「おいしい家族」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

おいしい家族の紹介:2019年製作の日本映画。作家としても活躍するふくだももこが、自身の短編監督作「父の結婚」を原作に長編化。夫と別居中のキャリアウーマン、橙花は仕事もうまくいかず都会の生活に疲れ気味。母の三回忌を迎え、故郷の離島へ帰った橙花が見たのは、亡き母の服を着ている父の姿だった。出演は「君は月夜に光り輝く」の松本穂香、「九月の恋と出会うまで」の浜野謙太、「かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発」の板尾創路、「デイアンドナイト」の笠松将、「少女邂逅」のモトーラ世理奈。音楽は「マルサの女」「マルタイの女」などの伊丹十三監督作品を手がけた本多俊之。

あらすじ動画

おいしい家族の主な出演者

橙花(とうか) – 松本穂香 翠(みどり) – 笠松将 ダリア – モトーラ世理奈 瀧(タキ) – 三河悠冴 エビオ – 栁俊太郎 和生(かずお) – 浜野謙太 青治(せいじ) – 板尾創路

おいしい家族のネタバレあらすじ

【起】– おいしい家族のあらすじ1

おいしい家族のシーン1

画像引用元:YouTube / おいしい家族トレーラー映像

紅が塗られる唇があります。紅の色はさまざまに変わりました。しかし唇の持ち主はどの色も気に入らないらしく、「ふう」とため息をつきます。(映画タイトル)

2018年5月。

橙花(とうか)は東京・銀座にあるデパートの化粧品売り場で、販売員をしています。客にお勧めの口紅を塗って見せたのですが、唇の主である客は気に入らなかったらしく「微妙」と答えました。時間がないからと言って席を立った客は、次からは橙花ではなく違う人にしてくれと言っていて、橙花はショックを受けます。

仕事が終わってフランス料理店へ行った橙花は、気合を入れるためか店の前でルージュを引き直します。店で会ったのは別居中の夫・友川(ともかわ)です。夫は仕事が多忙で橙花とも好みが違っており、すれ違いばかりでした。

店でワインを注文しますが、赤を希望する橙花に対し夫は白ワインを頼みました。料理もすべて橙花と夫は違うものです。橙花は夫に、明日から実家へ行くと告げました。「母の三回忌、ついでに有給消化」と話す橙花に、夫は「お父さんによろしく伝えてくれ」と言いました。「別居中だけどよろしくって?」と思わず橙花が言い返し、気まずくなったところへ店員が、橙花たちの結婚記念日のお祝いだと言ってケーキを持ってきました。他の客が拍手を送ってくるなか、橙花と夫は困惑します。

夫と店を出た橙花が自動販売機で飲み物を買うと、当たりでもう1本もらえます。橙花が当たったコーヒーを夫に渡そうとすると、夫は「コーヒーは飲めない」と断ってタクシーに乗り込みました。結婚3年目ですが、橙花は夫のそんな好みすら知りませんでした。

翌日、橙花はフェリーに乗って故郷の離島へ渡ります。島は伊豆諸島の新島でした。橙花は島に戻るのが久しぶりです。船内の橙花に父・青治(せいじ)から電話がかかりました。昼過ぎくらいに着くと橙花は答えます。

港に着くと、弟の翠(みどり)が白い軽トラで迎えに来ていました。翠は島で暮らしており、橙花は車に乗せてもらって実家へ行きます。

それと同じ頃、高校生の少女・ダリアは教会で祈りを捧げていました。教会を出るとダリアは日傘をさして、鼻歌をくちずさみつつ歩きました。入江の横を通りかかると、同級生の瀧(たき)があおむけになって海に浮いていました。修学旅行の行き先がディズニーシーではなくディズニーランドだと言いながらダリアは瀧に近づくと、キスをしました。驚いた瀧は照れ隠しのように泳ぎ始めます。

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