「荒野はつらいよアリゾナより愛をこめて」のネタバレあらすじと結末の感想

コメディ映画

荒野はつらいよ~アリゾナより愛をこめて~の紹介:2014年公開のアメリカ映画。『テッド』のセス・マクファーレン監督が自ら主人公を演じる、コミカルな西部劇。銃も撃ったことのないオタク青年が、ミステリアスな美女と知り合ったのをきっかけに、悪党に戦いを挑んでいく姿が描かれる。

予告動画

荒野はつらいよアリゾナより愛をこめての主な出演者

アルバート・スターク(セス・マクファーレン)、アナ・バーンズ(シャーリーズ・セロン)、ルイーズ(アマンダ・セイフライド)、クリンチ・レザーウッド(リーアム・ニーソン)、エドワード(ジョヴァンニ・リビシ)、フォイ(ニール・パトリック・ハリス)、ルース(サラ・シルバーマン)、ジョージ・スターク(クリストファー・ヘイゲン)、コーチース(ウェス・ステューディ)、老いた探鉱者(マット・クラーク)、ルイス(エヴァン・ジョーンズ)、ベン(アーロン・マクファーソン)、保安官&ナレーター(レックス・リン)、チャーリー・ブランシェ(ブレット・リッカビー)、ミリー(アレックス・ボースタイン)、ダン(ラルフ・ガーマン)

荒野はつらいよアリゾナより愛をこめてのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①西部開拓時代、平和を愛するアルバートはすぐに決闘して銃をぶっ放すこの時代が大嫌い。それが元で恋人のルイーズに振られる。町へ悪名高いクリンチの妻・アナが身を隠しに来た。アルバートはアナと愛し合うように。 ②クリンチが町へ来たことで、アルバートはアナが人妻だったことを知る。クリンチと決闘したアルバートは工夫してみごと勝利し、アナとハッピーエンド。

【起】- 荒野はつらいよアリゾナより愛をこめてのあらすじ1

1882年、アメリカ・アリゾナ州。
この時代は、アメリカ開拓時代の真っただ中でした。
アリゾナ州の〝オールド・スタンプ〟という小さな町では、いままさに決闘が行なわれようとしています。
羊飼いの若い男アルバート・スタークが決闘を挑まれたのですが、その理由は「アルバートの飼っている羊が牧草を食べて、うちの牧場が台無しになった」というものでした。
アルバートは銃も持ったことがない平和を愛する男です。すぐさま「弁償する」と言い、円満に解決しました。
決闘を心待ちにしていた野次馬たちは、なんだよといった顔で解散します。
しかし…アルバートはこの時代が大嫌いでした。なんでもかんでもタフで銃をぶっ放せばいいものじゃない、平和が一番…そう心の底から思っています。
アルバートの家の羊は奔放すぎて、決闘の理由になるくらい野放しになっていました。屋根の上にいたりなんぞします。
オールド・スタンプでは開拓時代にふさわしく(?)、毎日町の誰かが死んでいました。
アルバートは「生まれてくる時代を間違った」と思いますが、生まれてしまったものは仕方ありません。
このアルバートの気持ちに同意してくれるのは、親友の男・エドワードくらいなものです。エドワードも人と対立するのが嫌いな、平和主義者でした。

アルバートは決闘を避けたために、付き合っていた女性・ルイーズにヘタレと思われて、別れを切り出されます。「自分磨きのために別れたい」というのは口から出まかせで、ルイーズはほとほと、アルバートのダメ男加減に愛想がつきたのです。
その頃、アルバートの親友のエドワードは、恋人のルースを待っていました。ルースは売春婦で、その日も15人の客を抱えて大変ですが、休憩時間にエドワードとデートに出かけます。
エドワードとルースは清いお付き合いをしていました。ルースは厳粛なカトリック教徒で、結婚までは夫となる男性に身体を許してはならないと思っています。それでも売春婦の仕事はしています。

振られて傷心のアルバートが両親と暮らす家に戻ると、屋根の上に羊が乗っていました。
エドワードとルースが訪問したので、町に1軒しかない居酒屋に繰り出して、アルバートはルイーズと別れたことを話します。
野生化した動物と、決闘にしか興味のない住民が暮らす町を嘆き、最悪な土地柄を嘆き、そんな西部で生まれた自分は、一体何を生きがいにしてすればよいのかと、アルバートは悩みました。
「ほんと、荒野はつらいよ…」とこぼしていると、隣の席の男に「うるさい」と言われ、アルバートは殴られます。
その夜、ルイーズに復縁を申し込みにアルバートは出向きますが、門前払いされました。

