「そこのみにて光輝く」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(3件)

2014年公開の日本映画。早逝の作家・佐藤泰志による小説を新進気鋭の女性監督・呉美保が映画化、その脚本に惚れ込んだ綾野剛さんが主人公・佐藤達夫を静かに熱演しています。同じく佐藤泰志原作の2010年「海炭市叙景」、2016年「オーバー・フェンス」とともに”函館三部作”とも呼ばれており、根強いファンがいます。

あらすじ動画

そこのみにて光輝くの主な出演者

佐藤達夫(綾野剛)、大城千夏(池脇千鶴)、大城拓児(菅田将暉)、中島(高橋和也)、松本(火野正平)、大城かずこ(伊佐山ひろ子)、大城泰治(田村泰二郎)

そこのみにて光輝くのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

一人の男が函館の街で自堕落な日々を生きていました。 そんな中で、彼が出会ったのは家族のために苦労を重ねている女・千夏。 傷をなめ合うように始まった二人の恋は、やがて大きな悲劇にみまわれることになってしまうのです。

【起】– そこのみにて光輝くのあらすじ1

そこのみにて光輝くのシーン1

画像引用元:YouTube / そこのみにて光輝くトレーラー映像

ある夏の日、函館の街の片隅に一人の男が暮らしていました。

佐藤達夫___岩だらけの中に転がるヘルメットと、駆け寄る自分の洗い息遣いという悪夢にうなされて目覚めては、パチンコに通い、酒を飲む、そんな荒んだ日々を生きていたのです。

アパートのポストを開けると、見慣れた文字の手紙が一通。

離れて暮らす妹が彼を案じ、そして母親のお墓のことを相談してきていたのです。

彼はその手紙を尻のポケットにねじ込み、ふらりと歩き出しました。

いく先は、馴染みのパチンコ屋です。

その日、彼は奇妙な若い男と知り合いました。

近くの席から声をかけられたのです。

「なぁ!火ぃ貸して!」

ライターを放り投げると「悪りぃ!」と笑うまだらな金髪のその男は辰夫にまとわりつき、とりとめもないことを喋りまくって離れません。

ライターのお礼に飯を食わせてやる、というその男、拓児。

連れていかれた先は海岸を目の前にしたバラック小屋でした。

「上がってけ!」

立ち入るのを思わず躊躇するような古いボロボロの家にいたのは病気の父親と、介護に疲れた母親、そして姉の千夏です。

「チャーハンならできっけど!」

そういって千夏が出してくれたのは、油で白飯を炒めて醤油で申し訳程度に味付けをしたものでした。

「何してる人?」

「特に、なんも…」

去り際に、千夏は達夫を追ってきました。

彼女が語っていたのは、脳梗塞で体が不自由になった父親のことや、拓児の前科のこと。

そうして二人は出合ったのです。

飲んだくれて寝ていた達夫の元を、旧知の男が訪ねてきました。

一緒に働いていた先輩の松本です。

彼は仕事を辞めて山を離れた達夫を心配して様子を見に来ていたのです。

彼の危惧は当たっており、達夫はますます酒におぼれて、函館の街をさすらうように飲み歩いていました。

たまたま入った場末のスナックで、達夫は思いがけない相手に出くわしました。

その店の奥で、千夏が”客”を取っていたのです。

彼女は家族の生活のために昼間の工場勤務だけでは足りず、夜の街で身体を売ってお金を得ていたのでした。

「いくら?」

泥酔している達夫が問うと、千夏は気まずそうに「はっせんえん…」と答えます。

意味もなく笑ってしまった達夫を、千夏は平手で殴り、そして店から追い出したのです。

一人、カウンターに取り残された千夏を見て、ママが「女の顔して…」と呟きました。

店を出た彼女を待っていた男がいました。

千夏には、自分ではどうしようもない闇に捕らわれていたのです。

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