映画:はやぶさ/HAYABUSA

「はやぶさ/HAYABUSA」のネタバレあらすじと結末

ヒューマンドラマ

はやぶさ/HAYABUSAの紹介:2003年に打ち上げられ、約7年にわたるミッションを終えて地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」をテーマにした作品で、史実に基づきながら登場人物などに一部フィクションを加えて製作されています。日本の宇宙開発の歴史や小惑星からサンプルを持ち帰る「はやぶさ」のミッションの様子が分かりやすく描かれており、大人から子どもまで多くの人が楽しめるエンターテイメント作品になっています。

あらすじ動画

はやぶさ/HAYABUSAの主な出演者

水沢恵(竹内結子)、的場泰弘(西田敏行)、坂上健一(髙嶋政宏)、川渕幸一(佐野史郎)、喜多修(鶴見辰吾)、田嶋学(山本耕史)、福本哲也(マギー)、矢吹豊(筧利夫)、はやぶさファン・オタク(生瀬勝久)

はやぶさ/HAYABUSAのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- はやぶさ/HAYABUSAのあらすじ1

はやぶさ/HAYABUSAのシーン1 2002年、宇宙科学研究所の対外協力室長・的場泰弘は一般人向けに小惑星探査機についての講演を行なっていました。
のちに「はやぶさ」と名付けられることになる探査機「MUSES-C」には、一度の計画の中で多くのミッションが課せられ、メインとなるミッションは小惑星からサンプルを持ち帰り、太陽系誕生の謎に迫るというものでした。
この講義を熱心に聞いていたのが古本屋でアルバイトをしながら博士を目指して論文を書いていた水沢恵でした。
水沢は講演が終わると的場に感想を伝え、宇宙に関する自らの熱意を語ります。
大学を卒業後、宇宙の研究を続けていた水沢は的場の目に留まり、宇宙科学研究所のスタッフとして働くことになるのでした。
宇宙科学研究所では「はやぶさ」開発に向けて、さまざまな人が各分野に別れて働いていました。
プロジェクト全体の指揮をとる川渕幸一をはじめ、はやぶさのカメラ部分を担当する坂上健一、エンジン開発の喜多修や、サンプル回収を担当する田嶋学などが一丸となり、はやぶさの開発にあたっていたのです。
的場のいる対外協力室は講演を通して宇宙科学研究所のプロジェクトを分かりやすく伝えたり、国と予算の交渉を行なったりと対外的な調整を行なうことが主な業務であり、探査機打ち上げのためのロケット発射の日程を地元の人々に伝え、調整することも役割のひとつとなります。
探査機の打ち上げには地元漁業関係者との調整が不可欠であり、的場は「はやぶさ」打ち上げの意義を必死に説明し、交渉を重ねて発射の日を迎えるのでした。
カウントダウンのあとに発射されたロケットは、宇宙空間で「はやぶさ」と分離し、はやぶさは無事、予定の軌道に到達しました。
こうして最初の構想から18年後の2003年5月、小惑星探査機「はやぶさ」は、小惑星イトカワに向けて長い長い旅に出ることになるのでした。
水沢は「はやぶさ」の活動を分かりやすく伝えるため、はやぶさを主人公にしたイラスト付きの日誌の製作に取り組みはじめます。

【承】- はやぶさ/HAYABUSAのあらすじ2

はやぶさ/HAYABUSAのシーン2 宇宙科学研究所では「はやぶさ」以外にも運用している探査機がありました。
それが火星探査機「のぞみ」で、のぞみは相次ぐトラブルに見舞われ、なんとか運用を続けてきた探査機でもありました。
しかし、火星への接近にともない衝突の可能性が示唆されたことで、リスク回避と引き換えに運用を終了せざるを得なくなってしまったのでした。
のぞみには公募した多くの人々の名前も一緒に乗せられており、そこには亡くなった水沢の兄の名前もありました。
水沢は自分に宇宙のことを学ぶきっかけをくれた兄のことを思い、「のぞみ」同様に名前を乗せて宇宙を飛んでいる「はやぶさ」の運用成功のために決意を新たにします。
地球の重力と公転のエネルギーを利用した「スイングバイ」を成功させた「はやぶさ」は、小惑星イトカワへの速度を速め、打ち上げから2年4ヶ月後の2005年9月、ついに目的の小惑星イトカワをカメラにとらえるのでした。
その画像は宇宙科学研究所にも送られ、ラッコのようにも見える細長い形をした小惑星を見た水沢は、それが砕けた小惑星が集まってできたものではと推察します。
この小惑星イトカワの写真は、国内のみならず海外の新聞でも大きく掲載され、小惑星からサンプルを持ち帰る試み史上初の試みは注目を集めることになります。
しかしサンプルを持ち帰るためには、表面がごつごつとした小惑星イトカワに着陸しなくてはなりません。
運用チームは着陸のポイントを慎重に検討していました。
着陸に向けたリハーサルが開始されますが、姿勢を維持するためのリアクションホイールにトラブルが発生します。
「はやぶさ」は、機体のまわりに取り付けられた小さなジェットを噴射することで姿勢を制御し、ゆっくりと降下していきます。
着陸の目印となるターゲットマーカーの発射に成功したことで、はやぶさに乗せた名前は無事にイトカワへと届くことになったのでした。
ゆっくりと慎重に降下していった「はやぶさ」は順調に高度を落としていきますが、計器では高度0と表示されているにもかかわらず下降は続いていきます。
正常な着陸に失敗し、太陽の熱によって故障する恐れがあると考えた運用チームは、はやぶさをイトカワから離脱させることにするのでした。

