「さよなら、アドルフ」のネタバレあらすじと結末の感想

さよなら、アドルフの紹介:2012年製作。第二次世界大戦が終わり、ナチス将校の父と母が去って、14歳の少女が妹や弟たちを連れて遠く離れた祖母の家に向かう姿を描いている。アカデミー賞外国語映画賞オーストラリア代表として選出された作品。主演を演じるザスキア・ローゼンダールは、ベルリン映画祭でシューティングスター2013に選ばれた実力派。

予告動画

さよなら、アドルフの主な出演者

ローレ(ザスキア・ローゼンダール)、トーマス(カイ・マリーナ)、リーゼル(ネーレ・トゥレプス)、ローレの母(ウルシーナ・ラルディ)、ローレの父(ハンス=ヨヘン・ヴァークナー)、ヨルゲン(ミカ・ザイデル)、ギュンター(アンドレ・フリート)

さよなら、アドルフのネタバレあらすじ

【起】- さよなら、アドルフのあらすじ1

少女ローレは、ナチス将校の父の帰りを喜びますが、母は煙草を吸いながら機嫌を悪くしています。父は荷造りをするように言い、ローレは一緒に来ないのと聞き返します。母は答えないの?と、その目つきは父を睨んでいます。
母は遺伝子疾患の書類を取り出して集めます。父は外に集めて、資料などを全て燃やします。
飼い犬は隣の家に頼むから大丈夫と父は言います。ローレが去った後、一発の銃声が鳴り響きます。
一家は山間の家にやってきます。母はここが安全なのかと、父に怪訝な様子で問いかけます。
ローレには妹のリーゼル、双子の弟のギュンターとヨルゲン、そしてまだ赤ん坊のピーターがいました。
ある日、母は用事があると出ていきます。帰ってきて取り乱す母に、ローレは心配をします。母は総統が亡くなったのだと涙を浮かべます。
ローレは、近くの家に食料を売ってもらいに行きます。母は刑務所に行ってないの、と聞かれます。
急いで帰ったローレの前で、母はお金や装飾品を置いていきます。いざという時は、遠く離れた北のハンブルクのお祖母様を頼るようにと言います。母は刑務所に出頭しなければならず、子供たちを残して去っていきます。
ローレはいつものように食料を売ってもらいに行きますが、ノックをしても出てきてくれませんでした。
さらにギュンターがミルクを盗んだことで、赤ん坊以外出ていくように家主から言われます。
ローレは、ここにもういられないことから、ハンブルクに向かうことにします。そこに父も母もいるのだと、妹や弟たちに話します。
途中、親切な夫婦が卵を分けてくれます。ドイツは分けられ、それぞれの地域を他の国が管轄していました。なので北に向かうことも、列車に乗ることもできないと言われます。

【承】- さよなら、アドルフのあらすじ2

森を歩いていたローレたちは、窓ガラスの割れた廃家を見つけます。そこには死体があり、大量の蟻が群がっていました。
ローレはギュンターの行方が分からなくなり、廃家の中を探しに行きます。1人の青年が寝ていて、ローレは謝罪して去ります。
洗濯をしている女性に、高価な装飾品と交換で、卵を3つ分けてもらうことができます。火をおこすことができず、生卵のままでローレたちはすすり食べます。
大勢の人たちが集まる場所で、ローレたちは体を洗います。そこには虐殺現場の写真と記事が貼ってあり、国民にも責任があると書かれていました。
夜になって、ローレはその記事を1枚はがして持っていきます。廃家にいた青年がやってきて、ローレは何をやってると言われます。ローレは何も言わずに去ります。
翌日、ローレたちの後を青年はつけてきます。気づいたローレは先を急ぐことにします。
民家にたどり着き、1人の老婆が出てきます。ローレはピーターの腹を見せます。ピーターはナンキンムシによって、赤い斑点ができていました。
ローレは装飾品と母の指輪を渡して、老婆を頼ります。老婆は赤ん坊がいれば、食料をもらいやすいのだと言います。リーゼルは母の指輪を渡したことに怒ります。
納屋に行ったローレは、銃を手に持ち、椅子に座って自害している老人を見つけます。彼の腕から時計を外します。
老婆の家には、総統の写真が飾ってありました。老婆は国民が裏切り、恩を仇で返したと怒ります。アメリカ軍が写真をでっち上げたのだと語ります。
ローレは妹や弟たちに、行くわよと声を荒げます。

