「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のネタバレあらすじと結末の感想

アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダルの紹介:フィギュアスケートで2度の五輪出場を果たしながらも、スキャンダルまみれだったトーニャ・ハーディングの半生を軽快でコミカルに描いた実話ドラマ。あの事件の真相が語られる!?
2017年のアメリカ映画で、主演のマーゴット・ロビーは自ら製作にも携わった。トーニャの鬼母を演じたアリソン・ジャネイがアカデミー賞助演女優賞やゴールデングローブ賞に輝いたほか、受賞・ノミネートされた映画賞は110以上にも及ぶ。

予告動画

アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダルの主な出演者

トーニャ・ハーディング(マーゴット・ロビー)、ジェフ・ギルーリー(セバスチャン・スタン)、ダイアン・ローリンソン(ジュリアンヌ・ニコルソン)、ショーン・エッカート(ポール・ウォルター・ハウザー)、ラヴォナ・ハーディング(アリソン・ジャネイ)

アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダルのネタバレあらすじ

【起】- アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダルのあらすじ1

オレゴン州・40年前。
トーニャ・ハーディングは、母ラヴォナの5人目の子供として、4番目の夫との間に生まれました。貧しく粗野なラヴォナのもとで育ったトーニャが4歳のころ。フィギュアスケートの話ばかりするトーニャを黙らせようと、ラヴォナはスケート教室を訪ねます。コーチのダイアンは禁煙のリンクで煙草をふかすラヴォナに驚き、さらに初心者は受け付けないと断りますが、リンクに初めて立ったトーニャはあっさりと滑り出しました。これをきっかけにトーニャはダイアンに師事し、半年後の大会では年上の選手を差し置き、僅か4歳で優勝を果たしました。

めきめきと上達するトーニャに、ラヴォナはウェイトレスで稼いだ金をスケートにつぎ込みます。その分ラヴォナはリンクでも暴言を飛ばし、トイレの時間も与えずトーニャに練習をさせました。ラヴォナの独特な教育理念は、躾と称して悪態をついて暴力をふるうこと。 “お前はどうせ出来ない”と言えば娘が奮い立つとラヴォナは考え、愛情もなくトーニャを育てました。
裕福な家庭が多いフィギュア界。ダイアンから「豊かさのイメージも必要」と言われ、トーニャは父と山でウサギを狩り、剥いだ毛皮でコートを作ったこともありました。トーニャは貧しいながらも、ひたすらに練習に打ち込む日々を送ります。しかしラヴォナと不仲になった父は、泣きつくトーニャを置いて家を出て行きました。

15歳になったトーニャは、母譲りの口の悪さと態度の大きさを発揮。それでも毎日8時間の練習はこなしていました。トーニャはラヴォナに高校を中退させられ、悔しい思いをしながらも、スケートに専念し実力を上げていきます。
ある日トーニャは、練習見学に来ていた高校生ジェフとその連れのショーンと出会います。すぐに惹かれ合ったトーニャとジェフの初デートには、娘の行動に目を光らせていたラヴォナも同行し、相変わらずどぎつい発言を連発しました。その後トーニャはジェフと交際を始めますが、彼が優しかったのは一時で、数か月後には暴力を振るうように…。だけどトーニャは“私が悪い”、“ママも殴るが私を愛している”と自分に言い聞かせ、さらにジェフが謝ることで平和だと思い込みました。ラヴォナは痣だらけのトーニャにジェフとの別れを勧めるものの、「大口が無くなれば私も助かる」と言って娘を突き放しました。(ジェフ曰く、トーニャも同じくらい暴力的だったようですが…。)

【承】- アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダルのあらすじ2

1986年スケートアメリカ。(フィギュアの主要大会)
廊下で喫煙し、出番直前までガムを咬む型破りなトーニャ。彼女はダイナミックでスピードのある滑りで、ミスなく演技を終えますが、望み通りの得点は出ませんでした。この時トーニャは女子選手の殆どが挑戦すらしない、トリプルアクセルを跳ぶしかないと実感します。そのうえ優勝できなかったトーニャをラヴォナは酷評し、殴りつけました。反抗したトーニャにラヴォナがナイフを投げつけ、トーニャの腕に突き刺さりました。さすがのトーニャもこれを機に家を出る決意をします。