【転】- はやぶさ/HAYABUSAのあらすじ3

はやぶさ/HAYABUSAのシーン3 運用チームはここからの判断に迷うことになります。
再びイトカワへの着陸を試みサンプルを回収するのか、安全策をとって地球に帰還させるのか、難しい判断を迫られることになるのでした。
プロジェクトマネージャーの川渕は再度の着陸を決断し、はやぶさは再びイトカワへと接近し、正常な着陸を成功させます。
はやぶさは地表に降り立った際に舞い上がった粉塵を採取し、再びイトカワを離脱していきます。
イトカワを離れた「はやぶさ」はスラスターの故障や推進剤の漏洩など、姿勢制御が難しくなったことで太陽光による発電が難しくなってしまいます。
限られた装備の中でできることを考え、なんとか姿勢を保つことに成功しますが、はやぶさは再び機体の姿勢を制御できなくなったことで、とうとう地球との通信が途絶えてしまうのでした。
トラブルを起こした「はやぶさ」との通信再開のために、運用チームは「はやぶさ」の出す周波数を探すことになります。
それは大変な作業で、水沢は宇宙科学研究所を見学に来ていた子どもたちに「学校のグラウンドのどこかに落ちた小さな砂の粒を探すぐらい大変なこと」と説明します。
はやぶさとの通信が途絶えてしまったことで、文部科学省も予算の捻出に難色を示し、対外協力室の的場は「はやぶさ」が復旧する仕組みを解説して説得します。
はやぶさが出している電波をキャッチするためにひたすら周波数をチェックする作業は、あてずっぽうでラジオの周波数を探すようなものですが、運用チームはくる日もくる日も周波数を探し続け、ついに「はやぶさ」の出す電波をキャッチします。
ところどころ傷だらけとなった「はやぶさ」でしたが、帰還カプセルにサンプルを入れると使用可能なエンジンを点火して地球へと向かいます。
その後は再びエンジンを停止させ、地球への帰路に就くのでした。
はやぶさの帰還を待たずしてカメラ開発に携わっていた坂上の契約終了が決まり、去っていく坂上に、水沢は「終わりが見届けられない仕事はむなしい」と嘆きますが、「ほとんどの科学者が最後まで見届けなれない現実にいる」と諭します。
坂上の言葉と「はやぶさ」が雑誌「サイエンス」に取り上げられたことで、水沢はもう一度博士論文を書くことを決意します。
しかし提出した論文はまたしても通らず、水沢は自分が兄の代わりに夢を追っているだけなのではと思い悩んでしまいます。
水沢は母親との会話の中で、兄をしのぐほど宇宙が好きになっていた自分の様子や、はやぶさのプロジェクトを通して、科学者になりたいという気持ちを再確認します。
そして長いあいだ眠りについていた「はやぶさ」は、運用チームによって1年4ヶ月ぶりにエンジンを再開させるのでした。
しかし電圧の上昇によりイオンエンジンが自動停止したことで、推力を失ってしまいます。

【結】- はやぶさ/HAYABUSAのあらすじ4

はやぶさ/HAYABUSAのシーン2 地球までもう少しというところでイオンエンジンが使えなくなってしまった「はやぶさ」の打開策として、運用チームは中和器を推力とすることを考えます。
しかしイオンエンジンの発生源となるイオン源が故障しているAエンジンと、イオン源はあるものの中和器が故障しているBエンジンという状況であることから、これをバイパスして使えないかと模索します。
エンジン開発担当の喜多は「回路さえ繋がっていれば可能」と話し、こんなこともあろうかとこっそり部品を仕込んでいたと川渕らに告白します。
推力を取り戻した「はやぶさ」は満身創痍になりながらも地球へ向けて最後の旅を始めます。
水沢ははやぶさから射出されるカプセル回収を志願し、回収班とともにオーストラリアに向かいます。
はやぶさの帰還に、宇宙科学研究所にも多くの人々が駆けつけていました。
子どもから「はやぶさは戻ってこれないの?」と尋ねられた的場は、切ない顔を見せます。
ついに地球へと帰ってきた「はやぶさ」は最後に地球の写真を撮影し、大気圏へと突入していくのでした。
水沢のいるオーストラリアには坂上も駆けつけていました。
流れ星のように夜空を流れていく様子は2人の目にもはっきりと確認することができ、燃え落ちていく小惑星探査機「はやぶさ」のそばには、小さな流れ星のようなカプセルもありました。
坂上は「日本のロケットの父」と言われる糸川英夫の言葉になぞらえ、火星探査機「のぞみ」の失敗もまた「はやぶさ」の成功のための成果だったと語ります。
後日回収されたカプセルの中に入っていたものを調査した結果、それは間違いなく小惑星イトカワから持ち帰られたものであることが分かりました。
「はやぶさのプロジェクトを通して本当にやりたいと思えることに出会えた」と講演で語る水沢。
彼女は宇宙の歴史とその先にある今を生きる人々の命について話すと、会場からは拍手が起こっていました。
会場のモニターには水沢の名前が表示され、彼女の肩書は「理学博士」となっているのでした。

みんなの感想

ライターの感想

水沢が主人公というよりは「はやぶさ」が主人公と言える映画ですが、水沢が書いていた絵日記を通して「はやぶさ」の行動や状況が子どもでも分かるように解説されています。
日本が独自で行なう史上初の試みということもあり、日本の宇宙研究がどのように行われているのか知るための良い機会になる作品だと思いました。

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