映画:しゃぼん玉

「しゃぼん玉」のネタバレあらすじと結末

ヒューマンドラマ

しゃぼん玉の紹介:乃南アサの原作小説を東伸児監督が映画化して2017年に公開された作品で、林遣都が主演をつとめています。犯罪を繰り返して逃亡していた若者が宮崎県にあるのどかな村へとたどり着き、そこに暮らす人々との交流を通して人生を見つめ直し生まれ変わっていく様子が描かれています。主題歌には秦基博の「アイ」がアコースティックバージョンで起用されているほか、劇中でキーとなる役割を演じた市原悦子の遺作となった作品でもあります。

あらすじ動画

しゃぼん玉の主な出演者

伊豆見翔人(林遣都)、スマ(市原悦子)、シゲ爺(綿引勝彦)、黒木美知(藤井美菜)、スマの息子(相島一之)

しゃぼん玉のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- しゃぼん玉のあらすじ1

しゃぼん玉のシーン1 主人公、伊豆見翔人は山道を歩いていました。
彼は通り魔的な犯行を繰り返して女性からバッグなどをひったくり、金品を奪いながら逃走を続けていたのです。
あてもなく宮崎県内の山道を歩いていると、道に置かれているバイクを見つけ、伊豆見はこれ幸いとばかりにまたがります。
すると近くの藪の中から声が聞こえ、見ると農作業着姿のおばあさん・スマが血を流して倒れているのでした。
伊豆見は事故にあってケガをしているスマを見捨てることができず、仕方なくスマの家まで送っていくと、そこはのどかな田舎町でした。
スマの住む椎葉村で朝を迎えた伊豆見は近所に住むスマの知り合いから孫と勘違いされて手厚くもてなされます。
伊豆見は椎葉村の家庭料理の味に「美味い」ともらしながら食が進んでいくのでした。
スマは伊豆見のために料理を作ってくれて、お風呂や着るもの、布団まで用意してくれるなど、居候として当たり前のように接してくれるのでした。
逃走を続けていた伊豆見はすぐにスマの家をあとにするつもりでしたが、スマの優しさと居心地の良さにすっかり居ついてしまいます。
とげのある言動と素っ気ない態度を見せる伊豆見でしたが、スマはそんな伊豆見にも優しく言葉をかけてくれるのでした。
田舎の空気とのどかな風景の中でゆったりと暮らしていた伊豆見ですが、時折ひったくりをしていたときの記憶がよみがえり、我に返るのでした。
ある日、近所のおばあさんたちと一緒に食事をしていた伊豆見は、椎葉村には「平家まつり」というお祭りがあることを知ります。
村の有名なお祭りである平家まつりを知らない様子の伊豆見に、スマの孫と聞かされていたおばあさんたちはいぶかしがりますが、伊豆見は自分の父が離婚してもうとっくにいないことを話すと、スマは悲しそうな顔を見せるのでした。

【承】- しゃぼん玉のあらすじ2

しゃぼん玉のシーン2 伊豆見はスマの家に来てから、日がな一日なにもせずに過ごしていました。
そんな伊豆見のもとに、スマの知り合いであるシゲ爺がやって来て伊豆見に声をかけます。
シゲ爺は何もしていない様子の伊豆見を山仕事へと誘い、バイト代は払えないもののそこで得た分け前を平家まつりで売ってお金にすればいいと話します。
初めは軽く見ていた山の仕事でしたが、道なき道を登って行くシゲ爺との山仕事は思いのほかハードで、伊豆見は毎日朝早くに起こされ山へと連れていかれる日々に嫌気がさしていました。
そんな辛い山仕事から逃げ出そうと考えた伊豆見は、シゲ爺がトラックから降りたあと、鍵が付きっぱなしの運転席を見て、思わず逡巡します。
しかしシゲ爺の呼びかけに直前で思いとどまり、車から降りてシゲ爺の後を追っていくのでした。
シゲ爺は伊豆見の逃げ癖を指摘し、辛いことから逃げようとする伊豆見のこれからの人生を考えながら諭していきます。
次の日も山仕事のためにシゲ爺が来るのを待っていた伊豆見ですが、用事が入ったので遅れるという連絡を受けます。
その日は土砂降りの雨の日で、やることのない伊豆見は退屈を持て余しながらシゲ爺を待っていました。
伊豆見は降る雨を見つめながら、かつて雨の日に行なったひったくりの犯行の記憶を思い返すのでした。
ようやくやって来たシゲ爺は伊豆見に謝りながら、遅れたのは仲間が亡くなったからだと伝えます。
平家まつりの準備をしていたシゲ爺や伊豆見のもとへ街の人が訪れ、人手が足りなくて困っているとのことから、伊豆見はそっちへかり出されることになります。
着いてみるとそこは街の公民館で、お祭りの当日に道路脇に花を置くために、用意した花をプランターに移し替える作業が行われていたのでした。
しかしこそにいたのは街に住んでいる伊豆見よりもやや年上の女性・黒木美知だけであり、美知と伊豆見は2人でお祭りのための準備を行なうことになります。

