「お受験 OJUKEN」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

お受験 OJUKENの紹介:1999年製作の日本映画。娘の小学校受験と父親のリストラ、平和な家庭に起こった騒動をコミカルに描くファミリー・ドラマ。監督は「シャ乱Qの演歌の花道」の滝田洋二郎。脚本は「ショムニ」の一色伸幸。撮影を「しあわせになろうね」の栢野直樹が担当している。主演は、「RUN&RUN」の矢沢永吉と「大阪物語」の田中裕子、映画初出演の子役・大平奈津美。

あらすじ動画

お受験 OJUKENの主な出演者

富樫真澄:矢沢永吉 富樫利恵:田中裕子 富樫真結美:大平奈津美 橘要塾長:西村雅彦 吉本監督:大杉漣 千秋みどり:余貴美子 庄場晴之:徳井優 聖園小学校校長:岸部一徳 聖園小学校教頭:もたいまさこ 聖園小学校先生:小柳友貴美 杵塚マユミ:小林恵 中村橋夫:鈴木一真 菅野部長:笹野高史 本多昇一社長:本田博太郎 トーマス栗田:永島敏行 ランナー:谷川真理 高齢市民ランナー:でんでん ラジオ実況アナウンサー:塩原恒夫 ラジオ実況解説者:宇佐美彰朗 橘深雪:広岡由里子 夕張:螢雪次朗 献血ルームの看護婦:秋山菜津子 墓石会社社長:橘雪子 本多社長の奥さん:高梨亜矢 クラブの客:大沢在昌、河野治彦

お受験 OJUKENのネタバレあらすじ

【起】– お受験 OJUKENのあらすじ1

お受験 OJUKENのシーン1

画像引用元:YouTube / お受験 OJUKENトレーラー映像

1999年。

富樫真澄は健美食品工業の陸上部に所属する、実業団のマラソンランナーです。大学時代から長距離では活躍しており、家にはトロフィーや賞状がたくさん飾られています。しかし真澄も45歳になり、全盛期を越えていました。

休日に行なわれたマラソン大会の打ち上げの席で、真澄は監督や他の仲間に「次のレースをラスト・ランにする」と告げます。それを聞いた仲間たちのあいだには、しんみりした空気が流れました。真澄は気の置けない仲間を呼んで、二次会を自宅で行ないます。メンバーの中村は真澄の引退を嫌がっているようで、あれこれ挑発的に聞いてきました。真澄はそれをいいなします。

そこへ妻・利恵と娘・真結美が帰宅しました。真結美はまだ6歳ですが、小学受験をめざして塾に通っているのです。利恵は真結美に、選手団へあいさつするようにと言いますが、真結美は部屋に入りました。利恵は部屋に追いかけていくと平手打ちをし、真結美にあいさつを強要します。

真結美は部屋に来ると正座をし、きっちりとしたあいさつをしました。みんなしんと聞きます。庄場が真結美の幼さを指摘すると、利恵はだからこそ早期に受験して名門校に入るのだと話しました。「ただ足が速いってだけで、就職にも受験にも苦しまなかった人たち」と言われて、選手たちは苦笑しました。

真結美が通っているのは、「アインシュタイン塾」という小学受験対策用の塾です。そこではもちろん、保護者を交えて面接対策用の模擬試験も行われます。橘要塾長と妻・深雪が面接官の役です。真澄、利恵、真結美は塾長夫婦から典型的な質問を受けますが、てんで駄目でした。真澄は聞かれても全部マラソンで例えてしまい、真結美は付け焼刃の知識で答えるために、問いに対する答えがおかしくなります。

駄目な父と娘とは対照的に、利恵はいかにも模範解答のような作り話を立て板に水とばかりにまくしたてました。むしろ不自然すぎるほどです。塾長夫婦は理想的な答えを根拠も交えて話すと、厳しく注意します。

小学受験に熱心なのは、妻の利恵だけでした。真結美は母におされて勉強していますが、ゲーム感覚で身が入っていません。真澄は無理に受験する必要がないと思っていました。

そんなある日、真澄に昇進の話が舞い込みます。折しも人事異動の時期、真澄は菅野部長に「今夜空いてる?」と聞かれました。飲みに誘われます。

酒席で真澄は菅野部長から「子会社の健美ビューティーに出向してほしい」と言われました。マラソンはもちろん続けられ、役員としてなので出世だとほのめかされ、給料も上がると聞いて真澄は喜びます。

真澄は携帯電話を持つようになり、女性秘書がつきました。実業団のメンバーは、若い女性秘書が真澄を呼びに来たのを見て冷やかします。利恵も出世を喜んで、実家に自慢するほどでした。

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