映画:はなしかわって

「はなしかわって」のネタバレあらすじと結末

ヒューマンドラマ

はなしかわっての紹介:2011年のアメリカ映画。監督はニューヨークのインディペンデント映画界を代表する存在で、数々の名作を手掛けて来たハル・ハートリー。ジャズドラマーながら様々なプロジェクトに関わり、困った人を放っておけないジョセフ。彼と友人との関りや街行く人との出会い、待ち受ける運命など約24時間の出来事を軽快でスタイリッシュに描く。

あらすじ動画

はなしかわっての主な出演者

ジョセフ(D・J・メンデル)、ウェンディ(ダニエル・マイヤー)、ミホ(二階堂美穂)、ロリー(カンスタンス・フレイクス)

はなしかわってのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- はなしかわってのあらすじ1

ニューヨーク。ジャズドラマーのジョセフは、本業を差し置いて映画のプロデュース、ネット広告制作、窓の輸入プロジェクトなど様々な仕事を手掛けています。とても器用なジョセフは、機械の修理やWi-fiの設定など何でも簡単にこなせるうえに、困っている人がいれば助けずにはいられない性格。そのくせ金もないのに、絶対に謝礼は受け取らない主義なのです。そんなお人好しな人柄ゆえに、社会的な成功とは程遠いくすぶった日々をジョセフは送っていました。

ジョセフのガールフレンドのウェンディが弁護士と結婚することになり、彼は部屋から追い出されることに。別れ際にキッチンの排水管を修理したジョセフは、渡された小遣いもさらりと返して、ブルックリンの部屋をあとにしました。
寝床を失ったジョセフは、友人に連絡するため携帯に入金しようとしますが、何故かクレジットカードもATMも使えません。困惑しながら歩いていたジョセフは、ブルックリン橋から今にも飛び降りそうな赤いコートの女を見かけ、声をかけました。ジョセフは女を引き留めるためコーヒーに誘ってあっさりと断られますが、そのついでに女から電話を貸してもらいます。
ジョセフは友人の映画監督ハルに泊めてもらうため、彼の妻のミホに電話をかけます。ハルは事務所を自宅にしているため、ミホとは別々に暮らしていました。ミホが今週は上海にいるとのことなので、ジョセフはとりあえず彼女の家に泊めてもらうことにします。鍵はアップタウンのハルの事務所にあるらしく、気を利かせたミホは自らハルの事務所に連絡を入れてくれました。ジョセフが鍵を取りに行くとミホから伝えられた秘書でしたが、元々面識のあったジョセフを怪しい人物だと思い込んでいました。

【承】- はなしかわってのあらすじ2

銀行に行ったジョセフは、何らかの理由で口座が凍結されていると知ります。手持現金などほとんどありません…。
続いてジョセフは輸入窓の打ち合わせのために友人マイクのもとへ行き、それが終わると公衆電話からハルの会社に電話をしました。秘書曰く自分は外出するので、夕方は掃除係のコンスーラが会社にいるとのこと。秘書はこの機会にジョセフが書いた『はなしかわって』という分厚い小説を読んでみることにします。当初は怪しんでいたジョセフの存在でしたが、どうも秘書はこの小説にハマった様子です。

電話を切ったジョセフは急いでいたものの、道に迷っていた荷物運びの男を無視できず、結局目的地まで連れて行きます。帰りは男の車で送ってもらうと、今朝ブルックリン橋から身投げがあったとカーラジオのニュースで流れてきました。ジョセフは自分が見かけた赤いコートの女ではないかと思い、後悔の念に駆られます。
ジョセフは再び1人で歩いていると、今度は女優の卵のロリーに声を掛けられます。先月のギャラを貰っていないと訴えてくる彼女のために、ジョセフはなけなしの10ドルを渡しました。そしてロリーを起用したプロダクションに、彼女に代わって取り立てる約束をします。明日の朝に金融街のATMで待ち合わせることにしてもロリーが納得しないので、ジョセフは更に3ドル渡すのでした。彼の財布にはもう小銭しかありません…。

