「夜逃げ屋本舗」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想（1件）

夜逃げ屋本舗

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価格・情報の取得：2022-09-05

画像引用元：YouTube / 夜逃げ屋本舗トレーラー映像

1991年。東京都。

商店街の一角で玉本写真館を営む玉本勝利には、妻・豊子と2人の幼い娘がいました。妻の豊子はブランド品や海外旅行が大好きで、今年も旅行に連れていけと夫にせがんでいます。すると訪問していたスーツ姿のセールスマン風の男性が「暖かいところなどいかがでしょう」と声をかけました。豊子が喜ぶと、男性は親子4人で25万円、トラック代は別だと話します。

旅行代理店の人ではないのかと訝る豊子に、男性は名刺を差し出して自己紹介を行ないました。男は「ミッドナイト・ラン」という会社の源氏雅彦です。源氏は玉本夫妻に夜逃げの手配をしようというのでした。店の経営状態が悪化して破産せねばならないことを、玉本が妻に告げます。夜逃げなど恥ずかしいと言う豊子に源氏は「恥ずかしくありませんよ。誰にも見られませんから」と言います。（映画タイトル）

源氏はかつて家族が借金苦にあえいでいたときに、夜逃げ屋に救われた過去がありました。大人になった源氏は借金に苦しむ人を救うため、夜逃げ屋をしています。「ミッドナイト・ラン」は表向きは運送会社ですが、借金に苦しむ人たちを夜逃げさせる手配も担っています。

請け負った仕事は基本的にきっちりサポートしてこなしますが、借金を抱える経緯が意志薄弱で自業自得の者の場合は逃がすのではなく、それ相応の対処を行ないます。

「ミッドナイト・ラン」には源氏の右腕的存在の野口浩介、紅一点の女性・相沢康子、アルバイト社員の新藤恭がいます。

玉本家の財産の詳細を聞いた源氏は、大帝都信販のローンは踏み倒そうと決断しました。仕事道具の機材を購入した金は時効に持ち込むなど、それぞれの金によってあと始末を決めます。ミッドナイト・ランのパンフを見ていた豊子がオプションについて聞くと、源氏は喜びながら説明します。10万円を追加で支払うことで、夜逃げした先の就職や転校の手配などのアフターサービスをするというものです。夜逃げをして逃げ切れるか心配する玉本に、源氏は「私ども、プロですから」と胸を張ります。

チリ紙交換の業者を装った野口が、玉本写真館の隣人である理髪店の女性と話をします。近々熱海に3泊で旅行に行くと聞き、その日を夜逃げの決行日にしようと考えました。荷物を積み込むトラックを止める際に、気づかれないようにするためです。反対側の寿司屋に客として入った源氏はカウンターに座り、大将（店主）が午前3時に家を出て魚市場で仕入れをしていると情報を得ます。

相沢康子は移転先に飛び、住み込みで働ける仕事を見つけてきました。娘たちの転校手続きも済ませています。そんなことができるのかとアルバイトの新藤が舌を巻きますが、住民票を移さずとも転校手続きはできると康子は話します。

夜逃げ当日の夜。源氏は写真館に行くとカーテンを閉じたまま玉本一家に、必要なものだけ荷造りするよう告げます。豊子は自分の浪費癖が原因で破産したのではないかと嘆き、毛皮や宝石を置いていこうかと言い出しました。横で聞いた源氏が豊子の毛皮をチップ代わりに受け取り、玉本は「金に換えられるから」と宝石を持って行くよう告げます。

午前1時に玉本写真館前にミッドナイト・ランのトラックが到着すると、ボディ部分が可動して住居2階まで持ち上がりました。酔っ払いの通行人が目撃しますが、パブに潜入していた康子がすかさず店に引き込みます。荷物を次々に運び込みながら、野口は玉本に「夜逃げ証明書」へのサインを求めました。夜逃げをしたという張り紙を貼っておくことで事件性はないことを周囲に示せ、家主は次の人にすぐ貸せるのだと野口は話します。

玉本は自分の不甲斐なさに肩を落としますが、源氏が慰めます。

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