「くちびるに歌を」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(7件)

2015年2月公開の日本映画。 長崎県の五島列島にある中学校の合唱部を舞台にして、課題曲であるアンジェラ・アキの”手紙 〜拝啓 十五の君へ〜”を通して綴る青春譚ともいえる映画です。 一人の女性教師と、子供たちがそれぞれに抱えた苦悩や葛藤、それでも見失わない未来への希望を素敵な音楽に載せて描いています。

あらすじ動画

くちびるに歌をの主な出演者

柏木ユリ(新垣結衣)、松山ハルコ(木村文乃)、塚本哲男(桐谷健太)、仲村ナズナ(恒松祐里)、桑原サトル(下田翔大)、関谷チナツ(葵わかな)、辻エリ(柴田杏花)、長谷川コトミ(山口まゆ)、向井ケイスケ(佐野勇斗)、三田村リク(室井響)、横峰カオル(朝倉ふゆな)、福永ヨウコ(植田日向(植田まひる))、神木マイ(高橋奈々)、篠崎シュウヘイ(狩野見恭兵)、菊池ジュンヤ( 三浦翔哉)仲村祐樹(ナズナの父・ 眞島秀和)、仲村静流(ナズナの母・ 石田ひかり)仲村キヨ(ナズナの祖母・角替和枝)、仲村利男(ナズナの祖父・井川比佐志)、桑原アキオ(サトルの兄・渡辺大知)、桑原照子(サトルの母・木村多江)、桑原幸一(サトルの父・小木茂光)、松山ハルコの夫(木本武宏 ・TKO)、コンクールの司会者(野間口徹)

くちびるに歌をのネタバレあらすじ

【起】– くちびるに歌をのあらすじ1

くちびるに歌をのシーン1

画像引用元:YouTube / くちびるに歌をトレーラー映像

ある晴れた日、長崎県五島列島をゆくフェリーに、一人の女性の姿がありました。

彼女は柏木ユリ。

久しぶりの帰郷です。

その朝中学三年のナズナは学校に急いでいました。

合唱部の課題曲が決まり、練習が楽しみでしょうがなかったのです。

自転車で坂を下り、その途中で教会の礼拝堂に立ち寄り、祈りをささげるのが日課でした。

誰もいないはずのそこには、一人の若い女性が…ユリです。

そして学校に到着したとき、仲間たちが騒いでいました。

合唱部の顧問・松山ハルコが産休に入る代わりに来たのが、東京の音大を卒業したピアニストだ、という噂で持ちきりだったのです。

朝礼であいさつに立ったのは、ナズナが礼拝堂で見かけた人でした。

生徒らは皆、ため息で彼女を見つめていました。

しかし、ユリは「初めまして柏木です…」とやる気の見られない挨拶をしたのです。

「勇気を失うな。くちびるに歌を持て。心に太陽を持て。」

音楽室にある額を見て、ハルコはユリに言いました。

「懐かしかやろ?」

「聞いてないんだけど!」

「先に言うたら”やらん”ち言うでしょ?」

合唱部の顧問を任されるということは、ユリは不承知であったらしく、不機嫌です。

それでも、その策略にのせられて、ユリは紹介され、合唱部を任されることになってしまいました。

「柏木です…適当によろしく」

朝礼の時にもまして、愛想のないそのぶっきらぼうな様子にのまれながらも、生徒らは、彼女の美貌とその謎めいた経歴にいろんな期待を寄せていました。

彼女はその中学の卒業生であり、ハルコの同級生だったのです。

今年はなかなか新入生が入らなかったこともあり、合唱部の生徒たちはゲリラ的に勧誘イベントを行いました。

昇降口で、”マイバラード”を歌ったのです。

そこに、はこれまで合唱部に縁のなかったサトルの姿もありました。

澄んだ歌声に惹かれて、周囲はしんとその歌声に聴き入っていました。

彼は、歌が終わると急いで学校を出ました。

サトルには大切な役目があったのです。

島の工場で働いている重度の自閉症の兄・アキオを迎えに行かなければなりません。

海のそばの道を、毎日二人で歩いて帰るのが日課になっていました。

「ねえ、兄ちゃん…今日、学校に新しい先生が来たさ…背が高くて、きれいな人で、合唱部の顧問になったと…合唱って、わかる?みんなで歌うとぞ…教会の聖歌隊みたいな…」

伝わらなくても、何か嬉しくて、サトルはアキオに話しかけていたのです。

アキオは、ご機嫌で、手にしたドロップの缶をゆすっていました。

ナズナは帰宅して祖母にユリのことを話すと、祖母は彼女のことを知っていました。

島は狭く、人の噂はすぐに広まるのです。

そんなユリは、その一挙手一投足を注目されていました。

彼女のことを、同僚の塚本先生がなにくれとなく気遣うのですが、ユリの目には入っていません。

ユリを目当てにして、男子の入部希望が殺到していることに、ナズナたちは驚き、そして怒ります。

「男子はうるさかし、汚かし!臭かし!」

ストレートに言うナズナに、チナツが援護しました。

「コンクールの県大会がすぐ来っとです」

「男子なんかは言ったら全国行けんごとなる!」

しかし、ユリはバッサリというのです。

「勘違いしてるんじゃないの?男子がいようがいまいが、あなた達、全国いけるようなレベルじゃないわよ?」

その物言いに愕然とする女生徒たち。

ユリに期待していた分だけ、そのやる気のなさに驚き、呆然としてしまったのです。

入部希望を書いた男子を探して問いただそうとするナズナでしたが、彼らが図書室のパソコンで見ていたユリの動画に驚かされます。

立派なホールで、美しいドレスを纏って演奏していたユリ___そのピアノの音色は素晴らしいものでした。

しかし、その動画サイトの中には気になるタイトルのものがあったのです。

「美人ピアニスト柏木ユリ、コンサートをボイコット」

赤いドレスの彼女は、ピアノの前に一旦は座ったものの、裾を翻して舞台袖に戻ってしまったのです。

「指揮が気に入らんかったら、ピアノば弾かんピアニストもおるらしかよ…?」

チナツの言葉に釈然としないものを抱えたチナツ。

その日も、ユリは合唱部の指導を放置して帰ろうとしていたのです。

彼女を懸命に引き留めたチナツたち。

そんな女子生徒たちに、ユリは言い放つのです。

「条件がある…私の言うことに従うこと、それと、いちいち質問しないこと…口答えも禁止、あと、言い忘れてたけど、私、ピアノは弾かないから…そういう条件でここに来たの。当たり前でしょ?こんなところで弾くなんて、私の腕が勿体ない…文句ある?」

圧倒されたナズナたち。

しかし、現状の不安と、ますます増えた男子部員の指導を考えるとその言い分を聞くしかありませんでした。

体力づくりと発声練習…やる気のない男子のそれにますます不安を覚える女子たち。

その夕刻、家に帰ったサトルは母親に合唱部に入りたい、と訴えました。

そうすると、兄の迎えが一日おきに出来なくなるのです。

父親は「何が合唱か、やめれやめれ、お前が歌ったところを見たことなかぞ」と一蹴しましたが。

それでサトルは諦められなかったのです。

次のページで起承転結の「承」を見る

次のページへ
1 2 3 4 5

「くちびるに歌を」と同じカテゴリの映画

関連記事はこちら

こちらもおすすめ

×