映画:メランコリック

「メランコリック」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

コメディ映画

メランコリックの紹介:近所の寂れた銭湯で深夜あり得ない裏稼業が営まれていたら…それに巻き込まれた東大出のフリーターの気づきと成長を描いた2018年公開のサスペンス・コメディ。本作の発案者でありプロデューサーの皆川暢二が主演の和彦役を演じ、その同僚松本役を演じた磯崎義知はアクションシーンの構成/演出を担当した。監督/脚本/編集を担当した田中征爾の長編初監督作品であり、第31回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門監督賞、第21回ウディネファーイースト映画祭新人監督作品賞など数々の賞を受賞している。

あらすじ動画

メランコリックの主な出演者

鍋岡和彦(皆川暢二※プロデューサー)、松本晃(磯崎義知※アクションシーンの構成/演出)、副島百合(吉田芽吹)、「松の湯」オーナー東(羽田真)、小寺(浜谷康幸)、田中(矢田政伸)、アンジェラ(ステファニー・アリエン)、和彦の父修一(山下ケイジ)、母惠子(新海ひろ子)、田村(大久保裕太)、関根(蒲池貴範※助監督)など。

メランコリックのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①東大卒の一人っ子で実家暮らしのフリーター和彦は、成行きで近所の銭湯松の湯のバイトになり、深夜その風呂場で殺人と死体処理が行われている事を知る。それはオーナーの東がヤクザの田中への借金のカタに強要されている裏稼業だが、東が殺し屋小寺を従業員として雇いノルマをこなしている。②口止め半分でその作業を手伝う羽目になった和彦は、百合という初めての恋人を得た事も相まって、にわかに充足感と優越感を得るが、同期で中卒の松本も実はプロの殺し屋として雇われたと知り、疎外感に打ちひしがれる。③小寺が襲撃に失敗して死亡。田中は松本をスカウトし、和彦を育てるか殺すかと言い出した事で、東と和彦に同情した松本は田中殺害を決意。和彦にこのままでは和彦や家族も危険だし、腹を括って彼女と別れ、田中殺害=松の湯救済に協力するかと迫り、相棒となるが…。

【起】– メランコリックのあらすじ1

メランコリックのシーン1

画像引用元:YouTube / メランコリックトレーラー映像

冬の夜、静かな住宅街。ジャンパーの男=関根が車でやって来た元締めのヤクザ=田中に少量のヤクを渡しますが「混ぜモン売りさばいてるって噂があるけど」と言われて否定します。

田中は笑って立ち去りますが、関根は別の車の男に拉致られ、降ろされる際に暴れてノされます。

彼は、寂れた銭湯のタイルの上で正座させられた姿で気づきますが、拉致った男にナイフの一突きで殺害されます。

東大法学部卒の鍋岡和彦は一人っ子で実家暮らしのフリーター。初老の真面目な会社員の父親と専業の母親は夫婦仲もよく、卒業以来フリーター生活を続けている息子を責める様子はありません。

3人は今宵も戸建の狭いダイニングで夕食を囲みますが、和彦は無口で存在感が無いため、間違って風呂の湯を抜かれてしまい、やむなく近所の銭湯『松の湯』に行くことに。

松の湯は昔ながらの銭湯で、客は受付で入湯料を払い、ロッカーのカギと小さなタオルを受け取り男湯、女湯へと入る仕組みで、風呂上がりにはセルフで「バイト募集」の貼り紙がある冷蔵庫から飲料を取り一息ついて帰るのです。

彼がそうしてジュースを飲み始めた時、高校時代の同級生副島(そえじま)百合に声を掛けられます。

彼女は「たまに広い風呂に入りたくなって」などと話しますが、和彦は気の無い素振りで口ごもるだけで会話は続かず、同窓会に行くかと聞かれ、咄嗟に行かないと答えてしまいます。

