映画:しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス

「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」のネタバレあらすじと結末

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスの紹介:2016年のカナダ・アイルランドの合作で、日本公開は2018年。カナダ人画家モード・ルイスの波乱と愛に満ちた人生をサリー・ホーキンスとイーサン・ホークの共演で感動的に描き、観客賞を中心に世界中の映画祭で度々受賞した。幼少期から手足が不自由だったモードは孤独な日々を送るなか、とある男の家政婦となる。男とトラブル続きの共同生活を送りながら、モードは画家として名を馳せていく。

あらすじ動画

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスの主な出演者

モード・ルイス(サリー・ホーキンス)、エベレット・ルイス (イーサン・ホーク)、サンドラ(カリ・マチェット)、アイダ(ガブリエル・ローズ)

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのあらすじ1

カナダ。若年性リウマチにより手足が不自由で体も小さいモードは、幼い頃から絵を描くことが好きでした。早くに両親を亡くしたモードは親戚一族に煙たがられました。叔母のアイダに渋々引取られてからは、小さな町で2人で暮らし始めます。

1930年代。離れて暮らしていた兄のチャールズは,、体の不自由なモードを見捨てたうえに、勝手に実家を売却します。モードは帰る家を失いました。そのうえ気難しいアイダは束縛が激しく、年ごろになったモードですが気軽に夜遊びすることもできません。モードは自由というものに強い憧れを抱いていました。
ある時買い物に出掛けたモードは、家政婦を探しているという男を見かけます。男が気になったモードは他の人に募集を知られないよう、掲示板に貼られたメモ紙をこっそりと持ち帰りました。自由になりたかったモードは、募集主であるエベレットの家を訪ねて、住込みで働けると申し出ます。しかしモード体を見て抵抗を感じたエベレットは、彼女の申し入れを拒みました。ところがエベレットが他の応募者を待っても一向に現れません。掲示板のメモ紙が剥がされたとは知らないエベレットは、知人の勧めもあって唯一の応募者であるモードを家まで迎えに行きました。「出ていくなら、これっきり」とアイダに絶縁状を叩きつけられても、自由を選んだモードはエベレットと共に家を後にしました。

孤児院で育ったエベレットは、十分な教育が受けられなかったため字の読み書きもできず、現在は魚の行商を中心に生活していました。友人もおらず、電気もガスも通っていない小屋に1人で暮らしていました。
荒々しく乱暴なエベレットは、試しで雇ったモードに仕事の説明さえせず、たった1日で彼女を追い出しました。しかし行く当てなど無いモードは、翌朝に食事の用意や床の掃除をしてエベレットの起床を待ちます。流石のエベレットも、再びモードを追い出すなどできませんでした。

【承】- しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのあらすじ2

「仕事は自分で考えろ」とのエベレットの言葉を受け、モードは野菜スープを好まない彼のために庭の鶏を自分で絞めてシチューを作り、部屋を明るくするために絵の具で塗装もしました。モードの仕事ぶりを簡単には認めないエベレットですが、温かなシチューを口にすると、孤独だった心がぬくもりに包まれるような感覚になるのでした。一方狭い家にベッドは1つしかなく、モードはエベレットとの雑魚寝を強いられます。同じ布団には入れなかったモードは、ベッドの上で寒さに耐えるのでした。

モードが家政婦となってから2ヵ月ほど経過し、新しい生活にも慣れてきますが、エベレットの粗野な振る舞いは変わりません。更には小さな町では、同居する2人の噂はすぐに広まり、アイダの耳にも入っていました。買い物の際にアイダに遭遇したモードは、“慰み物になった”と罵られます。決して自分がそんな対象ではないと思ったモードは、エベレットの漁師仲間の前で、2人が一緒に寝ていることを何気なく打ち明けました。慌てたエベレットはモードの頬を思い切り叩きました。ショックを受けたモードは家の内壁に絵を描き、悲しみを紛らわせようとします。反省したエベレットは謝ることはできないものの、既にモードの存在を必要としていて、未払いの給料を渡して彼女が出ていくのを阻止するのでした。それからというものモードは家中のものに絵を描き続けていきます。勝手な行動を許さないエベレットでしたが、彼の私物や人目につく場所以外への描写を認めてくれました。

