映画:この自由な世界で

「この自由な世界で」のネタバレあらすじと結末

ヒューマンドラマ

この自由な世界での紹介:2007年公開。ロンドンを舞台に、不法移民の職業紹介所を始めた女性を主人公に、現代の労働者と移民問題を描き出した作品。監督を務めるのは、「麦の穂をゆらす風」でパロムドールを受賞したケン・ローチ。

あらすじ動画

この自由な世界での主な出演者

アンジー(カーストン・ウェアリング)、ローズ(ジュリエット・エリス)、カロル(レズワフ・ジュリック)、ジェイミー(ジョー・シフリート)

この自由な世界でのネタバレあらすじ

【起】- この自由な世界でのあらすじ1

シングルマザーのアンジーは、仕事を紹介する会社で働いています。仕事が終わってバーに行くと、仕事を紹介したカロルがいて話しをします。
カロルは地元の廃工場でゴルフをする遊びをしていました。そんな彼が面白くて、アンジーはつい話し込みます。
上司から呼ばれたアンジーは、お尻を触られて水をかけてやります。そしてカロルに仕事と称して、部屋の番号を教えておきます。
ある日、アンジーは上からの指示でクビだと言い渡されます。契約を今まで散々とったのに、いきなりのことで激怒します。
33歳のアンジーはいくつもの仕事を転々としてきました。またもや次の仕事を見つけなければなりません。
息子で10歳のジェイミーは、親元に預けていました。仕事が安定すれば、一緒に住むことが出来ます。
アンジーの同居人のローズは、彼女を心配して、コールセンターの仕事を上司に聞いてみようかと言います。学があるのに、そんな働き口のローズに怒るアンジーでした。
結局、儲けてるのは上の連中だけです。そこでアンジーは、行きつけのカフェの裏の空き地に目をつけます。ここに人を集めて、職業紹介所を開くのです。
一緒に働くことを勧められたローズは、税金など考えると軽率だと反対します。しかしアンジーの勢いは止まりませんでした。
バイクが1台あれば良いと考え、アンジーはまたがって営業に向かいます。どんなシフトでもこなす人材を企業に紹介します。反対していたローズも、ロゴを作って仕事に意欲を掻き立てていました。
早速、アンジーは男性たちに仕事を紹介していきます。順調に思える中、デレクは託児所ぐらいにしておくようにと注意します。組織でもある奴らがやってくれば、太刀打ち出来ないからです。アンジーはその意見を聞きませんでした。
シャツ工場のトニーから依頼が来て、アンジーは人材を派遣することにします。トニーは近頃のポーランド人は、勤勉でなくて駄目だと嘆いていました。

【承】- この自由な世界でのあらすじ2

朝になると、空き地に人が集まります。そしてそれぞれ車に乗って、現場へと向かって行きます。
皆が仕事に行った後、アンジーに寄ってくるイラン人の男性がいました。彼の名前はマフムードで、なんでもするから働きたいと言います。彼に労働許可証がないことから、アンジーは仕事の邪魔をしないでと追い返します。
アンジーは学校に呼び出されます。ジェイミーが相手の子の顎を砕いたのです。不貞腐れているジェイミーは、教師の前で理由を言いませんでした。
夜になり、ジェイミーは母の悪口を言われたからと説明します。どうしても許せなかったのです。
アンジーは、トニーからクレームを受けます。仕事をしない人物を告げられて、アンジーはメモをとり、彼らを次からはよこさないことにします。
トニーは不法移民のほうが勤勉に働くと説明します。サラダ工場で働く友人が雇っていることも説明します。
それは犯罪になることから、いくら資金繰りが厳しいとはいえ、アンジーは出来ないと断わります。
トニーは、不法移民の斡旋をしたマフィアのボスの例を持ち出します。マフィアのボスは警告を受けていただけでした。
アンジーはカロルに会いに行きます。彼は仕事を紹介してもらいに行った時、結局金だけとられたと怒っていました。アンジーは自分もクビにされたと弁解します。
カロルはトレーラーハウスに住んでいました。ここはロンドンの第3世界と呼ばれる場所です。他にも外国籍の人たちが住んでいます。トレーラーハウスのカロルに部屋に行って、アンジーは彼と体を重ね合います。
ローズは、労働者たちを住まわせる安い家を見つけます。さらに昼夜のシフトを考慮すれば、二人ではなく四人住まわせることが出来ます。これで浮いた金が出来て大儲けです。しかし税金を払いたくないことから、バレないか心配します。
アンジーは裏にカフェを作り、そこの売上にしておくことにします。

