「おじいさんと草原の小学校」のネタバレあらすじと結末の感想

おじいさんと草原の小学校の紹介:2010年制作のイギリス映画。世界最高齢の小学生として、ギネス記録を持つキマニ・ナンガ・マルゲの物語を実話に基づいて映画化した作品。84歳にしてケニアの小学校に入学したマルゲの姿を描いている。

予告動画

おじいさんと草原の小学校の主な出演者

ジェーン・オビンチェ(ナオミ・ハリス)、キマニ・ナンガ・マルゲ(オリヴァー・リトンド)、チャールズ・オビンチェ(トニー・キゴロギ)

おじいさんと草原の小学校のネタバレあらすじ

【起】- おじいさんと草原の小学校のあらすじ1

1953年、ケニアでは英国統治に対して、マウマウ団による反乱が起こります。この反乱により、何千人もの人が命を落とします。そして100万以上のキクユ族が収容所に送られました。独立の契機となりましたが、過去はまだ解決していません。
84歳のマルゲは、子供の頃お金がなくて学校に行くことが出来ませんでした。白人の農場で働いていましたが、キクユ族として立ち上がりました。
ケニア政府は全国民に対して、無料で小学校に通えることを発表します。子供をもつ親たちは小学校に駆け込みます。
ラジオ放送で聞いていたマルゲも、杖を突きながら小学校に向かいます。しかし教師のアルフレッドから、ノートや鉛筆が必要であると言われ、入学を断られます。
この小学校では200人もの生徒がいるのに、机は50しかありませんでした。校長のジェーンが訴えても、中々準備してもらえませんでした。
翌日、マルゲは鉛筆とノートを持って、再び小学校に行きます。アルフレッドは、今度は制服や靴がないと入学できないのだと言い出します。
マルゲは、大統領府から送られてきた手紙を何としても自分の力で読みたいと考えていました。女性から服を売ってもらい、自分で縫って制服に仕立て上げます。
ジェーンは、今日もやってきたマルゲに、保護者にどう説明したら良いのと聞きます。
マルゲは良い生徒になり、猛勉強すると言います。
ジェーンは生徒たちに、新たな友達としてマルゲを紹介します。一番後ろの席に案内すると、マルゲは見えないと言います。ジェーンは一番前の席に変更します。
マルゲは鉛筆の持ち方を習います。それから「a」の字の書き方を習い、ノートに書けて喜びます。
マルゲと同じクラスのカマウは、父・デイヴィッドから、マルゲのことを聞かれます。

【承】- おじいさんと草原の小学校のあらすじ2

翌日の授業で、カマウは数字の5を黒板に書くようにジェーンに当てられます。左右逆に書いてしまい、冗談だと言って訂正します。
次に6の字を書くようにと、マルゲは当てられます。しかし片耳が聞こえないことから、ジェーンの声に気づけませんでした。
隣の席の女の子に聞かれて、マルゲは病気なのだと話します。女の子は大人になって、医者になったら治してあげると言います。
別の授業では、アルフレッドが課題を出来ているか確かめていきます。アルフレッドは、マルゲの鉛筆が丸くなっていることから、皆のお手本になるようにと削るように指示します。
鉛筆を削ることになり、マルゲは収容所に入れられ、鉛筆を耳に刺された時のことを思い出します。
中々削れないでいるマルゲを見て、カマウが教えてあげようとします。しかしマルゲは彼を振りほどきます。
ジェーンとカマウが、マルゲを外に連れ出してあげます。ジェーンは相談に乗ろうとしますが、マルゲは何も語ろうとはしませんでした。
マルゲが「自由」の意味を持つ「ウフル」という言葉で、歌を歌い始めます。子供たちはそれに続いて歌いだします。その様子を見て、アルフレッドはいつか彼が問題になるとジェーンに警告します。
マルゲの存在は新聞社の目に留まります。遠くから写真で撮られて、ラジオでも噂され始めます。
ある子供が、相手の子に暴力を振るっていました。気づいたマルゲは杖で叩いて叱ります。慌ててジェーンたちは止めに入ります。
新聞社から聞いてキプルトがやってきます。キプルトは大人なら成人の学校に行くべきだと、マルゲを厄介者扱いします。
キプルトはカレンジン族であり、英国を支持していたとマルゲは怒ります。ジェーンは反対すれば殺されていたことから、自分たちもそうだったと訴えます。マルゲの怒りは収まりませんでした。
ジェーンが議長に相談しに行きますが、マルゲのことは認めてもらえませんでした。
マルゲは、子供たちに別れを伝えます。字を読めることが貧困から逃れる方法だと述べます。自分のような哀れな老人にならないためにも、勉強することの大切さも述べます。字が読めなければヤギと同じであると言います。
それを聞いたジェーンは、ヤギは賢いのよと言います。

