「うつくしいひと」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

うつくしいひとの紹介:2016年製作の日本映画。『アナザー Another』などの橋本愛、『横道世之介』などの高良健吾ら熊本県出身の俳優や文化人が顔をそろえたドラマ。見知らぬ男に尾行される母親を探偵と共に護衛しようとする女子大生が、その過程で高校生だった母と亡き父、二人と親しかった少年について知っていく。監督を務めるのは、『世界の中心で、愛をさけぶ』などの行定勲。学者の姜尚中、『シネマの天使』などの石田えり、『ある優しき殺人者の記録』などの米村亮太朗らも出演する。淡く切ないストーリーや、次々と映し出される熊本城や通潤橋をはじめとする熊本の名所が見どころ。

あらすじ動画

うつくしいひとの主な出演者

透子:橋本愛 謎の紳士:姜尚中 玉屋末吉:高良健吾 鈴子:石田えり 謎の女性:宮崎京 小柄な男:伊藤匠 黒木よしひろ 中川ひとみ 高崎恵理 油木田一清 島ゆいか 小原汰武

うつくしいひとのネタバレあらすじ

【起】– うつくしいひとのあらすじ1

うつくしいひとのシーン1

画像引用元:YouTube / うつくしいひとトレーラー映像

2015年。熊本県の阿蘇にある草千里ヶ浜。

一面ひろがる草原をゆっくりと歩く若い女性の後ろを、中年男性がゆっくりと歩いてついていきます。女性が男性のほうを振り返ると、それに気づいた男性は首から提げたカメラを女性に向けてシャッターを切ります。若い女性がまた前を向いて歩くと、男性もゆっくりとそのあとをついていきました。再び女性は男性を振り向くと、今度はじっと見つめます…。(このシーンはあとで出てきます)

(映画タイトル)

ピンヒールを履いた謎の女性と帽子を深くかぶった小柄な男性が、城下町を歩きます。彼らは問屋街の倉庫の前で足を止めました。そこには『玉屋末吉探偵事務所』という看板が掲げられています。事務所の看板は古めかしいもので、年季の入ったものでした。

階段を上がって倉庫の二階へ上がると、そこが玉屋の探偵事務所でした。扉の前に仁王立ちした女性は、そのままずかずかと事務所に入り込みました。どうやら玉屋に依頼をするようです。

ふたりにコーヒーを出した玉屋は、「そいで、くまモンがどぎゃんしたとですか」と女性に質問しました。すると女性は玉屋に依頼内容に関わることを、こそこそと耳打ちします。「それは一大事」と玉屋は相槌を打ちました。女性が出したタバコにマッチで火をつけた玉屋は「大丈夫です。探偵の口は堅かですけん、どぎゃんこつあったっちゃあ口外せんです」と二つ返事で依頼を引き受けました。

熊本市の繁華街の片隅には、小さな本屋とカフェが一体となった情緒のあるお店『橙(だいだい)書店』があります。その店でアルバイトをしているのは、女子大生の透子です。

透子が常連客と思しき男女にコーヒーを淹れていると、男友だちの田上(たのうえ)がやってきました。田上は透子になにか話がありそうで口を開きかけますが、そのときちょうど本屋のドアベルが鳴りました。透子はカフェを出て隣の本屋のほうへ接客に行き、田上はそのあいだ、カフェで待ちます。

本屋には黒いロングコートを纏った中年の紳士がいました。紳士は「面白い本ばかり揃えてるね」と透子に話します。「君のお勧めはあるかな」と聞いた紳士は、ふと透子に年齢を聞きました。21歳だと透子が答えると、紳士は「若い女は美しい。でも…」と口をつぐみました。透子が「でも?」とことばの続きを促すと、「置いた女はもっと美しい」と言いました。「ホイットマンの詩だよ」と付け足したので、透子は「ああ」と納得します。

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