…クリンチ・レザーウッド率いる一団が、ミズーリ州・カンザスから逃げてきていました。
クリンチは西部にその名を轟かせる、極悪非道のガンマンです。
この時も強盗を働いて逃げてきたところでした。6人組の大所帯だと目立つので、しばらく分散して身をひそめようと考えます。

【承】- 荒野はつらいよアリゾナより愛をこめてのあらすじ2

クリンチは自分の妻アナ・バーンズにルイスをつけ、〝オールド・スタンプ〟へ行けと言いました。クリンチたちは〝シャーマン・クリーク〟へ行き、ほとぼりが冷めてから合流すると言います。

失恋で1週間半も家にひきこもりになったアルバートを心配し、エドワードが様子を見に来ました。アルバートが羊の世話をしないので、羊たちはすっかり毛が伸びて、巨大化しています。
久しぶりに町に出たアルバートは、自分を振ったルイーズが英国紳士風のキザなヒゲを生やした男・フォイと付き合っているのを目撃しました。自分磨きはやはり建前だと思い知ります。
町に珍しい氷が運ばれてきました。その氷の下敷きになって、その日も死者が出ました。
氷で圧死したジェームズ・アディソンの葬儀に、町じゅうの人が集まります。
その席で新参者の2人が現れました。兄のルイスと妹のアナだと噂されます。
夜、町に1軒しかない居酒屋にルイスとアナがやってきました。
酔っ払ったアルバートは、サンフランシスコに行きたいと思います。
居酒屋で揉め事が始まり、店中が乱闘騒ぎになりました。いつものことです。
この時の常として、アルバートはエドワードと「殴り合いをしている振り」をします。
そんな時、2階から男が落ちそうになりました。下には新たに町へ来てアナがいます。
とっさにアナを助けたアルバートは、親しくなりました。アルバートはアナに、先日までルイーズという恋人がいたのだけれども、振られた話をします。
その話を聞いたアナは、週末に行なわれる祭りで、自分がアルバートの恋人の振りをすると言い出しました。嫉妬でルイーズの気持ちを揺さぶる作戦です。
アナのお目付け役のルイスは、先の居酒屋の乱闘騒ぎの時に牧師の息子を撃ってしまい、投獄されています。

週末に〝カウンティ・フェア〟という祭りが催されました。
アナを祭りに案内したアルバートは、楽しいひとときを過ごします。
ルイーズと恋人・フォイと出くわしたアナは、わざとアルバートと親しげに振る舞いました。
フォイとルイーズは、1セントを賭けて射的で競おうと言い出します。
フォイは6発すべて的に的中させましたが、アルバートはすべて外してしまいました。
その時アナが「すべて当てたらアルバートに1ドル寄越せ」と言います。
女が射的で当たるわけがないと侮ったフォイは、気前よく応じました。アナは二丁拳銃で全て当てます。
フォイは悔しがりつつも、約束通りに財布の中から1ドル札を出しました。町の連中は1ドル札など高価な紙幣は見たことがないので、思わずかぶっていた帽子を取って、1ドル札に敬意を表します。

【転】- 荒野はつらいよアリゾナより愛をこめてのあらすじ3

アルバートが女にかばわれたことをネタにして、フォイがからかいました。それがきっかけで、アルバートとフォイは1週間後に決闘することになりました。

アルバートは早くも弱気になりましたが、アナは「これがチャンス」と言います。決闘で勝てば、ルイーズもアルバートを見直すのではないかと告げました。
ところがアルバートは今まで、射撃をきちんとできたためしがないのです。
それをアナに告げると「荒野へ行って1週間後の決闘までに、練習をしよう」ということになりました。
荒野の柵の上に瓶を置き、それを的にして射撃の訓練を開始しますが、アルバートは至近距離でも当てることができません。
それでもアナは根気よく教え続け、アルバートの腕前も徐々に上達していきます。
それと共に、アナとアルバートは互いに惹かれ合うようになりました。

その頃、ルイスは看守を倒して脱獄します。
決闘の前の夜、アルバートはアナとダンスパーティに出かけました。アナのドレス姿に、アルバートは見とれます。
立ち去り際、アナは挑発してフォイと酒の早飲み勝負をします。その酒にこっそり下剤を仕込みました。
アナを送って行ったアルバートは、感謝のしるしとして、この時代には貴重な「笑顔を浮かべている人物の写真」をプレゼントします。この時代に写真を撮るためには同じポーズで30秒保っていないとならず、笑顔を30秒間浮かべ続けた男性の苦労を思うと、アナは思わず笑ってしまいます。
立ち去り際、アルバートはアナにキスをしました。それを、ルイスが建物の影から目撃します。
帰り道、納屋から光が漏れ出ているのを見たアルバートは、その納屋の扉を開きました。
そこにはドク・ブラウン(映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で重要な役割をする博士)がデロリアン号を隠していました。ドクはアルバートになんでもないとごまかします。
その夜ルイーズはフォイに、決闘はやめたほうがよいのではないかと助言しました。負けた方が死ぬから、後味が悪いだろうと言います。
フォイはそんなことはないと否定しながらも、途中からお腹がぐるぐる鳴り始めました。トイレへ駆け込みます。

