映画:あゝひめゆりの塔

「あゝひめゆりの塔」のネタバレあらすじと結末

あゝひめゆりの塔の紹介:舛田利雄監督、吉永小百合主演の戦争映画。太平洋戦争末期の沖縄を舞台に、青春を奪われた看護婦の女学生の悲劇を描いていく。1968年日本製作。

あらすじ動画

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あゝひめゆりの塔の主な出演者

与那嶺和子(吉永小百合)、西里順一郎(浜田光夫)、比嘉トミ(和泉雅子)、与那嶺ハツ(乙羽信子)、野口貞信校長(中村翫右衛門)

あゝひめゆりの塔のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- あゝひめゆりの塔のあらすじ1

あゝひめゆりの塔のシーン1 物語の舞台は昭和18年、太平洋戦争末期の沖縄。このとき、師範学校では教師を夢見る女学生たちが熱心に勉強し、学友同士で楽しい時間を過ごしていました。和子もそんな女学生の一人で、いつか母ハツのような教師になりたいと考えていました。しかし、その裏で日本軍はアメリカ軍の猛攻に遭い、不利な状況に追い詰められていました。来たるアメリカとの戦いに備え、女学生の軍事訓練も厳しくなり、勉強に割かれる時間は少なくなっていきました。そんな中でも、和子ら女学生たちは笑顔を忘れず、歌を歌って明るく日々を過ごしていくのでした。

それから間もなく、サイパン島が玉砕したという知らせが沖縄に届きました。サイパン島はアメリカ軍のB29の基地となり、日本本土への空襲が間近に迫っていました。この事態を受けて、沖縄では学童の疎開を急いで進め、和子の母ハツは学童に帯同して本土行きの船、対馬丸に乗り込むことになりました。子どもとの別れを悲しむ家族らの中にまじり、和子も対馬丸の見送りに向かいました。港への立ち入りは制限されていたため、和子たちは去りゆく対馬丸をこの目で確かめることはできませんでしたが、海からは対馬丸に乗った学童たちが歌う「ふるさと」が聞こえてきました。和子たちはその歌に感動し、ともにその歌を歌うのでした。

ところが、対馬丸はアメリカ軍の潜水艦の攻撃を受けて撃沈してしまいます。その知らせにショックを受けた和子は呆然としながら「ふるさと」のメロディをピアノで弾きました。弟の武に止められるまで、和子は延々とピアノを弾き続けていました。

それからすぐ、アメリカ軍による沖縄への空襲が開始されました。和子たちが通う学校も被害に遭いましたが、師範学校の男子部がすぐに駆けつけてくれたおかげで、火はすぐに消され、倒壊の危険が取り除かれまし。男子部の中には、和子が気になる男子学生もいました。彼の名前は西里、かつて和子たちの女学校の運動会に忍び込んだ学生でした。和子ら女学生に見つかっても悪びれずふざける西里の姿は和子に強い印象を残し、西里もまた聡明な和子に思いを寄せるようになっていました。

【承】- あゝひめゆりの塔のあらすじ2

あゝひめゆりの塔のシーン2 その後、アメリカ軍は本土への空襲も始め、沖縄への空襲も本格化していきました。和子ら女学生たちは臨時の看護婦となり、戦闘で傷ついた兵士たちの治療にあたりました。そんな中、女学校の野口校長は空襲のために開催できずにいた卒業式を開くことを決めました。外でアメリカ軍機の爆音が響く中、和子が卒業生代表として涙ながらに挨拶をすると、同級生たちも泣き声をあげました。その後、和子たちは「仰げば尊し」を合唱、その歌声は負傷兵たちが休む病院の中にも響き渡りました。

昭和20年になると、アメリカ軍はついに沖縄に上陸、戦闘は激化の一途をたどりました。運び込まれる兵士が増える一方で、和子たちが働く陸軍病院はますます劣悪な環境になっていきました。雨や泥、兵士たちの尿で病院は不衛生になり、深刻な物資不足にも見舞われてしまいます。そんな中、女学生たちは物資運搬を手伝いますが、アメリカ軍機はそんな女学生たちにも容赦なく攻撃を加えてきました。この攻撃により、女学生が死ぬ事態も発生、和子の親友のトミは足に大怪我を負ってしまうのでした。

一方、和子は医師の助手につき、兵士の足や手が切断される光景を目の当たりにする日々を過ごしていました。精神がおかしくなりそうになる中、和子は戦闘に参加していた西里と久しぶりの再会を果たしました。通信隊に配属となった武と戦場で会ったと語る西里に、和子は弟の様子を尋ねてみました。しかし、西里はその質問に答えず、命を粗末にしてはいけないとだけ和子に語りかけてきました。このときの西里の様子から、和子は武が戦死したことを確信しました。

【転】- あゝひめゆりの塔のあらすじ3

あゝひめゆりの塔のシーン3 その後アメリカ軍はさらに進出、和子たちが働く病院は南方に移動せざるをえない状況となってしまいました。軍が下した決断は非情で、歩いて移動できない兵士は置いて行かれることとなりました。和子は足を負傷したトミをかついで移動させようとしますが、トミはこれ以上動くことが困難になっていました。必ずトラックに乗って後から移動すると語るトミの言葉を信じ、和子は学友とともにその場を離れるのでした。

激しい雨が降る中、和子たちが移動を続けていると、そこにショッキングな知らせが届きました。トミがあのまま残り、他の置いていかれた兵士たちと同じように、青酸カリ入りのミルクを飲んで死んだというのです。和子たちはトミの死を悲しみ、泣き崩れました。

その後、和子たちは海軍が拠点にしていた施設にたどり着き、そこである木箱を発見しました。その中に食料が入っていることを期待した和子たちでしたが、そこには大量の手榴弾だけが入っていました。和子たちは予想外の箱の中身に絶句するのでした。

和子たちはその後も激しい雨が降る中南下を続け、体力が限界に近づいていきました。そんな中、海軍が27日に総攻撃に出るという知らせが和子たちの元にもたらされます。そして迎えた27日、その日はアメリカ軍の空襲の音がまったく聞こえず、和子たちは海軍の総攻撃が始まったと思い、歓喜に沸きました。和子たちは川で水浴びをし、泥や垢を落として歌って踊り始めました。和子たちが久しぶりの楽しい時間に笑顔になっていると、そこに一機の戦闘機が近づいてきました。和子たちはそれが日本軍の戦闘機と思いましたが、その正体はアメリカ軍の戦闘機でした。戦闘機は無慈悲に水浴びしていた女学生に銃弾を浴びせ、多数の女学生が帰らぬ人となりました。奇跡的に和子は生き延びましたが、目の前に広がる光景に大きなショックを覚えました。

それから時が経ち、和子ら女学生は洞窟の中で負傷兵の治療にあたり、男子部は別の洞窟の中に身を潜め、アメリカ軍への反撃の時を窺っていました。そんな男子部の元に、突然野口校長が軍司令部の命令を伝えるために現れました。「鉄血勤皇隊は果敢にその任務を完遂したるによって、ここに解散を命ず」…男子部の学生たちはその命令が敗走を意味していることを理解し、その場に泣き崩れました。野口校長はそんな生徒たちに謝罪し、最後まで生き抜くよう励ましました。

【結】- あゝひめゆりの塔のあらすじ4

あゝひめゆりの塔のシーン2 その後、女学生にもこの命令を伝えるため、野口校長は西里を護衛につけてその場を後にしました。しかし、女学生たちがいる洞窟の途上にある浜辺で、野口校長は戦闘機の攻撃を受けて帰らぬ人となってしまいます。なんとか西里が浜辺を突破し、女学生たちに野口校長の死を伝えると、和子たちは野口校長を浜辺に置いていくことはできないと泣き出しました。その後、和子たちは西里とともに野口校長が倒れる浜辺に向かいましたが、野口校長の死体にたどり着くことはできず、西里が戦闘機の攻撃で亡くなってしまいました。

その後洞窟に戻った和子たちと教員たちは野口校長の遺志を継ぎ、この洞窟を脱出して最後まで生きる努力を続けることを心に誓いました。その夜、和子たちは洞窟の水で体や髪を洗い、身だしなみを整えると、残されたわずかな食料を口にしました。その後、和子は沖縄の民謡「浜千鳥節」を学友たちとともに歌い、その音色に合わせて踊りました。

その最中に、突然洞窟を脱出することとなり、ただちに第一班が洞窟を出て行きました。頃合いを見て、第二、第三班も洞窟を出る予定でしたが、第一班が出て間もなく、外から爆撃音が聞こえてきました。洞窟にはガス弾が投げ込まれ、洞窟に残された和子ら女学生たちや教員たちは悲鳴を上げました。同じ頃、外では第一班で生き残った生徒二人が手榴弾を爆発させ、自害していました。

翌朝、和子が目を覚ますと、多くの学友たちや教員たちが亡くなっていました。そんな中、和子によくなついていた後輩のチャコだけが意識を取り戻しました。この絶望的な状況の中、和子はチャコと抱き合いました。すると、そこにアメリカ軍のアナウンスが聞こえてきました。「ニッポンノミナサン、センソウハオワリマシタ」…アメリカ軍は投降を呼びかけてきましたが、和子とチャコはその言葉を信じることはできませんでした。

その後、和子とチャコは移動し、静かな崖の上に立ちました。そこで、和子は手榴弾のピンを外し、チャコを抱きしめました。手榴弾の爆発音とともに、和子とチャコはその場に倒れました。

沖縄戦で散った
殉国学徒の数は
師範中学女学校
あわせて千五〇三名
教え子を引率して
仆れた教師九二名
このように若い学徒の
犠牲者をだした戦争は
世界史上どこにも
その例をみないという

沖縄の海とこのメッセージを映し出し、映画は幕を閉じます。

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みんなの感想

ライターの感想

臨場感のある戦闘シーン、兵士たちの生々しい戦傷、夢を抱きながらも悲劇的な最期を迎えた女学生たちの姿を通じて、この映画の反戦メッセージが確かに伝わってきました。また、この作品を通じて、主演の吉永小百合が長い年月をかけて平和を訴え続けてきた理由も納得されました。戦争の愚かさを後世に伝える貴重な作品だと思います。

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