ジェフと同棲を始めたトーニャは、彼と共通の趣味である車修理などを楽しみながら、大会へ出場し続けます。今までラヴォナが用意してくれた衣装も自分で作りました。
しかしやはり試合の得点は渋く、トーニャは演技後に審判団に詰め寄りました。芸術面も大事、自分を過大評価しすぎだと言われたトーニャは「クソくらえ」と審判団に言い放ってリンクを降ります。過激な言動のトーニャをダイアンは宥めようとしますが、怒ったトーニャはダイアンにスケート靴を投げつけ、師弟関係を解消するのでした。

トーニャとジェフが結婚します。トーニャはこれまでホームセンターで働きながら選手生活を続けていましたが、結婚により練習に専念できることを何よりも嬉しく感じていました。ささやかな結婚パーティには、ラヴォナも出席します。しかし久々に会ったラヴォナは「バカと結婚してどうする」と一言。トーニャは母と決別する意思を固めるのでした。

1991年全米選手権。
トーニャは新しいコーチに師事し出場します。トーニャは1人の観客から、直接激しい野次を飛ばされますが、実はラヴォナが金で雇った男でした。その効果もあったのか、トーニャはこの試合でアメリカ人女性として初めてトリプルアクセルに成功し、観客からスタンディングオベーションを受けます。見事に優勝を果たし、トーニャは一躍注目選手となりました。
この結果によりトーニャはプライドが高くなり、ジェフへの態度が豹変します。そのうえジェフの暴力に耐えられなくなったトーニャは、彼のもとを去りました。その後もトーニャは、有力選手のナンシー・ケリガンを抑えて世界選手権で2位、スケートアメリカでは優勝に輝きます。フィギュアファンの間でも驚きの結果でした。
一方、見捨てられたジェフはショーンとつるんで、トーニャを追いかけまわします。ジェフが試合会場へ乗り込み罵声を浴びせたことで、愛されていると実感したトーニャは彼とヨリを戻しました。やはりその途端にトーニャの生活は乱れ、五輪本番が近いのにも関わらず調子は落ちる一方です…。

【転】- アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダルのあらすじ3

1992年アルベールビル五輪。
トーニャはジャンプに失敗し、ナンシーに次ぐ4位という結果で五輪を終えます。本番2日前にスケートの刃が取れたとトーニャは言い訳しますが、実際は芸術面の不足と、食べ過ぎによる体重増加が原因でした。

その後ジェフとの争いは激しさを増し、警察沙汰も日常茶飯事に。ジェフは接近禁止命令が出されてもトーニャに暴力をふるい、ようやくトーニャは離婚を決めます。それでもジェフはしつこくトーニャにすがりました。
メダルを獲得できなかったトーニャにスポンサーはつかず、彼女は母と同じように朝からウェイトレスとして働く日々。そんな中トーニャの職場へダイアンが訪ねて来ます。次の五輪が2年後に開催されることになり、一緒に目指そうと誘いにきたのでした。トーニャはヘビメタ曲の使用や、青いマニュキアを禁止する約束で現役復帰し、厳しい筋力トレーニングやバレエレッスンなど練習に打ち込みました。
しかしトーニャの努力も虚しく、試合では高得点が出ません。トーニャは審判の1人に理由を尋ねると、「国の代表には完璧なアメリカの家族のイメージを求める」との返答が…。それを聞いた単純なトーニャは家族が必要と考え、久々にラヴォナに会いますが、やはり求める母親像ではありませんでした。結局トーニャはジェフを頼ります。五輪終了まで我慢し、その後すぐに別れるつもりでいました。しかしあの事件が起きるのです…。

五輪前の大会の練習中、トーニャに殺害予告が届きます。これに戦いたトーニャは試合を棄権し、その後も怯え続けました。そこでジェフは全米選手権前に、ライバルのナンシーにも殺害予告をしようとショーンに持ち掛けます。話に乗ったショーンは、知人のデリックらに1000ドルで犯行を依頼することにしました。トーニャの協力で、突き止めたナンシーの練習場所に脅迫状が送られる予定が、何も起きません。これ以上の金は払えないのでジェフは計画を中止し、トーニャも練習に集中し、脅迫には関心が薄れていきました。