【転】- はなしかわってのあらすじ3

ジョセフは本業であるドラマーのオーディションへ向かいます。しかし彼が履いている古い靴のせいで、無情にも不合格に…。ジョセフはちょっと落ち込むものの、オーディションのために靴を変えるのは彼の信念ではありません。
ジョセフは移動途中にある弟の会社に立ち寄ります。9ヵ月ぶりに会った兄が以前と同じ服を着ていたため、弟は会うなり「金はあるのか?」と案じました。ひもじいジョセフでしたが、そこは兄のプライドで大丈夫だと強がります。

女優の元妻ナタリーが不動産王と怪しい関係だと耳にしたジョセフは、馴染みの店で情報収集しようとします。しかし代理で店番していたのは、ナタリーの姉でした。ジョセフはつい彼女と言い合いになってしまいます…。そんなジョセフを見ていた男性客が声を掛けてきました。男の正体は小説家で、タイプライターを修理人と待ち合わせしていたのですが待ち人が来ず、ついジョセフを修理人と勘違いしてしまったのです。それを聞いたジョセフはいとも簡単にタイプライターを修理してみせました。ジョセフは小説家と人生について語り合い、意気投合します。小説家はジョセフの小説に興味を持ってくれ、今度送付する約束をして2人は別れました。

家のないジョセフは住所変更ができず、数年前に別れたナタリーの家が未だに連絡先になっています。ジョセフはナタリーの家を訪ね、溜まっていた手紙や書類を回収しました。そして一番の目的だったのは、決定した映画の配役をナタリーに伝えること。役が気に入らなかったナタリーは、激しくジョセフを罵りました。それでもジョセフは、憎みきれない相手。ナタリーは別れた夫を案じて、40ドルを持たせてやるのでした。

【結】- はなしかわってのあらすじ4

ジョセフは電車を乗り継いでハルの事務所へ到着すると、予定通りコンスーラが出迎えてくれました。ここでもジョセフは本領を発揮。ヨーロッパ仕様の掃除機に戸惑っているコンスーラに、ジョセフは変電器を探して設置し、結局掃除機かけまで手伝う始末。さらには腰痛が辛そうな彼女に、マッサージも施すのでした。ラジオでは、ブルックリン橋の事件にてまだ遺体が挙がっていないと報道されています。
ナタリーから貰った金で携帯に入金できたジョセフは、ロリーのギャラについて彼女のプロダクションに連絡を入れます。しかし代表が知人ということもあり、一旦ジョセフが立て替えることに…。

ようやくミホの家に辿り着いたジョセフは、今朝の身投げについて警察に情報提供します。しかしジョセフの自宅ではないミホの家に警察を招いたことで、まるで彼が不審者のような扱いを受けました。
程なくしてマイクから、窓の交渉がうまくいったと連絡が入ります。ジョセフは慌てて必要な書類を作成しました。気付けばあっという間に夜明け。ジョセフは匂い始めていた服をコインランドリーで洗い、日も変わって心機一転です。

ジョセフは約束通り、ロリーに未払い分の金を渡しました。ジョセフは昨日渡した金は返さなくていいと格好つけ、代わりにコーヒーをご馳走してもらうことにします。カフェで一服していたジョセフは、昨日の赤いコートの女が歩いているのを目撃します。慌てて店を出て彼女を呼び止めたジョセフは、車に轢かれました。それでも立ち上がろうとしたジョセフは再び倒れます。駆け寄ってくれた赤いコートの女を見たジョセフは、彼女が生きていたことにホッとします。そして彼女と自分に言い聞かせるように、「生きるさ」と呟くのでした。

みんなの感想

ライターの感想

動きも演出もとてもスタイリッシュでした。
目まぐるしく動き回るジョセフの一日を体験したような感覚です。この慌ただしさは、約60分の上映時間でちょうどよいなと感じました。実際のニューヨークの地理上を劇中でも進んでいるらしいので、土地勘がある人だったら散歩感覚で楽しめるかもしれません。
ハリウッドという巨大な映画界があるアメリカにおいて、自分の色で製作を続けるハートリー監督が素敵ですね。

映画の感想を投稿する

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください