぶつけていました。

その頃、マルコーニは移民の従業員を脅迫して、オーベルヴィリエ軍事会社の工場の破壊を企んでいました。
従業員の細工後、大砲の弾丸がセットされると大爆発して、辺りは騒然となるのでした。

【結】- ミックマックのあらすじ4

ミックマックのシーン2 今度はマルコーニの自宅に侵入したカウチュでしたが、脅迫に使えそうなネタを見つけられず困り果てます。
そんなところへマルコーニが帰宅して、カウチュは慌てて金庫の中に隠れます。
マルコーニはオーベルヴィリエ軍事会社の工場が大爆発したというニュースをチェックします。
すると、そこへ釈放されたブルンガの密使たちが現れます。彼らはバジルたちにはめられたのですが、マルコーニに復讐するためにやってきたのです。
マルコーニは拘束されて、密使たちのロシアンルーレットに恐怖するのでした。

ところが、突然密使が全員射殺されます。
やったのはフヌイエの私設スワット隊でした。フヌイエは密使の殺害をマルコーニになすりつけるつもりでしたが、2人で話しているうちに事情が明らかになっていきます。
そこへ屋上にいたバジルが見張りに捕まって、連行されてきました。2人はバジルの顔に見覚えがあり、彼こそが犯人だと確信します。誰に頼まれたのだと問われたバジルは、フリーでやっていると答えるのでした。
こうしてバジルは別の場所に連れて行かれて、絶望のあまり妄想の世界に逃避するのでした。
全員が去った後、冷蔵庫に身を隠していたカウチュが出てきます。寒さに震えながら電話をかけて、仲間たちに「プランB」を要請するのでした。

プランB は、バジルを救出するための大がかりな作戦です。
まずは昇降式の橋げたを上げて、ワゴン車を動けなくします。それからバジルが乗せられたリムジンの前にワゴン車を投下して急停車させ、リムジンを強力なマグネットで吊り上げました。
車の天井に武器が張りついて使えなくなり、用心棒たちは外へ逃げ出します。しかし、マルコーニとフヌイエは腕時計が張りついて動けなくなってしまうのでした。
その後、トランクから無傷で救出されたバジルは、喜びの中カウチュとキスをします。バジルは「もう1回」と催促して、2人は皆の前で何度もキスをするのでした。

こうしてマルコーニとフヌイエは、バジルたちに目隠しをされて捕らえられました。2人は音を頼りに、旅客機でどこかを移動中であると想像します。
2人が着いた先は、アラブかアフリカかどこかの砂漠地帯でした。黒装束の集団の一人がフヌイエの口に手榴弾を突っ込み、マルコーニの足下に地雷を設置します。
それから彼らは戦争で亡くなった家族の遺影などを2人に見せつけました。
切羽詰まった2人は、黒装束の集団に向かって命乞いを始めます。テロリストに武器を売っていたことを暴露したり、「キレイな戦争をする地域にしか武器を売らない」などと言って大泣きするのでした。
それを聞き終えた黒装束の集団は、脅しに使った武器がガラクタであること、ここは砂漠地帯ではなくパリの川の近くであること(飛行機の離陸音などで演出していた)、自分たちの正体がバジル一行であることを明かしました。

おまけにバジルたちは、2人の自白の一部始終をビデオカメラに収めており、その動画をYouTubeに投稿します。
瞬く間に動画は拡散され、その後マルコーニは逮捕されて、フヌイエは行方不明となるのでした。
こうして復讐を果たせたバジルは、カウチュと結ばれて幸せな日々を送ります。
ピエールが女性用の衣服を動かす仕掛けを完成させる場面で、物語は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

観終わった後ほのぼのとする、とても愛らしくて夢のある作品でした。ジュネ監督らしいかわいくてオシャレな世界観ですが、内包されたテーマは至って真面目で、バジル一行を通して家族の在り方についても考えさせられました。復讐劇といっても決して残酷な方法は使わず、相手をユーモラスにこらしめるバジルの手腕には驚かされました(実はかなりクレバーな人物です)。個人的には監督の代表作である「アメリ」よりも好きです。

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