映画:福福荘の福ちゃん

「福福荘の福ちゃん」のネタバレあらすじと結末

コメディ映画

福福荘の福ちゃんの紹介:2014年の日本・イギリス・台湾・イタリア・ドイツの合作。お笑いトリオ・森三中の大島美幸の映画初主演作。見事に男性役を演じきった大島はモントリオール・ファンタジア国際映画祭にて最優秀主演女優賞に輝いた。監督・脚本はコミカルな人間像を描くことに長けた藤田洋介。32歳の福ちゃんは、お人好しな女性恐怖症。ある時初恋相手と再会した福ちゃんは、彼女への想いを再燃させるのだが…。

あらすじ動画

福福荘の福ちゃんの主な出演者

福田辰夫 (大島美幸)、杉浦千穂(水川あさみ)、シマッチ(荒川良々)、馬淵典彦(芹澤興人)、野々下彰(飯田あさと)、下田悠子 (平岩紙)、島木良美(黒川芽以)、笠原克子(山田真歩)、沼倉ヒサシ(北見敏之)、女店主(真行寺君枝)

福福荘の福ちゃんのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 福福荘の福ちゃんのあらすじ1

福田辰夫こと通称福ちゃんは、ぽっちゃり体型の32歳。十数年前に上京してから、塗装工としてまじめに働いてきました。“馬鹿”がつくほどお人好しの福ちゃんは、昼は同僚の仲たがいをまとめ、夜は上京以来ずっと住んでいるボロアパート『福福荘』で、訳あり住人のトラブルを解決する慌ただしい日々。人に信頼される福ちゃんですが、恋愛にはどうも奥手で、”彼女いない歴”=年齢という状況。そんな福ちゃんを同僚で親友のシマッチは、何とかいい人と出会わせたいといつも気にかけていました。

凧が大好きで絵が得意な福ちゃんが、仕事を終えて趣味の時間を部屋で楽しんでいると、福福荘の住人の野々下が助けを求めて来ます。野々下の隣室の馬淵が、部屋で大蛇を飼っているのです。下着泥棒の経験があり精神を病んでいる野々下と、東大出身ながら無職の馬淵との諍いは一筋縄ではいかないものの、福ちゃんの人柄にかかればあっという間に解決。福ちゃんは、友人のいない孤独な2人を見事に交流させるのでした。

ある日、シマッチは妻の良美と結託し、食事会と称して福ちゃんに内緒で克子という女性を連れてきます。寝耳に水の福ちゃんは2人の魂胆に怒って、克子と会話さえしませんでした。それでもシマッチと良美は日を改めて、克子とのピクニックをセッティングします。ところが福ちゃんは、ピクニックを羨ましがった馬淵と野々下を連れてきました。相変わらず男友達としかつるまない福ちゃんに、結局克子は愛想をつかします。克子の目には、福ちゃんが心に闇を抱えていると映りました。克子にはそっぽを向かれた福ちゃんですが、皮肉にも馬淵と野々下との友情は深まっていきます。

【承】- 福福荘の福ちゃんのあらすじ2

大手外資系企業のOL千穂は、著名な写真家沼倉の名を冠した賞に応募し大賞に輝きます。当初は安定した生活を投げ売ってまで、プロになるつもりは無かった千穂ですが、沼倉に見初められたことを自信にし、思い切って退職しました。沼倉のサイン会でそれを打明けた千穂は、彼のアトリエに招待されます。ところが沼倉が千穂の作品を大賞に選んだ理由は、ただの下心でしかなかったのです。服を脱ぎ合って撮影しようと言っては、御託を並べて千穂に襲い掛かかってきた沼倉を、彼女はカメラで殴って抵抗し、逃げ出しました。

現実に落胆した千穂は、友人の悠子の部屋に入り浸り、朝から酒を飲んで堕落します。そんな千穂に悠子が、写真を続けるよう諭しますが、キレた千穂は近くの喫茶店に逃げ込みました。閉店時間までぼっとしていた千穂は、女店主にこれまでのいきさつを聞いてもらいます。すると達観した雰囲気の女店主は、「過去に誰かを傷つけたツケを払っているの」と語りました。その言葉が信じられない千穂でしたが、霊感のある女店主は、あなたに心をズタズタに傷つけられた太った男の子が見えると透視し、千穂はハッとします。それは千穂が中学生の時の過ちでした…。
なんと中学生の福ちゃんの初恋の相手が千穂でした。クラスでいじめられていた福ちゃんは、いじめっ子たちの仕業で千穂から嘘の告白をされ、その様子をビデオで撮影されたのです。以来福ちゃんは心に大きな傷を負って女性恐怖症になり、自身を守るために護身術を身に着けたのでした。

