映画:隣の影

「隣の影」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

コメディ映画

隣の影の紹介:北欧のテラスハウスで起こった些細な隣人トラブルがあり得ない惨劇へと発展する2017年制作のブラック・コメディ。監督/脚本は”北欧ニューウェーブ”の俊英ハーフシュテイン・グンナル・シーグルズソン。曲者の老女を演じるのはアイスランドの人気コメディアンで女優のエッダ・ビヨルグヴィンズドッテル。第90回アカデミー賞外国語映画賞を始め、自国アイスランドのアカデミー賞を総ナメにし、日本でもSKIPシティ国際Dシネマ映画祭コンペティション部門監督賞を受賞している。

あらすじ動画

隣の影の主な出演者

アトリ(ステインソウル・フロアル・ステインソウルソン)、その両親インガ(エッダ・ビヨルグヴィンズドッテル)、バルドウィン(シグルヅル・シグルヨンソン)、隣人コンラウズ(ソルステイン・バフマン)、その妻エイビョルグ(セルマ・ビヨルンズドッテル)、アトリの妻アグネス(ラウラ・ヨハナ・ヨンズドッテル)、その娘アウサ(Sigrídur Sigurpálsdóttir Scheving)、アトリの元カノ=ラケル(Dóra Jóhannsdóttir)など。

隣の影のネタバレあらすじ

【起】– 隣の影のあらすじ1

隣の影のシーン1

画像引用元:YouTube / 隣の影トレーラー映像

夏のアイスランド、レイキャビク。アトリは妻子持ちの人の良さそうな30代ほどの男性ですが、一家が暮らす共同住宅は壁が薄く、夜は近所の喘ぎ声が響き渡り、気になって眠れません。

そこで一人こそこそ起き出してパソコンで元カノ=ラケルとのプライベートポルノを見ていたところ妻のアグネスに見つかり、問答無用で追い出されます。「浮気じゃない!」と言い訳してもムダでした。

とりあえず彼は、閑静な住宅街で暮らす老親の家に身を寄せますが、母親のインガはあまり良しとは思ってないようです。

両親の家は大型で近代的なテラスハウスの端にあり、広い庭には1本の大木があって、隣家の庭に大きな影を作っています。

父親バルドウィンはマメに庭の芝刈りをし、中高年の男声合唱サークルで歌うのが趣味の穏やかな老人ですが、感情的で気が強く口が達者な妻インガには、頭が上がりません。

また夫妻には、アトリの兄でウッギという息子もいましたが、長らく消息不明で自殺の噂がありました。

インガはその哀しみをペルシャ猫のクスクスを飼う事で紛わせてはいますが、ウッギの遺体は見つかっておらず、全てを”ウッギがいつ戻ってもいいように”して、未だに帰りを待っているのです。

一方、大木が影を落とす隣家には、工作が趣味の中年男コンラウズと少々若い後妻の中年女性エイビョルグが住んでいます。

夫妻は現在鋭意妊活中で、エイビョルグはテラスで日光浴をしたり、日々ロードバイクで愛犬のシェパード=アスクルの散歩をしたりと健康に気を配り、コンラウズはそんな妻にストレスを与えないよう気を使っています。

ところが大木のせいで庭が影になり、日光浴の最中に電動芝刈り機を使われるなどがひどいストレスになっており、これまで何度もせめて剪定だけでもと申し入れていますが、先延ばしにされています。

バルドウィンはそのたび言い訳をし庭師も頼みますが、インガが「前は何も言わなかったのに”自転車女”が来てから文句を言うようになった」と逆恨みし、頑固に拒み続けているのです。

彼女はエイビョルグにいわれなき闘争心を抱き、顔を合わせれば皮肉で罵り、些細な反撃にも盛大に仕返しするのを信条としています。

木の苦情の際には「アスクルに寄生虫がいる」「マヌケ男(コンラウズ)に文句を言わせてる」と言いがかりをつけ、アスクルがバルドウィン邸の庭にした糞をエイビョルグの顔めがけて投げつけたのです。

そんな中、アトリが彼の浮気原因で出戻ったとなれば、それこそただの居候。彼女が決めたウッギのためのルールが破られるたび、眉をしかめるのです。

一方アトリと言えば、インガにイヤな顔をされながらもウッギの古い車に乗り、とりあえずは自宅に戻ろうとしますが、鍵が変えてあって入れません。

そこで幼い娘アウサの幼稚園で待ち伏せしますが逃げられ、アグネスの勤務先まで追いかけ、強引に自宅の鍵を奪おうとしますが、彼女の同僚に取り押さえられ、追い出されます。

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みんなの感想(1件)

ライターの感想

夏とはいえ北欧の寒々しい背景の中、淡々と進む3家族の人間模様、そのありがちでも当人にとっては大問題の些末な揉め事の積み重ねが、一大事を引き起こすというシュールな人間ドラマだと思います。
曲者のインガ婆さんを演じたエッダ・ビヨルグヴィンズドッテルは、コメディアンとして知られている女優さんだそうで、失った長男を想い、自業自得とはいえ孤独に喘ぎねじ曲がっていく気持ちも分らないではないですが、若い利口なシェパードをルンルン気分で剥製にしに行くくだりはいかんせん笑えず;どちらにしても名女優の貫録は十分で、北欧の連続ドラマ「ヴァルハラ連続殺人事件」にも出演されているようなので興味のある方は是非。
その夫バルドウィン役のシグルヅル・シグルヨンソンが実に好々爺で正論をかますんですが、妻にも隣人にも我慢に我慢を重ねた結果、ああなってしまったのもとてもよく分ります。
北欧はそれでなくとも日照時間が短いそうで、隣家の木のせいで庭のほとんどが影になるなんて気の毒としか言いようがない。高級そうな良い邸宅なのに。
大型犬好きさんや妊活中の方にはあまりおススメできませんが、やんごとなきストレスに悩まされ、ブラックな笑いに餓えている時にはうってつけかも。

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