実は彼は、同窓生のグループラインをマメにチェックしていて、その会場が実業家として大成した同級生田村がオーナーのバーである事が気に入らなかったのです。

和彦は「東大出だからお仕事大変だよね…」とへこむ彼女に、やむなくの体で行くと言い、百合は笑顔で「やった!」と呟き、帰って行きます。

同窓会当日。和彦は、大勢に囲まれついにはピアノまで弾き始めた田村を横目に見ながら一人寂しく料理をつまんでいましたが、百合に気づかれ、階段に並んで座って話し始めます。

彼女は、高校時代地味だった田村に媚びる友人たちを蔑み、和彦の事をあれこれと聞きますが、はぐらかされるうち「一流企業に就職したが挫折して休職中」だと解釈し「松の湯でのんびりバイトでもしたら?」と勧めます。

和彦は「私も行く楽しみが増える」という彼女の笑顔に押され、早速面接を受けに行きます。

松の湯のオーナー東は落ち着いた初老の男で、たった4行のきれいな学歴を見て「東大出てるのにずっとアルバイト?なんで?」と聞き「特に理由は無いです」と言われたものの、あっさり採用を決めます。

またその直後にもう一人、金髪で明るく人懐っこい松本晃がやってきますが、免許の欄は埋まっているものの学歴は中卒、しかも字が汚くて読めません。

東は彼もあっさり採用し「掃除とか好き?」と聞き、松本は明るく「はい!ていうか風呂が好きっすね!」と笑い、和彦にも「おなしゃす!」と頭を下げます。

和彦は、その件をぼそりと両親に報告し「がんばって」と言われます。

バイト初日。銭湯の仕事は開店前のシャンプーなどの補充や清掃、タオルたたみ、開店したら受付業務、釜場の管理、閉店後は再び清掃業務と様々ですが、燃料式のボイラーは当面東と先輩従業員の小寺が担当する事に。

ボサボサ髪のヒゲ面で無愛想な小寺は、実は先日関根をその風呂場で殺害した男ですが、2人は知る由がありません。

和彦はいきなり松本のマウントを取りますが、東大出をツッコまれ、明るく受け流されます。

また早速百合が来て飲みに誘われ、楽しい一時を過ごしますが、深夜になっても銭湯の明かりが点いている事を不思議に思います。

翌日、和彦は、東と松本が話し込んでいた事が気になり、東にその内容を聞きますが「知る立場に無い人間が、知っちゃいけない事を知ってしまうって事が、世の中、一番危ない事なんだ。だからあんまり余分な事に首突っ込むんじゃないよ」とキツイ口調でたしなめられます。

また終業後、東に、松本は帰ったと言われ、急かされるように銭湯を出た和彦は、入れ替わりに黒いボックスワゴンが乗りつけたのを見て、こっそり裏口から戻って中の様子を窺い、愕然とします。

風呂場には血まみれの死体があり、ナイフを持った小寺と東が、あたかも一仕事終えたかのように、互いを労いのどかに話していたのです。

和彦は怯えて見つかり、小寺にナイフを向けられますが、東は彼を風呂場に入れて、死体の前で事情を打ち明けます。

終業後、松の湯の風呂場では、小寺が拉致してきた人間を殺害し、その死体を窯で焼き、翌日の営業のため清掃をしている、そしてその口封じの意味でも、今後は和彦にも清掃作業を手伝ってもらうと言うのです。

その作業は一切問答無用で、小寺は一切語らず、どちらも死体の男が殺されなければならない理由を考えないようにしているようでした。

和彦は覚悟を決め、明け方までかかって清掃を終え、東に上出来だと褒められますが、「ヤバい仕事だから」と封筒に入った”特別手当”を渡され「口外すれば申し訳ないが君も…」と釘を刺されます。

その金額を見た和彦は、大学卒業以来、初めて仕事においての達成感を感じ、出勤する父親と入れ違いで帰宅し、安らかな眠りにつきます。

次のページで起承転結の「承」を見る

次のページへ
1 2 3 4 5

「メランコリック」と同じカテゴリの映画

関連記事はこちら

こちらもおすすめ