【転】- しゃぼん玉のあらすじ3

しゃぼん玉のシーン3 伊豆見はお祭りの準備を通して美知から平家まつりの由来などを聞かされ、だんだんと距離が近づいていきます。
次の日も伊豆見はお祭りの準備へとかり出され、お祭りの日が迫りどこも準備で人手不足となっているため、いろいろなところから声をかけられ、伊豆見はその都度感謝されてお土産をもらうのでした。
伊豆見が公民館に着くと、美知は一人で黙々と作業をしていました。
遅れて来たことを謝る伊豆見を美知は昼食に誘い、美知が作ってきたお弁当を2人で食べるのでした。
期間を決めずに村にいるという伊豆見に、美知は自由でいいなとうらやみます。
花をプランターに移し替える作業はようやく終わりを迎え、全てのプランターをトラックに積み込むと2人は達成感を味わうのでした。
作業が終わったあと、伊豆見は美知に自分はしゃぼん玉みたいなものだと話します。
風に吹かれてふらふらするしかない自分は、自由なのではなく帰る場所がないのだと話すのでした。
美知の連絡先を教えてもらった伊豆見は、家に戻って携帯を充電し、伊豆見に連絡します。
お祭の前日、準備をしていた伊豆見のもとに美知から連絡があり、2人は自然と笑い合いながら他愛もない会話をするのでした。
「またあとで」と笑顔で去っていく美知の後ろ姿を見て、街のおばちゃんはうれしそうにしていました。
伊豆見が話しを聞くと、美知は大阪で通り魔にあって怖い思いをして地元へ逃げるように帰ってきたと言います。
帰ってきた当初は誰とも口をきこうとしないほどふさぎ込んでいた美知ですが、伊豆見がやって来て笑顔が戻ったと言うのでした。
その話を聞いた途端、伊豆見はよろけながら崩れ落ち、その場で嘔吐してしまうのでした。
あとで会おうと美知と約束していた伊豆見ですが、美知のもとへ行くことはできませんでした。
心配になって連絡してきた美知に、伊豆見は気の抜けた返事を返すしかありませんでした。
夜になっても眠ることのできない伊豆見が、空腹になり冷蔵庫をあさっていると冷蔵庫の中からスマのへそくりを見つけます。
暗闇で物音に気付いたスマは、お金をあさっている伊豆見を見て泥棒かと問い詰めます。
「俺のことをそんな風に思っていたのか」と逆上する伊豆見でしたが、「手に持っているものを返してから言いなさい」というスマの言葉に動けなくなってしまいます。
外が騒がしいことに気づいたスマが様子を見に行くと、スマは慌てた様子で伊豆見を自分の部屋へ戻し、合図するまで出て来ないようにと言うのでした。

【結】- しゃぼん玉のあらすじ4

しゃぼん玉のシーン2 伊豆見は自分の部屋に戻り、自分がしようとしていたことに辟易としていました。
そんな中、居間の方ではスマが誰かと言い争っているような声と物音が聞こえ、伊豆見は思わず居間へと顔を出してしまいます。
そこには見知らぬ男がおり、家の中をあさっているようでした。
血を流しながら抵抗しているスマを見て、伊豆見はスマのもとへ駆け寄り手当てをします。
彼はスマの息子であり、実家に帰るたびにスマに金を無心していたのでした。
これまでさんざんお金を渡してきたというスマは、もう渡す金はないと言い張りますが、彼はさらに金を無心します。
彼は先ほどとはうって変わってスマに優しい言葉をかけますが、伊豆見はその言葉の嘘を見抜き指摘すると、息子が困っているときに助けるのは親の義務だと言い、逆上して伊豆見に襲いかかるのでした。
馬乗りにされて首を絞められる伊豆見は、自分の首を絞めているスマの息子にかつての自分の姿を重ね、「お前なんか死んじまえ」とつぶやくのでした。
スマは大きな音を出して息子の凶行を止めます。
そこへシゲ爺もやって来て息子は慌てて平静を取り繕った様子で、その場から去っていくのでした。
スマの息子が去ったあと、伊豆見はぼう然とした様子で座り込んでいました。
翌日の平家まつり本番、平家まつりの行列を眺めていた伊豆見に美知は、祭りが終わったらこれからのことを考えようと思っていると告げます。
伊豆見はどうするのかと美知に問われ、答えることができずにいるのでした。
その晩、伊豆見はスマに自分には帰る場所がないことを話し、自分が帰ってくるまで生きていてほしいと話します。
そして自分の名前を告げると、自分が罪を犯して逃げていることを伝えるのでした。
スマは伊豆見が良い子であることは良く知っていると話し、励ましながら送り出してくれるのでした。
出発の朝、シゲ爺のトラックで交番の前まで行った伊豆見は、スマの作ってくれたおにぎりを食べると車を降り、交番へと歩きだします。
3年後、刑期を終えて出所した伊豆見はバスで椎葉村へと向かい、そこで平家まつりの準備をしているシゲ爺を見かけるのでした。
田舎道を歩いている伊豆見の目に飛び込んで来たのは、あの日と変わらぬままのスマの家でした。
明かりがついているスマの家の玄関へと開け、伊豆見は中へと入っていくのでした。

みんなの感想

ライターの感想

大自然の空気と人の温かさが感じられる良い映画でした。
どこまでも深い愛情を持って接してくれるスマの役を演じていた市原悦子さんの雰囲気がまさにぴったりといった感じで、重めの設定でありながら彼女が話しだすとほっとする空気感が作品に合っていたと思います。

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