映画:そして僕は途方に暮れる

「そして僕は途方に暮れる」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

そして僕は途方に暮れるの紹介:2023年1月13日公開の日本映画。「娼年」の三浦大輔作・演出、Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔主演の同名舞台を三浦・藤ヶ谷の再タッグで映画化。裕一は同棲中の恋人と言い合いになり、家を飛び出す。その夜から親友、姉などの家を渡り歩くが、ばつが悪くなるとその場を逃げ出してしまう。出演は、「もっと超越した所へ。」の前田敦子、「ウェディング・ハイ」の中尾明慶、「ビリーバーズ」の毎熊克哉。第35回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門正式出品作品。

そして僕は途方に暮れるの主な出演者

菅原裕一 – 藤ヶ谷太輔 鈴木里美 – 前田敦子 今井伸二 – 中尾明慶 田村修 – 毎熊克哉 加藤勇 – 野村周平 菅原香 – 香里奈 菅原智子 – 原田美枝子 菅原浩二 – 豊川悦司

そして僕は途方に暮れるのネタバレあらすじ

【起】– そして僕は途方に暮れるのあらすじ1

そして僕は途方に暮れるのシーン1

画像引用元:YouTube / そして僕は途方に暮れるトレーラー映像

【11月19日(木)】

35歳のフリーターの菅原裕一がベッドで寝ている横で、恋人の女性・鈴木里美が音を気にしながらドライヤーをかけていました。裕一と里美は同棲して5年になります。裕一が目を覚ましたので、里美が起こしたことを謝りました。里美は慌ただしく出勤の支度をしています。

出て行く直前に里美は、残業で今日も帰りが遅くなると告げました。バイトの帰りの時間を聞かれた裕一は「伸二と飲みに行くけど」と嘘をつきます。「これよかったら食べてね」とテーブルの上に用意しているサンドイッチを指して、里美は出かけて行きました。

裕一は起き出すとテレビを見つつ、そのサンドイッチを齧ります。

夜の7時半に都会の雑踏で待ち合わせをした裕一は、浮気相手の女性といっしょにホテル街に向かいました。なにかの気配を感じ取ったのか、ふと裕一は後ろを振り返ります…。(映画タイトル)

マンションの部屋に里美が戻って着替え終わったところへ、ちょうど裕一も浮気から戻ってきました。殆ど手つかずのサンドイッチを見つけた里美は、おいしくなかったかと言いながら皿を洗いに台所に立ちます。裕一は気にするでもなくソファに横になるとテレビをつけ、スマホをいじり始めました。トイレの電球が切れていることを指摘し、交換してくれと里美に指示します。

里美が部屋のなかを動くのに合わせて裕一も身体の向きを変え、スマホの画面を里美に見せないようにしていました。裕一の母から連絡があって今年こそ北海道に帰省しろと言われたということを里美は話しますが、裕一は視線をスマホから外さず生返事ばかりです。

そんな態度を見ていた里美は、洗い物をやめて向き直ると「我慢できなくなった」と言って、裕一がスマホの画面を隠していることを指摘しました。昨晩裕一のスマホを覗き見たと言い、今まで浮気相手と会ってきていたことを知っていると告げます。「話し合いたいの、今後のこととかいろいろ」と言った里美は、裕一にもこの際だから言いたいことを話してくれと言い出します。

怒りを抑えて冷静に話し合おうとしている里美を見た裕一は、話し合いから逃げたくなりました。そこで着替えや私物をリュック1つにまとめると「とりあえず出てくわ」と言い出しました。「話を聞いて」と訴えて引き止めようとする里美に対して、裕一は体調が悪くなった振りまでして里美の追及をかわすと、部屋を出て脱兎のごとく逃げました。自転車にまたがり、立ち漕ぎして夜の街に移動します。

夜の街に出た裕一はスマホのアドレス帳を見て、小学校時代からの親友である今井伸二に電話をかけました。伸二は裕一の声を聞いて「どうしたんだよ」と屈託なく話しかけてきます。裕一は「ヤバいことになって」と明るく声をかけ、伸二と会う約束をします…。

【11月26日(木)】

1週間が経過しました。フリーターの裕一は、居酒屋の店員のアルバイトをしています。バイト先に里美がやってきたように思って思わず裕一は隠れますが、よく見ると全くの別人でした。裕一はほっとします。

里美の部屋を出て以降、裕一は伸二の部屋に転がり込んで居候していました。その日、裕一が早くに戻ってきたので伸二が質問すると、「客が全然いないから早退してきた。所詮、バイトなんだし」と答えた裕一は買ってきた弁当を食べ始めます。

裕一のスマホに母親から着信がありますが、裕一は無視しました。里美に連絡を取ったのかと伸二が聞いても、裕一は連絡していませんでした。部屋に転がり込んできて1週間経過していることを伸二が告げてどうするか質問しようとすると、裕一は「芸能人でYouTubeやる奴は、テレビの世界から逃げたってことを一回は認めてほしいな」と言い出しました。伸二は気がそがれます。

会社勤めで朝が早い伸二が寝ようとすると、裕一は「寝ているから朝うるさくしないで」と言います。トイレットペーパーが切れていたから補充しておけ、俺の布団も敷いておいてと言って席を立った裕一は、食べ終わった弁当すら片づけていませんでした。伸二は呆れます。

同じ部屋で眠る伸二に気遣いもなく、裕一は夜更かししてテレビを見て大声で笑っています。伸二はそれを見て、しみじみと語り始めます。

小学校時代からいっしょで映画好きな裕一のことを、本当はよく判っていなかったと伸二は言い出しました。洗濯物もゴミの片付けもすべて伸二にさせる裕一に「人としてどうか」「がっかりしちゃった」と言った伸二は、里美にも裕一がここにいることを伝えていると話します。「あとはお前自身がちゃんとやれよ」と言って伸二が横になると、いたたまれなくなった裕一は「家(実家)、戻るわ」と言って出ていきました。伸二が声をかけても出ていきます。

伸二の部屋を出て自転車に乗り立ち漕ぎしていると、すれ違った警邏の警察官が裕一に声をかけました。裕一が止まると警官は、無灯火を注意しました。裕一はライトをつけて漕ぎ始めます。

しばらくするとスマホのバイブが鳴りました。見ると伸二からラインで「また何かあったらいつでも連絡くれよ」というメッセージが届いていました。

またも居場所がなくなった裕一はスマホのアドレス帳をスクロールして、連絡する相手を物色します。かけた相手は居酒屋バイトの先輩・田村修に、でした。裕一が早退してからも客が来ないと話す田村に、裕一は「今日先輩んち行っていいっすか」と愛想よく声をかけました…。

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