「ふしぎな岬の物語」のネタバレあらすじと結末の感想

ヒューマンドラマ

ふしぎな岬の物語の紹介:森沢明夫の小説「虹の岬の喫茶店」に吉永小百合がほれ込み、映画化が実現したヒューマンドラマ。第38回モントリオール世界映画祭 審査員特別賞グランプリを受賞した。2014年製作作品。

予告動画

ふしぎな岬の物語の主な出演者

柏木悦子(吉永小百合)、柏木浩司(阿部寛)、竜崎みどり(竹内結子)、タニさん(笑福亭鶴瓶)、徳さん(笹野高史)

ふしぎな岬の物語のネタバレあらすじ

【起】- ふしぎな岬の物語のあらすじ1

千葉県南部、岬を臨む小さな街で一人の初老女性が岬カフェという喫茶店を営んでいます。女店主の名前は悦子で、彼女の珈琲は街の人々に大人気。喫茶店のすぐ近くには、悦子の甥っ子、浩司がボロ屋を建て何でも屋を営みながら住んでいました。浩司は早くに夫を亡くした悦子を守ることに義務を感じていたのです。

ある日、青年が幼い娘を連れて岬カフェを来店します。東京から虹を追いかけて来たという父子の克彦と希美は、店内に飾られた虹の絵に強く魅かれている様子でした。それは画家だった悦子の夫が描いた作品でした。悦子が事情を聴くと、克彦はつい最近妻を病で亡くし、希美は母親がいないことに実感を持てずにいました。悦子は希美にとっておきのおまじないを教えます。それは、大切な人を抱きしめて「大丈夫 大丈夫」と唱えるというもの。そうすれば、温かい気持ちになれるというのです。克彦は早速希美にそのおまじないをかけようとしますが、逆に希美に「大丈夫 大丈夫」と唱えられてしまいます。希美が気にかけていたのは、克彦のことだったのです。克彦はそのお礼に、自分が作ったマグカップを悦子に贈り、去っていくのでした。

【承】- ふしぎな岬の物語のあらすじ2

街の住職、雲海さんの息子の孝夫が結婚し、盛大に祝いの席が設けられました。しかし、そこで浩司は暴力沙汰を起こしてしまいます。悦子が出席者の男たちに絡まれているのを救うためでした。浩司は悦子にひどく叱られますが、不動産屋のタニさんの仲介もあり、悦子は徐々に穏やかさを取り戻していくのでした。

ある夜、岬カフェに泥棒が侵入します。しかし、泥棒がまず店内で注目したのは、あの虹の絵でした。しばし見とれた後、泥棒はレジの金を盗もうとしましたが、突然現れた悦子に驚き、泥棒は克彦のマグカップを割ってしまいます。向けられた包丁に臆せず、泥棒に語り掛け珈琲とパンをふるまった悦子は、「盗むならあの絵を盗んで」と亡父の形見の品を差し出そうとしました。この言葉に泥棒は感激し、もう一度研ぎ屋として再起することを誓い、悦子へのお礼に一級品の包丁を贈りました。

街は毎年恒例の岬まつりを迎えていました。祭りで街がにぎわいを見せる中、漁師の徳さんの娘で上京していたみどりが街に降り立ちます。浩司にとって、みどりは妹のような存在でした。

【転】- ふしぎな岬の物語のあらすじ3

みどりは徳さんの制止を聞かず、東京の男と結婚しひどい目に遭っていました。その一件で父子は不仲になっていましたが、みどりは中学時代の文集を読み両親への気持ちを思い出し、和解を決意します。

街が大雨に見舞われたある夜、岬カフェの防災対策をしていた浩司は、悦子が店でうたた寝していることに気づき、思わず見つめてしまいます。しかし、悦子が目を覚ましたことで、二人は気まずくなってしまいます。悦子の様子を不審に思ったタニさんは、浩司に問いただしますが、浩司は何も答えようとしません。そのとき、みどりから街に来た前夫を追い返してほしいという依頼が。前夫を撃退した浩司にみどりはお礼にビールを贈り、二人は祝杯を上げました。みどりは浩司がずっと悦子に思いを抱いていることを指摘し、悦子の代わりになってもいいと告げます。しかし、酒に酔った浩司は返答することなく、そのまま気絶してしまうのでした。

その裏で、徳さんは末期ガンであることが発覚していました。病名は告げられていませんでしたが、徳さんは自分の寿命を感じ取っていました。そして、タニさんは大阪転勤が決まってしまいます。

【結】- ふしぎな岬の物語のあらすじ4

浩司から助言を受け、タニさんは悦子にプロポーズを決意しますが、結局気持ちを伝えることができないまま時間が過ぎてしまいます。出発日、タニさんがフェリーに乗り込むと、岬にはタニさんへの感謝を伝える横断幕と、深々とおじぎする悦子の姿がありました。タニさんはそんな悦子の姿を見て涙を流すことしかできませんでした。

悦子にとって別れはまだ続きます。店の常連の徳さんが亡くなり、そして、愛する夫が描いた虹の絵も悦子の手から離れてしまいます。克彦たち父子が再び来店、不思議な力を持つという希美から、悦子の亡き夫が虹の絵を返すよう求めていることを知らされます。克彦たちに絵を引渡した悦子は連続する別れに呆然となり、不注意から岬カフェが火事になってしまいます。悦子は浩司に救出されたものの、店は全焼。浩司のボロ家に身を寄せた悦子は、浩司に自分の生い立ちを語り始めます。ずっと一人で生きてきたこと、そして夫との出会いがすべてを変えたこと、夫が亡くなり再び一人になったとき、姉の息子の浩司を引き取ったこと…ただ涙を流す悦子を浩司は優しく抱きしめるのでした。

翌朝、過去とふんぎりをつけた悦子は、全焼した店からコーヒーミルを見つけます。岬カフェを支援する輪は瞬く間に広がり、間もなく岬カフェは新装開店へ。その初日、悦子、浩司、みどりは湧き水を汲もうと船に乗っていました。そこで、悦子はみどりが浩司の子を妊娠したことを知ります。心から二人の門出を喜ぶ悦子。ふと空を見上げると、夫が描いた絵のように美しい虹が空に広がっていました。

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みんなの感想

ライターの感想

不思議な魅力を持つ初老の未亡人…この役柄を説得力を持って演じることができるのは、吉永小百合しかいないと思います。ぜひサユリストに観て欲しい一本です。
  • kuroigさんの感想

    『景色が良い映画』という理由で見ました。
    物語は初めから終わりまで淡々と進んでいきます。
    この主人公 悦子さん周囲からみても本当に人が良い女性。コーヒーを入れるにも入れながらコーヒーに言葉をかけて美味しくいれる努力や工夫をしています。

    物語は微妙で、観た人の解釈も人それぞれ。
    悦子と浩司の関係や喫茶店の火事の原因もよくわかりませんでした。

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