「そこのみにて光輝く」のネタバレあらすじと結末の感想

そこのみにて光輝くの紹介:41歳で自ら命を絶った不遇の作家、佐藤泰志が遺した唯一の長編小説を、綾野剛、池脇千鶴らの出演で映画化された。監督は『オカンの嫁入り』で新藤兼人賞に輝き高い評価を得た、呉美保。

予告動画

そこのみにて光輝くの主な出演者

佐藤達夫(綾野剛)、大城千夏(池脇千鶴)、大城拓児(菅田将暉)、中島(高橋和也)、千夏と拓児の母親(伊佐山ひろ子)、父親(田村泰二郎)

そこのみにて光輝くのネタバレあらすじ

【起】- そこのみにて光輝くのあらすじ1

鉱山で仕事をしていた達夫は、ある事故をきっかけに仕事を辞め、毎日あてもなくふらふらとしていました。
ある日、達夫はパチンコ屋でライターをあげたことをきっかけに、拓児という青年に知り合います。
粗暴で子どもっぽいところがありながらも、どこか憎めない拓児に惹かれた達夫は、誘われるがままに彼の家に招かれたのでした。

【承】- そこのみにて光輝くのあらすじ2

拓児の家は、取り残されたようにかろうじて建っている海辺のバラックでした。
そこには寝たきりで性欲だけは旺盛な父親と、夫の介護に疲れ果てた母親、そして水商売で一家を養っている姉の千夏がいました。
達夫を見た母親は、拓児に刑務所の友達かと尋ねます。
拓児は数年前に仕事仲間を刺し、刑務所に入っていたのです。
そして達夫と千夏は、それぞれの身の上を話す内に、次第に惹かれ合っていきます。

【転】- そこのみにて光輝くのあらすじ3

あるとき、達夫は拓児を連れて、かつての仕事仲間と飲みに出かけます。
拓児は昔話を聞いて山に行きたがるようになり、自分も連れて行ってほしいと頼み込みますが、達夫は一歩踏み出せずにいました。
一方千夏は、水産物加工会社で冷凍イカなどを加工する仕事を始めました。
千夏は達夫と出会ってから別れを告げた、不倫相手の中島に執拗に迫られます。
拓児の一件で中島に面倒を見てもらったことから千夏は弱みを握られ、言いなりになってしまいます。

【結】- そこのみにて光輝くのあらすじ4

ボロボロになって帰宅した千夏を見て、拓児は中島がいる祭りへと出かけます。
拓児は千夏をひやかす中島をメッタ刺しにし、逃走します。
事件を聞きつけた達夫は、拓児を探し回ります。
達夫の家の前にいた拓児は、達夫から中島が死んでいないことを知らされ、一人で交番に出頭します。
達夫は千夏の元へ行き、父を絞め殺そうとしていた千夏を助け、二人で海辺を歩くのでした。

みんなの感想

  • mykさんの感想

    貧困のどん底で出会った男女の関係を描いたラブストーリー。
    登場人物それぞれが抱えるものがあまりに重すぎて、見ていてとてもしんどくなりました。貧困のリアルを、あまりにも克明に描いていたと思います。
    その反面、舞台になっている函館の街並みや人々の様子が生き生きと反映されていたのが対比的で印象に残っています。
    主演の綾野剛をはじめとしたキャスト達の熱演が本当に素晴らしかったです。
    ラスト、結ばれた男女のその後を見る人に委ねる形で物語は幕を閉じます。2人は共に暮らすのか、それとも…。
    重苦しく退廃的な世界観に浸りたい人におすすめです。

  • fu1ru2kさんの感想

    千夏と拓児が住んでいる、時代から取り残されたかのような海辺のバラック小屋が印象深かったです。芥川賞に5度落選し20年以上前に自ら命を絶って世間から忘れられた、原作者の佐藤泰志の生きざまを思い浮かべてしまいました。ストーリーの舞台になっている、短くも美しい夏に包まれている函館の街並みが心に焼き付きました。救い難い人たちの繰り返される愚行の中にも、どこかピュアな想いを感じることが出来ました。

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