【転】- おじいさんと草原の小学校のあらすじ3

マルゲは成人の学習センターに行きます。けれども、ここでは満足な授業を受けることは出来ませんでした。小学校とはかけ離れた授業内容であり、周りの生徒も遊び呆けていました。
マルゲはジェーンにもう一度頼みに行きます。ジェーンはキプルトに相談しますが、応じてくれませんでした。
そこでジェーンは世界中のマスコミに公表することにします。マルゲはテレビに映り、世界中が彼に注目をします。
このことに関して、子供たちを預けている親たちは許せませんでした。小学校にまで文句を言いにきて、ジェーンは必死に収めようとします。
口論となっている側で、マルゲは捕まった時のことを思い出します。目の前で妻と子を殺された時のことをです。子供はまだ赤ん坊でした。
デイヴィッドは、カマウが授業についていけないとアルフレッドから言われます。このままでは、特殊学校に行くしかないから、猛勉強するようにとアルフレッドは言います。
それに対してデイヴィッドは、老人に時間を割いているからだと激怒します。
マルゲはだいぶ字を読むことができるようになっていました。ジェーンが居残りで教えてあげていたのです。
そんな優しいジェーンの携帯に、マルゲに個人授業をしているのだなと脅しの電話がかかってきます。帰り道など気をつけるようにとも言ってきます。
マルゲのことで、ケニアを人気者にしてくれたことから、政府の役人が視察にやってきます。その側近の男は、新聞社から金をもらったのだから、分け前をよこせとジェーンに言ってきます。
ジェーンは夫のチャールズに電話して、脅しのことを話します。チャールズは政府の仕事をしていて、ナイロビで働いていました。彼女を心配し、会合を中止して明日帰ることにします。
帰ってきたチャールズは電話で起きます。知らない男からの電話で、ジェーンが浮気をしているのなど、彼女を罵る言葉を言われます。
デイヴィッドは、新聞社から金をもらったのだろと、マルゲに言いに行きます。マルゲはもらってない、帰れと追い返します。

【結】- おじいさんと草原の小学校のあらすじ4

デイヴィッドは金を渡して、男たちに脅しをかけるように依頼します。男たちは校舎の壁を叩き続けます。マルゲは校舎から飛び出し、杖を振り回して追い払います。
カマウは、またしても数字の5を左右逆に書いてしまい、ジェーンから注意されていました。マルゲは楽しい歌にのせて、5を書ける方法を教えてあげます。
ジェーン宛てに手紙が届き、中には転勤と書かれていました。500キロも離れた遠い場所で、チャールズと会うのが難しくなってしまいます。それでもジェーンは、屈したくないと教師を辞めませんでした。
その話しを聞いて、マルゲは自分のせいでと申し訳なく思います。そして学ぶには高齢だろうかと問いかけます。
ジェーンは漁師だった父の口癖を言います。それは「勉強に終わりはないこと」です。父は教育を受けていませんでした。
マルゲはジェーンの父が、湖近くの部族だと分かり、良い部族だと笑顔になります。勉強し続けて、獣医になると目標を語ります。
ジェーンのお別れの演説があり、子供たちは歌を歌います。マルゲは来ていませんでした。
遠くからその様子を見たマルゲは車に乗せてもらいます。金はないので、運賃代わりにヤギをあげます。今回だけという運転手は、ヤギが小便しまくって困ります。
新しい校長がやってくることになり、大人たちは歓迎します。けれども、カマウは友人たちと結託し、門を閉めて鍵を放り投げます。そして生徒たちは靴を投げつけてやります。新しい校長は、規律がないことを嫌がり、帰っていきます。
マルゲは議長に会いに行きます。忙しいと受付で言われ、待つことになりますが、マルゲはそれはできないと乗り込みます。
マルゲはジェーンを返してくれと頼みます。服を脱いで、自ら受けた拷問の傷を見せます。頭蓋骨にはヒビがあり、背中には無数の鞭でぶたれた跡、つま先は切断されていました。
そしてマルゲは過去を忘れずに、先に進むことが大切だと述べます。
ジェーンは小学校に戻ってきます。子供たちとマルゲは彼女を歓迎します。
アルフレッドとジェーンが教室で話していると、マルゲが訪ねてきます。マルゲは難しすぎることから、手紙を読んで欲しいと頼みます。ジェーンは読んだ後、アルフレッドに読むように頼みます。
手紙には、マルゲが賠償を受ける権利があることが書かれていました。囚人番号と共に、マルゲが収容された場所と年代が書かれていました。アルフレッドはそれを読み上げていきます。
拷問を受けたことが認められ、祖国解放の為に犠牲になられたことに対し、謝意をと最後に書かれています。マルゲは手紙を受取り、教室を去っていきます。元気な子供たちが草原を走り回っています。
マルゲ(1920〜2009)は、最高齢の小学生としてギネス記録を持ちました。後にニューヨークの国連本部で、彼は教育の力について演説しました。
ラジオパーソナリティは、マルゲが1人でアメリカに行ったことに驚きます。さらに国連で政治家に演説したことにも驚きます。彼こそ世界一の校長先生だと述べます。

みんなの感想

ライターの感想

この映画は、過去と現在を照らし合わしながら展開されていきます。マルゲの辛く悲しい過去と、現在の元気な子供たちの姿が対照的で心を揺さぶります。
マルゲを認めたくない大人たちに対し、屈しないジェーンの熱い姿に心打たれます。そして学びたい一心のマルゲの真っ直ぐな姿にも心打たれます。批判されても、止められても前に進む姿に、彼のように誇らしく生きたいと思わせてくれます。
マルゲの耳の病気を知り、大人になったら治してあげるという女の子の言葉に涙が落ちました。彼女もまた足を引きずっていました。
行動に移せば、自分にも何かできるのではと勇気を与えてくれる映画です。見終わって、作ってくれたことに感謝したくなる映画でもあります。

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