「その手に触れるまで」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想（1件）

画像引用元：YouTube / その手に触れるまでトレーラー映像

イネス先生は保護者とも話し合いの場を設けます。保護者会は二分していました。ここはベルギーなので、普段アラビア語を使わずフランス語で会話しています。「それでもアラビア語を勉強していれば、いずれ就職に有利になるから大賛成」という意見の保護者と、「アラビア語を覚える必要はない。それよりもコーランをきちんと教えてくれ」という意見の保護者がいました。保護者たちが自分らの意見を主張するなか、アメッドが「イネス先生の新しい彼氏は、ユダヤ人でしょ」と意味深な発言をして、会合から出ていきます。

アメッドの兄・ラシッドは、アメッドほどイスラム教に夢中になっていません。ラシッドにとっては、サッカーのほうが楽しいと思っています。

アメッドは導師にパソコンを見せてもらいます。そこには聖戦で殉教した従兄弟のメッセージがアップされていました。アメッドはそれを見ます。途中、アメッドの携帯にイネス先生から着信がありますが、アメッドは無視しました。

するとイネス先生は食料品店に来ると、2階から降りてきたアメッドに話しかけます。イネス先生はアメッドが導師に影響されるのを、嫌っていました。「コーランは他の宗教との共存を説いているわ」「2人（イネス先生とアメッド）でコーランを読もう」と放課後クラスに来るよう誘い、導師と接触しないようにと言います。

過激主義のほうに惹かれているアメッドは、背教者であるイネス先生を排除しようと考えました。争ったときに眼鏡が飛ばないように、眼鏡にゴムをつけて頭に固定します。さらにボディチェックされても大丈夫なように、ナイフを足に隠そうとします。刃が自分を傷つけないように紙を巻いたり、靴のなかではなく靴下に差し込む形で忍ばせたりして計画します。

バスに乗ってイネス先生の自宅へ行ったアメッドは、アパートの部屋の呼び鈴を押してイネス先生をナイフで襲撃します。しかしイネス先生はすぐに室内に逃げ込んだために、アメッドは先生に傷を負わせることができませんでした。アメッドは逃げます。

雑貨店の2階へ行って導師に相談すると、導師は迷惑そうに振舞いました。「（イネス先生を）殺せとは言っていない」「今は聖戦（ジハード）の時じゃない」と言うと、自分とは無関係だと言えと責任逃れをします。「ネット導師の影響だと言えよ」と言われて、アメッドは導師の言うとおりに警察へ自首すると、導師に迷惑がかからないようにします。

アメッドは未成年なので、少年院に送致されます。そこで過ごすわけですが、アメッドは礼拝に真面目すぎでした。

礼拝の時間が近づいているときに、少年院でハサミがなくなります。全員のボディチェックをすることになりますが、それをすると祈りの時間に間に合わないと、アメッドは嫌がって逃げました。ハサミは小麦粉の袋から出てきたのでアメッドの無実は晴れるのですが、しょっぱなから「信仰にうるさい奴」という烙印を他のみんなから押されます。