「ぜんぶ、ボクのせい」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

ぜんぶ、ボクのせいの紹介:2022年8月公開の日本映画。「Noise(2018)」が国内外の映画祭で話題を呼んだ松本優作監督によるヒューマンドラマ。児童養護施設で母の迎えを待ちながら暮らす優太。ある日、偶然母の居所を知り、会いたい一心で施設を抜け出すが、母は同居する男に依存しながら自堕落な生活を送っていた……。優太を演じるのは、オーディションで抜擢された15歳の新人・白鳥晴都。共演は「ある船頭の話」の川島鈴遥、「アジアの天使」のオダギリジョー。

あらすじ動画

ぜんぶ、ボクのせいの主な出演者

松下優太 – 白鳥晴都 杉村詩織 – 川島鈴遥 松下梨花 – 松本まりか 山﨑重之 – 若葉竜也 片岡 – 仲野太賀 中川千里 – 片岡礼子 宮本由美香 – 木竜麻生 白石凌 – 駿河太郎 坂本健二 – オダギリジョー

ぜんぶ、ボクのせいのネタバレあらすじ

【起】– ぜんぶ、ボクのせいのあらすじ1

ぜんぶ、ボクのせいのシーン1

画像引用元:YouTube / ぜんぶ、ボクのせいトレーラー映像

真っ暗な画面で、「君、名前は?」と聞く男の声だけが聞こえます。男は「いま何歳なんだ」と問いかけていますが、答えはありません。

少年・松下優太の顔が映し出されます。優太は「どっから来たんだ」「君の家は?」と聞かれても、無言を貫いています。

男の声は優太に「君が、火をつけたんだな」と言います。画面は再び暗くなります…。

(映画タイトル)(映画終盤に再び同じシーンがあります)

神奈川県川崎市登戸、2023年1月。

児童養護施設のひかり園では、事情のある子どもたちが暮らしています。朝、眠っている子どもたちの部屋に入った職員の宮本由美香がカーテンを開きながら、子どもたちを起こしました。

松下優太はひかり園で暮らす13歳の中学生です。学校ではいじめられて、施設でも他の子どもたちとなじめずにひとりで過ごしています。起きた優太は施設の出入り口横にあるうさぎ小屋に行くと、餌をやりました。優太はうさぎを可愛がっています。

学校から下校したあとも施設でひとりうさぎの絵を描く優太に、由美香は消灯時間だと言ってノートを取り上げました。優太はおとなしくデスクライトを消して椅子から立ち上がります。

その日の深夜2時半ごろ、大きな地震が起きました。大きな揺れを感じた施設の子どもたちは、驚いて目を覚まします。

地震は愛知、三重、和歌山沖で発生したマグニチュード7.3のもので、名古屋では火災も起きて死者も出ていました。

翌朝、地震のせいかうさぎ小屋のうさぎが3匹とも亡くなっていました。施設の子らはみんなで埋めてお葬式をしますが、優太はそれを遠巻きに見ているだけでした。いつも黙っていて本音を漏らさない優太に、職員の由美香は「思ったことは話さないと」「判りたいから話してくれ」と声をかけます。

すると優太は由美香に「いつになったら母さんに会えるの?」と質問しました。前にいた施設の職員は優太に、中学生になったら会えると話していたことも告げます。優太の問いに由美香は思わずことばを詰まらせます。

由美香は上司の中川千里に、優太の母親について聞きました。優太の母・松下梨花は5歳のときに優太を施設に預けたあとしばらくは会いに来ていたものの、さいきんでは優太との面会も拒否していました。親が引き取りを拒否していると、面会も難しいと千里は答えます。

由美香が優太の名簿を見ると、千里が電話連絡を入れても母親が無視していることが判りました。夜中にトイレに起きた優太は、由美香の目を盗んで母親の連絡先をその名簿で知ります。

そのすぐ直後、施設から出て親元に引き取られる少女の送別会が開かれました。迎えに来た母親との再会を喜ぶ少女の姿を見た優太は、荷造りをして職員の財布から金を抜き取ると、施設から抜け出しました。

電車を乗り継いだ優太は、千葉県いすみ市大原に降り立ちます。

該当住所は平屋の借家のようでした。扉をノックしても返答がないので、優太は施錠されていない扉を開けて室内に入ります。するとこたつのある部屋で、下着姿の母・梨花が眠っていました。人の気配を感じた梨花は最初、同棲相手の恋人・山﨑重之だと思い「おかえり、早かったね」と声をかけます。優太の姿を見て梨花は誰か判らず起き上がりますが、優太が「母さん」と呼びかけると、梨花は涙を流しつつハグしました。「お母さん、優太のこと1日だって忘れたことないからね」と優太を抱きしめると、梨花は優太にインスタントラーメンを作って食べさせました。

そこへ山﨑が戻ってきました。梨花は咄嗟に「親戚の子」とごまかすと、山﨑は梨花を引き立てて別室に移動しました。優太はラーメンを食べたあと、その場で眠ります。

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