【転】- しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのあらすじ3

エベレットの顧客のサンドラという女性が家を訪ねて来ました。サンドラはニューヨークから来たキャリアウーマン風のルックスで、休暇をカナダで過ごしています。頼んだ魚が届かないと伝えに来たサンドラでしたが、内壁に描かれたモードの絵を一目見て、彼女の才能を見抜きました。
サンドラの件を聞き、モードはエベレットのプライドを傷つけないよう、自分が絵を描いたカードの裏に仕事の売上げ明細を書くよう勧めてみます。生活を共にしてきた2人は、愛とは呼べないものの徐々に情が強まっていました。
就寝中にエベレットが体を求めてきました。モードは「これ以上進むなら、結婚して」と訴え、トラブルはもうたくさんだと、隠していた過去を打明けます。かつてモードは出産しましたが、死産のうえに子供には障害があり、モードが寝ている間に子供は埋められました。モードの辛い胸のうちを初めて聞いたエベレットの手が止まりました。

エベレットとモードは、サンドラの家へ魚と明細書を届けに行きます。勿論サンドラはカードを気に入り、今後も1枚10セントで描いてほしいと依頼しました。カードが売れたことと絵が描けることに喜びを感じたモードは、以来ひたすら制作活動に励みます。そんな日々が続くと、いつしかエベレットもモードの活動を認めるようになりました。口の悪さは相変わらずですが、掃除などは彼が自ら行うように。その後もサンドラからの依頼は続き、モードはひたすらに絵を描き続けました。

次第にエベレットの優しさも垣間見えるようになり、モードもまた共同制作だと言って、作品のサインに彼の名前も記していました。モードはいつしかエベレットを愛しく思うようになっていましたが、彼は懲りずにモードを受け入れません。しかし「皆はあなたを嫌いでも、私はあなたが好き」というモードの本心を聞いたエベレットは結婚を決意。2人は招待客も殆どいないささやかな式を挙げました。

【結】- しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのあらすじ4

やがて2人は自宅での絵の販売も始めます。モードの絵は外壁にも描かれ、家自体が作品と変貌を遂げました。モードは新聞でも紹介され、評判は瞬く間に海外にも広まります。アメリカのニクソン副大統領からも依頼されるまでに。この頃には忙しいモードに代わって、エベレットが全ての家事をこなすようになっていました。
モードの人気が出た分、家には毎日人が押し寄せます。取材を受けても無愛想な態度しかとれないエベレットは、陰口を叩かれました。アイダと遭遇した際にも罵られたエベレットは、ストレスを貯めていきます。
アイダが会いたがっていると聞いたモードは、久々に彼女の家を訪ねます。後悔したくないからとアイダは、固く閉ざしていた口を開きました。モードが産んだ子供は、本当は障害もなく裕福な夫婦に売ったというのです。衝撃の真実にモードはうろたえました。モードは泣きながらエベレットに報告しますが、苛立ちが爆発寸前だったエベレットは話も聞かずに、怒鳴り散らします。流石に耐えられなくなったモードは、サンドラの家に身を寄せました。それでも離れてみると、2人は互いの存在の大きさに気付き、エベレットは早々にモードを迎えに行きました。2人は再び手をとりあいます。離れていた間にモードの実の娘を探し出したエベレットは、彼女を娘のもとに連れて行きました。モードは遠くから娘を眺め、涙を流しました。そして2人は共に年齢を重ねていきます。

長年の喫煙の影響で、モードは肺気腫を患います。リウマチも悪化し、体力も衰えていました。それでもモードは必死に筆を握り続けています。ある夜モードは激しい発作を起こし、病院へ搬送されました。病状が悪化していたのです。エベレットが「お前は最高の女房だった」と語りかけると、モードは「あなたにずっと愛されていた」と最期の言葉を遺し、静かに息を引き取りました。
ひとりぼっちで帰宅したエベレットは、モードが道具にしていた缶の中から古いメモ紙を見つけます。かつて家政婦を募集するために掲示板に貼ったメモ紙でした。エベレットは家の外の“絵画販売中”の看板を下げ、玄関のドアを2重に閉めました。モードが好きだった窓から零れる日差しが、電気もない家の中を照らしていました。

みんなの感想

ライターの感想

人の一生を描いているため、時の流れの急変が大きいですが、その変化をモードやエベレットの言動や、家の外装などでさり気なく描いており、そこがまた胸にぐっときました。
サリー・ホーキンスの繊細な演技もよいのですが、武骨で堅物なエベレットを演じたイーサン・ホークに見入りました。つっこみたくなる程のへそ曲がりなエベレットから、ちゃ~んとモードへの愛も表情から染み出ていて…。素晴らしい演技でした。
邦題にはやや抵抗がありましたが、モードの画風をイメージしたフォントが非常に優しくて、この映画の持つ温かみをうまく表現していたように思います。

映画の感想を投稿する

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

映画「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」の商品はこちら