【転】- この自由な世界でのあらすじ3

給料日のある日、労働者が怒ってきます。明細から税金が引かれていることが原因でした。払うことになっているのだと、アンジーは強引に言い聞かせます。
再びマフムードがやってきて、アンジーは彼の家に行きます。物置のような家で、彼は妻と娘二人と暮らしていました。夜は寒いことから、娘が不憫で仕方ないと妻は語ります。
マフムードの父は、反体制の本を出版したことで逮捕されました。マフムードも逮捕されたことがあり、家族は国を出ることにしました。
亡命は却下され、国に戻ってマフムードが逮捕されるか、ここに留まって成り行きに任せるか選択を迫られました。見つかれば国に帰されてしまいます。
アンジーは彼らを救うことにします。マフムードたちには、トレーラーハウスを紹介してあげます。
危険な橋を渡りたくないローズは反対でした。そこでアンジーはマフィアのボスの例をだして説明します。アンジーは偽造パスポートを不法移民に渡して働かせることにします。
ある時、デレクから給料が支払われなくなります。4万ポンドもの不渡りが出ていて、アンジーは自分にも労働者たちにも給料を支払うことが出来なくなります。
これはアンジーが聞き入れなかったのが原因で、デレクは金を持つ上の組織にやられたのです。もう終わりだとデレクは嘆き、顔には傷もついていました。
給料が支払われてないことで、労働者たちの不満が爆発します。アンジーは自分たちも損をしたのだと説得を続けます。
カロルは地元に帰ることにしました。友人が事業を始めるのです。アンジーは違う形で会えれば良かったと別れを告げます。

【結】- この自由な世界でのあらすじ4

家に帰っていたアンジーは、すれ違った男から激しく暴行を加えられます。さらに事務所兼家には、泥棒と書かれた石が投げ込まれます。アンジーはローズと集めた2万と少しの金を半分ずつにして持ちます。
二人は新しく事務所を見つけて、45人の人員が欲しいとの幸先の良い仕事も受けます。しかし住まわせる場所がありません。それにアンジーは、またもや不法移民を雇おうとします。今度はウクライナで、これが最後です。ローズは渋々応じます。
トレーラーハウスを見に行くと満杯でした。なのでアンジーは、入国管理局に不法移民がいると電話をかけます。
激怒したローズは、マフムードの娘達がいることを伝えます。アンジーは、直ぐにここを出るようにと彼女たちに伝えます。
さすがにもう協力できないと、ローズは仕事を降りることにして去って行きます。
アンジーはジェイミーと暮らすようになります。ピザの配達を頼んでおり、映画が良いところなので、アンジーはジェイミーに受け取りを頼みます。
しかしジェイミーは消えてしまいます。玄関を開けたまま、アンジーは息子を探しに行きます。
どこにもおらず、自宅に帰ってくると、マスクをした数人の男に拘束されます。彼らは1万の金を見つけて、残りの3万を返すように脅します。
さもなければ、息子とは会えないと忠告します。この家を出たり、警察に通報しても駄目です。
アンジーが頷いた後、彼らは出ていきます。拘束を解かれていたアンジーは、呼び鈴がなって玄関を開けます。ジェイミーが帰ってきました。
ジェイミーは特別捜査だからと言われて、警官に止められていたと言います。祖父の名前や友人の名前を聞かれており、本当に特別捜査だったのかなと思います。
アンジーの携帯電話が鳴ります。アンジーは息子が帰ってきたことを伝え、金は必ず返すと言います。
アンジーはウクライナで人員を集めます。アンジー職業紹介所のロゴには虹がかかっていました。二人の子供を置いて仕事に来る女性から、その虹が幸せを運んでくれるとアンジーは言われます。

みんなの感想

ライターの感想

この映画は、労働と移民の問題を描いています。急にクビにされたり、お金だけとられたりと、嘘がまかり通る世界になっている現状を問題提起しています。果たして、一部の人が儲けている世界で良いのでしょうか。
家族のためにも働く主人公・アンジーですが、貧乏が嫌で自立したいこともあり、只々前へと進んでいきます。しかし、給料の支払いが出来なくなり、結果襲われて子供を人質にとられる悲惨な状況へと追い込まれます。恨みは恨みを呼んでいくことが良く分かります。
何か大切なことが欠けているのだと考えさせてくれる映画です。平等はどこにいったのか、自由はたしかに良いけれど、そちらが重視されすぎているのでは、と今作に共感する部分は多かったです。そんな社会派ドラマを見たい時に、お勧めの映画です。

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