【転】- 福福荘の福ちゃんのあらすじ3

思い立った千穂は福福荘を訪ね、福ちゃんに中学時代の過ちを土下座して謝罪します。脳裏に辛かった日々が蘇った福ちゃんは、冷たく千穂を追い払いました。しかし気持ちを改めた福ちゃんは、千穂を追って「謝られないより、謝られた方がいい」と好物の焼き芋を渡し微笑みました。その時の福ちゃんの笑顔が、千穂の心を突き動かします。
福ちゃんの笑顔が気に入り、彼を写真のモデルにしたくなった千穂ですが、過去を思うとその旨を申し出ることなど出来ません。そこで千穂は悠子を連れて、福ちゃんが馬淵と野々下と共に凧上げに興じる姿を望遠レンズで撮影します。ところが人間不信の野々下が、自分が監視されていると誤解して激高し、千穂と悠子をにナイフを向けました。福ちゃんと馬淵が取り押さえて事なきを得ますが、千穂は正体を晒して正直な気持ちを伝えました。やはり福ちゃんは簡単に千穂の気持ちを信じませんでしたが、必死な彼女の姿を見て依頼に応じることにしました。

福ちゃんの撮影が始まりますが、慣れない状況に福ちゃんはド緊張。風景写真しか経験のない千穂もうまくリードが出来ません。福ちゃんが好きなものを食べれば、笑顔になると思った千穂は、とりあえずカレー屋に行くことに。ところが店のカレーは激辛で、そのうえ店主は水も出さない偏屈者。辛さに苦しむ千穂を助けるために福ちゃんは力づくで店主を制し、水を飲ませました。追ってくる店主から逃げきった2人は大笑い。千穂は福ちゃんの笑顔を写真に収めました。

その後も福ちゃんの撮影は続きました。千穂と親密に過ごすうちに、福ちゃんは再び彼女に恋心が…。福ちゃんは千穂の写真を携帯の待受け画像にして、じっと眺めました。心ここにあらずという様子で、仕事のミスも増えた福ちゃんを心配したシマッチは、千穂に直談判します。福ちゃんに対し恋愛感情を持っていないなら、誤解させるような行動はやめて欲しいと忠告したのでした。

【結】- 福福荘の福ちゃんのあらすじ4

シマッチの言葉で千穂が肩を落として帰宅すると、悠子から朗報が届きます。オカルト誌のライターである悠子は、同僚に千穂が撮りためた写真を見せ、福ちゃんの写真集の発売に漕ぎつけていたのです。
あっという間に『福福荘の福ちゃん』と題した写真集が敢行されました。出版のお祝い会には、福ちゃんの同僚や友人が招待されます。写真の素晴らしさを実感したシマッチは、先日の発言を千穂に謝罪しました。
会場に馬淵の姿がありましたが、野々下がいません。以前に四国のお遍路参りをした野々下は、最近では都内のお寺を巡って人々のために祈っているのです。今日のお参りを終わらせた野々下が、白装束で遅れて登場しました。ところが千穂にふいにカメラを向けられた野々下が激怒し、彼女に襲い掛かります。千穂は野々下にナイフを向けられますが、それを庇った福ちゃんが傷を負いました。

入院した福ちゃんを千穂が頻繁に見舞います。怪我を負っても千穂に会えて嬉しそうにしている福ちゃんを見たシマッチは、「友達としてでもいいから、福ちゃんと付き合って欲しい」と千穂に懇願します。しかし千穂は気持ちを一新させるため、世界各地を撮影する旅に出ると決意を固めていました。
千穂が去ってから、福ちゃんはすっかり元気を失います。それでも福ちゃんのお人好しは相変わらず。野々下の父親が謝罪に来ると「もっと早く彼の病気の深刻さに気付けばよかった」と、自分が頭を下げるのでした。福ちゃんが作った小さな凧は、入院中の野々下に届けられることに。福福荘の野々下の部屋から、荷物が運び出されました。

写真集の影響で福ちゃんはちょっぴり有名になりますが、生活に変化はありません。やがて福ちゃんは、遠くに行ってしまった千穂を忘れることにしました。
ある夜、野々下が住んでいた部屋に、新しい住人がやって来ます。なんとその正体は千穂でした。千穂は引越しそばの代わりに、福ちゃんが好きなカレーを作ってあいさつに来ます。いつの日か飲めなかった水を、千穂はたっぷりとグラスに注ぐのでした。

みんなの感想

ライターの感想

大島さんが本当に男性にしか見えなくて、潔さが心地よかったです。どんなに演技のうまい女優さんでもここまでは演じられないんじゃないかなと思いました。もともと好きな大島さんのことが、さらに好きになりました。作品自体はチープな印象は否めませんが、独特な人物描写に度々笑わせてもらいました。

映画の感想を投稿する

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

映画「福福荘の福ちゃん」の商品はこちら