翌朝、アナの元へ夫・クリンチがやってきました。クリンチはルイスから妻の不貞(夫以外の者とキスしていたこと)を聞き、アナを問い詰めます。
町ではアルバートとフォイの決闘を見に、町中の人が野次馬で集まっていました。ところが時間になってもフォイが来ません。

【結】- 荒野はつらいよアリゾナより愛をこめてのあらすじ4

遅れて現れたフォイは、ふらふらでした。下痢が止まらず、野次馬の帽子を借りて用を足します。
アルバートは決闘をやめることにしました。フォイとルイーズにそう告げて立ち去ります。
アナがやってこなかったことを心配したアルバートは、アナを訪問します。しかし部屋はもぬけの殻でした。
居酒屋でエドワードに相談していると、店へクリンチがやってきて、妻にキスした人物は名乗り出ろと言います。
アルバートはアナが人妻だったことを初めて知り、おどろきました。名乗り出る者がいなかったので、クリンチは手近にいた町民を1人撃ち、「明日の正午、大通りに会いに来い」「名乗り出ないと1日1人ずつ殺す」と言って去ります。

クリンチはアナを問い詰めて、キスした相手がアルバートと知りました。直後、アナはクリンチを殴って気絶させます。
クリンチが倒れた時、ちょうどズボンが脱げかけました。露出したクリンチの尻を見て、アナは花を飾ります。
アナがアルバートを訪ねると、アルバートはサンフランシスコへ行くと言って荷造りをしていました。そして、アナになぜ夫がいると言わなかったと責めます。
アナは、自分が9歳の時に無理やり結婚させられたと告げました。「彼は3カウントの時に2で撃つ」とアドバイスして去ります。
続いてクリンチが現れました。アルバートは羊の群れの中にまぎれ、馬で逃走します。
クリンチたちは追跡しますが、SLに道を塞がれてアルバートに逃げられました。
そのSLに乗って逃げたアルバートですが、見知らぬ土地で先住民族と出会い、ピンチに陥ります。

先住民たちはアルバートを火あぶりにしようとしますが、アルバートが先住民の言葉を話したのでおどろきました。アルバートはいわゆるオタクで、先住民以外の言葉も勉強してマスターしています。
先住民と意気投合したアルバートは、火あぶりを免れました。部族の酒を呑んでトリップし、奇妙な夢を見ます。
夢から覚めた時、「黒いコンドルを見たならば、真の勇気を持っているあかし。幸福が手に入る」と言われました。
翌日、コーチーズ族長らと別れを惜しみながら、アルバートは町へ戻ります。

クリンチの待つ大通りへ行ったアルバートは、クリンチと決闘をすることになりました。
アナからアドバイスを得ていたアルバートは、3カウントの1で撃ちます。
弾はクリンチの左腕をかすっただけでした。クリンチは不敵に笑います。
ところがアルバートも自分の腕前が大したことないと知っています。そこで先住民の知恵を借り、毒蛇の毒を銃弾に塗っていました。そのヘビのうんちくを話し終わる前に、クリンチは死にます。
ルイーズがアルバートに復縁してもよいと言いますが、アルバートは「自分磨きをする」と言って断りました。そしてアナと共に歩む道を選びます。
アナが「クリンチには懸賞金がかかっていたので、大金が入る」と言いました。
アルバートとアナは羊に囲まれ、幸福に暮らしました。

(エンド途中)射的の男、ジャンゴ(映画『ジャンゴ 繋がれざる者』の主人公)に撃たれる。
(エンド後)ジャンゴが「ふざけんな、白人女を寄越せ」と言う。

みんなの感想

ライターの感想

…下品なネタが多いですが、いっぽうでゴージャスなカメオ出演者も多いこの作品。
バカバカしくもあり、それでもちゃんと西部劇の形を取っているところが、アッパレ。
西部劇っていうとガンマンばかり…というイメージだけど、そう、絶対にこういう平和主義者だって、いたと思うんだよね。
突然出てくるヒゲのダンスは、そこだけ突如ミュージカルっぽくなり、しばらく頭のなかでぐるぐるめぐります。

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