ところが1994年1月6日全米選手権の公式練習中に、会場に侵入したデリックが、ナンシーの膝を棍棒で殴打する事件が発生。その時自宅にいたトーニャは、翌日のニュースでそれを知りました。寝耳に水のジェフも、話が違うとショーンに詰め寄ります。すると日頃からトーニャらに見下されているショーンが、自分の力量を証明させるために企んだと告白しました。トーニャに殺害予告したのも彼だったのです。
ナンシーは大会を欠場し、トーニャが再び全米チャンピオンに返り咲きます。しかし足跡を残し過ぎていたデリックが、すぐに逮捕されました。1月8日には、トーニャとジェフもFBIに事情聴取を受けます。早くもマスコミは噂を嗅ぎつけていました。それでもトーニャは余裕の表情を浮かべていましたが、ショーンが自分の犯行だと周囲に自慢していたため、あっという間に彼のもとにもFBIが…。逮捕されたショーンは、ジェフが首謀者だと証言しました。

【結】- アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダルのあらすじ4

トーニャは弁護士であるダイアンの夫に弁護を依頼し、全犯行はジェフの仕業と見込んで、家を出ていくことに。しかしこの事件は世界中で話題になり、トーニャはマスコミに囲まれる日々を送ります。やがてジェフも逮捕・保釈されますが、ショーンとは縁を切りました。
五輪4週間前。トーニャの部屋にラヴォナが来ます。珍しく「よく頑張った、誇らしい」と、たどたどしくも労ってくれたラヴォナに、トーニャは抱きつきました。しかしラヴォナはマスコミに売るためか、テープレコーダーを回していたのです。ラヴォナに裏切られたトーニャは、怒り狂って彼女を追い返しました。
トーニャはダイアンらに促されて謝罪会見を開き、事件については真相を知らないことを表明します。そのうえ五輪出場権をはく奪されそうになったトーニャは協会を告訴し、何とか出場を決定させますが、五輪前だというのに彼女の現実は泥沼と化していました。

リレハンメル五輪、フリーの演技。
靴紐に問題を抱えていたトーニャは、名前を呼ばれてもリンクに現れず、失格寸前のタイミングで登場します。さらに冒頭のトリプルアクセルがシングルになる失敗を犯すと、審判団に泣きながら“靴紐が切れた”と訴えました。救済措置として靴の履き直しが許可されますが、結局得点は伸びず8位という結果に。一方のナンシーは銀メダルながらも、納得のいかない表情で五輪を終えました。

五輪後にトーニャは不服ながらも裁判で罪を認めたことから、執行猶予や罰金刑、大会出場権のはく奪などを言い渡されます。「懲役を受けるから、スケートを奪わないで」とトーニャは請いますが、判決は覆りませんでした。
その後トーニャは世間から笑いのネタにされ、落ち込む日々を過ごします。服役が決まったジェフの周囲からは、早々にマスコミが去っていきました。

トーニャは生きるため、どんな仕事でもしました。もともと暴力が生活の一部だったトーニャは、2003年にボクサーデビューします。ダウンをとられマットに血を吐いてでも、再び立ちあがるトーニャがリングにいました。

ジェフはインタビューにて、自分がトーニャのキャリアを壊したと語っています。現在の彼は氏名を変え、ナンシーという名の女性と結婚しました。一方のトーニャと言えば、ラヴォナとはあれ以来連絡を絶ち、現在は造園業に従事しています。一児を儲けたトーニャは、いい母親だと世間に知ってほしいとのこと。

みんなの感想

ライターの感想

ハーディングと言えば演技よりも記憶に残っていたのが、襲撃事件と五輪の靴紐問題…。一連の騒動が描かれるとのことで、興味深く拝見しました。
フィギュアファンとしては、スケートシーンがもの足りなくなるのではと心配していましたが、様々な工夫がされていて、なかなかスピード感のある映像でした。それよりも迫力があったのは、母役のアリソン・ジャネイの演技です。圧巻でした。
あの家庭環境では心が歪んで当然と思いながらも、ハーディングらの証言をもとに物語が構成されているため、どこまでが本当なのかと苦笑い。まさにそこが笑いのネタになるという演出が軽妙でよかったです。おかげで自分が感じていたハーディングよりはイメージアップしました(笑)

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