【転】- さよなら、アドルフのあらすじ3

ローレたちが道を歩いていると、アメリカ軍の兵士が止まるように求めてきます。旅行届がないことから、ローレは困ります。そこへ後ろからついてきていた青年が助けに来ます。
青年は身分証を見せて、自分がローレたちの兄であり、強制収容所から来たと話します。彼女たちの身分証はなくなったのだと説明します。兵士は、途中まで乗せて行ってくれます。
青年の名はトーマスと言い、しばらくローレたちと同行します。ローレは身分証を見て、彼がユダヤ人だと気づきます。
ローレが病気になり、しばらく爆弾を作っていた建物で休むことにします。
トーマスは食料を手に入れてきます。リーゼルや弟たちは彼のことが気に入りますが、ローレは赤ん坊がいれば、食料がもらいやすいからだと信用していない様子でした。
ローレは父の写真と、記事の写真を照らし合わせます。トーマスがやってきて、ローレは足を触らせます。以前拒絶したことがありましたが、ローレは酔いしれます。少ししてトーマスを蹴って止めさせます。
ローレは父と記事の写真を埋めて先に進むことにします。川に到着して、何とか渡らなければならなくなります。
ローレは、小舟を持っている漁師を見つけて交渉します。服を脱いで見せることにしようとしますが、やはりできませんでした。歌って踊りますが、漁師は応じてくれませんでした。
盗んだ時計は水が入っているから駄目と言われ、持っていた鹿の置物を見せると笑われます。
トーマスがやってきて、ローレは服を脱ぐことにします。漁師がローレの体を触り始め、トーマスは後ろから近づきます。そして漁師の頭を石で殴って殺します。

【結】- さよなら、アドルフのあらすじ4

川を渡った先は、ソ連地区へ入る検問がされていました。トーマスが身分証を見せても、道を通してもらえませんでした。夜になって森を抜けることにします。
死体が転がる森の中で、料理をしている匂いがしてきます。トーマスは自分が戻るまで、動かないようにと言います。
ギュンターは木の上から見張っていて、トーマスと思われる人を見つけます。喜んで叫びながら駆けつけますが、それはトーマスではありませんでした。ギュンターは撃たれて死亡します。
トーマスはギュンターの靴を手に取り、ショック状態のローレを連れて、急いで逃げるように指示します。
ローレは、トーマスが食料を盗んだからだと泣きます。トーマスはギュンターの靴をヨルゲンに履かせます。
ヨルゲンは食べたくないと言いますが、トーマスは食べるようにと怒ります。そしてもう置いていくと歩いていきます。
ローレはトーマスに置いて行かないでと縋り付きます。川でしたことをバラすと言いますが、トーマスは今時珍しくないと反論します。
赤ん坊をあげると言っても、トーマスはいらないと言います。列車にも乗れることから、トーマスはもう自分を頼るなとローレを引き離そうとします。
ローレは、どうしてもあの時のことが頭に焼き付いて離れないと言い、トーマスに抱きつきます。トーマスは薪を拾って戻ります。
ローレたちは列車に乗ります。列車は途中で停まり、身分証の確認が行われます。トーマスは財布が無くなっていることに気づいて、まさかと思います。ローレに近寄った後、彼は列車を降りていきます。
祖母の家に向かう途中、ヨルゲンはトーマスを引き止めるために、財布を盗んでいたことを話します。実はこの身分証の人物は、彼ではありませんでした。トーマスはなりすましていたのです。ヨルゲンは本当の名前は聞けなかったと言います。
祖母の家に到着して、祖母は温かく歓迎してくれます。ヨルゲンのことをギュンターと呼びます。ローレは、ソ連地区でギュンターが死んだことを話します。
リーゼルは、両親がいるのが嘘だったと泣きながら怒り、刑務所にいるんでしょと言います。祖母は恥じなくて良いからと励まします。
リーゼルは楽しそうにダンスを踊っていましたが、ローレはどうしてもできませんでした。
行儀が悪いとヨルゲンを叱る祖母を見て、ローレはもっと行儀の悪い食べ方をします。自室に行ったローレは、鹿などの動物の置物を足で壊すことで、そのやりきれない思いを発散していきます。

みんなの感想

ライターの感想

この映画は、敗戦が決まったドイツの様子を映し出しています。総統を尊敬し続けている国民、冷たく他者を受け入れない国民など、敗戦を認められない国民たちの様子が色濃く描かれています。
両親が刑務所に行き、長女ローレは妹や弟たちを連れて、遠く離れた祖母のいる町まで行きます。死体が転がるような道を進む彼らの様子に、大丈夫なのかと心配の心が吹き上がります。そして終盤、温かく出迎えてくれた祖母の言葉に、涙がこぼれ落ちます。
終始、森の自然の美しさが綺麗なのと、人間の行いの非道さが相反している印象を与えてきました。そのギャップに惹き込まれ、瞬きする余裕を失くしてしまう映画に仕上がっています。ぜひご覧になって欲しい作品の1つです。

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