「妖怪シェアハウス－白馬の王子様じゃないん怪－」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想（2件）

画像引用元：YouTube / 妖怪シェアハウス－白馬の王子様じゃないん怪－トレーラー映像

井戸のなかではAITOが、呪いに囚われている伊和を殺そうと刀を振り下ろします。しかし伊和を助けて、澪が代わりに斬られました。なぜ伊和をかばうのかと聞くAITOに、澪は伊和が心の綺麗な優しい妖怪であると告げ、これからもずっと一緒にいたいからだと答えました。だから闇落ちから伊和を救いたいと話します。

そこへ沼田と満がやってきました。沼田が独鈷杵を使うと、まばゆい光がぱあっと拡がります。

独鈷杵のおかげで、澪たちはシェアハウスに戻っていました。澪のケガは消えており、伊和は澪をハグします。

AITOのバラのコサージュは枯れていました。酒井と詩子も正気に戻っており、みんな喜びます。それをこっそり隠れて見ていたAITOは、夢の部屋で作戦を練ります。

満は澪と妖怪4人を周のところへ案内しました。

大家である周は、正体が閻魔大王でした。息子の満は本当は、閻魔大王の第一補佐官・小野篁（たかむら）でした。澪たちはふたりの正体を知らされます。

AITOはレコードをかけると、全身を白い服でかためた者たちとダンスを踊ります。彼らは「ネオヒューマン・ユートピア」という理想世界を作ろうとしていました。AITOにより理想のAI恋人を得て満足した小梅やお菊、山姥、山びこらは「分断のない世界を」「ラブ＆ピース」を唱えています。

同じ頃、周あらため閻魔は澪たちに、人間が古き妖怪との絆を取り戻すか否かの、重大な分岐点だと話しました。古い妖怪たちが消滅するかもしれないと聞いて、澪は「絶対いやです！」と叫びました。すると澪の頭に、1本の角が生えました。ユニコーンのような角です。閻魔はそこにパワーを注入します。

澪は自室の布団に入ると、眠ることでAITOとコンタクトを取ろうとします。4人の妖怪は眠る澪を、廊下で見守ります。

澪は、AITOが率いる白い服のネオヒューマン・ユートピアへ行きます。澪はAITOに洗脳されたお菊、山姥、山びこ、小梅らに「AITOが待っているよ」と言われて、鍵を渡されます。

廊下から見ていた伊和は、布団のなかの澪が消えたと騒ぎました。さらに4人の妖怪はシェアハウスに閉じ込められて、外に出られなくなっていると気づきます。

澪は受け取った鍵を使って、白い扉を開きました。ドアノブを回してAITOに会います。このときの映像は映画冒頭のものと酷似しています。

AITOの正体は、新妖怪の「ネオゴースト」でした。古来の妖怪を滅ぼして、人類を征服しようとする存在なのです。AITOは澪に、欲望を捨てれば幸福になれると誘います。

いまいる妖怪を簡単にコントロールする周波数を見つけたと話すと、AITOはそれを流して旧妖怪をデリート（削除）しようと考えていると言いました。澪は、シェアハウスに閉じ込められた伊和たちが苦しんでいるのを見ます。

怒りを覚えた澪が「ふざけんな！」と怒鳴ると、頭に角が現れました。澪はAITOに、欲望こそが人間の原動力になるのだと語ります。怒りや苦しみがあるから、幸せや楽しさが味わえるのだと言い「欲望のない社会なんか糞くらえだ」と言いました。

AITOが澪の角を「僕の新社会には邪魔なんです」と切り落とします。澪に進化を促し、AITOと繋がろうと誘います。しかし澪は、傷ついた心すらも自分の一部だと主張します。

4人の妖怪が澪にテレパシーを送り、応援します。励まされた澪は、AITOにタックルします。

澪が切られた角を取り返すと、角は剣になりました。澪はその剣でAITOに向かいますが、斬る直前で寸止めします（殺したくないから）。

するとAITOは自ら剣を手に取ると、自分の胸に導きました。そのまま胸に刺します。

澪は激しく動揺し、消滅するAITOを見ながら泣きじゃくります。AITOは「これが愛なのかな」と澪へ告白しつつ、消えました。AITOは澪を愛したことで、自らを消去する道を選択しました。

AITO消滅により、みんな元通りになります。アマビエと河童も復活し、喜びます。

大団円になったことを、シェアハウスでは喜びました。「閻魔の血を引く者たちが、どうこれからの困難を乗り越えていくのか楽しみじゃ」と閻魔が言いますが、その視線の先には澪がいました。（澪は閻魔の血を引く者？）

澪はAITOとのことを題材にして、新たに小説に書きました。出勤する澪は、AITOに似た者とすれ違ったように感じて振り返りますが、そこには誰もいませんでした…。

（エンドロール）

NGシーンや撮影風景、舞台裏の映像。